幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

あと10年の命かも

2024-04-16 23:54:43 | マネー
 老後問題を考える上で一番難問なのは自分が何歳まで生きるかわからないことです。70歳で死ぬのか100歳まで生きるのかで30年も違います。ゴールがわからないのにプランなんか立てようがありません。平均寿命とか平均余命とかもあくまでも「平均」に過ぎませんから、自分に当てはまるかどうかは全くあてになりません。

 平均寿命よりは自分のモデルになるのかなと思うのは親族、特に父親の寿命です。僕の父親は74歳でこの世を去りましたから、もし同じくらいなら僕の余命は残り10年くらいしかありません。10年なんてあっという間です。本当に74歳で死んじゃうのなら、今すぐに仕事を辞めて資産全部使い切って死ぬ準備をします。世界一周旅行に行って、美味しいものを食べまくりたいです。ただ僕と違って父親はずっと病弱でしたし、体型も全然違っていたので、寿命の遺伝子はあまり似ていないのかもという気はします。

 父の兄である伯父は85歳まで生きていましたから、当時としてはそこそこ長生きの方でした。ただ父方はどちらかというと親族は短命なようなので、あまり安心はできません。対して母方の親族は長寿の家系のようです。僕の母は88歳、母の兄である伯父は90歳ですが、足腰は弱っているものの内臓と頭はしっかりしています。まだ数年はふたりとも生きていそうな感じがするので長寿の方かなと思います。

 医学の進歩や生活習慣の改善もあるので、父方母方のミックスである僕もこのままいけば90歳前後までは大丈夫そうな気がしています。もちろん災害や事故で予期しない死に方をする可能性もありますが、確率的には残り25年くらいは余命がありそうです。残り10年なら今すぐに有り金を使いまくって死にますが、25年となるとやはり資金計画をきちんとしないとショートしそうで心配です。とは言え、健康で遊べる元気があるのはやはり残り10年くらいしかないかも知れないし、ヨボヨボになってお金だけ持っていても楽しくないので、本当に悩ましいです。

 
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金利のある世界

2024-03-19 22:33:36 | マネー
 日銀が2016年から続けてきたマイナス金利政策を解除することを発表しました。なんと17年ぶりの利上げになるそうです。日銀が一貫して続けてきた大規模金融緩和策が終わりを迎えることで、生活に関わるいろいろなことが変わります。「金利のある世界」が戻ってくるからです。変動型の住宅ローン金利が上がります。もちろん銀行預金の金利も上がります。3メガバンクは早速普通預金の金利をこれまでの20倍に引き上げることを発表しました。

 20倍と聞くと、とんでもないことのように感じますが、これまで0.001%だった普通預金の金利が0.02%になるだけのことです。100万円を1年間普通預金に入れておいたら、これまで1年で10円だった利息が200円になります。ありがたいですか?どちらにしてもタダみたいなものですから、あんまり変わらないです。

 僕が大学生になったばかりの頃は、普通預金の金利は2%、定期預金の金利は6%くらいありました。普通預金に100万円入れておくだけで1年後には2万円の利息が貰えたのです。定期預金なら6万円です。実際、大学1年の4月から6月まで、3ヵ月連続で家庭教師のバイト代を5万円ずつ定期預金にしました。その15万円は15年後くらいには倍の30万円にまで増えていました。それからさらに30年以上経っていますが、未だに30万円を超えたくらいです。いかに長く金利のない世界が続いていたかわかろうというものです。

 さて、そんな夢のような高利回りの定期預金がこれから再び登場するのかと言えば、そんなことは多分ないでしょう。日銀はゼロ金利に戻しただけで、ここからの利上げはかなり慎重な姿勢のようです。なにせ金利を少しでも上げたら経済に与える影響が甚大です。インフレ率が2%を超えたとか、賃上げが大企業中心に続いていると言っても、実質賃金のマイナスは未だに継続しています。全く油断できる状況ではありません。個人的には住宅ローンは上がらず、株価は下がらずが理想ですが、利上げは逆になる可能性の方が高いですから、日銀には慎重な上にも慎重に進めて欲しいと願っています。
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ビットコイン最高値更新

2024-03-05 23:31:50 | マネー
 久しぶりにビットコインの話題が上がっています。ビットコイン現物に連動するETFがアメリカの規制当局が承認したことで、一気に資金が仮想通貨のマーケットに流入して、ニューヨークのビットコインが史上最高値を更新したということです。ビットコインETFの魅力は、仮想通貨交換所でデジタルウォレットを開設しなくても、通常の証券会社を通じてビットコインに連動した投資ができるので、 これまでの株式のように従来の投資家が簡単に取引できるようになりました。

