幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

この夏の隠れた注目選手

2024-06-25 23:49:21 | スポーツ
 今年の夏の注目選手と言えば、ドジャースの大谷翔平、大相撲の大の里、テニスの復活が期待される錦織圭と大坂なおみ、パリ五輪では金メダル期待の柔道の阿部兄妹、男子バスケの八村塁、ゴルフの松山英樹に笹生優花など、各ジャンルに多くの日本人アスリートが揃っています。もちろんスポーツ好きの僕も寝不足覚悟でパリ五輪を始め、いろいろなスポーツをテレビ観戦するつもりでいます。

 そんな中、夏の高校野球にも注目選手がいます。と言っても、今年のドラフト1位候補というような有名選手ではありません。今夏母校のエースが愛知県で屈指の好投手として一部で注目されているのです。大正時代には全国制覇もした古豪ではありますが、戦後はずっと古いだけの弱小校。僕が覚えている限りでは僕の1学年下に良い投手がいて、その時はバンビ坂本のいた東邦や享栄などの強豪校に勝ったことがありましたが、それでも甲子園には届きませんでした。生きている間に一度で良いから甲子園に出場する母校を応援してみたいですが、恐らくその夢がかなうことはないでしょう。

 ただ今年のエース井戸田晴斗は140kmを超える速球を投げるそうです。「フォームがきれいで球質もいい。打撃にも野球センスを感じる。将来、体ができてきたら球速はもっと上がる」(中日・清水昭信スカウト)ということですから、 愛知の私学四強に及ばずとも、そこそこ良いところまでは勝ち上がって欲しいと願っています。個人的なこの夏の注目選手です。
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笹生優勝渋野2位

2024-06-03 23:08:59 | スポーツ
 女子ゴルフの海外メジャー、全米女子オープンで笹生優花が3年ぶり2度目の優勝を果たしました。海外メジャーで優勝すること自体が快挙ですが、なんと2勝目。もちろん日本人では男女通じて初です。アメリカツアーで複数回の優勝をしている選手は男子なら松山英樹と丸山茂樹、女子は樋口久子や岡本綾子を始め何人もいますが、笹生の場合は2勝がともに全米女子オープン。大舞台に強い選手だなと改めて感心します。今回は圧倒的な強さで逆転勝利を収めました。まだ22歳なのに素晴らしいです。

 さらに今大会では渋野日向子が単独2位に入りました。日本人選手のワンツーフィニッシュというのも快挙ですが、それ以上にずっと結果が出せずに長らく苦しんできた渋野が復活したということがグッドニュースです。渋野が全英女子オープンを制したのは2019年。もう5年も前の話になってしまいました。渋野も笹生と同じく大舞台になると結果を出すタイプの選手ですが、今シーズンは予選落ちを繰り返していてランキングも下位に沈んでいました。今回の2位で一気にシード圏内に入ってくることになりますから、これをきっかけにして「シブコスマイル」が戻ってくることを願いましょう。

 そして笹生の優勝でパリ五輪の代表争いもますます混戦になってきました。世界ランキング上位2名の出場が濃厚なのですが、大会前は畑岡奈紗が18位でリードしていて、以下23位山下美夢有、25位古江彩佳、30位笹生優花、39位岩井明愛と続いていました。そして今大会は畑岡44位タイ、山下12位タイ、古江6位タイ、笹生1位、岩井74位でした。恐らく笹生が山下、古江を抜いて日本人ナンバー2に浮上してきます。山下も古江も決して悪い順位ではなかったのにこれは辛いところです。まだ代表が決まる前に海外メジャーの全米女子プロがあります。ここでまた大きく順位が動く可能性がありますから代表争いからも目が離せません。 
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札幌五輪と笠谷幸生

2024-04-28 22:58:40 | スポーツ
 笠谷幸生が亡くなりました。1972年札幌冬季五輪で「日の丸飛行隊」のエースとして70m級ジャンプで金メダル。一躍日本中が知る有名人になりました。当時の小学生男子はみんなベルトを後ろから友達に持ってもらって笠谷の飛行姿勢の真似をしたものです。あの頃の笠谷は今の大谷翔平並みのスーパースターでした。また笠谷の活躍があったから、その後の日本のスキージャンプがお家芸に成長したわけで、八木弘和、原田雅彦、船木和喜、葛西紀明、小林陵侑、高梨沙羅らがメダリストになったのも全て笠谷がいたからこそと言っていいでしょう。

