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幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

日経平均史上最高値更新

2025-08-12 23:59:04 | マネー
 今日の日経平均の終値は4万2718円17銭と、昨年7月に付けた過去最高値(4万2224円02銭)を上回りました。理由として考えられるのは、トランプ関税で日本との交渉が決着したことによる安心感、米中の関税交渉が延期されて米中摩擦が回避されそうなこと、そして円安が進んで輸出企業の業績が良くなるのではないかという見通しになったことなどが挙げられています。株価というのは不安定さとか不透明さを嫌いますから、こうした理由が株価を押し上げたというのは理解できます。

 ただお盆のこの時期に最高値の更新とはやはり驚きます。お盆ですから取引は少なくあまり大きく値動きがないのが通常です。僕の勝手な憶測ですが、これまでの古い投資家が世代交代して、投資家が若返ったせいではないかと思っています。昔の投資家と今の若い投資家の違いは、ネットを使うかどうかです。お盆だから動かないというのは、ネットを使う投資家にとってはあまり関係ありません。むしろ時間に余裕があるので、派手に動くことすら考えられます。

 また若返ったことで、暴落を経験していない世代が増えて強気になっているのかもとも思います。僕はバブルの後から株を買い始めましたから、投資歴は30年を超えます。その間に何回も大きな暴落を経験しているので、ちょっとやそっとの暴落では動揺しませんし、逆に強気の上げ相場の時にもいつまでも続くものではないという気持ちで見ています。株価の上下に一喜一憂するほど初心ではなくなってしまったのです。しかし経験の浅い投資家にしてみれば、上げている時には乗り遅れまいとする心理が働くものです。株価は事実ではなく気分で上げ下げするものですから、これもまた株式市場の真実です。

 と言うことで、史上最高値を更新したなら、今後はほぼ間違いなく調整局面に入ってしばらくは利益確定売りなどで下げるはずです。誰でも考えることです。だから今のうちに高値で売っておくのか、ちょっと我慢して下げたところでさらに買いを狙うのか、それとも何もせずに様子を見るのかは、その人のスタイルで好きにやれば良いことですが、いつか下がるということだけは頭に入れておかないといけません。株をやる上で一番ダメなのは、大きく下げたところで損を確定して退場してしまうことです。下げに対する耐性だけは持ち続けましょう。

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株価はどうせわからないから

2025-04-09 23:59:34 | マネー
 トランプ関税で世界同時株安が起きています。リーマンショックとかコロナショックとか、10年に一度クラスの大暴落中です。しかもまだこれから先もどうなるのか、全く先が見通せません。トランプが世界を大混乱させているのですが、特に震源地のアメリカが大変でしょう。よくアメリカ国民の半分はトランプを支持しているなと改めて感心します。トランプ支持者というのは一切投資をせず、農場のトラクターの中にでも現金を隠し持っているのでしょうか。

 株安だけではなく、関税を上げれば物価も上がります。インフレに頭にきてバイデンを拒否してトランプを選んだはずなのに、そのトランプが景気を冷え込ませ、株安を招き、物価をさらに高騰させようとしています。それでもトランプ支持なら、やっぱりアメリカ国民の半分はバカばかりなのでしょう。

 で、バカなアメリカ人がトランプを選んだせいで、日本人まで大変な目に遭っています。去年から始まった新NISAで投資の世界に入ってきたルーキーたちは多分真っ青になっているんじゃないでしょうか。もう怖くなって売ってしまった人もいることでしょう。残念ながら「狼狽売り」は一番やってはいけないこととされていますが、気持ちはわかります。どこまで下がるかわからないのに、積立NISAで毎月お金を払い続けるのは耐えられないでしょう。

 教科書的にはこうした暴落が起こるからこそ、何も考えずにインデックス投資を続けましょう、ということになるんですけど、それはある程度これまでに失敗をして痛い目に遭った経験があるベテランだからこそ実感できることで、ルーキーにしてみれば不安しかありません。それに彼らに「いつ上がるんですか?」「元を取るのにどれだけかかりますか?」と質問されても「さあ?」としか言いようがありません。株価の未来なんて誰にもわからないからこそ、何も考えずにインデックス投資なのですから。