 仮想通貨は登場してから大ブームになって一時期のバブル的な高騰を経て一気に暴落し、その後ずっと将来性を不安視されて散々でした。それがこのETF承認で払拭されたと見られたようです。基本的に投資は分散が大事なので、仮想通貨にも資金を分散しておこうと考える投資家がこぞってビットコインを買いまくり、再びバブルが訪れたということですが、僕からしたらまだまだどうなるかわかったものではないので、とても手を出し辛いです。

 と言うか、実は何年か前に知人にビットコインのマイニング投資に誘われて30万円ほど失ったことがあります。自分がよくわかっていないものに安易に投資してはいけないという大事な教訓を得たので、授業料としてその30万円は諦めています。ただその時の残り数万円分くらいの仮想通貨がウォレットに残っているはずなんですが、今はログインすらできないので引き出すこともできません。

 これまで投資ではかなり大きな失敗から小さな失敗まで、数多くやってきましたが、この仮想通貨での30万円の損失は金額もさることながら、知人の誘いに乗って、ちょっと怪しいなと思いつつも始めたことが印象的な失敗でした。自分の甘さとともに、その知人も悪気があってしたことではないだけに、逆の立場にならないように、知人への投資についての言動には気をつけようと思っています。投資はリスクがつきものですから、常に自己責任です。
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日経平均が最高値更新

2024-02-22 23:45:17 | マネー
 今日、日経平均株価が大幅反発し、前日より836円52銭高い3万9098円68銭で取引を終え、約34年ぶりに史上最高値を更新した。バブル崩壊後、長く低迷していた日本株がついに歴史的な節目に達しました。約30年前から投資をしてきた僕としても、過去に何回もの山あり谷ありの相場を見てきましたが、 これまで見たことのない頂を超えたことには感慨深いものがあります。

 僕が最初に証券口座を作った頃はすでにバブル後でしたが、それでもまだ日経平均は3万円台でした。そこからどんどん坂を転げ落ちて、2009年には7000円台まで下がりました。当時は株価を見るのも嫌で、知らん顔をして通り過ぎましたが、そうやって放置しておいたので「狼狽売り」をせずに済みました。さすがに底値で株を買うという勇気まではありませんでしたが、大きく下げても市場から撤退しないことが投資のコツだと言われているので結果オーライでした。

 アベノミクス以降は株価は上がり続け、特に僕が定年退職した2021年春以降はコロナからの経済回復で1万円以上も日経平均は上がりました。退職金で一気に高配当株を買い集めたので、配当金だけではなく含み益はかなり膨らんできています。高配当株のつもりで買ったのに株価が2倍、3倍になっている銘柄もあって、定年になったタイミングが良かったと巡り合わせに感謝するしかありません。

 今年は新NISAで市場に新規参入した投資初心者も多いことでしょうが、これだけ株価が上がれば「ビギナーズラック」で儲かっている人も多いと思います。まだこれからしばらくは大きな災害や疫病、戦争でも起きない限り右肩上がりで株価は上がり続けそうです。日経平均株価が4万円を突破する日も近いでしょう。今の60代70代には「バブルの再来」だと怯えている人もいますが、日本だけがいつまでも34年前の株価でいる方がおかしいので、5万円を目指していってほしいです。

 もっとも上げれば下げるのが株の常ですから、どこかで大きく下げることはありそうです。4万円だと思っていたら3万円くらいまで下げてパニックになる初心者もいるでしょうが、7000円台を知っている僕からすれば3万円なんて下げたうちに入らないくらいなので、今度は積極的に買い増ししようと思います。
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生命保険の見直し

2024-02-20 23:53:42 | マネー
 この10年以上、出費をいかにコンパクトにしていくかをずっと工夫しています。犬を飼い始めたのを契機に旅行に行かなくなりました。コロナで外食もかなり減りました。また在宅勤務になって被服費も激減しています。固定費をやめることが一番節約効果があるということなので、かなり前に新聞の夕刊をやめ、wowowもフェデラーの引退とともに解約し、携帯電話をauからUQモバイルに変えたりと、固定費を減らすようにしています。

