幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ハーフタイムデー

2011-06-30 02:21:19 | 日記
 気がつけばもう6月末です。1年の半分が終わってしまいました。今日は2011年のハーフタイムデーです。休みじゃないけど。それにしても時が過ぎるのがあまりに早くてビックリです。この調子ならあと3回くらい寝起きすると大晦日になりそうで怖いです。

 今年前半を振り返ると、やはり3月11日が大きなポイントになっていることを痛感せざるを得ません。あそこで世の中がガラッと変わってしまいました。被災地でもなくほとんど被害を受けていない地域に住んでいてもそう感じるのですから、東北地方の人にとってみればその衝撃の大きさは計り知れないものがあることでしょう。

 あの日以前のことが遠い過去のように感じられてしまいます。まだ3ヶ月半しか経っていないのに、震災前の出来事はもう2年くらい前のことみたいで、記憶にベールがかかっています。京大でのカンニング事件で受験生が逮捕されたり、大相撲春場所が中止になったり、河村たかしが名古屋のトリプル選挙に勝ったり、タイガーマスクがランドセルを置いていったりしたのも、まだ今年前半のことなのです。

 なんだかあの頃は平和だったよなぁ、と思います。震災後はそんなのんびりした話題で持ちきりになんかなれません。最近でこそちょっと余裕が出てきたところもあるでしょうが、まだまだ被災地には避難生活を続けている人がたくさんいますし、福島原発事故は先が読めません。余震だっていつまた大きいやつが起こるかわからないのです。それに今は節電が流行になってしまって、過剰に節電している人や企業も見かけます。ピーク時の電力需要が問題なのであって、夜は普通に生活すれば良いはずなんですけどねぇ。こういう対応はあの頃の過剰な自粛と同じです。

 そんなわけで、今年最初の2ヶ月半はなかったことになっていて、このまま年末まで震災モードで今年は突っ走るんでしょう。ただ日本人の癖として年が変わると全てが終わった気分になりますから、震災のこともあと半年で気持ちの上ではリセットされそうな予感がします。過剰に反応するだけしておいて、きれいさっぱり忘れるというのは、日本人のいつもの癖ではありますが、今回に関しては正しくない姿勢だと思うので十分注意したいと思います。

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夏ドラマ展望

2011-06-29 02:39:56 | テレビ・芸能
 例年夏のドラマは大抵気合いが入っていないというか、秋ドラマのために力をためているというか、金もかかっていなければ大した企画もないドラマが多いものです。その分、時々穴馬的な面白いドラマが発掘できたりもするのですが、果たして今年の夏ドラマはどうでしょうか?

 フジの月9は最近どうもパッとしません。今回はキャリア女子とイクメン男子のラブコメディ『全開ガール』。主演の女性弁護士に新垣結衣、相手役のイクメンシェフに錦戸亮。流行りのイクメンを題材に、まあいかにも夏向けのライトなラブコメです。共演は蓮佛美沙子、平山浩行、荒川良々、薬師丸ひろ子、竹内力ら。キャストは軽いですが脚本の吉田智子はこの手の話は巧いので、意外と面白くなるかも知れません。

 いま確実に視聴率が計算できるのが警察モノと医療モノ。まず警察モノではフジ系火曜夜9時『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』。昨年に続く第2弾です。主演は上戸彩、共演は桐谷健太、山口紗弥加、丸山智己、北川弘美、杉本哲太、北大路欣也ら。正直、昨年それほどヒットしたというほどの作品ではないと思うのに続編とは、よほど企画不足なのでしょうか?

 深夜枠ながらこれよりもっとキャストが豪華なのがテレ朝系金曜夜11時15分『ジウ 警視庁特殊犯捜査係』。主演が黒木メイサと多部未華子。なぜ深夜でこの2人がW主演のドラマを、しかもテレ朝でやるのかよくわかりません。共演は城田優、北村有起哉ら。

 警察学校を舞台にしているのがテレ朝系木曜夜9時『陽はまた昇る』。教官役に佐藤浩市、訓練生に三浦春馬、池松壮亮ら。他に斎藤由貴、ARATA、YOU、石野真子、真矢みき、橋爪功ら。脚本も井上由美子ですし、まるでフジの木10あたりでやりそうな企画とキャストです。あまり暑苦しくならなければ良いのですが。

 医療モノではバチスタシリーズの第3弾がフジ系火曜夜10時『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』。主演は相変わらず伊藤淳史と仲村トオル。他に小西真奈美、福士誠治、尾美としのり、高橋克典ら。ファンをつかんでいるシリーズだけに第3弾もそこそこの数字とクオリティを確保するのでしょう。

