幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

疾走感のある演奏

2015-01-31 22:55:09 | 音楽
 3月の発表会に向けてサックスの練習に励んでいます。前にも書いたように今回の曲は『星空のディスタンス』。かなりテンポが速くて指が追いつかないのですが、ようやく何とか吹けるようになってきました。ただ単に吹けるのと、きちんと音楽として成り立っているのとは別。5年半もサックスを吹いているのですから単なる「指の運動」で終わらないようにしたいと思っています。

 とは言え、実際にカッコよく吹くのは簡単ではありません。サックスのS先生に指摘されたのは「疾走感があると良いね」ということ。確かに言われてみれば僕の演奏は全然疾走していないように思えます。「田舎のおんぼろバスがガタピシ走っている感」しかありません。ところがじゃあどうすれば良いのか、どう吹けば疾走感が出てくるのかが、いまひとつわかりません。

 ピアノのMちゃん先生や、ベースのT先生にも雑談している時に話したのですが、先生たちも演奏を聴いていもいないのにアドバイスができるわけもなく、結局あれこれ考えたのですが「練習をたくさんして迷わずに吹く」というくらいのことしか思いつきませんでした。

 で、S先生に改めて聞いたところ「8分音符でためすぎ」「スイングみたい」ということを言われました。ロックではなくジャズっぽい演奏になっているそうなのです。言われてみれば思い当たる節はあります。最近ずっとそういう曲ばかり演奏していたので、何となく少しためた感じで演奏するのが癖になっているような気がしました。ロックはビートにきちんと乗っていかないと、と言われて、ああそうかぁ、それが疾走感のなさになっちゃうのかぁと理解できました。

 問題はそういう妙な癖を無意識にやっているので、簡単に直るのかどうかわからないこと。なにせ無意識でやっていると自分では良いような気がしちゃうんですよね。あと1ヶ月ちょっとしかないので、頑張ってロックな人にならないと。
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海ぶどうと沖縄

2015-01-30 23:57:13 | 旅行
 半月ほど前の「秘密のケンミンショー」で、沖縄県民は海ぶどうに馴染みがないという話をやっていました。平成に入ってから養殖に成功したので、それまでほとんど食べられていなかったそうです。ガレッジセールの2人が「東京に来てから初めて知った」というほど、沖縄では滅多に食べないそうです。

 それを聞いて僕も実は「なるほど」と思いました。と言うのも、僕も昔から沖縄好きなのに、海ぶどうを知ったのは比較的最近で、しかも若い友人から教えてもらったからです。僕の初沖縄は1979年、大学1年の夏休みに友人と一緒に行った時でした。その時は沖縄本島を巡っただけではなく、石垣島、竹富島まで足を伸ばしました。そこで沖縄を気に入ってから、20代~30代はちょくちょく沖縄に遊びに行っていました。でもそんなに頻繁に行っていても海ぶどうを食べたことがなかったので、沖縄の食べ物と言われてもピンとこなかったのです。

 僕は自分が遺伝子的には明らかに南方系民族の子孫であると自覚しているので、沖縄に行くと妙に気持ちが落ち着くというか、馴染んでいる自分を発見します。沖縄の風景をテレビで見ると無条件に「あー、沖縄行きたい」と口走ってしまいます。ただここ10年以上ずっと行けていないので、そろそろ行きたいなぁとずっと思っています。

 ただ体が馴染む割に沖縄の食べ物は実はそれほど好きではありません。本当に残念なことですが、あまり口に合わないのです。せいぜいタコライスと八重山そばくらいでしょうか。逆に北海道は全くあの寒さについていけないのに、食べ物だけは何を食べても美味しいと感じます。沖縄の気候風土と北海道の食がもし合体したら、僕は永住すること間違いなしなのですが、今のところはどちらも観光で数日滞在するだけで満足です。

 去年北海道行ったから、今年はやっぱり沖縄に行きたいなぁ。
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白鵬の審判批判

2015-01-29 23:16:01 | 大相撲
 先の初場所はこれ以上もなく盛り上がらない場所でした。白鵬が通算優勝回数で新記録を作りましたが、それも13日目で決まる独走では白けるばかりです。他の横綱大関陣は序盤から星を落として相変わらず不甲斐なく、期待の若手力士も伸び悩み、いったい何を楽しみに見ればいいのかと思うほどでした。