 そして生命保険です。もちろん生命保険も段階的に見直してきていて随分と保険料も縮小してきました。メインの死亡保障は利回りの高い頃の「お宝保険」なので、とっくに払い済みにしてあって、後は医療特約が付いた生命保険1本だけです。入院や手術でお金が必要になったら保険金が出ると言われても、高額療養費制度もあることだし、毎月払っている保険料の方が高くつことはほぼ確実だと思うので、どうしようかとずっと迷っていました。

 何より保険というのは仕組みが難しくて素人にはよくわかりませんし、よくわからないものにお金を払い続けるのは良いことではないと思います。これまでは保険会社の営業さんを信用して支払う保険料は減らしながらも、ある程度は言われるままにしてきましたが、長年お世話になったその営業さんも今月で退職をするという連絡を受けたので、だったらこの機会に医療保険はやめてしまおうと思っています。なんだかんだ言っても長年付き合ってきた馴染みの営業さんには情も移りますので、こういう機会じゃないとやめにくいということもありますし。

 これで節約できるのは月に数千円ですが、テニスや音楽など趣味に使っているお金はあまりケチケチしたくはないので、減らせるものは減らしていかないとなりません。物価は上がっても賃金も年金も上がらないので、この先どんどん生活は苦しくなりそうですし、まあそうじゃなくてもやっぱり無駄な支出の見直しは常に行っておくべきものですから。
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投資は答えだけ聞かれがち

2024-02-06 23:46:01 | マネー
 前にも書きましたが今年から始まった新しいNISA制度のせいで、これまで投資経験がなかったり、少なかったりした初心者から「どうすれば良い?」と聞かれることが増えました。僕が思っていたよりもずっと多くの人が「投資した方が良いんじゃないか」と考えていて、それも30代から60代まで男女問わず幅広い層で真剣に悩んでいるようなのです。

 僕も専門家ではない素人投資家ですし、単に投資歴が30年超の長いだけの人間なので、アドバイスをしても責任は一切持てません。妻と息子だけは昨年に証券口座を作らせてNISAで個別株を購入させ、さらに今年から新NISAで積立投資を始めさせましたが、それはあくまでも家族だからであって、他人の財布に手を突っ込むようなことはできません。

 僕自身は誰からも投資を教えて貰ったことはなく、ひたすら本やネットで勉強して、なにより何回も大きな失敗を繰り返して高い授業料を払って投資を覚えてきたので、本音を言えばやはり身銭を切ってこそ身につくものではないかと思っているところはあります。とは言え、アドバイスを求めている初心者に冷たくして、そのせいで銀行や証券会社で変なファンドを買わされたりするのも可哀想だし、さすがにそれは申し訳ないですから、素人投資家なりに最低限の知識と基本の形だけはアドバイスするようにしています。

 僕の周りにはどちらかというと、お金のない若者よりも、既にある程度のまとまったお金を持っている中年以上が多いです。なので基本はインデックス投資と高配当株投資のどちらか、もしくは両方を勧めることになります。効率良く手間をかけずに蓄財していくならインデックス投資、ある程度楽しみつつ投資をしていくなら高配当株投資。初心者にはインデックス投資で、初級者には高配当株投資という感じです。

 投資系ユーチューバーの多くと言っていることは同じですから、わかりやすい初心者向けの動画を教えて勉強したらと言うことが多いです。ただ動画だけでは初心者はやはり理解できないことも多いので、動画を教材にして解説して教えるというスタイルに落ち着きかけています。僕としては投資の基本のキ、いわゆる「魚の釣り方」を教えて、自分で魚が釣れるようになって欲しいのですが、どうしても初心者は「で、何を買えば良いの?」と結論だけを聞きがちです。

 僕なりの結論はインデックス投資なら「オルカン」一本で良いと思います。それが一番無難です。なるべく怪我の少ないものを勧めるしかありません。もう少しリターンを高めたいなら「S&P500」となりますし、ある程度自分で勉強する意欲もあるなら日本の高配当株として定番の人気銘柄をいくつか教えます。僕自身はもう少し冒険もしていますが、それでもやはり60代再雇用の身の上では大きなリスクは取れません。リスクをどこまで取れるかは人それぞれですから、後は自分で考えて決めてとしか言えないです。
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新NISA初日

2024-01-04 23:45:32 | マネー
  元日から能登半島の地震、羽田空港の衝突事故と続き、さらにアメリカ株式市場では「アップルショック」でハイテク株が大幅安となりました。それらを受けての今日の大発会は271円安で始まり、20分ほどで770円安まで一気に下げました。これはどうなるのかと固唾を呑んで見守っていましたが、日経平均が大きく下げている割に、僕の持っている株は下がらないどころかむしろ上げているくらいだったので「?」と思っていましたが、どうやら下げているのは半導体関連とかで、個人投資家を中心に高配当株には押し目買いが入っていたようです。

