幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

自転車の不都合な現実

2021-12-06 23:14:58 | 自転車
 僕は小学校1年生の時に自転車を買ってもらってから、大学3年生で自分の車を買うまでの14年間、ほぼほぼ自転車を乗り倒していました。どこに行くにも自転車を飛ばして出かけていきました。高校は最初のうちこそ電車とバスを乗り継いで通っていましたが、その後は最寄り駅に自転車を置いて駅から高校までのバス区間は自転車通学をしていました。

 あの頃の自転車は自分に移動の自由を与えてくれる羽根のようなものでした。高校の友人の家まで20km以上離れていましたが、自転車で1時間以上かけて行ったりすることもありましたが、特に苦になることもありませんでした。電車がストライキで動かない時に高校まで片道1時間かけて自転車で往復した帰り道、急に降ってきた土砂降りの雨の中をずぶ濡れで走っても、何故か妙にハイテンションになっただけで辛いとは思いませんでした。自転車は移動の自由の象徴でした。

 昨年コロナ対策の10万円の給付金で電動自転車を買いました。自分の自転車を持ったのは35年ぶりくらいです。買う前にはまた10代の頃のように羽根が生えたような気分になれるかと想像していましたが、実際に乗ってみたら空を飛ぶどころか地べたすら恐る恐る移動しています。1970年代と違って現在の道路環境は自転車を自由に走らせるには怖すぎます。車道を走れば大型の自動車がブンブンと走り至るところで配送のトラックが駐車して道を塞いでいます。歩道を行けばスマホで耳を塞いだ歩行者が道も塞ぎながら歩いています。

 車道では被害者に、歩道では加害者になるかも知れないと思うと、昔のように大胆に飛ばしていくこともできません。交通ルールを守り、周りの状況に細心の注意を払いながらゆっくりと走ります。長い下り坂でスピードスターに挑戦した時代は遠く過ぎ去り、今はブレーキいっぱい握りしめてゆっくりゆっくり下っていきます。もし転倒なんかしたら10代の頃と違って重大な怪我につながりますし、回復が遅いことも自覚しています。

 空も飛べるはずと思っていた自転車は、空から落ちて大怪我する可能性が十分にあると認識してしまった途端に羽根ではなくなってしまったのです。きっと交通量が少なく平坦で見通しの良い田舎道なら今でも自転車は羽根として機能するのでしょう。エコな上に健康にも良い素晴らしい乗り物なのに、今の日本の都会は自転車にとって不都合が多すぎます。
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自転車が意外に使いにくい

2020-10-24 23:50:24 | 自転車
 7月に電動アシスト自転車を購入してから3か月が過ぎました。当初の目論見では自転車乗りとしてガンガン街中を走り回る予定でしたが、なかなかそうもいかないのが現実です。やはり自転車というのは交通量の多い地域では安全な乗り物とは言い難く、この年齢になると怪我のリスクの大きさに、ちょっと遠出は躊躇してしまいます。

 本来自転車専用レーンがない道路では車道を走らなければなりませんが、名古屋の街は車社会で、車はスピードも出すし運転も荒いので走っていてヒヤヒヤします。またコロナ以降は自転車通勤をしているサラリーマンも増えた上に、Uber Eats の自転車もやたらと走っています。彼らはかなりスピードを出しているので、同じ車道を走っている自動車よりも怖い思いをします。

 かと言って歩道を走れば走ったで歩行者がいるので気を遣います。昔と違って耳にイヤホンをつけていたり、スマホを見ている歩行者は自転車の接近に全く気づきません。さらに歩道は車道より段差も多くガタガタしているので走りにくいし、お尻も痛いしで良いことがありません。まあそもそもが道交法違反なのですが。

 大学生までは毎日どこに行くにも自転車で走り回っていたのですが、40年も昔の話ですし、住んでいたのもずっと田舎でしたから、今とは交通事情が全然違います。あの頃のイメージで自転車を使うのはとても無理だなということだけははっきり自覚できました。今はピアノの教室に通う時くらいなので、もう少し使えるように走りやすい道を探しているところです。
 