 しかも白鵬は千秋楽翌日の記者会見であろうことか審判部批判。優勝を決めた稀勢の里戦で取り直しという判定になったのはおかしい、どう見ても自分が勝っていた、肌の色が違うからと(肌の色は同じだと思いますが)差別をするなとまで言っています。これには呆れるしありません。

 相撲に限らずあらゆる競技で審判を批判するというのは、買収されているくらいの相当のことがない限りNGです。審判がいてこその競技なのですから、基本的に審判をリスペクトしなければ成り立ちません。白鵬の場合は完全に審判を見下しています。それは「審判も元力士がやってるんだから」と言う発言に表れています。そこには自分こそが優勝記録を更新した最高の力士であるという驕りと慢心が見え隠れしています。

 しかもあの取組は白鵬の足の甲が先に土俵に触っていて、むしろ取り直しになったのは白鵬にとってラッキーだったと思います。相撲は流れがありますから同体と見た審判部の判断は適切でしょう。まして人種差別などまったくもって言いがかりも甚だしいことです。

 白鵬はかつて大鵬が誤審によって戸田に敗れ連勝記録がストップしたことに触れていますが、その時の大鵬は一切文句を言わず「あんな相撲を取った自分が悪い」と、横綱たるもの完璧に勝たないとダメだと反省をしました。白鵬が尊敬する大鵬は、今頃天国で白鵬の言動に顔をしかめていることでしょう。

 朝青龍があまりにも破天荒だったために、白鵬はその比較で人格者扱いされてきましたが、単に朝青龍に比べればマシというだけで、まだまだ「心」の部分ではかつての大横綱たちに及んでいないことは明らかです。相撲協会は親方を通して厳重注意を言い渡したそうですが、なぜ親方経由ではなく本人に直接言わないのか、またそれ以上の処分を下さないのか?これまで甘やかしてきたから、こんなことになってしまったのではないかと思いますが。
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錦織の全豪終わる

2015-01-28 16:19:22 | テニス
 僕が正念場と書いた錦織の準々決勝スタン・バブリンカ戦は3-6、4-6、6-7のストレート負けで終わってしまいました。良いところも悪いところもありましたが、結果だけで言えば残念というしかありません。

 試合を分けたのは何と言ってもバブリンカの執念でしょう。昨年全米準々決勝で4時間を超える熱戦の末に錦織に負けたバブリンカの雪辱への思いが錦織を上回ったのだと思います。バブリンカは彼の一番の弱点であるメンタルを鍛えてきました。「切れやすい」「波が大きい」と言われるバブリンカが、最後まで丁寧にテニスをしていました。全米の敗因をきちんと分析し対策を施してきたのだと思います。

 逆に錦織にはもどかしさというか、どこかに「ズレ」があったのかもしれません。時々は錦織らしい切れのあるショットを放っていましたが、試合全体を通してミスが多く自分のテニスができませんでした。バブリンカの武器であるバックハンドへ打ち続けのは、最初から決めていた戦略だったのかも知れませんが結果的には裏目に出ました。得意のストローク戦で逆にやられてしまいました。サーブ&ボレーに頼って何とか試合を進めてはいましたが、結局最後まで自分のテニスをさせてもらえずリズムを掴めないままでした。

 唯一の見せ場だったのは3セット目のタイブレーク。1-6と5本のマッチポイントを握られたところから5ポイントを連取して追いついたところだけは、いつもの錦織らしい躍動感がありましたが、肝心なところで得意のドロップショットをミスして万事休す。勝負に「たられば」を言っても仕方ありませんが、あのドロップが決まっていたら、3セット目を取って奇跡の逆転劇も起きたかもと思わせる流れでした。

 今回のベスト8という結果は期待よりは小さいものでしたが、合格点はつけられると思います。初戦から強敵相手が続きながらもシードを守ったことは評価できます。全米以降の活躍で錦織に対するマークが格段に厳しくなっているのは明らかですが、今年どこまでランキングを上げられるか、そして残るグランドスラム3大会で優勝できるのか、可能性を感じさせる全豪だったと思います。
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性格か見た目か。

