幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

スマッシュのレッスン

2019-06-30 23:17:58 | テニス
 テニスを始めた頃、もっとも得意なショットがスマッシュでした。と言うか、他の技術はどれもこれも初心者には難しかったのですが、スマッシュだけは「超簡単じゃん!」(40年前に超~という言い方はありませんでしたが)と思っていました。ふわりと空中に浮かんだボールを叩きつけるだけなんて練習も必要ないと感じていました。

 その後、テニスをやればやるほどスマッシュの難しさが少しずつわかってはきましたが、それでも40歳くらいまでは得意ショットでした。それが「あれ、得意じゃないかも?」と思い始めたのは40代半ばになって視力が衰え始めてからです。青空や夜空だと遠近感が掴みにくくなってきてミスヒットが増えてきたからです。

 50代に入るとさらにバランス感覚が悪くなってきて、上を見上げた姿勢では平衡感覚が狂うということを実感し始めました。下がりながらのスマッシュで転びそうになってきたのもこの頃からです。全ては加齢のせいなのですが、とどめを刺されたのはスマッシュを打った後の怪我の多さでした。特にジャンピングスマッシュに顕著なのですが、着地した瞬間に肉離れを起こすことが増えてきたのです。冬場、2時間近くテニスをして足に疲労が溜まってきたタイミングでのジャンピングスマッシュは超危険です。

 そうなるとスマッシュを打つのが怖くなりますから、ますます打てなくなります。最近ではパートナー頼りで自分はイージーなロブしかスマッシュは打たないようになってしまいました。そうなると、ますます相手からロブを上げられてしまう悪循環で、こりゃ困ったぞと思い始めたのが50代後半になってから。そこで考えた解決策その1が「斜視の手術」、その2が「ダイエット」です。

 このブログをずっと読んでいただいている方ならご存知かもしれませんが、一昨年1月に斜視を手術し、少し視力とバランス感覚が改善されました。そして昨年1月からダイエットを始めて10kg近い減量と体脂肪率の4%ダウンを達成しました。これで足にかかる負荷がかなり減りました。そして寒い時期も終わった今年春からスマッシュ強化へのチャレンジをスタートさせています。

 今日の山本麻友美プロのレッスン会でもテーマはスマッシュ。すでに普通にロブを上げてもらって打つスマッシュ練習ではこれまでに山本プロからアドバイスをもらって強化されつつあるので、今日はゲームの中で前に詰めたりポーチをする姿勢からロブを上げられた時の対応という形式練習をしてもらいました。ロブを上げるのが山本プロだとかなりロブの精度が高いので、続けてやると相当きつい練習でした。

 やってみて思うのは、やっぱりスマッシュは打ってナンボということです。打たないと相手を楽にさせるばかりなので、苦しい態勢からでも打っていくことでプレッシャーがかけられます。怪我さえ心配がなければ少々ミスしても良いので、暖かい季節はガンガン打っていこうと思いました。冬になったら少し遠慮しますけど。
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相対音感

2019-06-29 23:04:17 | 音楽
 10月の発表会に向けてサックスの新しい曲の練習を始めているのですが、シャープが7つもあるC♯のキーにさえ慣れたら意外と早く吹けるようになってきました。

 サックスを習い始めた頃は、まず新しい曲を音名で覚えるところからでした。「ドレミ ドレミ ソミレドレミレ」というように歌詞の代わりにまず音名でメロディを覚えないと吹けませんでした。楽譜を見ただけではなかなかパッと音程を把握できなかったからです。

 しかしそれもさすがに長年やってると徐々に楽譜を見て音名を覚えなくても吹けるようになってきます。ピアノの楽譜のような和音は手こずりますが、単音のサックスならよほど五線譜から大きく飛び出していない限りはすぐに読めるようになってきました。これで曲の練習がかなりスムーズにできるようになりました。

 そして今回ついに楽譜を見なくてもある程度吹けてしまうことを発見したのです。最初の音さえわかれば、その後の音は適当に吹いても何となく合っているのです。驚きました。まるで演奏家のようです。サックスのS先生が耳馴染みのある曲は楽譜を見なくてもそうやってパッと吹けるのを「すごいなぁ」と思っていましたが、いつの間にか自分もそれに近いことができるようになっていました。

