幹事クリタのコーカイブログ

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大の里の史上最速優勝

2024-05-26 23:30:16 | 大相撲
 大相撲夏場所千秋楽、新小結の大の里が12勝3敗で初優勝を果たしました。初土俵から所要7場所での幕内優勝は幕下付け出しでは1972年夏場所の輪島の15場所を抜き、先場所の尊富士の10場所も更新する史上最速記録です。入門して1年後に幕内優勝とは恐れ入ります。また、新三役優勝は1957年夏場所を小結で制した安念山以来67年ぶりで昭和以降2人目。これで大の里は新入幕から3場所を11勝、11勝、12勝ですから、すでに実力は大関と言ってもいいくらいです。

 と言っても、相撲の世界では「役力士で3場所通算33勝」が大関昇進の目安ですから、大の里の大関取りは今場所が起点となります。7月、9月の2場所を10勝、11勝で乗り切れば11月場所では新大関です。今の大の里なら文句なしで大関昇進を決めそうに思えますが、何があるかわからないのが相撲です。特に怪我が怖いので、気をつけて欲しいです。大関から陥落した力士たちは昨今たくさんいますが、ほとんどがやはり怪我が原因でした。大の里は横綱を張れるだけの逸材ですから、大関は通過点として一気に昇進していって欲しいです。

 それにしても今場所もまた「番付の意味」が問われるような場所でした。毎場所のように新入幕力士が活躍し、平幕力士が優勝争いをリードしています。今場所は辛うじて琴桜が大関らしいところを見せましたが、それでも大銀杏も結えない力士に優勝をさらわれたことには変わりありません。豊昇龍は強さと脆さが同居していて安定感がありませんし、貴景勝は故障がち、霧島は大関陥落が決まりました。横綱照ノ富士はさすがにもう引退間近でしょう。

 今の状況は世代交代の過渡期です。衰えが目立つ旧世代と未来を担う新世代が交錯していますから、毎場所不安定な混戦になるのも仕方ありません。1年後の番付に東西の横綱として琴桜と大の里が並んでいれば、落ち着くのではないかと思いますから、それまで2人とも大きな怪我をしないことだけを願います。

 
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