 法医学者が主役なのが日テレ系水曜夜10時『ブルドクター』。主演に江角マキコ、共演に石原さとみ、稲垣吾郎、志田未来、ブラザートム、市川亀治郎、市毛良枝、小日向文世ら。役者も豪華なら脚本もベテランの橋部敦子を立てて、この夏ドラマで一番気合いの入った観があります。法医学がテーマの場合は医療ドラマと警察ドラマの両方を兼備できるので見ている方も一粒で二度美味しいところが嬉しいです。

 一定の需要が見込めるイケメンドラマではフジ系日曜夜9時『花ざかりの君たちへ~イケメン・パラダイス~2011』。かつて堀北真希でドラマ化されたコミックが早くも再ドラマ化です。今回の主役は前田敦子。共演は中村蒼、三浦翔平ら。ただマエアツのファンを狙っているのか、それともイケメン好きな女性を狙っているのかわからない中途半端さが気になります。

 日本のイケメンドラマのリメークに対抗して韓国発のイケメンドラマのリメークがTBS系金曜夜10時『美男(イケメン)ですね』。主演に瀧本美織。他に玉森裕太、藤ヶ谷大輔、八乙女光、片瀬那奈、井森美幸、柳沢慎吾、高嶋政伸、萬田久子ら。こちらはジャニーズファン狙いがハッキリしているので、高視聴率は無理でもコアなファンはがっちりつかみそうです。

 『JIN』がヒットしたTBS系日曜夜9時は『華和家の四姉妹』。柴門ふみ原作のコミックのドラマ化。主演に観月ありさ、共演に貫地谷しおり、川島海荷、吉瀬美智子、加藤成亮、宮崎美子、遠藤憲一ら。脇役は良いのですが、なぜ主演が観月ありさなのかがわかりません。今さら柴門マンガでもないだろうという気もしますし。原作は連載時に読んでいましたが大して面白くなかったですけどねぇ。

 最後に重たそうなドラマがフジ系木曜夜10時『それでも、生きていく』。重い過去を背負った男女と家族の再生の物語だそうです。脚本は坂元裕二。主演に瑛太、共演に満島ひかり、風間俊介、柄本明、風吹ジュン、時任三郎、大竹しのぶら。ヒューマンなドラマが得意な脚本家だけに、その手が好きな人には良いかもしれません。

 こうしてザッと眺めてみても、あまり期待できそうなドラマが見当たりません。個人的な好みで言えば面白そうなのは『ブルドクター』くらいで、後はせいぜい『全開ガール』『陽はまた昇る』あたりでしょうか。暑くて夏バテしてそうな季節のドラマだけに、なるべくライトで楽しい作品が良いんですけどね。
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『JIN-仁-』完結

2011-06-28 02:27:22 | テレビ・芸能
 HDDレコーダーに録画してあったドラマ『JIN-仁-』の最終話前後編2週分を一気にまとめて見ました。合わせれば3時間という長編映画の長さになりますが、全くその長さが苦にならないほどに面白く見ることができました。

 このドラマの面白さは以前にも書いたように人気の出る要素を全て取り込んでいることにあります。医療ドラマであり、幕末時代劇であり、恋愛ドラマであり、SFミステリーでもあります。人気マンガが原作、キャストは豪華、主演の俳優はプライベートでも熱愛中という噂もあり、しかも同じ時代をテーマにした大河ドラマを挟んだことによる相乗効果もありました。これでヒットしないわけはない、という図式です。

 しかし、それだけ企画書上の長所を並べたところで、実際に面白いドラマになるかどうかはやはり脚本家や演出家、そして俳優たちの力次第です。現場が頑張らなければ文字通り「企画倒れ」になるわけで、その点でも脚本を始め各分野の専門家がよく頑張ったドラマだったと思います。

 ドラマ好きにはいろいろツボにはまったところもあったでしょう。例えば佐藤隆太、桐谷健太、小出恵介が揃うと『ROOKIES』じゃん、そう言えば同じTBSだよなぁとか。去年坂本龍馬と中岡慎太郎を暗殺した市川亀治郎が中岡慎太郎役で出てきたりするのも面白いし。もちろん、そういう脇道だけではなく、主要キャストもピタリとはまっていて、『龍馬伝』と比べても、龍馬も勝も西郷もこちらのキャストの方がイメージに近いと感じられました。

