幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ジョコビッチの強さはいつまで続くのか

2016-01-31 22:59:46 | テニス
 全豪男子シングルスはジョコビッチが優勝しました。決勝は行われはしましたが、実際には準決勝が終わったところで、もはや決勝の結果はわかったも同然でした。最強の挑戦者であるフェデラーがジョコビッチに歯が立たなかったからです。いまのフェデラーは3セットマッチならジョコビッチに勝てる可能性はありますが、5セットマッチのグランドスラムではちょっと勝つのは無理かなと思われます。やはり体力の差がはっきりとあるからです。

 そしてもう一方の準決勝でラオニッチが負けた時点でジョコビッチの優勝は決まったようなものでした。今年のラオニッチは素晴らしいテニスを続けています。かつてはサーブだけで勝ってきたようなところもありましたが、今はストローク力が増したし、ネットプレーもさらに向上しています。攻撃力という意味ではバブリンカにひけをとりません。ジョコビッチの鉄壁の守りを崩すことができるのは爆発的な攻撃力を持った選手のみができることです。それがスピードのあるフェデラーか錦織であり、パワーのあるバブリンカ、ラオニッチということになります。

 マレーはジョコビッチに次ぐナンバー2ですが、完全にちょっとレベルが落ちるジョコビッチになってしまっています。プレースタイルがあまりにも似通っていて、しかも攻撃力も守備力もメンタルも全てが少しずつジョコビッチに劣っています。これではジョコビッチとの直接対決で勝てるはずがありません。とりわけグランドスラムという大舞台ではメンタルの差がはっきりと出ます。決勝で負けないジョコビッチと大事な勝負に勝てないマレー。戦う前から世界中のファンは結果を予想できていたと思います。

 さて、驚いたのは女子シングルス決勝でした。第1シードのセレナが圧倒的に有利だと思われていたのに、第7シードのケルバーがフルセットで勝ってしまいました。セカンドセットをセレナが取り返してタイにした時点で「結局セレナの優勝か」と誰もが思ったはずなのに、よくそこからケルバーが挽回して勝利を手にしたと思います。セレナは今回優勝していればドイツのグラフの記録に並ぶグランドスラム22回目の優勝になりました。ドイツの後輩ケルバーがそれを阻止したのも何かの力が働いたのかなと思います。

 とは言え、今年もまたジョコビッチとセレナを中心にツアーが回ることは変わらないのだなと確認できた大会でもありました。特にジョコビッチの強さは揺るぎなさそうです。フェデラーもナダルも現役でありながら「生ける伝説」となった偉大な選手ですが、その2人を置き去りにする強さを誇るジョコビッチ。まさに史上最強選手です。錦織も大変な時代に巡り合ってしまったものです。年下の錦織としてはジョコビッチの「衰え待ち」になりそうですが、今のジョコビッチを見ていると、先に錦織の小さな体が悲鳴を上げるかも知れないと心配になります。
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ブラタモリはいつ名古屋に来るか

2016-01-30 23:59:21 | テレビ・芸能
 昨日も書いたように「ブラタモリ」はいま僕がもっとも愛好するテレビ番組のひとつです。特にタモリがいいともをやめてから全国を回るようになって以来、欠かさず見ています。今日の「松山」も数年前に行きましたが、特にこういう行ったことがある町が登場すると余計に見ていても面白いです。と言うか、これまで取り上げられた町のほとんどは行ったことがあります。

 ただどうもブラタモリが訪れている地域に偏りがあります。これまでの訪問先を羅列してみます。京都、長崎、金沢、鎌倉、川越、函館、奈良、仙台、松江、出雲、軽井沢、福岡、富士山、札幌、小樽、碓氷峠、日光、熱海、小田原、松山。人気観光地が中心なのはわかります。東京目線で見て旅行先として訪れたい都市が並んでいます。

 まあ同じ地域をまとめて訪れる(松江と出雲、札幌と小樽、熱海と小田原)のはロケの都合や効率もあるのでしょう。とは言え、東海地方、特に名古屋とか岐阜とかは、あまり東京の人が旅行先として候補に考えないから、ブラタモリでも後回しになっていて来ないのかなと考えてしまいます。もしくはタモリが大昔に名古屋イジリをネタにしていたから未だにそれを引きずっているのか。

 もし名古屋をブラタモリで取り上げるとしたら、面白いネタはいくらでも思いつきます。地形をベースにした町づくりがテーマになりやすいブラタモリですから、一番考えられるのは信長の作った城下町岐阜と、家康が考えた城下町名古屋を2回セットでやることです。信長は清州から小牧、そして岐阜、安土と城下町を作りながら移動していきました。清州から始まる信長の町づくりをテーマにするだけでも面白いです。