 札幌冬季五輪はこれまでの多くのオリンピックの中でも個人的にはかなり思い出深い大会です。小学校5年生の冬で、初めてたっぷりとテレビで観戦したオリンピックでした。もちろん授業中に行われていた競技も多かったのですが、当時の小学校では日本選手が活躍しそうな競技が行われる時には授業中でも教室のテレビで見せてくれました。冬季五輪自体が物珍しく、バイアスロンとかボブスレーとかリュージュとか初めてその存在を知りましたし、ジャンプやアルペンの中継だって多分ほぼ初めて見たのではないかと思います。

 何と言ってもスターは女子フィギュアスケートのジャネット・リンで「尻もちついたのに銅メダル」というエピソードも日本中が知っていました。またトワ・エ・モワが歌うテーマソング『虹と雪のバラード』は授業でも教えられたくらい誰もが知っている名曲でした。1964年の東京五輪から70年大阪万博を経て、72年札幌五輪までの9年間は日本国民が一番幸せで未来にまっすぐに夢を抱いていた時代だったのではないかと思います。笠谷幸生はその幸せの時代のシンボルの一人でした。ご冥福をお祈りいたします。
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名古屋ウィメンズマラソン

2024-03-10 23:32:07 | スポーツ
 今や名古屋の早春の風物詩となった名古屋ウィメンズマラソン。今年はパリ五輪の選手選考の最終レースとなったことで、より注目度が上がりました。MGCで決まった上位2人の鈴木優花、一山麻緒に加え、3人目の代表は大阪国際で日本記録を出して優勝した前田穂南か、この名古屋ウィメンズで前田の記録を破って日本人最上位になった選手のどちらかということになりました。当然、目標タイムは前田の作った2時間18分59秒となります。順位もさりながら日本記録の更新が条件となるため、記録を狙って積極的なレースになることが予想されました。

 レース序盤から上位グループに入って記録を狙ったのは3人。東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子、初マラソンの日本記録を持つ安藤友香、昨年の世界選手権代表の加世田梨花です。そしてこの3人とも名古屋に縁がある地元でのレースでした。鈴木は地元愛知の時習館高校から名古屋大学に進学した才女です。高校時代から名を知られていただけに地元での人気も抜群。安藤は岐阜出身で愛知の強豪豊川高校に進み、全国高校駅伝で2回優勝しています。また初マラソンの日本記録を作ったのもこの名古屋ウィメンズでした。加世田は名城大学でエースとして1年生からずっと駅伝部を牽引しました。今の名城大の強さも加世田が築き上げた伝統の賜物と言っていいでしょう。

 みな地元ゆかりの選手だけに沿道の声援も大きく、僕もテレビで見ながら3人とも応援していました。レースは海外勢とこの3人がずっと先頭集団となって進んでいきましたが、前田の日本記録のペースからは徐々に遅れ始め、25kmで14秒遅れ。そしてこの給水で隊列が乱れ、まず鈴木が後退。さらに30km手前で安藤と加世田も外国人選手2人に置いていかれました。このあたりですでに1分以上日本記録に遅れたので記録更新、すなわちパリ五輪代表は難しい状況になりました。

 ところが、そこから3人が諦めることなく粘りの走りを見せました。安藤は徐々にトップとの差を詰めていき、39km付近でバーレーンのチュンバに追いつき、残り800mでスパートをかけてそのままゴール。見事にマラソン初優勝と自己ベストの更新を果たしました。安藤は初マラソンが自己ベストでしたから、長年の目標を一気にダブルで達成したことになりました。パリの切符はつかめなかったものの、大きな成果を挙げたと言えます。

 さらに鈴木も見事な猛追でチュンバに迫り3位、しかも自己ベストを更新しました。鈴木もすでに32歳になりましたが、まだ自己ベストを出せるわけですから、さらに上を目指してまだどん欲にチャレンジして欲しいです。加世田も4位に入りました。3人が記録更新が難しくなってからも粘って走れたのは、沿道の大きな応援の力もあったのではないかと思います。中継でも彼女たちを応援する声が聞こえていました。地元ならではの良さです。

 考えてみれば高橋尚子は岐阜、野口みずきは三重と、マラソン金メダリスト2人もこの地域の出身です。これからも名古屋ウィメンズマラソンから優れた女子ランナーがどんどん出てくることになれば、毎年3月の日曜日に交通規制で不自由な思いをしていることも許せる気がします。 
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バスケ88年ぶりの勝利