2015-01-27 23:44:05 | テレビ・芸能
 今夜の『ロンドンハーツ』が恒例の人気企画 『うぬぼれ注意!オンナの自分番付』でした。女性タレント10人に対して男性ゲストが「もし付き合うなら誰?」ということで順番をつけて、その順位を女性たちが自ら予想するというもの。くだらないと言えば実にくだらないのですが、うぬぼれている女性陣よりも、実は順位をつける男性ゲストの女性観が露骨に出てしまうところが本当は面白いのです。

 今回のゲストは諸星和巳とバカリズム。諸星は遊び人で知られ、バカリズムは女性苦手芸人ということで、当然全く違うランキングになることが番組的には期待されていたのですが、なんと2人とも真面目に考えすぎたのか、ごく普通に「性格の良さ」を最優先してしまったので、結果似たようなランキングになってしまいました。これは番組としては企画倒れでした。

 女性陣はちゃんとわかりやすく、熊田曜子、ダレノガレ明美、今井華などの性格はともかくルックス優先系と、保田圭、磯山さやか、重森さと美といった性格優先系、それに益若つばさとか宮宣子、芹奈などまた違った個性的なジャンルも揃っていたのですが、結果が2人とも似ていたのは、特に後から選んだバカリズムは被ってしまったので芸人としては痛恨だったと思います。

 ただ今回の女性陣では、見ている僕でも似たようなランキングになるだろうなとは思いました。つまり性格優先でルックスがいまいちと言っても、保田圭でもそこそこ可愛いですし、まして磯山さやかならルックスも文句はありません。逆にダレノガレや今井程度のルックスで性格が悪いのでは到底選ぶ気になれません。性格重視と言うなら、柳原加奈子とか椿鬼奴くらいの微妙さが欲しいし、ルックス重視なら沢尻エリカやローラくらい文句なしの美女を出してくれないと悩めません。

 基本は性格優先でしょうけど、そんなことを超越するだけの抜群の魅力的なルックスの女性なら、きっと何でも許せちゃうものです。柳原加奈子と沢尻エリカなら僕はエリカ様を選びます。 
 
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次こそ錦織の正念場

2015-01-26 23:55:34 | テニス
 毎日のように全豪の話題で申し訳ありません。特にグランドスラムとなるとテニスの話に偏りがちなんですが、それは今に始まったことではないのは以前からの読者の方ならご存知でしょう。ただ昔はテニスの話を書くとアクセス数がガクッと減ったのに、今では錦織の話題ならアクセスが増えるというのが変わってきたところで、それだけテニスというよりは錦織への注目度が大きく上がったのを実感できます。

 さて、錦織の実力を測る試金石とも言うべき実力者フェレールとの4回戦は錦織の完勝で終わりました。かつて世界3位までいったフェレールと錦織は因縁浅からぬ相手。錦織が世界に衝撃を与えた2008年全米以来、幾度も節目の試合で対戦してきています。昨年4連勝するなど通算では錦織が勝ち越しているのですから相性は悪くないのですが、粘るフェレール相手にいつもがっぷり四つの激しい試合を繰り広げてきました。

 今日の試合はフェレールが足の爪を痛めていて動きがいつもより鈍かったこともありましたが、錦織のギアが2週目に入って一段と上がったのも感じられました。守備力では大差なくても攻撃力で遥かに錦織が優っていたので、それがそのまま錦織のストレート勝ちという結果に結びつきました。この試合内容を見る限りでは、錦織のレベルはジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3強と同じランク。十分に優勝を狙うに相応しいと思います。

 そしていよいよ次は準々決勝のバブリンカ戦です。前にも書いたように錦織にとってここが一番ポイントになる試合です。世界4位のバブリンカは昨年の覇者。と言うことは、優勝してようやく昨年のポイントを守れるわけで、錦織に負けてベスト8止まりではポイントを大きく失います。逆に昨年4回戦で負けた5位錦織はここで勝てばポイントをグッと伸ばせるわけで、何としても勝ってランキングを逆転し4強入りを目指したいところです。

 4位になれば今後の大会でのドローがぐっと楽になります。ドローが楽になれば体力を温存して勝ち上がれるようになるので、ますます優勝へのチャンスが広がります。いまの錦織の実力で本当に100%出さないと勝てない格上というのは上記の3強だけ。グランドスラムで第4シードに入ればこのうち2人を倒せば優勝できますが、第5シードでは3人とも倒さないといけない場合も生じてきます。