 そして名古屋は家康が「清州越し」を命じて新たに作られた町です。御三家筆頭の尾張藩の名古屋城の立地選びや城下町の区割り、熱田神宮との関係や宮の渡し、東海道の整備なども視野に入れて、家康がどう考えて名古屋を作ったのかを探るのも面白いと思います。名古屋だけで2回はできます。そして信長と家康、2人の町づくりについての比較をできれば、かなりタモリ好みの企画になりそうです。

 もうこのままNHKに企画書を出してしまおうかと思うくらい良いネタだと思いますので、ブラタモリには早く名古屋に来てほしいものです。
 
 
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三谷真田丸が乗ってきた

2016-01-29 23:45:57 | テレビ・芸能
 大河ドラマと朝ドラとブラタモリを楽しみに生きています。先日まで「亀田音楽専門学校」のシーズン3も楽しく見ていました。NHKさんにどっぷりです。若者ではなくなると、やはりNHKが味方になるのかも知れません。もう愛だの恋だの不倫だの卒論だのセンテンススプリングだのは要りません。欲しいのは知識と教養と文化とユーモアです。うん、年を取ったなと我ながら感じます。

 と言うことで、上記4番組について語りたいことはいろいろありますが、全部語り始めると、とてつもない長文になりますので、今日のところは「真田丸」の話にします。初回の感想で「三谷幸喜らしさが足りない」と書きましたが、その後の世間の評判を聞くと、僕とは逆に「三谷らしさが出過ぎている」という悪評が多いようでビックリしました。あの程度のおふざけで?三谷はもっと笑わせてくれる脚本家だぞと思いましたけどね。

 ただ初回の感想で書いたように、2回目、3回目と徐々に三谷らしさが発揮されてきて、僕としては期待通りです。視聴率は知りません。さらに評判が悪くなったかも知れませんが、僕の期待していた通りに三谷らしいコメディを展開しながら、これも三谷らしい歴史ファン向けの小ネタをガンガン放り込んできてくれて、歴史小説や大河ドラマが好きな人にはたまりません。

 この手法、どこかで見たぞと思ったら、クドカンドラマっぽいことに気づきました。宮藤官九郎の脚本は小ネタの嵐です。「木更津キャッツアイ」とか「マンハッタンラブストリー」とか、いや彼のどのドラマも全てわかる人にだけわかればいいという小ネタを連発しまくりです。さすがに「あまちゃん」では抑え気味でしたが、あれだって従来の朝ドラファンからしたら異色中の異色作品だったわけで、今回の「真田丸」も同じく三谷としては抑えていても大河としては異色作ということになりそうです。三谷はきっと同じ喜劇作家としてクドカンを意識しているでしょうし。

 さて、その三谷が主演の堺雅人よりもコメディ部分に起用しているのが草刈正雄と大泉洋です。大泉がコメディが上手いのはわかりきっていましたが、草刈の「間」がこれまた絶妙です。彼が若い頃は日本人離れしたルックスで、演技力よりも見た目で売れていたのに、年を重ねるとこんなにも味がある役者になるんだと驚いてしまいました。第3回までは少なくとも草刈正雄が完全に主役です。と言うか、だいたい真田一族を取り上げるなら昌幸が一番面白いでしょう。今回のドラマも幸隆の晩年、昌幸の若い頃から始めても良かったのにと思いました。

 まあ三谷幸喜の脚本はどうしても群像劇になってしまいがちですし、その方が面白いですから、このまま信繁だけではなく真田一族、さらには戦国時代の各武将たちをも含めた群像劇として進んでいくのはきっと楽しいでしょう。勝頼の描かれ方も新鮮でしたが、家康もなかなかここまで面白いです。これまでは家康と言えば英雄か狸オヤジばかりでしたが、きっとあんなチキンな家康の本来だったのではないかと思います。これから登場する信長、秀吉、三成らもどんな風に描かれるのか楽しみでなりません。
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SMAP4人の独立について考える

2016-01-28 23:59:34 | テレビ・芸能
 ベッキーとSMAP。今年年初からの2大芸能ゴシップですが、ベッキーの方は未だにマスコミを騒がせていますが、SMAPの方は完全に幕引きモードに入っています。テレビ局はもちろんスポーツ紙もすっかり沈黙してしまい、SMAPネタを取り上げているのは一部週刊誌を除けばネットばかり。テレビ局の腰抜け具合はむしろ笑えてくるくらいです。