 もちろん、今回の曲が音の跳躍が少なく近い音を行き来するわかりやすい曲だということも大きいのですが、それでも何となく全音1度ずつ上昇して下降していくとか、半音を上下する繰り返しだとかが、楽譜に頼らなくてもある程度わかってしまったことに、我ながら「どうしてしまったんだろう」と戸惑うほどです。

 この話をピアノのMちゃん先生にしたところ、「相対音感がかなりできてきたんじゃないですか」と言われてまたビックリです。そんな高度な能力が自分に身につくことなど一生かかっても無理だろうと思っていましたから、「まさか」という思いです。

 もちろん「相対音感」は「絶対音感」と違いますから、ある程度の訓練でできるようになるとは知っていますが、音大の学生がソルフェージュの授業を受けてようやく身につけるものだと理解していたので、たかが10年程度趣味でサックスやピアノを練習しているくらいで何とかなるようなものではないと思っていました。ですからまだ僕の場合は相対音感の芽が少し出てきて若葉になった、くらいのものでしょう。

 もちろん、それでも嬉しいことです。なんだかコツコツと練習してきたら思わぬご褒美をもらったような気分です。音楽の授業で大声で気分よく歌っていたら隣の女の子に「音痴!」と言われてショックを受けた小学3年生の自分に教えてやりたいです。
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ウィンブルドンのドロー

2019-06-28 23:46:09 | テニス
 ウィンブルドンのドローが発表になりました。男子シングルス、ナダルはジョコビッチの山かフェデラーの山かと注目されていましたが、フェデラーの山でした。ジョコビッチとしたら決勝までの視界良好ということになります。逆にフェデラーとしては優勝まで厳しい道のりになりました。

 まず第1シードのジョコビッチの山ですが、1回戦で今年4度目の対戦となるコールシュライバー。曲者です。初戦の相手としてはイヤでしょう。インディアンウェルズではコールシュライバーが勝っています。4回戦ではモンフィスと若手注目株のオジェ・アリアシムの勝者。今シーズン好調のモンフィスも強敵ですがアリアシムの勢いも侮れません。準々決勝は第7シードのチチパスと第11シードのメドベージェフの勝者となりますが、チチパスは2回戦で「大巨人」カルロビッチが控えているので苦戦しそうです。

 トップハーフのもうひとつは第4シードのケビン・アンダーソンの山。こちらは群雄割拠の混戦模様です。アンダーソンは4回戦でワウリンカとラオニッチの勝者と当たります。3回戦屈指の好カードを勝ち上がってくるのはどちらか。さらに第6シードA.ズべレフは3回戦でペール、4回戦ではハチャノフです。誰がジョコビッチとの準決勝まで勝ち上がるか、ちょっと読めない山です。

 ボトムハーフの第3シード、ナダルの山も多士済々です。ナダルの1回戦は杉田。チャンスは少ないですが頑張ってほしいところ。そして次にキリオス、3回戦でシャポバロフとツォンガの勝者、4回戦でチリッチと超タフなドローになりました。ナダルは準々決勝で全仏の決勝を戦った第5シードのティームと対戦しますが、その頃にはもうヘトヘトかも。もっともティームも初戦でいきなりクエリーというのは危ういですが。

 ボトムハーフ第2シードのフェデラーの山に第8シードの錦織が入ってしまいました。錦織、不運です。フェデラーは4回戦のチョリッチ戦までは安泰でしょう。また錦織も恵まれたドローですが、4回戦の第9シード、イズナーはビッグサーバーだけにかなり危険な相手です。むしろ芝コートではイズナーの方が上かも知れません。今回もドローに恵まれなかった錦織ですが、せめてシードを守ってフェデラーとの対戦までは勝ち上がってほしいものです。

 このドローからするとフェデラーは順当に勝ち上がれそうなので、強敵ばかりと当たるナダルよりはかなり有利です。対するジョコビッチは決勝まで勝ち上がってくればフェデラーより分が良いかも知れませんが、まずは初戦でコールシュライバーに足元を掬われないことでしょう。
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税金泥棒とは誰のことか