 まさにTBS開局60周年ドラマに相応しい質の高いA級のドラマでした。これからもこのレベルのドラマが年に1作でも良いから作られたら良いなと思います。

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練習を超える本番もある

2011-06-27 03:13:30 | 音楽
 サックスを習いはじめて間もなく2年になります。昨日は音楽教室のホールでの発表会。ちょうど1年前に初めて参加した発表会は、自分が思っていたよりもはるかに緊張してしまい大失敗しました。本番に強いタイプだと自負してきただけに昨年はかなり落ち込みました。また今年2月のバンド形式によるライブハウスでの発表会でも不出来な演奏になってしまいました。自己採点なら1年前が30点、2月が40点といったところ。とても合格点には達していません。

 発表会に臨む曲というのは十分に練習してきちんと演奏できるようになっている曲です。なのに本番になるとガチガチに硬くなって失敗をしてしまいます。テニスの試合でも講演でも大して緊張しないのに、どうしてサックスだけはこんなに上がるのか自分でも不思議なくらいです。

 それでも昨日の発表会は1年前に経験しているだけに慣れは確かにありました。去年は早く着いて他のスクール生の発表を1時間半も客席で聴きました。お陰でみんなの緊張と不安が自分にも伝染したような気がします。今年は自分の演奏までは控え室に籠もってあまり他人のプレッシャーを感じないようにしました。

 また昨年は控え室でも吹いて練習をしたのですが、今年は音だけちょっと出したくらいで、なるべく気楽に先生と喋るようにしていました。また服も昨年は気張ってブラックスーツを着てかっちり決めていったのですが、今年は普段着で行きました。胸に大きく「PLAY」と書いてあるコムデギャルソンのTシャツにしたのは、楽しく「プレイ」するぞというメッセージのつもりです。

 そしていよいよ本番。去年は舞台袖で待っている時に、すでに緊張しているのが自分でもわかりましたが、今年は先生や伴奏のピアノの先生と喋ってなるべくリラックスを保ちます。出ていったらチューニングをして、そしてプレイ。客席を見ないで目を閉じて音に集中します。最初の音はうまく出ました。しかし序盤で1ヶ所指がうまく動かずに失敗。「やっちまった」と思った瞬間に右足がガクガクと震えだします。この症状は去年も起きてビックリしたのですが、さすがに今年は2度目。すぐに足を動かして重心を変えて落ち着かせます。

 序盤のミス以外は比較的順調。いつものように口が硬くなって「ピッ」と鳴らしてしまうこともなく、音も思ったより素直に伸びています。ちょっとリズムや音の長さが譜面とは違ったりする時もありましたが、それは味の部類。ポップスですから譜面通りに完璧に吹こうとは最初から思っていません。その時のノリで良いのです。

 「調子いいぞ」と自分でも感じてきた後半はますます乗ってきました。サビもうまく乗り切りラストへ。気持ちが良くなってきたので高らかに吹きました。最後のロングトーンもバッチリ決まって大満足。去年と違って大きな拍手を貰いました。袖に戻ると先生やスタッフがみな笑顔です。去年は「よく頑張りましたよ、大丈夫です」という慰め半分の笑顔でしたが、今年は「本当に良かったです、バッチリですよ」と満面の笑顔。それで自分の演奏が自己満足ではなく聞く人にもちゃんと伝わったことがわかりました。

 その後も知人でもない他のスクール生(サックスだけではなくピアノやフルート、バイオリンなど)の人から何人も「良かったですよ」と声をかけてもらいました。ある男性は「今度一緒にやりましょう」とまで言ってくれて、さすがに恐縮して逃げてきてしまったのですが、去年とは全然違う周りの反応に戸惑うほどです。

 2年間サックスを習って、3度目の発表会でようやく誉めてもらえるような演奏ができました。自分でも曲の後半は練習の時よりも良くできたと思います。練習以上のことはできないとよく言われますが、時々練習を上回る本番もあります。スポーツでは過去に何回もそういう経験をしてきましたが、音楽では初めてのことでした。こういうご褒美があると、またやる気に火がつきます。まだヨチヨチ歩き程度ながら、もっと歩いてみたいと思った発表会でした。

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ピーター・フォークの死とコロンボ

2011-06-26 01:30:47 | テレビ・芸能
 俳優ピーター・フォークが亡くなりました。数多くの映画への出演歴をもつ彼ですが、何と言っても代表作はテレビシリーズの『刑事コロンボ』。僕は未だにアメリカのテレビドラマシリーズではこの『刑事コロンボ』が一番好きです。もっともそんなにいろいろ観ているわけでではないので、言うほど比べられませんが。