 こういう時はもう証券口座なんて一切見ないで、楽しいことをしてやり過ごすのが一番です。トランプが関税引き上げを中止したとか、トランプが大統領を辞めたとか、引きずり降ろされたとか、そういうニュースが入ってくるまでは放置です。もちろん安くなっている今こそバーゲンセールだから、どんどん買い向かうんだという人もいて、それはそれで正しい投資手法ですが、ド素人が下手に手を出すとさらに大やけどをおうこともあり得ます。なにせ株価は「一寸先は闇」の世界。無理は禁物です。

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ふるさと納税が単なる寄付に

2025-03-07 23:27:29 | マネー
 少し前になるのですが、2月17日に「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが『ふるさと納税の確定申告に関する実態・意識調査』の結果を発表しています。それが衝撃的だったので、注意喚起の意味も込めて取り上げてみたいと思います。

 ふるさと納税については「お得な通販」くらいに思っている人も多いようですが、仕組みとしては地元ではなく他の応援したい自治体に寄付をすると、その金額の約3割くらいの返礼品が貰えるという制度です。手続きをすると、寄附金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除を受けられます。すなわち本来自分の住んでいる自治体に納める住民税を他の自治体に納めたような形になるので「ふるさと納税」と呼ばれているわけです。ただし手続きをしないと税金の還付や控除はありませんから、単に他の自治体に寄付をしてその3割程度の金額の返礼品を貰ったことになるので、かなり「割高の通販」になってしまいます。 

 この手続きには2種類あって「ワンストップ特例制度」と「確定申告」のどちらかを選んで手続きをします。ワンストップ特例の方が楽ですが、いくつか利用するための制限があるので、僕の場合は毎回確定申告をしています。確定申告なんか難しそうで嫌だという人は、ワンストップ特例制度を利用すれば良いと思います。

 今回の調査結果では3人に1人が「寄附金控除に手続きが必要なことを知らない」と回答しています。まあ知らない以上、多分ふるさと納税をしないでしょうから、このこと自体は驚きではありません。世の中にはお金のことに興味がない人が一定数います。「ふるさと納税」という言葉を知っていても、それと自分は無関係だとか思っているのでしょう。

 驚いたのは、控除手続きの必要性を知っていて、かつ、ふるさと納税を活用していても、4人に1人は「寄附金控除を受けたことがない」と回答していることです。なぜ知っていながら手続きをしないのかと聞くと、「手続きの仕方を知らない」(39.8%)、「手続きが面倒だから」(34.0%)ということでした。じゃあふるさと納税なんて大損なだけだからやらなければ良いのにと思ってしまいます。確定申告はまだしも、ワンストップ特例ならふるさとチョイスに限らず、どのふるさと納税サイトでも丁寧に解説してあります。少しそういうページを見るだけで簡単に手続きできるのですから、やってみれば良いのになと思います。と言うか、やりましょう。

 ところでこの調査では確定申告の方法も聞いていて、多い順に「インターネット」(63.9%)、「税務署」(33.4%)、「郵送」(19.6%)、「税理士に依頼」(8.1%)だそうです。予想以上にインターネットの割合が多くて驚きました。いつも僕は郵送ですが、なんと5人に1人しかいない少数派でした。ネットで確定申告した人に、カードリーダーを買ったのか、スマホでやっているのかまで聞いて欲しかったです。僕も毎年確定申告しているのだから、そろそろカードリーダー購入を本気で考えようかなぁと改めて思いました。

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初めての年金事務所

2025-02-26 23:43:17 | マネー
 64歳になって特別支給の老齢厚生年金を受け取る手続きのために年金事務所に行ってきました。事前に予約した時間ピッタリに着いたのですが、中は予想していた以上に混雑していて、待合場所で座る椅子を見つけるのも一苦労するほどでした。予約していたので数分遅れで呼ばれて手続きを始めることができました。担当してくれた人が、たまたま25年ほど前にうちの会社で働いていたという女性で、お陰で昔話をしながら和やかに手続きを進めることができました。

 郵送で書類を送っても受取手続きはできるのですが、もし何か瑕疵があると面倒なので敢えて年金事務所まで行きましたが、それが幸いしました。書類のいくつかに署名が必要な個所があったようで、その場で記入するだけで済みました。45分の予定時間をきっちり使って手続きは終了。6月15日に3月から5月までの3か月分が年金受取口座に振り込まれるそうです。