2019-06-27 23:39:43 | 政治
 ホリエモンが年金デモをしている人たちに対して「税金泥棒」とツイッターで言い放ったことでまた炎上しました。炎上芸の人に文句を言うのは喜ばせるばかりのような気もしますが、ホリエモン的には「納税額より給付されている額の方が多い連中は税金泥棒だ」という意味だったようです。もちろんこれは明らかに間違った理屈で、そんなことを言ったら納税額の多い人ほどいろいろな便宜を図ってもらえる特権を享受することができ、納税できない人は生存権すら失ってしまいます。

 人は生まれながらに生きる権利がある、というのが基本的な人権の考え方であり、憲法にも明記してあります。国家はそのためのある種、相互扶助組織であると考えられているのが近代国家です。そういう理屈がなければ社会保障というものは全て「税金泥棒」のためのものになってしまいます。国家は相互扶助組織だから、お金を稼いだ人はそれに応じてお金を出し、老人や障碍者や病人などの社会的弱者を助けるわけです。国はそういうお金を国民から預かることによって、全ての国民の生命と財産を守るという理屈は中学生だって知っています。

 だから社会的弱者を強者が「税金泥棒」などと詰るのは、本当に何のために国があり政府があるのかということを理解していない証左です。払った税金の分だけ自分が優遇されなければならない、などと考えている人間は、暗黒時代と呼ばれる中世ヨーロッパ史と、そこから近代化してきたロックやカントなどの西洋思想史を学びなおすべきです。

 まあ今回のホリエモンの発言があまりにも無知、不勉強で頭が悪すぎるという批判は、いくらでもネットを探せば出てくるのでこれくらいにしておきますが、では本当に「税金泥棒」と批判されるべきは誰なのか、ということです。今回の場合、普通に考えれば莫大な年金の原資を溶かしてしまった厚生省の役人たちであり、彼らと結託していた厚労族と呼ばれる国会議員たちでしょう。

 これまで集めた年金を湯水のごとく使い尽くした悪事の数々もいくらでも調べれば出てきます。有名なグリーンピアを筆頭に、多くの天下り組織を作っては年金から給与や退職金をガバガバと役人たちに払ったりとやりたい放題でした。足りなくなってから税金を年金に投入して、今さら高齢化社会でとか言い訳をしていますが、そんなことは30年以上前からわかっていたことです。

 年金に限らず国の不当な税金の支出や、失政による補填こそが「税金泥棒」と呼ばれるべきであり、その税金泥棒ぶりが目に余るのが安倍政権なのですが、ホリエモンもロケットのお金を税金から出してもらっている手前、政権批判はせずにデモをする人々を攻撃するわけです。
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ウィンブルドンのシード順

2019-06-26 23:50:29 | テニス
 全仏が終わっていよいよテニス界で最大の注目を集めるウィンブルドンが開幕します。まずはシード順位が発表されました。他の大会は基本的に世界ランキングの順位がそのままシード順になりますが、ウィンブルドンだけは大会が独自のシード順を決めます。さすがイギリス、さすがウィンブルドンです。

 この独自のシード順は要は芝コートでの実績、特にウィンブルドンでの実績を加味して決めるということで、確かにクレーコートで強くても芝は苦手な選手が多く、逆もまたありますから、クレーシーズンが終わったランキングでシードを決めるのは非合理的だという判断は納得ができます。

 とは言え男子シングルス第1シードはランキングも圧倒的な1位のジョコビッチ。昨年の優勝者でもあり芝でも強いジョコビッチは過去ウィンブルドンで4回優勝していますから当然です。ただ第2シードはランキング2位のナダルではなく3位のフェデラーになりました。過去ウィンブルドンで8回も優勝していて、前哨戦のハレでは10度目の優勝を果たしたフェデラーの方がナダルよりも芝では上という判断も納得です。ナダルは第3シードになります。

 そして第4シードには昨年準優勝をしたケビン・アンダーソン。ランキング4位のティームはクレーには強いけど芝は苦手ということで第5シードになりました。またランキング7位の錦織は第8シードです。ぎりぎりのところで第8シードに入れたので錦織としてはあまり得意とは言えない芝ですが、シードを守って昨年に続くベスト8までは進出したいところでしょう。

 なんといってもフェデラーが第2シードになったことで、ドローが大いに注目されることになります。フェデラーは少なくとも最大の敵であるジョコビッチと決勝まで当たることはなくなりました。また苦手なナダルがジョコビッチの山に入るかも知れず、そうなれば準決勝でジョコビッチとナダルが潰しあうので、フェデラーとしてはかなり楽になります。