2024-02-25 23:46:55 | スポーツ
 男子バスケットボールの「FIBAアジアカップ予選1次ラウンド Window1」第2戦が有明コロシアムで行われ、世界ランク26位の日本が同29位の中国に76-73で勝利しました。ずっと競り合いが続く激しい戦いでしたが、ホームの大応援というアドバンテージも大きな力になったと思います。中国に公式戦で勝利したのは1936年ベルリン五輪以来88年ぶりだそうで、まさに歴史的な勝利。昨日の卓球女子は惜しくも中国からの歴史的勝利を逃しましたが、卓球の借りをバスケで返しました。こうして次々と各競技で過去を超えていく今の若い選手たちは素晴らしいです。

 ホームのアドバンテージはありましたが、今回の代表は国内組だけで勝ちました。八村塁、渡邊雄太、富永啓生がいなくても強豪相手に勝ち切れる強さは、今までの日本バスケットになかったものです。ここまで強くなった要因はいくつかあります。トム・ホーバスという名将がいること、NBAにチャレンジする日本人選手が増えて全体のレベルが上がったこと、そしてやはりBリーグが発足したことが最大の要因ではないかと思います。

 Bリーグには多くの外国人選手が在籍していて、フィジカル的に厳しい勝負が続いています。日本の選手たちが国内にいても高くて大きい外国人選手たちと日常的にマッチアップしていることで、国際マッチでもフィジカルの強さに慣れているということが大きいでしょう。今日の試合でも平均身長が2メートルを超すという中国相手に高さでは負けていても、強さでは負けていませんでした。当たり負けしなければ、スピードで勝る日本にもチャンスは生まれてきます。

 サッカーがJリーグの発足で一気にレベルが上がったのと同じことが、30年遅れですがバスケットでも起きました。まさにBリーグを作った効果抜群です。来たるパリ五輪では八村や渡邊もチームに合流することでしょうから、一層フィジカルは強くなります。あとはいかに3ポイントの確率を上げられるか。期待したいです。
  
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卓球女子近くて遠いあと一歩

2024-02-24 23:56:29 | スポーツ
 韓国釜山で開催されている世界卓球の女子団体戦。日本は決勝に進出して王者中国と対戦しました。勝てば1971年名古屋大会以来53年ぶりの金メダル。第1試合は15歳の張本美和が中国ナンバー1の孫と対戦しましたが0-3のストレート負け。しかし第2試合で日本のエース早田ひなが東京五輪金メダルの陳を3-1で下してタイに持ち込みます。早田の成長を見せつけるナイスゲームでした。

 白眉は第3試合の平野美宇。中国のナンバー3の王を相手に3-0のストレートで勝利しました。ゾーンに入った時の平野の強さは相変わらず健在で、これで2勝1敗とリード。後はエース対決で早田が孫に勝つだけだとテレビ前での観戦にも力が入ったのですが、残念ながらやはり孫は強く、早田は1ゲームを取るのがやっとでした。そして金メダルがかかった第5試合でも張本が陳を相手に1ゲームを先取して期待を高めてくれましたが、そこから3ゲーム連取されてジ・エンドとなりました。惜しい敗戦ではありましたが、やはり中国の壁は高いことを改めて見せつけられた思いです。

 これで日本は5大会連続の銀メダルで、中国が6大会連続金メダル。2強と言えば聞こえは良いですが、彼我の差は埋まってきているとは言え、まだ勝ち切るところまでは到達していないかという印象です。団体戦ではやはり層の厚さがモノを言います。世界ランクの上位3人を並べられる中国に対して、日本は黄金世代の早田、平野、伊藤に加えて、さらに張本ら若い選手が出てきて厚みを増したのですが、パリ五輪までにはもうひと伸びが欲しいという感じです。早田が絶対的エースとしてもう一段階成長するか、張本が平野や伊藤を超えるところまでレベルを上げるか。

 多分まだ伸びるのは張本でしょう。今日の経験はきっと大きな財産となったはずですから、これを糧に残り半年弱でさらなるレベルアップを達成して欲しいところです。中国と差はありますが、今でもこれだけ接戦に持ち込めるのですから、パリでは決して勝てない相手でもないと思います。
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前田穂南が日本記録更新