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こけちゃいました

2020-07-14 23:16:45 | 自転車
 1992年バルセロナ五輪男子マラソンの谷口浩美はレースで転倒、期待されながら8位に終わりましたが、レース後の「こけちゃいました」の一言でその名を残しました。谷口はいかにも軽く言いましたが、実際にはそんな軽い話ではありません。でも重たい話を軽くした谷口の人間性を世間の人は受け入れ称賛したのだと思います。

 実際、人間がこけるのは大変なことです。喩えとしての人生での転倒も大変ですが、物理的に転倒しても命に関わることがあります。と言うことで、本日僕もこけちゃいました。買ったばかりの自転車に乗り、初めて向かうピアノ教室に行く途中での大転倒です。雨上がりの道は滑りやすいという基本的なことを忘れていた自分の浮足だった愚かさと、それでもきっと若い頃なら転倒は防げたのではないかという技術と俊敏さの衰えが残念でなりません。

 さすがに柔道経験者だけに転倒しても受け身は取れるので頭を打ったりはしなかったのですが、むき出しの肘は盛大にアスファルトで擦り傷を作りました。むしろ気になったのは買ったばかりの自転車の方でしたが、全く無傷。意外に丈夫なのか、こけ方が上手かったのか、無意識に新品の自転車を庇ってしまったのか。とりあえず走ってみて自転車に問題はなかったので、近くにあったドラッグストアで傷パッドの特大サイズを購入。ピアノ教室に行って先生に貼ってもらいました。初教室での最初が傷の手当てってどうなんだという感じですが仕方ありません。

 転んだ当初は派手な擦り傷が気になりましたが、時間が経つにつれて体のあちらこちらが痛み始めました。左側に転んだので左胸、左腰、左太腿がかなり痛い上に、右の膝と太腿もどこかで打ったみたいで痛みます。じっとしていれば痛みはありませんが、体を動かすと結構痛いです。とりあえず打ち身の治療に鍼灸院の予約だけすぐに入れておきました。痛みが続くようなら外科でレントゲンくらい撮らないといけないかも。

 自転車で転倒したのなんて10代を最後に記憶がないので恐らく40年ぶりくらいでしょう。大人になってから転ぶと子どもの頃よりずっと痛いし、なにより治りが遅いのが困ります。還暦前のジジイがどれくらい治りが遅いのか、ある意味楽しみなくらいです。2週間程度では無理でしょうが、1か月後でもまだ痛いかも。こけちゃった代償は高くつきそうです。
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久しぶりの自転車

2020-07-08 23:23:35 | 自転車
 連日の雨で外に出かけるのも億劫な日々が続いています。最近は梅雨と言ってもあまり降らないイメージがあったので、こんなに毎日雨というのも久しぶりです。土曜日に新しい電動アシスト自転車が納車されたのに雨ばかり。今日の午前中にようやく雨が上がったので自転車置場から引っ張り出して乗ることができました。

 自転車に乗るのは実はかなり久しぶりです。恐らく10年くらいはちゃんと乗った記憶がありません。一度奈良の明日香村をレンタサイクルで回ったことがありますが、それがちゃんと自転車に乗った最後かも。ハタチで車を買うまではずっと自転車が足替わりで、あれほど自由自在に乗りこなしていたのに、久しぶりに乗ると本当に慣れなくて下手くそになっています。

 まずは安全を確かめてそろそろと発進。と言ってもアシストがついているので、ぐんぐんスピードが上がって驚きます。坂が多い街に住んでいますが、本来ならすぐにバテそうな坂も座ったまま平気で登っていけます。こんなに楽だと、普通の自転車にはもう乗れないという経験者の言葉は間違いないなと確信しました。