 錦織もトップシード4人のどの山に入るかでやはり大きく準決勝まで進出できる可能性が変わります。ジョコビッチの山なら可能性はほぼゼロ、フェデラーの山でもわずか、ナダルの山なら少し可能性が見えてきて、ケビン・アンダーソンの山なら準決勝進出も十分にあり得ます。

 もっとも第9~第16シードにもビッグサーバーが多くいて、イズナーやラオニッチが同じ山だとベスト8も苦しくなりますし、昔から大きな大会で相性が悪いチリッチや、最近苦手なメドベデフがきてもイヤでしょう。ドローに恵まれることも実力のうちですから、そろそろ錦織にも幸運が訪れることを願いたいものです。
 
 

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シャープが7つ

2019-06-25 23:59:07 | 音楽
 先日からずっと話題にしている次のサックスの発表会の曲のキー。二転三転した挙句、結局原曲キーでやることになりました。それが一番原曲のイメージを損なわずにできるから良いという判断です。ただ最初はキーを変えようという話をしていたように、原曲はE、それをアルトサックスに移調するとC♯になります。シャープが7つ。全ての音が半音上がります。

 これまでE、すなわちシャープが4つまでは吹いたことがあるのですが、7つは初めて。スケールの練習でやったことがあるだけで曲を吹いたことは記憶にありません。なによりこのキーがややこしいのは、ミはファを、シはドを吹かなければならないということで、音名で曲をちゃんと覚えても、つい間違えそうになること請け合いです。

 こういう調号が多い曲を吹くときは、他のキーで一切練習をしないのが一番です。ミと思ったら指がファを押さえられるようになればいいわけで、頭をすっかりそのキーに切り替えてしまえれば多分間違わないだろうと思います。これから10月までの3か月半はずっとサックスではC♯のキーでしか練習しないつもりです。

 このキーで吹けるようになればシャープ系の曲はもう怖いものなしです。ただ逆にフラット系のキーがますます苦手になりそうです。今でも「ラのフラット」と言われるといったん「ソのシャープ」に頭で変換して指を押さえるくらいなのですから。この曲が終わったら、次はフラットの調号の多い曲を練習することにしようかなぁ。
 
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問題なのは闇営業よりも反社

2019-06-24 23:42:30 | テレビ・芸能
 吉本興業の複数の芸人が「闇営業」で詐欺グループの宴会に出演していた問題で、吉本興業は名前が上がった芸人たちを謹慎処分にしたと発表しました。それを受けてテレビ各局も芸人たちの起用を見合わせることになったようです。

 当初は「金を受け取っていない」「反社会的勢力の人間だとは知らなかった」と言い張っていましたが、次々とそれが嘘である証言が出てきて、結局金を受け取ったことは認めましたが、「反社」であることは未だに認めていません。それはそうでしょう。単に金を受け取っただけ、闇営業をしただけなら吉本興業に対しての違約行為に過ぎませんが、相手が詐欺グループだと知って交際していたとなれば、芸能界追放に追い込まれてしまいます。

 また金を受け取ったかどうかの事実認定は簡単にできてしまうので言い逃れは難しいですが、反社と認識していたかどうかは「知らなかった」で押し通せる可能性が高いですから、その一線だけは守り抜いて、謹慎が明けたら反省した振りをしてしれっと復帰するつもりなのでしょう。

 それにしても最初の対応を間違えました。金も受け取らずに忘年会や誕生日会に顔を出して芸をするということは、それは友達であり親しい仲であったということになります。相手のことを良く知らないなら、それなりの金銭的見返りがなければ芸はしないでしょう。「闇営業」よりも「反社」の方が問題であるという認識が薄いからこそ、「金は貰っていない」などと言い逃れをして、逆に墓穴を掘ってしまいました。

 ここまでイメージダウンしてしまったのなら、「アメトーク」と「ロンハー」は揃って打ち切りにした方がテレ朝も吉本も良いのではないかと思います。無理に続けてもイメージの回復は難しいでしょう。かつて島田紳助が消えても特に困りませんでした。宮迫やましてや田村亮あたりがいなくても視聴者は全く問題ありません。むしろ勢いのある中堅や若手をこの機会にどんどん登用して欲しいです。
 