 ネットでは9月に契約更新となるSMAPは、木村を除く4人が「干される」のではないかともっぱら憶測が流れています。中居の給料が大幅にダウンするとか、レギュラー番組やCMも他のジャニーズタレントに代わられて仕事がなくなるとか。中居を筆頭にそうそう簡単に代われるような仕事をしているとは思えないのですが、これだけテレビ局がジャニーズ事務所の言いなりになるのなら、それも決してないとは言えないでしょう。

 ただメリーが89歳であることを考えると、そんな状態になったらやはり中居たちは事務所を出た方が良いのではないかと思います。娘のジュリーが社長になっても、メリーほどの剛腕をふるう力量がないように思いますから、近い将来にジャニーズが今ほどテレビ局を支配することはできなくなる可能性は十分あります。だったら9月以降に4人が「干され」になったら、もうこの機会に独立して、その近い将来に備えた方が良いのではないでしょうか?

 中居は噂されている吉本に入って、よりMCの道を究めればいいし、香取は三谷幸喜、草なぎはタモリを頼ってそれぞれ頑張れることでしょう。稲垣は舞台の道を選べば、テレビに出られなくても十分にやっていけます。また今回のことで4人にはかなりの同情が集まっていますから、ファンの支持は厚いと思います。SMAPはいったん消滅してしまうかも知れませんが、残っていても大した仕事をさせてもらえないのなら「解散」ではなく「散開」するのも悪くはないのではないでしょうか。せっかく個々の才能と魅力があるのに、それを生かせないで腐らせてしまう方がずっともったいないですから。

 ただテレビ局だけではなく各芸能事務所も今はジャニーズに遠慮して彼らを引き取らないようですから、それが何とも残念です。少しは男気と山っ気のある事務所の社長はいないんでしょうかねぇ。
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全豪準決勝の予想

2016-01-27 23:59:55 | テニス
 一昨日に書いた全豪の準々決勝の予想はほぼ当たりました。願望で書いた錦織とジョコビッチこそ外れましたが、これはもちろん想定の範囲内というか、「ま、そうだよね」というところで、残る山はフェデラー、マレー、ラオニッチと順当に上位選手が勝ち上がりました。準決勝はジョコビッチvsフェデラー、マレーvsラオニッチです。

 注目はもちろんジョコビッチとフェデラーの対戦ですが、いまの実力を考えれば多分フェデラーが勝つのはかなり難しいと思います。もし勝つチャンスがあるとしたら、フェデラーが立ち上がりから超攻撃的テニスをしてジョコビッチが立ち直る前にストレートでたたき伏せる展開だけです。守りでは歴代1位かも知れないジョコビッチ相手に3セットで終わらせることができなかったら、後はジワジワとジョコビッチペースに巻き込まれてしまいます。フェデラーの体力を考えると試合が長くなればなるほど勝負は厳しくなります。

 世界中にファンを抱えるフェデラーを応援する声がロッドレーバーアリーナに響き渡り、まるでホームのようにフェデラーを後押しするでしょうが、そんなことでプレーが乱れるようなジョコビッチではありませんから、7:3でジョコビッチ優位だろうと思います。もちろん僕は大好きなフェデラーを応援しますけど。

 さて、予想が難しいのはもう1試合の準決勝マレーとラオニッチの一戦です。実力的にもランキングでも過去の実績も全てマレーの方が上ですが、マレーはいま身内のトラブルを抱えて心理的にかなりめげているようです。メンタルでは4強の中で一段落ちるマレーだけに、こういう時はピンチです。対するラオニッチは今季絶好調で、開幕戦からここまで負けなしです。最大の武器であるサービスも好調ですが、今季はネットプレーを積極的に取り入れていて、より攻撃的なテニススタイルになっています。メンタルもノリノリだけに、十分にアップセットは考えられます。5:5と予想していますが果たしてどうなることでしょう。

 ただどちらが決勝に上がってきても、結局ジョコビッチに捻り潰されてしまうことでしょう。やはり可能性が低いとは言え、フェデラーが打倒ジョコビッチの一番手です。準決勝、本当に楽しみです。
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7日間連続外食中

2016-01-26 23:59:15 | グルメ
 妻と娘がイタリア旅行に行っているので、息子と2人暮らしが続いています。と言っても、息子は仕事で一日おきにしか家に帰ってこないので、ほぼ一人暮らしのようなもの。お気楽な毎日です。