 『刑事コロンボ』がNHKで放送されたのは1972年から1979年まで。僕が小学校6年から高校3年までの期間です。子ども向け番組を卒業して大人向けのドラマを見はじめた時期に触れたこのドラマの面白さは衝撃的ですらありました。もちろん小学生のうちはほとんど観たことがなく、ちゃんと見はじめたのは友達が「コロンボって面白いよ」と教えてくれた中学生になってからです。すぐにはまってコロンボの真似もやりました。お調子者でした。ただ中学生でも知っている人間は限られていたので、真似をしてもあまり受けませんでしたけど。

 高校生になった頃には小説版にも手を出していました。当時はまだビデオもなくテレビ放映を見逃した回は再放送を待つか小説で読むしかなかったからです。小学生の頃にホームズやルパンを読んで探偵小説好きになってはいましたが、コロンボの「倒叙法」は新鮮で、コロンボと犯人の心理戦をわくわくしながら楽しみました。もっともやはりコロンボはピーター・フォークの演技と小池朝雄の声があってこそ。小説を読んでいる時でもその姿と声を思い浮かべながら読んでいたから面白かったのだと思います。

 後に『警部補 古畑任三郎』が話題になった時に初めて見た僕はガッカリしたのを鮮明に覚えています。「なんだ、コロンボの下手なパクリじゃないか」と。その後、シリーズが進むに連れて古畑のキャラクターも確立し、三谷幸喜の脚本も進化を遂げて独自のカラーを作り出したのですが、それでもやはりコロンボあっての古畑ですし、コロンボの偉大さは全く損なわれるものではありません。まあ僕は古畑も大好きなんですけどね。

 ただ今となってはコロンボも古いドラマになりました。コロンボ世代は中高年。40代以下は古畑の方がずっと馴染みがあることでしょう。しかしピーター・フォークの死に伴い、ドラマも再放送もされるでしょうし、コロンボブームが再燃するかも知れません。観たことがない若い人たちにはぜひこの機会に古畑のルーツとなったコロンボを観てもらいたいと思います。

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夏服本番

2011-06-25 01:15:31 | 日記
 急に真夏のような暑さになりました。関東では40度近くまで気温が上がり、6月の最高気温としては観測史上最高だとか。東京電力の電力使用量も急上昇。6月でこれでは本当に節電なんてできるのか不安になるような暑さです。

 つい先日までまだ涼しかったので長袖を着ていましたが、この暑さでようやく冬服をしまって完全に夏服に衣替えができました。ジャケットはもちろん長袖のシャツも奥におしやり、出しやすいところに半袖シャツとポロシャツとTシャツ。あと3ヶ月はこれでいきます。

 ただこの数年間買いためてきたこれらの夏服が山のようになって整理できてなかったので、この機会に一気に半分ほども捨ててしまいました。数年前に買ってすっかりヨレヨレになってきた服はもちろん、去年の夏も一昨年の夏も着なかった服はまだ状態が良くても「要らない」と判断。また痩せていた時に買った服も「痩せたらまた…」と思って取ってありましたが、思いきってこれも捨てることにしました。

 中には1回しか着ていない新品同然の服もありますが、そういう服はほとんどがバーゲンで安くなっていたから思わず値段に釣られて買ってしまっただけで、やっぱり着ません。まさに「安物買いの銭失い」という諺を地でいっています。

 もうすぐ7月。またバーゲンの季節です。半分も服を捨てたのでさすがにスペースが空いています。こうなるとちょっと買い足したくなります。また夏服は値段が手頃で買いやすいためについつい簡単に手を出してしまいます。また着ない服を買わないように気をつけなければ。

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再来年の大河は『八重の桜』

2011-06-24 01:02:02 | テレビ・芸能
 開始早々にあまりの酷さにリタイアした今年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』は相変わらずぶっ飛んだ展開になっているようです。僕の期待は来年の『平清盛』に移っていますが、NHKは早くも再来年2013年の大河ドラマを『八重の桜』、主演を綾瀬はるかと発表しました。

