河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2239- 始源への眼差Ⅲ、WCon、ライン、飯守、日フィル、2016.12.10

2016-12-10 21:57:50 | コンサート

2016年12月10日(土) 2:00pm サントリー

湯浅譲二 始源への眼差Ⅲ 14′

ブラームス ダブルコンチェルトハ短調 18′8+9′
 ヴァイオリン、千葉清加
 チェロ、辻本玲

Int

シューマン 交響曲第3番変ホ長調 ライン 9′6+5+6+5′

飯守泰次郎 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団


今日ご近所の席で自作を聴いておられた湯浅さん、彼の作品を初めて聴いたのはたぶん1977.4.22で、曲目は、オーケストラの時の時、
随分と昔のことになってしまった。

849- オーケストラの時の時 ギーレンN響 1977.4.22


今日の演奏会の曲目は、始源への眼差Ⅲ。初演時のプログラムノートが載っていて、日付が二通りあるのでどっちが本当なのかわからない。たぶん2005年2月のほうだろう。
文節ごとの意味は理解できるが、それがどう前後の文節と関連しているのかやや判然としない。
現代音楽系の自作説明にはこのように難解な文章で意味合いもよく理解できないものが多い。ただでさえわかりにくい音楽なのだから、説明ぐらいはもっとシンプルにすればいいと思うのだが、なぜそれができないのだろうか。
曲は線のように伸びる音とその上に時折、点のように音が舞う。作曲者自身がその曲の未聴感との会話を試みるっていうことかな、湯浅さん、何を言いたいのか、シンプルにわかりやすく書いてほしい。

ブラームスのダブルコンチェルトは当オケのかたがソリスト。チェロがメインのような作品で、辻本さんの鳴りがいい。千葉さんのヴァイオリンは殊の外、力があり、双方流れるような具合でなかなか聴き応えありました。
指揮者の近くに座った辻本さん、飯守さんの棒の動きが邪魔になってましたね。近すぎるのか指揮者の動きか過剰なのか。

このブラームスもそれからシューマンも鳴り切らないもどかしさを感じる。特にパッセージの頭がきれいに磨かれた爪のようにならず、だいたいささくれ立っている。
まぁ、あの棒でよくこれだけの音が出せるものとオケメンには真のプロを感じないわけにはいかない。パーカスさんはいっぱいいっぱいのように見えましたが。
オケメンの集中力をさらに高めようという棒なのかしら。合わないので鳴り切らない、と認識できれば別の解決策を模索してもいいような気はする。
おわり