2024-01-28 22:49:59 | スポーツ
 パリ五輪の代表枠をかけた大阪国際女子マラソン。すでに2枠はMGCで1位と2位の鈴木優花と一山麻緒に決まっていて、残り1枠を大阪と名古屋ウィメンズマラソンで日本陸連の設定タイム2時間21分41秒を突破した最速選手が獲得するわけですが、今日の大阪で前田穂南が2005年に野口みずきの記録した日本記録を19年ぶりに塗り替える2時間18分59秒で走り、最後の代表の座にぐっと近づきました。

 日本女子マラソンは有森裕子、高橋尚子、野口みずきと繋がっていた世界トップレベルからいつの間にか転げ落ちており、20年近くも記録が停滞していました。今回の前田の記録更新でようやく止まっていた時計が動き出したわけですが、まだようやく2時間18分台です。高橋尚子が世界記録をマークした2001年のタイムが2時間19分46秒。そこからようやく47秒縮めた23年間に、世界記録は2時間11分53秒と8分近くも短縮しています。今では世界トップレベルと全く勝負になりません。

 3月の名古屋には東京五輪代表の鈴木亜由子、昨年の世界選手権代表の加世田梨花、MGC3位の細田あいらが出場予定です。前田の記録が目標タイムになるだけに、記録突破を狙って積極的なレースを皆がするだろうと思います。かなり高い壁ではありますが、前田の記録を更新しない限り優勝してもパリ五輪代表にはなれないのですから、一か八かで記録をかけた激走を期待したいと思います。 
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学連チームのいない箱根

2024-01-03 22:28:56 | スポーツ
 今年の箱根駅伝は終始青学の強さが際立ちました。「史上最強」の駒大を相手にここまで完勝できるのかと驚くほどです。駒大のタイムも決して悪くなかっただけに、それを6分以上突き放して、大会記録を更新して優勝した青学の強さは別次元だったと思います。これまで「原マジック」と呼ばれていた青学の原監督の采配でしたが、ここまでくると「ミラクル」です。

 ところで今大会は100回の記念大会ということで、参加校を3校増やして23校が出場しました。また予選会には関東だけではなく全国の大学に門戸を開きました。どちらも悪くはないことだと思います。ただその代わりだったのか、説明もなく関東学生連合チームが編成されませんでした。3校増やしたのだから学生連合チームは要らないだろうという意味なんでしょうか。ただ学連チームを応援しているファンも多いですし、弱小校にいながらも学連チームで箱根を走りたいと思っている選手もいます。いきなり説明もせずに無くすのは乱暴でしょう。

 なぜ学連チームがいないのかについて考察しているサイトもあって、それを読むと、100回大会だからということとは別に、もともと学連チームは要らないと考えている関東学連の幹部たちがいるということらしいです。このあたりはかなり闇の部分みたいで、学連内部の派閥争いなども絡んでいるそうなのですが、これだけ大きな大会を運営する歴史の長い組織ですから、いろいろな思惑がうごめくのはいかにもな話です。ただ選手やファンの気持ちを考えたら一方的になくしてしまうのは、やはり納得いきません。

 来年20校に戻す時にまた関東学連チームも復帰させるということかも知れませんが、どうせなら今回予選会で全国に門戸を開いたのですから、予選会参加は来年以降も続けて、その結果で全国学生連合チームも作ってはいかがでしょうか?かつては記念大会ごとに日本学連選抜チームがありましたが、それとは違い関東以外の大学から選抜するのです。現状の実力では間違いなく最下位になるでしょうけれども、続けていけば徐々に関東以外の大学のレベルも上がるはずです。関東だけではなく日本中の大学のレベルアップを図ることも、金栗四三が考えた箱根駅伝創設の目的に叶うはずです。
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逃げる青学を追う駒大

2024-01-02 23:57:06 | スポーツ
 第100回の箱根駅伝。戦前の予想では2年連続の3冠制覇を狙う「絶対王者」駒澤大学が圧倒的に優位で、これを中央大学、青山学院大学、国学院大学あたりがどこまで追いかけられるかという感じでした。ただ駒大は1区から3区までに「3本柱」の篠原倖太朗、鈴木芽吹、佐藤圭汰を投入し、万全の態勢で逃げ切りを図る作戦でした。これを他大学が追いかけるのはかなりキツイだろうと思われました。実際に1区は篠原が区間賞で走りタスキを鈴木に渡したのに対し、青学は9位、国学院大17位、中大にいたっては19位と大きく沈んでしまったので、2区の時点で駒大の3冠達成は決まったかという雰囲気が漂っていました。