 綾瀬が演じる新島八重は同志社大学創立者新島襄夫人。もっとも日本的な「奥さん」と言うにはかなり規格外の人だったようで、「悪妻」「烈婦」「鵺」などと痛烈に批判されています。反面彼女には「幕末のジャンヌダルク」「ハンサムウーマン」「日本のナイチンゲール」という異名もあり、いかにも傑物の印象。僕も名前くらいは知っていましたが、調べてみるまでこれほど面白そうな人物だとは思いませんでした。美人ではありませんが、やることは相当に過激で自由な人です。そりゃ明治時代ならそんな女性は目立つし批判もされようというもの。

 選んだテーマは面白いと思いますが、これを演じるのが綾瀬はるかというのは微妙に違和感があります。彼女は過激で自由で豪快で機転が効くタイプではなく、むしろ天然ボケでおっとりしていてでも芯が強いというイメージ。もちろん役者だからどんな役柄でも演じることでしょうが、ぴったりなキャスティングという感じでもありません。

 もちろん視聴率を取るためにはキャスティングにもいろいろな思惑があり、また縛りもあるでしょうから、綾瀬はるかじゃダメということでもないんですけどね。この企画でなければ綾瀬も「あり」でしょうが、でもいま江を演じている上野樹里の方がイメージは八重に近いと思います。ちなみに脚本は『ゲゲゲの女房』で当たりをとった山本むつみ。もともと時代ものには強い脚本家だけに『江』のようなことはないようにと願っています。

 久しぶりに近代が舞台の大河ドラマ。しかも会津出身の八重だけに福島が舞台になることも発表されています。NHKの狙い通りに大河ドラマでクローズアップされることで観光客が増えて、それが被災地への復興支援になれば良いなと思います。

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伊達は「奇跡の人」

2011-06-23 02:15:17 | テニス
 クルム伊達公子の2回戦はヴィーナス・ウィリアムズ。最近ランキングを落としているとは言え、それは出場試合数を絞っているからで、実力は相変わらずトップ10クラス。しかも芝は特に得意なコートで、ウィンブルドンでは優勝5回準優勝3回。伊達にとっては厳しい相手です。

 ところが伊達はヴィーナス対策を十分に考えてきていました。得意のライジングでテンポを早くしてコートを広く使って展開。ヴィーナスを走らせます。ファーストセットはそれが見事にはまって伊達が取りました。しかしセカンドセットに入るとヴィーナスも対応してきます。何よりヴィーナスには強烈なサービスがあります。伊達もよく食らいついていきますが、セカンドセットはヴィーナスが取っていよいよファイナルセットに。

 40才の伊達はもちろんですが、ヴィーナスも31才で体力面には不安を抱えています。どちらが先にエンストを起こしてしまうのか、ベテラン同士の試合は体力と集中力の削り合いです。お互いにチャンスをつかみながらも互角な試合を続けます。相変わらず伊達はライジングと展開力で、ヴィーナスはサービスと長い手足を生かしたカバー力で攻め立てます。ともに一歩も引かない激しい試合になりました。

 6-6までは全くイーブン。むしろ伊達に小さなチャンスがありました。しかし13ゲーム目についに伊達のサービスをヴィーナスがブレイクします。そして14ゲーム目に伊達の刀が折れました。6-7、6-3、8-6でヴィーナスが勝った3時間のゲームは女子テニスの頂点に近い密度の濃い、緩んだところがない素晴らしい内容でした。

 12年のブランクの果てに復帰した40才の小柄な日本人プレーヤーが、ここまで世界のトップクラスと戦えるのは「凄い」の一言です。観るものをここまで感動させるアスリートはなかなかいません。まさに「奇跡の人」です。今回は勝てませんでしたが、全仏の頃のスランプは脱したと思います。全米の伊達のパフォーマンスが楽しみです。

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経験値の差

2011-06-22 12:19:18 | テニス
 日本テニス界男女のエース2人がウィンブルドン初戦で敗退してしまいました。先に登場した森田あゆみはファーストセットを取りセカンドセットも3-0とリードして勝利が見え始めたところから一気に暗転。工夫のない豪打一本槍の単純なテニスに陥ってしまい、そこから6ゲーム連取されてセカンドセットを奪われます。さらにファイナルセットも0-2となったところで雨が降ってきて中断。試合は翌日に持ち越されました。

 森田にとっては流れを変える恵みの雨になるかと思われましたが、なんと翌日も全く前日とテニスは変わらず、そのまま4ゲームを奪われてしまいます。結局12ゲームを連取されての逆転負けという何とも手痛い敗戦を喫してしまいました。WOWOWの解説をしていた神尾米が「何をしていいのかもわからなくなっている」と森田のことを指摘していましたが、本当に見ていてもどうしたら良いのかわからないままにボールを打っているようで、最後は完全に自信を失ってしまったようなテニスでした。経験が浅いと言えばそれまでかも知れませんが、この敗戦が後を引かないことを願いたいです。