 朝方の売りが一巡したあとはじわじわと値を上げていき、今日の終値は175.88円安となりました。僕は新NISA初日に特定口座の銘柄で含み益があまりなかったり含み損になっているものを売って、NISA口座で買い直すというプランだったので、朝から予定していた銘柄の売買をしていました。売った価格より少し安く買えたものも、逆に少し高く買ったものもありますが、ほぼほぼプラン通りにまず6銘柄を特定口座からNISA口座に移行することができました。

 本来はNISA口座の成長投資枠240万円分を新規で購入するだけの資金力があれば一番なのですが、そこまでの余裕はありません。なので、特定口座からNISA口座へ持株の移行をしています。含み益が出ていると売った時の利益に税金がかかりますし、わずかながら手数料も損をしますが、それは配当金にかかる税金が今後ずっとゼロになることを考えれば取り返せます。含み益が大きい銘柄も計算上は早めにNISA口座に移した方が得だということですが、含み益は暴落時の心の余裕なので、なるべくプラマイゼロくらいの銘柄から順番に移すことにしています。

 今日の地合いの中での高配当株の強さを見ていると、新NISAの効果は本物なのかもと感じました。今後多くの銘柄が配当確定する3月に向けて個人投資家に人気の銘柄はさらに値を上げていきそうな気配がします。もちろん初日の値動きだけで判断するのは危険なので、明日以降も様子を見ながらになりますが、特定口座からの移行はともかく、新たに買うことができないくらいに高騰していくのもちょっと困るので、ほどほどに上げたり下げたりして欲しいと勝手なことを考えています。

 
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大納会と新NISA

2023-12-29 23:51:28 | マネー
 2023年の大納会を迎えた今日。東京株式市場の日経平均株価は前日比75円(0.2%)安の3万3464円で終えましたが、年間での上げ幅は7369円と1989年(8756円高)以来の大きさだったそうです。年末終値としても、日経平均が史上最高値をつけた1989年の大納会(3万8915円)以来の高値で、相場は活況に沸いたということになります。コツコツと日本株を買っている僕としても、悪くない一年でした。

 日本株が上がった背景には、日本企業の決算が総じて良かったこともありますし、世界的なインフレで日本経済もデフレ脱却しそうだという期待感、そして円安による海外マネーの流入、さらに東京証券取引所が3月にPBRが1倍を割り込んでいる企業に対しては改善を求めたことなどがありました。著名な投資家であるウォーレン・バフェットが来日し、5大商社株の買い増しを明らかにしたこともあり、僕のような高配当株投資家としては完全に追い風の1年となりました。

 定年退職前まではずっと値上がり益を狙って新規上場株や成長株を小遣いの範囲で売買して楽しんでいました。しかし定年後は退職金を元手にしているので、そういうギャンブル的なリスクの高い投資はすっぱりやめて、手堅く高配当株投資にシフトしたことが幸いしました。2年くらい前から買い始めた銀行や商社、通信、保険などの業種の銘柄が今年個人投資家に人気になって、増配と値上がりのダブルコンボで着実にプラスが出ています。

 また来年からは新しい少額投資非課税制度(新NISA)が始まります。すでに投資をしている人間からしたら、新規参入者が増えて株式市場に資金が流入するわけですからチャンスが広がりますし、政府の狙いも「貯蓄から投資」への転換にあるので株価は一層上がりそうです。今年秋頃からマスコミでも大きく取り上げられていて、これまで投資に縁がなかったような人たちも関心を持つようになりました。実際、テニス仲間など何人もの友人から「NISAについて教えて」などと聞かれたりしています。

 僕は投資歴こそバブル期からやっているので30年弱と長いですが、基本的には素人なので、教えてと言われても一切責任は持てませんから、教科書通りのことしか言えません。それでも全く投資のことを知らない人がやってはいけないことくらいは注意できます。僕に聞くくらいの最低限の慎重さがあればまだ良いですが、安易にブームに乗って始めてしまい、暴落時に泣きを見る人が増えそうで心配です。少なくとも生活資金はちゃんと残して、欲張らずにあくまでも余剰資金で始めて欲しいです。
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幸せの中身が変わってきた

