2016年4月6日(水) 7:00pm 小ホール、東京文化会館
シューベルト 弦楽三重奏曲第1番変ロ長調 D.471 8′
ベートーヴェン 弦楽三重奏曲第2番ト長調 op.9-1 9′7′6′5′
Int
ブラームス ピアノ四重奏曲第2番イ長調 op.26 12′13′11′11′
(encore)
ブラームス ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 op.60 第3楽章 10′
ヴァイオリン、長原幸太
ヴィオラ、鈴木康浩
チェロ、上森祥平
ピアノ、田村響
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東京・春・音楽祭より。
前半は三重奏。後半はピアノが加わり四重奏。ピアノの田村さんの見た目印象随分と変わった気がしました。それはそれとして、この4人衆素晴らしいアンサンブルでしたね。長原さんはオケ演奏会でよく見ますし、それぞれバリバリのプレイヤーたちです。
生き生きとハイレベル、レベル越えでいて、いっぱいいっぱいではなくて、余裕のある演奏で、変なわざとらしさもなくストレート。上森さんのチェロはシックで深い音色が魅力的ですね。
ベートーヴェンもブラームスもフォルムが強固。ブラームスの息の長さには少しばかりのめり込んでいかないと時間が長く感じるところもある。まぁ、それでも、ハーモニーだけで勝負しているような箇所がたくさんありそうなブラームスは、それはそれで味わい深く聴くことができました。ベートーヴェンの黒光りする三重奏は彼なら何本のインストゥルメントで作った曲でもあのような味わいを出せそうだと、なんだか納得。
いい室内楽の夕べ。楽しめました。
ありがとうございました。
おわり