河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2310- シューベルト、ミサ曲第6番、シルマー、都響、2017.4.9

2017-04-09 23:16:26 | コンサート

2017年4月9日(日) 3:00pm 東京文化会館

シューベルト 水上の精霊の歌D714 9′
  男声合唱、東京オペラシンガーズ

シューベルト(ウェーベルン編) 6つのドイツ舞曲D820 11′

Int

シューベルト ミサ曲第6番変ホ長調D950 7′12′15′4′5′8′
  ソプラノ、オレナ・トカール
  メッゾ、ウォリス・ジュンタ
  テノール、パトリック・フォーゲル
  バリトン、ペーター・シェーネ
  合唱、東京オペラシンガーズ

ウルフ・シルマー 指揮 東京都交響楽団

前半5階、そこから下を覗くと結構な数のエンプティーシート、移動して後半1階センターで。

この前のカミタソ、唯一ある合唱、さっぱりでした。今日の男声合唱も今ひとつで、なんだかしゃべるような地声が飛んでくるようなところがある。男声合唱の前に陣取った女性合唱が素晴らしく整ったものでこれは気持ちよく聴けた。
シルマーは快走、部分にこだわらず全体のバランスに腐心。
みなさん、もうひとつ突っ込みが要ります。
おわり


2309- ナッシュヴィル・シンフォニー、コンサートマスター岩崎潤、1人コンマス「和」奏でます。

2017-04-09 00:01:05 | 音楽夜話

2013年の記事で少し古くなりましたが再掲します。
ここにあるようにアメリカのオーケストラはコンマスは一人です。
ニューヨーク・フィルなんかも1シーズン250回前後コンサートあると思いますが、一人で貫き通していましたね。ディクテロウ時代ひたすら観ましたけれども、アシスタントがコンマス席に座ったのは記憶では数年に一度。
一人のほうが指揮者からコンマスへ、コンマスからオケメンバーへ、いろんなやりとりが一定していて、指揮者指示などをうまく効率よく伝えられるような気がします。ユニオンがありますから、効率重視はとても大事な話ですね彼らにとっては。
日本でわかったのは、コンマスが指揮者の次にスター性をおびているという事。ひとつのオケに複数のコンマスがいたり、国内の色々なオケに客演コンマスとして出演したりと多忙だということ。コンマスが変わるたんびにオケメンへの意思疎通がそれぞれ変化して、すんなりうまくいくものなのかどうも心配になります。それに加え、プリンシパルも複数置いてるオケありますね。出演したりしなかったり、出ないときは他でプレイしていたり、と。これもアメリカでは、日常風景ではありませんね。どっちがどうだという話ではありませんけれども。
最近は人の入れ替わり、違和感を持ちつつも観るの慣れました。

それで、ナッシュヴィル・シンフォニー 岩崎さんのお話です。


1人コンマス「和」奏でます
米オケ所属、演奏取りまとめや相談相手…大忙し 岩崎潤
2013/1/25

アメリカ合衆国テネシー州の州都ナッシュビルというとカントリー・ミュージックの本拠地。だが、人口60万のこの都市の人々は、あらゆる音楽を愛する。ジャズはもちろん、ロックも盛んで、クラシック音楽の愛好家も少なくない。内部がニューイヤーコンサートなどで有名なウィーン楽友協会大ホールに似た立派なホールもある。私は1年ほど前からここでオーケストラのコンサートマスターを務めている。
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日本・欧州では複数人
アメリカのオーケストラというと、ニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、シカゴ交響楽団、クリーブラ ンド管弦楽団がいわゆるビッグファイブ(5大オーケストラ)といわれてきた。ナッシュビル交響楽団は1946年に設立、指揮者にもよるが評論家の言からす ると全米ベスト10前後にいると思う。

 ヨーロッパや日本でコンサートマスターというと複数いるのが普通で、客員という制度を取り入れているところもある。だが、アメリカではどの楽団も大抵コンマスは1人、ナッシュビル交響楽団も私1人。あとはアシスタントがいるが、クラシック音楽の演奏会は基本的に私が責任を負っている。オケは年間 44週にわたってコンサートを行い、私はのべ100回は出演している。オペラも年1回は上演するので、結構忙しい。
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 楽員80人のグチにも耳
コンサートマスターはオーケストラの演奏をとりまとめる役目を担う職である。指揮者の楽曲解釈を楽員に伝えるための打ち合わせや、ボウイング(弓使い)を決めるほか、管弦楽曲にあるバイオリンソロも受け持たなければならない。しかし、コンマスで本当に大変なのは、楽員の様々な相談に応じることだ。

 ナッシュビルの楽員は80人以上おり、スタッフも80人はいる。楽団の人間関係を良好に保つため、私がカウンセラーの役割を担っている。指揮者には話せないような、個人的な悩み、いわゆるグチも聞き、なだめなければならない時もある。

 アメリカのオーケストラは一般の企業と同じくユニオン(組合)の力が強く、簡単に解雇や配置換えはできないといわれる。しかし、私の場合はオー ディションで合格、日本でいわれる特別契約のため、組合に属していない。音楽監督が「ジュンはふさわしくない」といえば、コンマスの座を降ろされる。幸 い、今の音楽監督である指揮者、ジャンカルロ・ゲレーロとはうまくいっている。

 私は82年の生まれ。チェリストの父とピアニストの母を持ち、アメリカで5歳でバイオリンを始めた。クリーブランド音楽院に入学、クリーブランド管弦楽団のコンマス、ウィリアム・プルーソー先生に師事したことで、コンマスのおもしろさを知り、この道を歩むようになった。
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日本人らしい心配り
音楽院には毎年定員1人というコンサートマスターアカデミーがあり、そこでディプロマを取得すると共に、在学中にオハイオ州のカントン交響楽団で コンマスを務めた。音楽院を修了するとともにオレゴン交響楽団でコンマス、4年間そこにいて、ナッシュビルに移った。コンマスはいわば天職だと思っている。アメリカでの生活がほとんどだが、国籍は日本である。

ナッシュビル交響楽団は町全体と同じく、いわば人種のるつぼ。指揮者ゲレーロはコスタリカ人だ。そういう雰囲気のなかで親から学んだ日本人らしい心配りもコンマスを務めるうえで大事な要素だと感じる。

アメリカのオーケストラにとって、あこがれのホールはやはりニューヨークのカーネギーホール。毎年春の音楽祭で全米から5つのオケが招待されるが、2011年はオレゴン交響楽団、その後、ナッシュビル交響楽団のコンマスとしてステージに立った。

忙しいとはいえ、ソロや室内楽の演奏活動もしている。クリーブランド管弦楽団の音楽監督フランツ・ウェルザー=メストにも目をかけてもらい、同管弦楽団の客員メンバーとして演奏旅行で弾く機会もある。今年の夏は「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に初めて参加する予定だ。(いわさき・じゅん=ナッシュビル交響楽団コンサートマスター)

以上 2013年の記事でした。オリジナルは以下です。