2023-10-27 23:37:49 | マネー
 よく言われることですが、金持ちなのに不幸そうに見える人がいます。逆にお金はそんなに持っていなくても幸せに暮らしている人もいます。もちろんお金が生活にとって大事なのは言うまでもありませんが、ある一定のラインをクリアしていれば、資産の多さと幸せの量は比例しないのではないかと思います。さらに言えば、年齢や世代によっても幸せとお金のバランスは変わってきます。

 福山雅治が以前にインタビューで「大きな家に住んで、良い車に乗って、うまいものを食って、良い女と付き合う」ことが若い頃は幸せだと思っていた、というようなことを話していました。これは福山に限らずかつての多くの若い男性が思っていたことでしょう。僕もそう思っていました。しかし年を取るにつれて、そういう快楽的な幸福とは違う幸せの形があることに気づくようになります。

 60代になると物質的なことよりも、まず健康でストレスがない生活が一番で、それに加えて、平穏な家庭と気の合う友人、楽しめる趣味があれば文句なしです。大きな家も良い車も特に必要だとは思えません。美味しい食事はしたいですが、贅を尽くした美食である必要は感じません。異性については言うまでもありません。

 ただ我々の世代は還暦を超えてこういう心境に至るのですが、今の20代あたりは若くても同じような感覚でいる人が多そうです。「若者の〇〇離れ」はちょっと前までは「お金がないから離れざるをえないだけ」とか言われていましたが、今のZ世代になると、お金があるとかないとかではなく、そもそも物質的な快楽志向があまりなさそうです。精神的に老成しているというか、かなり早熟です。大谷翔平や藤井聡太を見ていると、若いのに人間が出来上がっているように感じます。

 これは人としての成長が早まったのか、それとも経済成長が止まっている日本に生まれたことによる否応なしの適応なのかわかりませんが、今後「幸せ」の定義がどんどん変わっていくことになるのかなとは思います。我々60代からしたら、若者と意外に価値観が近づいてきているので、仲良くなれるかも知れません。同世代には相変わらずバブル的価値観から未だに抜け出せない人も多いですけど、本当に流行らないから早くやめた方が良いと思います。
 
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息子のNISA

2023-09-22 23:59:16 | マネー
 銀行でずっと積立定期をしている息子に、来年からの新NISAでの積立を勧めました。本人も銀行の定期預金の低金利ぶりと昨今の物価高騰を考えると、あまりにも積立定期は無力だということを理解したので、僕のアドバイスを受けてネット証券で口座を開設しました。これで来年からNISAで積立を始める準備はできましたが、まだ年内は残り3ヵ月あるので、今年のNISA枠を無駄にすることもないということで、一般NISAで高配当株投資をするようにアドバイスしました。

 個別株への投資はハードルが高く、さすがに初心者がひとりでは無理なので、レクチャーをしながら一般NISAの120万円の枠内で何を買えば良いか検討しました。大きく分けて利回り優先か、安全性優先か、成長性優先かの3択です。配当利回りが5%を超えるような銘柄はいくつもありますが、それなりにリスクもあります。逆にリスクが低い安全な銘柄は利回りも成長性も低め。そして成長性が期待できる銘柄は配当よりも投資に資金を回すので、利回り低めになります。

 もちろんどれかに偏る必要はなく、バランスを取ってリスク分散をすることが大事なのですが、初心者の息子にはとりあえず「ほったらかし投資」ができるように、高配当株投資とは言え、優先順位としては安全性が一番で、利回りと成長性はそこそこでという投資方針に決定。今日の株価をチェックしながら120万円に極力近づくように買い付けをしました。

 購入したのはMS&ADを100株、JTを100株、NTTを1500株で合計約119万円。年間の予想配当金額は50300円で約4.2%の配当利回りとなります。恐らく今後も増配していくことでしょうし、爆発的ではないにしろ長期で見れば着実に株価も上がりそうな大型優良企業ばかりです。初心者のためのポートフォリオとしては手堅いところだと思います。息子も初めて株を購入して値動きが気になるようで、日頃は興味を示していなかった経済ニュースもチェックしていたようです。
 
 株は怖いとか投資は危険だとか未だに言っている人もいますが、何がリスクかをしっかり把握した上で、余裕資金で投資をすれば世の中で起きている出来事、特に政治・経済・国際などにも関心を持つようになります。日本経済の成長だけではなく、個人が社会人として成長するためにも、もっと多くの人が投資にチャレンジすれば日本社会も変わりそうです。

 

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