 ただ食事だけはどうにかしなくてはなりません。自分で作るのも面倒なので、ずっと夜は誰かと会っては外食をしています。先週水曜日から今日まで7日間連続で外食という記録を更新中です。せっかくの機会なので、いろいろな人と食事をできるのは楽しいし、お店もいろいろ新しい店に行っているので発見もあります。問題はさすがにこれだけ外食続きだと胃が疲れてくるのと、お金がどうしてもかかってしまうことです。

 胃の方はいつもより酒も飲むので余計に負担が大きくなっています。極力和食を多めにしてフレンチや焼き肉のようなヘビーなところにはなるべく行かないようにしています。7日連続の内容は中華、そば、焼き鳥、すき焼き、洋食、イタリアン、居酒屋となっています。日本には本当にいろいろバラエティに富んだ料理店があって飽きることがないので助かるなぁと思いました。

 それよりも思ったよりかかっているのが飲食費。この7日間で支払った金額が約3万円。一人で食事していたらこんなにかかりませんが、複数で食事をすると酒も進むし、どうしても金額が嵩みます。なるべく高い店は避けてカジュアルな店を選んでいますが、これ以上続けたら胃よりも先に財布がパンクしそうです。

 と言うわけで、ようやく明日イタリアから2人が戻ってくるので、平常運行に戻る予定です。やれやれです。
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全豪ベスト8

2016-01-25 23:55:24 | テニス
 全豪オープンもベスト8が出揃いました。いよいよ大会も佳境に入ります。男子シングルスはほぼ順当にシード勢が勝ち上がりました。唯一ボトムハーフのバブリンカの山だけがシードダウンしていて、第4シードのバブリンカが第13シードのラオニッチに敗れてしまい、さらに第5シードのナダルは1回戦でベルダスコに負けたため、この山からは第23シードのモンフィスが勝ち上がってきました。と言っても、ラオニッチもモンフィスも実力十分の選手ですから、大波乱ではありません。

 準々決勝注目の対戦は何と言ってもジョコビッチと錦織です。ジョコビッチは4回戦のシモン戦で大苦戦をしました。それもシモンが良かったとはいえ、ジョコビッチがあまりにもらしくないテニスをしたためです。フルセットで何とか勝ち上がったあたりはさすがジョコビッチですが、準々決勝でもまだ調子が上がらなければ、錦織には十分チャンスがあると思います。錦織は今大会ずっと好調を維持してきていますし、これまで4試合で1セットしか落としておらず体力温存もできています。あの全米以来のジョコビッチ戦勝利を期待しましょう。

 ただジョコビッチという選手はこれまでも一度くらいは大苦戦をするんですよね。で、不調なのかと思いきや、その後からぐんぐん調子を上げて優勝してしまうので、錦織戦を乗り切ればまた一気にいく可能性が高いです。それだけに錦織がジョコビッチをここで止められるかどうかが大会全体の行方を左右しそうな気がします。

 他の対戦ではフェデラーvsベルディヒとマレーvsフェレールは順当にフェデラーとマレーが勝ちそう。みんなベテランで手の内を知り尽くしているだけに、素直に実力差が出そうです。問題はラオニッチとモンフィスです。今季のラオニッチは本当に好調で、ジョコビッチさえ倒す可能性があります。ただモンフィスという選手は突然覚醒するタイプの選手ですから、こちらもどんな波乱を起こすかわかりません。ラオニッチが優位だろうとは思いますが、どちらが上がってきてもマレーはイヤでしょう。

 ベスト4の予想は願望も込めて錦織vsフェデラー、ラオニッチvsマレー。決勝は錦織vsラオニッチの同世代ライバル対決です。そうなればようやく長かった4強時代もそろそろ世代交代となりますが、なかなかそうは事が運ばないかなぁ。
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琴奨菊の初優勝

2016-01-24 22:05:32 | 日記
 初場所は琴奨菊の初優勝で幕を閉じました。前に書いたように日馬富士に勝った時点で単独トップというだけではなく、残る対戦相手を考えてもかなり優位になりました。危惧した通り豊ノ島にやられてしまいましたが、残る相手は不調の栃煌山と豪栄道だっただけに、ある意味危なげなく1敗を守っての堂々の優勝です。先代親方の琴桜同様に遅咲きとなりましたが、琴奨菊の場合は怪我でなかなか思うような相撲が取れなかったせいもあるので、体調さえきちんとしていれば優勝も不思議とは言えません。来場所も連続優勝して一気に横綱昇進とでもなれば、本当に琴桜の再来です。