 老齢厚生年金を前倒しで受け取れるのは我々の学年が最後になります。1年だけですが、あと2ヵ月遅く生まれていたらそれも受け取れなかったので、早生まれで良かったと思います。65歳からは繰り下げもせずに普通に厚生年金と基礎年金を受け取るつもりでいます。父親が74歳で寿命が尽きたので、自分もあまり長寿ではないかも知れないと考えると、早めに年金を貰いながらシニアライフを楽しまないと年金の払い損になってしまいます。悩ましいのは企業年金で、一括で受け取るか、分割で受け取るか、分割の場合は10年か15年か20年か。15年で80歳までで良いかなぁと今のところは思っていますが、あと1年かけて考えてみるつもりです。

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還付申告ほぼ終了

2025-02-20 23:59:47 | マネー
 先日書いた確定申告ですが、ようやくやる気になって国税庁のホームページでいつものように入力していきました。途中ちょっと数字を書類で確認したりする手間はありましたが、約3時間で終了。後は印刷して郵送すれば終わりというところまで済ませています。青色申告の人は大変でしょうが、サラリーマンの還付申告はそんなに難しいことではないし、昨年のデータを今年も引き継げるので、一度やってしまえばより簡単になります。税金が戻ってくるのですから、敢えて避ける意味はありません。

 とは言え、手間と取り戻せる税金を比べて「時給1000円にしかならない」ということなら無理に還付申告を勧める気はありません。住宅ローン控除は金額がでかいので絶対にやった方が良いし、医療費控除も家族合わせて年間10万円を大きく上回るようならお勧めです。ただ僕のメインの目的である配当控除は、場合によっては国民健康保険料が上がったりする場合もあるので、人によってはやらない方がお得という場合もあるようです。詳しいことを知りたいなら税務署に相談するか、ネットで調べればわかります。

 今回も昨年までと同様に書面での申告を選びましたが、国税庁のホームページはスマホでのオンライン申告をかなりしつこく勧めてくるようになっていました。手間がかからず早く還付金が戻ってくるし、ペーパーレスで環境にも優しいということなのでしょうが、要は忙しい税務署の人たちがサラリーマンの還付申告「ごとき」でこれ以上余計な手間をかけたくないというの主たる目的だと思います。まあ気持ちはわかります。

 とは言え、スマホでの申告もそれなりに我々にはハードルが高いです。中高年はスマホの画面が小さ過ぎて、数字を扱う作業に不向きだと感じるからです。会社ではほとんどの人がPCを使って事務作業をしているでしょうから、やはりスマホよりも慣れたPCの画面で入力をしていく方が安心で、なおかつ目にも肩こりにも優しいです。

 国税庁がもっとオンラインでの申告を推し進めたいなら、やはりマイナンバーカードを読み込めるようにPCと繋ぐカードリーダーを希望する全戸に配るか、スマホで読み込んだマイナンバーカードのデータをそのままPCで入力する場合でも共有できるようにすれば良いと思います。

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確定申告の季節

2025-02-17 23:59:28 | マネー
 今日から確定申告が始まりました。毎年医療費などの還付申告をしているのですが、いつもなら1月から早々に始めているところを、今年はまだ全然手をつけていません。保険会社からの書類が1通未だに届いていないということもありますが、何となくやる気にならないのです。自分でもよく理由がわかりません。強いて言えばもう飽きたというところでしょうか。

 還付申告というのは別にやらなければやらないで誰にも怒られません。単に自分が損するだけです。損をするのが嫌だからいつもやっていたのですが、とは言え確定申告は何かと複雑ですし、間違えると面倒なので、結構気合いを入れて臨まないといけません。医療費控除、ふるさと納税の寄付金控除、そして株式の配当控除の申告をしますから、それなりにハードモードで最初の頃は本当に「これで合っているのかな」と不安でした。

 ところが毎年繰り返しやっているうちに徐々に慣れてきました。基本的には同じことの繰り返しなので、前年に倣ってやればあまり間違いもありません。さらにマイナンバーカードの導入で申告自体も簡略化されてきたので、以前に比べるとかなりイージーモードです。じゃあさっさとやれば良いじゃないかとなるのですが、僕の場合はイージーモードになったために逆に気合いが入らず、手を付けるのが面倒になってしまいました。確定申告がゲームじゃないとはわかっているのですが、単なる作業になってしまうとモチベーションが上がりません。

 そんなわけで保険会社からの書類が届かないことを言い訳にしてやってなかったのですが、さすがにそろそろやらないとまずいかなとは思っています。多分始めれば数時間もかからずに終わるので、今週中を目標にやろうかなと、ここに書いておきます。そうすればきっとやるでしょうから。

