プロ野球は交流戦に入り、中日がヤクルトと入れ替わって5位に浮上しました。一時期はダントツの最下位で立浪監督の降板を求めるファンの声も上がっていましたが、ここにきてようやく打線が活発になってきました。そして今日の試合で活躍したのが岡林、ブライト、細川、村松、福永と若い新戦力たち。若竜打線が生き生きと塁上を駆けまわることで勢いが生じ、そしてベテランの新戦力涌井が好投してソフトバンク相手に快勝しました。
今のところ優勝どころかAクラスも遠い中日ですから、目先の勝利よりもこうして新しい戦力が活躍をして来年に繋がれば良いと思います。後は投手力を活かして守り勝つ野球をいかに若い選手たちに植え付けていくか。かつて落合監督時代だってそんなに打っていたわけではありません。ただ谷繁やアライバを中心にした隙のない守りからの野球で黄金時代を築いたのですから、それをもう一度甦らせてほしいと思います。
ただ中日が最下位脱出をできたのは中日が好調だからというよりも、ヤクルトの調子が悪すぎるからです。今日でなんと12連敗。優勝した翌年の12連敗は史上初だということですが、さすがに泥沼過ぎます。原因は村上の不調に尽きるでしょう。WBCの時点から不調でしたが、そのままシーズンに入ってしまいずっと悪いままです。今日も山田・村上・サンタナのクリーンアップが10打数無安打。村上の打率は.215です。チーム打率がリーグ最低の上に、チーム防御率も巨人に次いで悪く、打てない守れないでは最下位も仕方ありません。
WBCがこれだけ悪影響を及ぼしたのだとしたら、次回WBCに出ないという選手が増えてもおかしくありません。たださえシーズン直前の大会でコンディション調整が難しいと言われている上に、出場した選手の多くが不調という結果が出てしまっているのですから、あの感動の代償は大きかったと言わざるを得ません。