 むしろ怖いのは下り坂です。自転車ですから当然どんどんスピードが上がります。10代の頃なら「ヒャッホー!」と叫んで限界の先を見るんだとばかりに飛ばしていたのに、還暦間近ともなるとむしろ「ヤバイよヤバイよ」と出川哲朗みたいに呟きはじめます。この年でぶつかったり転んだりはしたくありません。高校生の頃ならターンしながら急停車もできましたが、今は間違いなく大怪我しそうなので、常にブレーキを握りしめてスピードを落とします。いつの間にか後ろについていた若い子が面倒くさそうに追い抜いていきました。

 僕が購入したパナソニックのベロスターは最新の電動アシスト自転車なのに10万円を切るコスパの良さが売り物なのですが、口コミで「ブレーキの効きが悪い」と書かれていた通り、かなり強く握りこんでも簡単に止まろうとしてくれません。自転車でも自動車でも同じですが速く走ることも大事ですが、それ以上にしっかり止まることが一番大事です。踏めばスピードはそこそこ出ますが、止まることを考えてとりあえず慣れるまではゆっくり走ることにします。

 ブレーキ以外は特に困ったことはありませんでした。強いて言えば久しぶりに自転車に乗ってお尻が痛かったことくらいです。これはもう慣れるしかないので梅雨が明けたらもっと乗ってお尻を鍛えようと思います。いや、痔主じゃなくて本当に良かったです。
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ご近所サイクリング

2020-07-04 23:48:58 | 自転車
 在宅勤務になってから運動不足解消のために雨の日とテニスの日以外、毎日ご近所を散歩しています。同じコースを歩いていてもつまらないので、行動範囲を広げて結構あちらこちらに出かけていますが、それでも毎日となるとどこに行っても新鮮味がありません。足を延ばすにも限度がありますから、細い路地とかにも入ってみるのですが、あまり人が歩かないようなところを歩いていると不審者っぽくなるのが難点です。

 そこで自転車です。10万円の給付金はまだ振り込まれていませんが、先走って購入した電動アシスト自転車が今日納車されました。雨の合間を縫ってショップまで取りに行って家まで5分ほどの距離を乗っただけなので「さすがアシストがついていると楽だな」という感想しかまだありませんが、これから大活躍する予定です。

 まずご近所「散歩」からご近所「サイクリング」に転向する予定です。同じように1時間程度の時間をかけるにしても、徒歩なら半径2km圏内くらいが限度ですが、自転車なら半径6km圏内程度までは距離を延ばせるはず。当たり前のことですが、これまで到底行けなかったところまで行けるようになるので楽しみも倍増以上です。

 また在宅勤務が続くので通勤には使いませんが、テニスコートやショッピングセンター、音楽教室など車で出かけていたところもこれからは自転車で行けるようになります。ガソリン代と駐車場代の節約、そして運動量の増加に役立ちます。雨の日や酷暑、極寒は無理としても、普通の天候の日なら積極的に自転車で移動するつもりです。

 心配なのは意外と自転車はカロリー消費しないという話。特に電動アシスト自転車を買ってしまったので、徒歩に比べたら全然痩せないと言われました。まあそりゃ全て自力の徒歩に比べたらアシストがあるのだから当然です。となると、散歩も続けないといけないのかも。ダイエットの道は厳しいです。




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電動アシスト自転車購入

2020-06-21 23:46:32 | 自転車
 先日も書いたように給付金の10万円の使い道は電動自転車と決めていました。在宅勤務が続き1台しかない車を家族で取り合いになることも多いし、運動不足解消のためにはテニスと散歩だけではなく自転車で出かけるようにしたいということもあります。と言っても、四方八方急な坂道だらけの我が家の周りで普通の自転車は負荷が高すぎてなかなか使いづらいこともあり、以前から電動自転車は欲しいなと思いつつ高価さゆえに見送ってきました。

 と言うことで、今回の電動自転車選びの基準は(1)予算10万円、(2)ママチャリタイプはマジ勘弁、(3)妻と娘も乗る予定なので乗りやすさ優先でカゴもつけられる、ということになります。で、できたら安心の国産大手メーカー製ということでネットで調べてみたら、そう候補は多くありませんでした。と言うか、条件に当てはまるものはパナソニックのベロスターとベロスターミニの二択でした。思った以上に電動自転車、高いです。