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年金事務所の予約がいっぱい

2025-02-09 23:59:38 | マネー
 昨日書いた年金の手続きですが、やはり郵送で何か不備があると面倒だから年金事務所に行くことにしました。送られてきた書類にはネットで予約をするようにとあったので、ちょいちょいと予約して近日中に行くつもりで見てみたら、そんな簡単なものではありませんでした。日本中の年金事務所のどこでも受け付けてくれるということなのですが、近隣の年金事務所を見たら2月の月末まで空いている時間がないのです。どこを探しても半月以上先まで予約が埋まっていました。

 名古屋市内だけで年金事務所は熱田、大曾根、笠寺、昭和、鶴舞、中村、名古屋北、名古屋西。それに街角の年金相談センター栄、名古屋の合わせて10か所もありますが、どこもいっぱいです。さすがに一宮とか半田とか刈谷まで行く気にはならないので、一番近い昭和の一番近い日取りで予約をしましたが、半月以上も先のことになりました。せっかく誕生日当日に書類を書き上げたのに、なんだかガッカリです。

 と言うか、もっと前から準備して早めに予約をしておけば良かったので、誰が悪いかと言えば自分が悪いんですけど、まさか年金事務所がそんなに混んでいるなんて予想していませんでした。もちろん予約なしでも受け付けてくれるらしいのですが、もし混んでいて平日昼間に何時間も待たされたりしたら有給休暇が潰れてしまいます。年金を貰うのが半月やそこら遅れてもさほど困るわけではないので、ちゃんと予約をして行く方がベターだと思います。

 ただやはり思うのは、せっかくマインバーカードを作って公金受取口座の紐づけまでしてあるのですから、紙の書類の提出ではなく、全てオンラインでできるようにシステムを作れなかったのでしょうか。少なくとも確定申告よりは年金の方が事務処理が簡単だと思うのに、税務署よりもデジタル化が遅れているのが不思議です。日本の役所は何かにつけてスピード感が乏しいなと思います。

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誕生日に年金の手続き

2025-02-08 23:59:01 | マネー
 今日で64歳になりました。いよいよあと1年で前期高齢者です。恐ろしいことです。わかっていても自分がそんな年齢になることに驚いてしまいます。父が死んだのが74歳でした。あと10年しかありません。そう考えると、自分の老い先の短さにますます恐ろしくなります。

 誕生日だからと言っても、特別なことは何もありませんでした。若い頃はそりゃいろいろ楽しいこともありましたが、この年齢になるとそもそも祝ってくれる人も気を遣うのか、もしくは興味がなくなるのか、反応も薄いですし、自分でも「そんなものだろう」と受け止めています。寂しい気持ちもありますが、家族は祝ってくれるので、それで十分だという気もしています。

 僕の年齢まで厚生年金が1年前倒しで64歳で受け取れます。1985年に厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた時の移行措置で、その最後の最後の生き残りということです。40年間にわたって移行措置を続けてきたのですから、国もそれなりに考えてのことなのでしょう。あと2ヵ月遅く生まれていたら貰えませんでしたから、そういう意味では少しだけラッキーです。

 年金を貰うには自分から申請しないといけません。黙っていても勝手に口座に振り込まれるようにして欲しいのですが、そこまで親切ではないようです。64歳の誕生日の前日から手続きができるのですが、最初に申請書類を見た時に「面倒くさ」と思ってしまったので、今日まで放置していました。さすがにこのままではマズイと思って改めて良く読んでみたら、マイナンバーをきちんと登録していれば、ほとんどの証明書類は省くことができるので、そこまで面倒くさくないことがわかり、重い腰を上げて誕生日の今日に書類を記入したところです。

 後は年金事務所に持って行くか、それとも郵送するかで良いみたいです。郵送の方が楽ですが、確実なのは年金事務所に持参です。一度くらい年金事務所に行ってみても良いかなと思っているので、持参してみようかと考えています。もっとも休日は受け付けてくれないので、平日昼間に行くしかありません。マイナンバー登録をしていたら、確定申告みたいにオンラインでできるようにしてくれないですかねぇ。