 今大会、優勝できなくても、ジョコビッチに負けて4強どまりでも成果は十分です。でもベスト8で終わったら半歩前進に過ぎません。まさに正念場となる勝負の準々決勝です。
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優れたコーチに必要な能力

2015-01-25 23:57:44 | テニス
 今日はサークルに山本麻友美プロに来てもらって、久しぶりにレッスン会を行いました。毎回のことですが、山本プロのレッスン会はテニスが上達したいとか、試合で勝ちたいというやる気のある女性陣にとても好評です。それは彼女のアドバイスがとても実践的で、それぞれの人に合った、すぐにできそうなことを的確に教えてくれるからです。

 よくレッスンを受けた人に言われるのが「コーチにそんなこと言われたことなかった」ということで、これはもう「引き出しの数の違い」としか思えません。スクールのコーチもプレーすればそれなりに上手な人はたくさんいると思いますが、多くは「自分が上手くなる」やり方はわかっていても、自分とは身体的な能力やキャリアが全く違う人のことまではわかっていません。だからどうしても自分のやり方を生徒に押し付けてしまうのですが、山本プロは上達のためのいろいろなアプローチ方法を、引き出しにたくさんしまってあるので、それを相手に合わせて取り出してみせられるからです。

 人を教えるというのは難しいものだなと思います。単に自分が上手にできるというだけでは教えられる側の能力を引き上げることができません。実際にやって見せられる実力、指導のための知識、そして観察力、理解力、説得力などもなければ一流のコーチにはなれないのです。

 優れたコーチと言うのはなかなか得難いものです。うちのサークルは恵まれていると思います。
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錦織の全豪はここからが勝負

2015-01-24 23:52:32 | テニス
 錦織が無事に4回戦に進出しました。3回戦の相手のジョンソンも随分と良いテニスをしました。立ち上がりからガンガンと攻撃的に攻めてきて、錦織も押されてしまいました。この傾向は1回戦のアルマグロ、2回戦のドディグと同じで、格下の選手たちは錦織に対して守っていたら勝てないと、最初からフルパワーで攻めてきています。錦織がトップ選手として認められた証拠でしょう。

 ただ錦織が素晴らしいのはそうした攻撃的なプレーにきちんと対応し、最後はアジャストして相手の打つ手を全て封じ切ってしまうところです。今回もファーストセットは奪われたものの、2セット目以降は危なげなくジョンソンのショットを捌いて勝ちきりました。こうしたプレー自体は今に始まったことではなく、昔からそういうタイプではありました。ただ以前は体力がなかったので、受けに回ってそのまま押し切られてしまうこともよくあったのですが、体が強くなった今は早い段階から攻め返していけるようになったので押し切られるということが少なくなったのです。

 比較的順調な勝ち上がりを見せている錦織ですが、ここまでは昨年と同じですから最低限。大事なのは次の4回戦からです。昨年も4回戦で負けたので、ここから先に勝ち上がっていかないとポイントも増えません。そしてその4回戦の相手は予想通りにフェレールになりました。去年は全勝し、トッププレーヤーの中では比較的相性が良い相手ではありますが、なにせトップ10常連の実力者です。決して侮ることはできません。

 フェレールは3回戦のシモン戦で約3時間半の熱戦を戦い、かなり疲労したようです。錦織有利ではありますが、できることなら時間をかけずにあっさり勝ちたいところです。相性が良いとは言え、フェレールとはいつも長いラリーが続いてタフな試合になってしまいます。その後にバブリンカ、ジョコビッチと強敵と戦うことになる以上、ここは少しでも体への負担を減らして、体力を温存しておきたいものです。

 鍵を握るのはやはりサーブでしょう。ビッグサーバーのジョンソン相手にサービスエースの数では上回った錦織。確実に昨年よりもサービス力はアップしています。ファーストサーブが入りサービスでのフリーポイントがどれだけ取れるかが、体力を温存しながら勝つためには重要になります。

 今回の全豪は優勝できればもちろん言うことなしですが、少なくとも4位のバブリンカを準々決勝で倒して、ランキングを逆転しておきたいところです。そうすれば3月以降のグランドスラムやマスターズ1000の大会で第4シード以内に入れるようになり、ポイントを稼ぎやすくなるからです。トップ4を維持していれば、グランドスラムタイトルもより近づきます。大事なフェレール戦、そしてバブリンカ戦になります。
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フェデラーの敗退。