 
 
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八村塁に託す夢

2019-06-23 23:29:43 | スポーツ
 僕は中学生の頃にバスケ部に入っていました。全然勝てない弱小校だったので、遊んでいるだけみたいな部活でしたが、当時の日本リーグの中継は時々見ていました。ただしNBAはほとんど報道されず、またネットもない時代でしたから、バスケ雑誌を立ち読みするくらいしかバスケットの情報を得ることができませんでした。

 そもそも1970年代のNBAと言えばカリーム・アブドゥル・ジャバーがスターでしたが、今に比べればバスケット自体の人気もそれほど高くありませんでした。アメリカの人気スポーツと言えばまず野球、そしてアメリカンフットボールでした。NBAの人気が盛り上がるのは1980年代のマジック・ションソンとラリー・バードが登場してから。そして一般人でもその名前を知られるようになったのは1992年バルセロナ五輪の「ドリームチーム」とマイケル・ジョーダンからのことでしょう。

 平成初期というのはバスケットに限らずサッカーもテニスも世界的にはビッグスポーツとして知られていましたが、日本人は全く世界に通用していませんでした。日本人がバスケ、サッカー、テニスで世界のトップレベルで活躍することなど夢のまた夢という時代です。ところが、Jリーグが発足してからまず日本サッカーのレベルは急速に向上。W杯には出場するし、ヨーロッパのクラブチームに何人も所属するようになるしで、アジアでも勝てなかった1980年代以前から比べると格段の進歩をしています。

 また男子テニスは松岡修造という唯一の例外を除いてずっと長い間低迷していましたが、この数年は錦織圭という天才に引っ張られる形で、常にトップ100に複数の日本選手が入っていて、こちらもサッカー同様にアジアレベルを脱して世界レベルで戦えるようになりました。錦織の功績は実に大きいと思います。

 そして八村塁です。サッカーよりもテニスよりもさらに日本人が活躍するのが困難に思えるバスケットにも、ついに世界レベルで戦える選手が登場しました。ドラフト1巡目、全体の9位で指名されるなんてとんでもない快挙です。まだ指名されただけでNBAで何をしたわけではありませんが、ドラフトにかからなかった渡邊雄太があれだけ試合で活躍しているのですから、少なくとも八村なら渡邊以上の活躍は見せてくれることでしょう。

 ひとりのスーパースターが登場することで、一気に裾野が広がり有望な選手が続出するようになるものです。八村と渡邊の2人が揃う東京五輪で日本が勝ち進めば、日本バスケット界の人気は一気に盛り上がると思います。メジャーリーグで日本人選手対決が見られるように、NBAでも複数の日本人選手が活躍するような夢の時代が実現するかも知れません。
 
 

 
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サービス改良計画のその後

2019-06-22 23:57:41 | テニス
 サービスの改良計画をスタートしてすでに1年半以上が経ちました。一時期はもう年だし肩も衰える一方だからサービスが弱くても仕方ないと諦めていました。しかし、明らかに僕より体が小さいジュニアや、力の弱い女性でも速いサービスを打っているのを見て、まだ正しい体の使い方をすれば威力を上げることができるかも、と思い直したのが1年半ほど前のことです。

 順番にやってきました。まずその頃の自分のフォームを動画や連続写真で分析して、体の開きの早さ、打点の低さ、運動連鎖のロスなど、いくつもの問題点を抽出。その上でまずグリップを薄く握り、体の開きを抑えてしっかり回転をかけて打つようにするところから始めました。

 さらに山本麻友美プロにアドバイスを受けて、右肘を下げずに肩と肘を90℃に保つこと、次に余計なラケットの動きをやめてシンプルに打ちにいくこと、そして右足を引き寄せて両足でしっかりジャンプすることなどを順番に取り入れて改良してきました。こうしたことを一気に変えようと思うと、動きのチェックが複雑になってしまって混乱するため、ひとつずつ体に覚えさせてから次の改良点を取り入れるようにしたからです。