 男子期待の錦織圭はかつてのウィンブルドン王者ヒューイットと対戦。錦織のテニスは決して悪くはありませんでしたが、ヒューイットのベテランらしい経験値を生かしたテニスが上回りました。一発のエースを取れるのは錦織なんですが、じわじわとヒューイットに主導権を握られて追い詰められていってしまいます。特にここぞという大事なポイントではヒューイットのギアが上がる感じで、確実に良いショットを打ってきます。

 ただ錦織も本当に悪くはありませんでした。フォアのストロークでエースも取れるしドロップショットも効果的。ただ経験不足を感じさせて痛かったのはセカンドセット5-3で40-15のセットポイント2本を握ったところ。そこからダブルフォルト2本でセットポイントを失い結局セカンドセットも逆転されて取られました。辛うじてサードセットのタイブレを奪って1セットを取りましたが、疲れの見えるヒューイットに効果的なショットを打てずに3-1で負けてしまいました。

 経験豊富なベテランが若手にウィンブルドンでの戦い方を教えてやったような試合でしたが、錦織にとっては良い勉強になったことでしょう。3時間の密度の濃いゲームを通じて錦織の経験値が上がったことで9月の全米につながっていけば良いと思います。

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ウィンブルドン開幕

2011-06-21 02:36:57 | テニス
 テニス界最高のビッグイベントであるウィンブルドンがいよいよ昨日から始まりました。全仏からウィンブルドンのこの時期こそ、テニスファンにとっては寝不足に悩まされる季節。深夜までテニス観戦をしていると、この季節はすぐに夜が白んで日が昇ってきちゃうんですよねぇ。

 さて、男子の優勝争いはほぼナダル、ジョコビッチ、フェデラーの3強に絞られるでしょう。第4の男、地元マレーも期待は高いと思いますが、3強には一歩譲ります。本来なら全仏で絶好調のテニスを見せて復活期待大のフェデラーを一番手に推したいところですが、第3シードゆえにまたジョコビッチ、ナダルとの連戦になります。全仏同様に準決勝のジョコビッチ戦で全力を使い切ってしまうと、決勝のナダル戦で途中からガス欠に陥るかも。なにせ大会後には30才になるベテランだけに2週間の5セットマッチを乗り切る体力があるかどうか。得意の芝でどこまで省エネできるかが鍵でしょう。

 ドローとしてはジョコビッチが恵まれました。フェデラー戦までほとんど苦戦しそうにはありません。ナダルはちょっと難敵が多いドローですが、こちらもマレー戦までは問題ないのではないかと思います。マレーは準々決勝でロディックとの「アンディ対決」が待っています。「ウィンブルドン現象」は今年もまだ続きそうな気がします。

 日本期待の錦織圭は1回戦でかつてのチャンピオンであるヒューイットと対戦します。ビッグネームですが現在は怪我で大きくランキングを落としているし体調も万全ではなさそうですから、ここはチャンスです。もっとも勝つと第5シードのソダーリンです。厳しいドローに入ってしまいました。もう1人日本男子として出場している添田豪はツォンガに当たります。これもかなり厳しい相手ですが、添田の場合は相手が誰であっても格上ですから思いきっていくしかないでしょう。

 ちなみに1回戦でもっとも注目の対戦はイズナーとマウ。昨年11時間を超える驚異のロングマッチを戦った2人がまた対戦します。まさにこれは神のいたずら。本人たちはもうやりたくないことでしょうが、今回はあっさりと勝負がつくのか、再びロングマッチになるのか。

 女子は大混戦で本命がいないので全く予想がつきません。ウォズニアッキ、ズボナレワ、リーナ、アザレンカのトップ4シードよりも、それ以下の優勝経験者たち、ウィリアムズ姉妹とシャラポワの方が可能性がありそうです。日本勢はすっかりグランドスラム常連になった森田あゆみとクルム伊達公子に加えて土居美咲が予選を突破して出場します。伊達はずっとグランドスラムでは1回戦から厳しいドローが続いていましたが、今回は楽な相手で完勝しました。そして2回戦は芝のコートに異様に強いヴィーナス・ウィリアムズ。とは言え伊達も芝は得意だけに面白い試合になると思います。ヴィーナスの体調次第という気はしますが見逃せません。

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