2015-01-23 23:32:29 | テニス
 スポーツの世界は本当にわかりません。勝負事に絶対はないのです。全豪3回戦でフェデラーが負けてしまいました。相手はセッピ。過去10戦全勝の相手です。フェデラーは昨年後半から好調をキープしていて、ジョコビッチを倒すとしたらフェデラーかと思っていたのに、こんなところで足元を掬われるとは思いませんでした。

 フェデラーは敗因について「特にない。今日は良くない日だっただけ」と答えたそうです。フェデラーほどのプレイヤーでも、かみ合わない日というのがあるのです。全てのショットが、プレーが、何となくしっくりこない、そしてそういう時に限って相手がいつもより良かったり、ラッキーポイントが相手に訪れたり。この試合のラストポイントもセッピのフレームショットがライン際にポトリと落ちたものでした。

 レベルは全く違うとは言え、僕たちにもそういう時があります。むしろ僕たちのレベルだからこそ、よくあります。安定した実力がなければないほど、その日の調子やラッキーショットに結果を左右されてしまいます。ただトッププロの世界になれば、ほとんど強い方が勝つものです。テニスは基本的には番狂わせが少ないスポーツです。サッカーのようにロースコアのスポーツと違って、たくさんのポイントを積み重ねていく必要があるからです。

 このフェデラーとセッピの試合でも総ポイント数はフェデラー145に対してセッピ144でした。289ものポイントをやり取りして、なおかつフェデラーの方がポイント数で1つ上回っていたのにも関わらず、セットカウントは1-3でフェデラーは負けてしまったのです。いかにここぞという大事なポイントをセッピが取ったかということです。勝負の綾というやつでしょうか。

 さて、こうなると気になるのが明日3回戦の錦織です。日本のマスコミは誰にでも勝てるんじゃないか、優勝しちゃうんじゃないかと煽っている感がしますが、リーグ戦ならともかく一発勝負のトーナメント戦ではフェデラーのように何が起こるかわかりません。まして相手も4回戦でフェレール、準々決勝でバブリンカ、準決勝でジョコビッチとトップクラスばかり。ただ、その前にまずは明日格下のジョンソン戦を丁寧にきちんと戦って勝つこと。間違ってもフェデラーの後にドミノ倒しのように負けてしまわないで欲しいです。
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目には目を、では解決しない

2015-01-22 23:53:38 | 時事
 日本人2人がイスラム国に拉致されて、イスラム国から日本政府が身代金2億ドルを要求されています。72時間という時間の中で、恐らく政府は水面下でいろいろ交渉をしていると思いますが、果たしてどういう展開になるのか目が離せない様相を呈しています。もちろん無事に2人が解放されることが一番なのですが、そのために法外な身代金は払えないだろうし、仮に払っても2人が生きているという保障はどこにもありません。

 テロ組織からの脅迫に屈して身代金を払えば、その金は彼らの活動資金になってますますテロが横行するでしょうし、日本人は金になると思われて今後標的になる可能性も高くなります。かといって拒否して2人が殺害される動画を世界に配信されたら、それはそれで政府は日本人の命を守らなかったという反発が高まることでしょう。いずれにしても茨の道です。

 つくづくこうしたテロ行為は許されるものではないと痛感します。フランスの新聞社銃撃事件もそうですが、いくらひどい侮辱的な表現をされたとしても、暴力で報復することは現代の世の中では「絶対悪」です。「手を出したほうが負け」なのです。ただ子どもの喧嘩ならそうした裁きを大人がすることもできますが、国単位となると話は簡単ではありません。

 かつて「世界の警察」を自負していたアメリカにすでにそれだけの力も意志もなく、イスラム国を簡単に制裁できるわけでもありません。本当は中国がもっと国際正義に積極的に関与してほしいところですが、国内問題で手一杯でしょうし、そもそも中国にそれだけの正義感があるかどうかも疑わしいところです。

 アメリカがイスラム国を空爆したところで実効がどこまであるかも疑問な上に、また報復の輪廻が繰り返されるだけ。ますますイスラムとの対立が酷くなることでしょう。「目には目を」では、どんどん憎しみが広がる一方です。つくづく「詰んでるなぁ」と慨嘆するばかりですが、果たして良い解があるのかどうか。最低限、今後日本人がテロを受ける可能性が高くなるような結末にだけはなって欲しくないですが。
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