 歩いて10分のところにある自転車ショップに行って実際に見てみたら、ちゃんとこの2台は実車が置いてありました。ベロスターとベロスターミニの違いは文字通りタイヤが27インチか20インチかの違いです。内容はほぼ同じ、価格も同じ。ミニの方がデザインはオシャレです。娘が一緒に見に来ていたら間違いなくミニ推しだったでしょう。ただ実際にまたがってみると、やはりタイヤが大きいベロスターの方が安定感があります。重さはミニの方が1kgちょっと軽いのですが、サドルはベロスターの方が1cmほど下げられるので、小柄な妻が乗るにはミニよりベロスターの方が安心です。

 と言うことで、ベロスターにしました。決め手は何といっても見た目よりも安定感です。コスパが良くて装備充実、安心のパナソニックブランド。弱点はママチャリ並みのブレーキと8アンペアのバッテリーですが、見かけだけのスポーツバイクで実際にはそんなに飛ばすことも長距離を走ることもないので、恐らく大きな問題にはならないはずです。

 ただカゴが純正のものが在庫がないのでしばらく待たなければなりません。急いているわけではないので、7月になってから納車ということにしました。それまで半月ほどありますから、10万円も振り込まれると良いですが。
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10万円をどう使うか

2020-04-27 23:29:16 | 自転車
 10万円の給付を「5月の早い時期に」と安倍首相は言っていますが、もちろんそんな言葉を真に受けているわけではありません。これまで数々の「言うだけ」でやってこなかった事例を考えれば、どんなに早くても7月でしょう。まあそれでも給付自体はやるだろうと一応思ってはいますが、これも後で泣きを見たくはないので油断はしていません。

 この10万円を橋下徹のように「受け取らない」と公言する人もいます。個人の自由ではありますが、いちいち言わなくてもいいだろうと思います。そういうことを言って受け取る人のハードルを上げる必要はないからです。コロナで困っている人はいくらでもいるのですから、受け取らないくらいなら、寄付をするなり何か買って地元経済の助けにするなりした方がよっぽど有意義だと思います。

 僕もいろいろ10万円の使い道を考えています。給料は残業代がなくなったくらいで現状では大幅に減ったわけではありませんが、定年も近いですし今後も増える見込みは全くないので寄付するほど余裕があるはずもありません。せめて経済を少しでも回すために貯金ではなく必要なものを買おうとは思っています。先月買ったばかりのクルマにドライブレコーダーをつけるか、テニスのラケットを新たに購入するか、ということも考えましたが、いま一番有力なのは電動アシスト付き自転車を買うことです。

 コロナで在宅勤務になってから出かけること自体は減りはしましたが、家にいるので外出する時はどうしても車になりがちです。かつては2台持ちでしたが今は経済的に無理なので1台しかありませんから、家族で車の取り合いになることも多く、いちいち調整をしなければなりません。地下鉄で出かけるのは感染を考えると気が引けるし、徒歩で行ける範囲は限界があります。我が家の周囲は坂道がかなり多いので自転車は大変でほとんど利用していません。

 そこで電動アシスト付き自転車です。坂が多いだけに周囲でも利用者はかなり多く、特に小さい子を乗せて疾走しているお母さんを本当によく見かけます。テニスコートにも電動自転車で来る人もいて、なかなか便利そうだし、経済的かつ健康的だなとは以前から思っていました。ネックは普通の自転車よりそれなりに高価なことで、なかなか購入に踏み切ることができませんでした。

 しかし在宅勤務、地下鉄に乗る回数は減らしたい、車は家族で取り合い、そしてちょうど手頃な10万円が入ってくると、購入する条件がポーカーのフォーカードのように揃ってしまいました。これはコロナが自転車生活を始めろと言っているような気がします。できたら季節の良いうちに買って乗り始めたいと思っていますが、10万円は果たしていつ給付されるのでしょうか。コロナが収まって在宅勤務ではなくなって地下鉄にも普通に乗れるようになった頃に給付されてもワンペアなんですけど。

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