 残念だったのは白鵬。特に稀勢の里戦の無気力相撲はいただけません。あまりにも白鵬を悪役扱いするので「空気を読んだ」とか「嫌気がさした」とかネットでは噂になっていますが、確かにメンタル的にちょっとやられてしまったのかなと思わせるような相撲ぶりでした。ただ最近の白鵬は場所の終盤になると失速したかのように、こういう「らしくない」相撲が増えます。さすがに長年協会の看板として土俵に立ち続けてきた疲れが出てきたのか、スタミナ不足なのかもと思います。

 ところで白鵬をヒール扱いにしてしまったのは「10年ぶりの日本人出身力士の優勝」という記録が絡んでいることが大きかったのですが、さすがにその扱い方がセンセーショナルに過ぎた嫌いがありました。以前から書いているように、日本人力士がこれだけ長きにわたって優勝できなかったのは「異常事態」とも言えることでしたから、それがようやくストップしたということは良かったと思います。ただ相撲ファンならかなり前から意識していたことで、今に始まった事態ではありませんでした。いきなり大げさにマスコミが取り扱うものですから、一気にナショナリズムに火がついたような騒ぎになってしまいました。

 大相撲は基本的に個人競技です。部屋別対抗でもありませんし、もちろん国別対抗でもありません。まずは「琴奨菊が初優勝」であり、次いで「これは10年ぶりの日本出身力士の優勝となる」ということですから、その順番を取り違えてはいけません。ちなみに「日本人」である旭天鵬の2012年夏場所の優勝についてはほぼ無視されているようですが、こちらもきちんとフォローしてほしいものです。
 
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雪見テニス

2016-01-23 23:59:12 | テニス
 日本全国に強力な寒波が襲来ということらしく、名古屋もかなり冷え込んでいます。と言っても、名古屋では積雪があるほどの雪ではなく、チラチラと舞う程度だったのが幸いでした。今日のテニスは年に1回あるかないかの「雪中テニス」になりましたが、何とか無事に予定を終了することができました。

 なにより雪が舞っても風がなかったのが幸いで、風さえ吹かなければ気温が3℃であってもテニスしてると十分に体は温かくなります。休憩時にしっかり防寒していれば大丈夫。心配だったのは雪が積もると車で帰れなくなるかもということだったのですが、そこまでの降雪ではなかったので、普通に帰ることができました。

 温暖化が激しい昨今ですから、本当に冬のテニスが楽になりました。サークルを作った30年前は今よりずっと寒くて、冬はどれだけ厳しい寒さの中でテニスをしたことやら。いくら若くてもさすがに心が折れそうになったことも多かったです。今は「寒い」と言っても今日くらいですから大したことはありません。「雪見」しながらテニスしているくらいの感覚です。むしろ温暖化でテニスの敵になってきたのは真夏の酷暑とゲリラ豪雨です。名古屋程度の寒さでは「死ぬ」とは思いませんが、名古屋の真夏のテニスは十分に「死ねる」暑さですから。
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全豪オープン途中経過

2016-01-22 23:59:03 | テニス
 全豪オープン、錦織が順調に2週目にコマを進めました。初戦のコールシュライバーにストレートで勝てたのが良かったです。強敵相手に完勝して波に乗った感があります。今日のガルシアロペスはシード選手でパワー系。錦織が苦手なのは、何をしてくるかわからない選手と、パワーで上回ってこようとする選手。去年連敗したペールは両方を兼ね備えていたので、錦織はとてもやりにくそうでしたが、今日のガルシアロペスはパワフルでしたが、トリッキーでなかっただけマシでした。

 とはいえ、ガルシアロペスは本当に好調で、内容的にはトップ10を相手に十分勝てる良いテニスをしていました。よくぞ錦織は1セットダウンだけで勝ちきったものです。それだけ錦織には力があるということ、そして今大会は好調であることの証明です。この調子なら2週目も期待できそうです。

 ただ4回戦の相手は因縁深いツォンガです。過去に勝ち越してはいるものの、昨年の全仏では見事にしてやられました。いつものツォンガなら錦織がスピードで上回って勝てると思います。ただツォンガは一発がある選手ですし、グランドスラムでは妙に強さを発揮します。いきなり絶好調のツォンガが相手となると、ガルシアロペスの比ではありません。いつものツォンガであることを願うばかりです。

 それから日本期待の18歳、大坂なおみが3回戦へと勝ち上がっています。一昨年ストーサーを破ってビックリさせましたが、それからしばらくは成長が止まっていました。ここにきてビッグサーブだけのテニスから、ようやく確率が高い勝てるテニスへと進化したようで、予選から勝ち上がってグランドスラム初出場なのに、さらに2勝するとは大したものです。これからどんどん経験を積んでテニスが上手くなっていくでしょうから、数年後が本当に楽しみです。
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