 ところが「負けてたまるか大作戦」と言うアホな青学の原監督の作戦がここからピタリとはまっていきます。2区の黒田朝日が7人抜きの区間賞の快走で駒大に続く2位に浮上。ただ駒大の鈴木も区間2位の走りだったので、まだ中継点では22秒差がありました。テレビ中継でも駒大優位は動かないという雰囲気でした。ところが続く3区で駒大佐藤を追い込んだのが青学の太田蒼生。日本人初の59分台となる59分47秒で区間賞、駒大を逆転し4秒差をつけたのです。

 とは言え、駒大佐藤も区間2位のタイムでしたから、まだまだわからないという感じでしたが、4区の青学佐藤一世がこれまた区間賞の快走を見せ、駒大の山川拓馬に大差をつけたのです。5区への中継点で何と1分27秒差まで広がり、往路はもう勝負あったとなりました。山登りを走った青学若林宏樹は区間賞こそ逃したものの区間新で区間2位。駒大の金子伊吹も区間3位でしたから決して悪くはなかったのですが、終わってみれば青学は従来の記録を3分3秒も更新する往路新記録でぶっちぎって優勝しました。駒大も往路新記録で誤算は4区だけでしたが、そこを逃さなかった穴のない青学の強さが際立ちました。

 復路は駒大が2分38秒差で青学を追う展開になります。勝負はスタート直後の山下りの6区です。ここで駒大が差をぐっと詰めることができれば、激しい優勝争いが展開される可能性が高いですが、青学が差をキープできたら、そのまま後はゴールまでトップで走り切りそうです。完全に両校の一騎打ちになりそうで、国学院大は6位、中大はなんと13位ですからシード権争いに加わるのがやっとでしょう。ちなみに青学が早過ぎて8位の大東文化大さえも復路一斉スタートになります。シード権争いが見た目の順位通りにならないので、かなりわかりにくくなります。

 
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名城大女子駅伝6年連続2冠

2023-12-30 23:56:26 | スポーツ
 今日の富士山女子駅伝で名城大学が圧倒的な強さで優勝し、大会新記録となる6連覇を果たしました。しかもこれで名城大学は7連覇中の全日本大学女子駅伝と合わせて6年連続の2冠を達成。まさに無敵状態となっています。男子の大学駅伝は関東勢が他の地域とは完全にレベル違いになっていますが、これが関東の大学しか出られない箱根駅伝のせいであることを、女子の大学駅伝を見ていると痛感します。地方の大学にも公平に大会の門戸を開くことで地域格差をなくすことはできるのです。

 今日の名城大は1区の2年生柳楽あずみの区間賞から始まり、2区2年生米澤奈々香、3区1年生山田未唯、4区2年生石松愛朱加までが全て区間賞とぶっちぎりました。ここまで1分28秒差をつけてタスキを受け取った5区の3年生谷本七星こそ大東文化大の留学生ワンジルに少し差を詰められて区間2位でしたが日本人選手ではトップを譲らず、6区4年生増渕祐香は自らの区間記録を更新する快走、7区2年生原田紗希は区間5位でしたが、貯金をしっかりキープして堅実に走ってゴールテープを切り、ひとりもブレーキになることもなく6連覇を達成しました。

 名城大は2017年に加世田梨花が1年生で全日本に鮮烈なデビューしたところから黄金時代が始まりました。2018年には、和田有菜、高松智美ムセンビが、2019年には小林成美、山本有真、2020年には増渕祐香が入って、この6人が揃った2020年の名城大が全日本、富士山とも現在の大会記録になっています。その頃に比べたら力が落ちたと言われていますが、それでも3年生のエース谷本もいますし、力のある1、2年生も多いだけに、まだまだこの先も王座は揺るがないことでしょう。拓殖大の不破聖衣来のような絶対的エースこそいませんが総合力では断トツです。

 名城大は我が家から歩いていけるご近所さんで、練習しているグラウンドも近くです。時々彼女たちが走っているのを見掛けることもあります。このまま地元の誇りとして、どこまでも連覇を伸ばし続けて欲しいと期待しています。

 
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