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趣味が貯蓄でもいい

2025-01-17 23:59:07 | マネー
 ネットで見かけた話なのですが、趣味が貯蓄の友人を見て「そんな生き方をしたら心が死ぬ」という女性がいました。その女性は映画や読書や観劇やコンサートやショッピングに行くことが趣味で、貯蓄なんか二の次のようです。それに対して賛否両論あるのですが、「楽しみに金を使ってナンボ」派と「貯金があることで心が癒される」派の両論が主のようでした。

 まあどちらの意見もわかります。若い頃は映画だライブだ演劇だ展覧会だと駆け回るのが楽しいものです。特に若い女性には、そういうことを楽しみたいから東京にいたいという人が昔も今も多いです。ただ年を取ってくるとわかりますが、それはその時期に顕著に表れる「症状」のようなもので、徐々に落ち着いてくるとそこまで熱中しなくなることが多いです。あれは熱に浮かされていたんだなと中年になって振り返ることになりがちです。

 その点、貯蓄は強いです。預金残高を見て安心し、今の辛い現状をいつでも変えられると思えば心も安定します。メンタルを壊す前にお金で自分の状況を改善できるのなら、お金を貯めておくことの意味は大きいと思います。その代わりに若い頃にしておいた方が良い「経験」という財産を増やすことはできません。映画を見るのも本を読むのもライブや旅行に行くのも、若いうちにしておく方が後々の人生が豊かに彩られるというのもまた事実です。

 結局これは二者択一ではなく、バランスの問題です。だから他人のバランスのとり方について、とやかく言う必要はありません。自分には自分のやり方があるように、他人には他人なりのやり方があるのですから、比較する意味もありません。趣味が貯蓄ならそれでも良いし、なんならギャンブルでも、酒でも、本人が良ければそれで良いのです。

 ただひとつ思うのは、冒頭の女性が好きな映画鑑賞もコンサートも観劇も読書もすべて「受け身」の趣味です。他人が提供してくれるエンタメを消費するだけで、自ら能動的に何かを生み出すものではありません。もう一歩踏み出して自らが動く趣味を始めると、また違う深く広い世界が見えてくるものなので、貯蓄するだけの他人を貶すなら、もっと深い趣味の世界に身を投じて欲しいなとは思います。もっとも本人が良ければ消費するだけの趣味でも、貯蓄でも良いと思います。生きてることを楽しむのがなにより大事なので。

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今年もふるさと納税

2024-11-29 23:57:33 | マネー
 毎年この時期になるとふるさと納税の返礼品が届きます。毎年やっていると、何となく返礼品も定番が決まってきますが、同じように牛肉を選ぶにしても、できるだけ去年とは違う自治体のものにしてみようと思っています。これまで近江牛、佐賀牛、讃岐牛、飛騨牛などを選んできましたが、今回は松阪牛にしました。ブランド牛の中でもトップオブトップの松阪牛ですから、これまでは同じ寄付金だと飛騨牛と比べてボリュームが足りないなと感じて選んでこなかったのですが、最近は昔ほどたくさん食べられるわけでもないので、量より質に転換してみました。

 松阪牛は松阪市だけではなく周辺自治体でもリストに載っています。今回は三重県明和町を選びました。理由は単純で明和町は母親の弟、つまり叔父が住んでいるからです。祖父が寺の住職で今は叔父が後を継いでいます。子どもの頃は年に一度は行っていたくらい馴染みのある土地なので、応援の意味も込めて明和町の松阪牛を選んでみました。今週末にすき焼きにしていただく予定です。

 明和町にふるさと納税をしたのは今回が初めてではなく、数年前にはうなぎを返礼品としてもらいました。うなぎも毎年選んでいるのですが、いろいろな自治体がリストに載せていて、本当にどこのうなぎを選ぶか迷います。こちらも毎年違う自治体にふるさと納税していて、今年はうなぎで有名な鹿児島県の志布志市にしてみました。こちらもすでに届いているので、年末にいただこうかと考えています。

 定年後再雇用の身分で所得がかなり少ないため、ふるさと納税もそれほどたくさんはできません。もっと高所得だったらいろいろ選べて楽しいのになぁと思うと、これもまた富裕層優遇税制のひとつだなとは感じます。もっともたくさん税金を払ってくれている金持ちが楽しみながら納税できるのなら、それくらいは仕方ないかとも思わなくもありません。いろいろふるさと納税の問題点も指摘されていますが、進んで税金を払っている唯一の仕組みですから制度の再点検はしても廃止にはしないで欲しいと願っています。

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