 こうして1年半かけて改良してきたサービスは、まだ志半ばではありますが、それなりに効果が上がってきているのは実感できています。大会に出ても仲間内でテニスをしていても、サービスで取れるポイントがかなり増えました。ファーストサービスの確率がかなり上がったこと、より回転がかかって速く低く滑るようになったこと、そしてセカンドサービスも少しですが威力が増したことなどが要因だと思います。

 テニスの技術の中でサービスだけが「クローズドスキル」、すなわち対戦相手からの外的要因に左右されない技術。だからこそ、練習をしっかりすればそれだけ技術は上達し成果が上がりやすいのです。ただ、サービスを打つこと自体はクローズドスキルですが、リターンする相手がいて、その相手次第でどういうサービスを打つか考えて変えていくことが必要だという意味では完全なクローズドスキルだとも言えません。

 そのためには球種、コース、スピードなどを相手や状況によって打ち分けていくことが大切で、野球のピッチャーの組み立てと似た技術も必要となります。サービス改良計画の奥は深く、まだまだやることがたくさんあります。
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2019夏ドラマ展望

2019-06-21 23:59:22 | テレビ・芸能
 この春のドラマは『きのう何食べた?』が唯一の収穫だったと個人的には思っています。さて、夏ドラマにも何か期待できるものがあるでしょうか?

 まずフジ系月曜夜9時『監察医 朝顔』。なんか変なタイトルですが、コミックが原作です。脚本は根本ノンジ。主演は「のだめ」以来13年ぶり月9主演となる上野樹里。新米法医学者&ベテラン刑事がタッグを組み、遺体の死因究明してゆく法医学ドラマということで、設定は『アンナチュラル』の二匹目のどじょう狙いでしょうか。共演は時任三郎、山口智子、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎、戸次重幸、平岩紙、石田ひかり、三宅弘城、板尾創路、柄本明ほか。キャストは豪華だけに後は根本の脚本次第かなと思います。

 フジ系火曜夜9時『TWO WEEKS』は韓国ドラマのリメイク。このパターンも最近本当に多いですが、あまりヒットした例はありません。殺人犯として追われる男が、自身の娘の白血病ドナーとなるべく逃亡続けるヒューマンサスペンスということで、いかにもな韓流設定。主演は三浦春馬、共演は芳根京子、比嘉愛未、三浦貴大、原沙知絵、池田鉄洋、高嶋政伸、黒木瞳ほか。

 TBS系火曜夜10時『Heaven?~ご苦楽レストラン~』は佐々木倫子のコミックが原作。佐々木作品はドラマとの相性が良さそうで期待できそうです。タイトル通り、変わり者オーナーと個性派シェフらが巻き起こすドタバタ・ハートフルコメディ。主演は石原さとみ、共演は福士蒼汰、志尊淳、田口浩正、段田安則、勝村政信、岸部一徳ほか。脚本は吉田恵里香。

 日テレ系水曜夜10時『偽装不倫』。こちらもヒットマンガ家東村アキコ原作のドラマ化。見栄から既婚と嘘ついた独身アラサー女子が、偽装”不倫”の深みにハマっていくコメディ。主演は杏、共演は宮沢氷魚、仲間由紀恵、瀬戸利樹、谷原章介、MEGUMI、田中道子、朝加真由美ほか。脚本が「のだめカンタービレ」の「女クドカン」衛藤凛だけに楽しみです。

 テレ朝系木曜夜9時『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』は、こちらも韓国ドラマのリメイク。法医学者vs権力者の戦い描いた群像サスペンス劇ということで、フジの「監察医 朝顔」と被っています。主演は大森南朋、共演は松雪泰子、飯豊まりえ、高杉真宙、仲村トオル、森川葵、木下ほうか、西田敏行ほか。テレ朝お得意のパターンにはまれば固定ファンはつくかも。

 フジ系木曜夜10時『ルパンの娘』は横関大の小説が原作。泥棒一家の娘と警察一家の息子との恋愛描いた怪盗ラブコメ。家業と恋との間で揺れ動く大怪盗を深田恭子。共演に瀬戸康史、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類ほか。俳優陣がキャラ系多めだけに、シャレたコメディになるか、学芸会のような稚拙なドラマになるかは脚本と演出次第というところ。

 TBS系金曜夜10時『凪のお暇』もコミックが原作。気弱なOLの人生リセット物語。会社も人間関係も全て断ち、都心郊外の六畳一間で人生を見つめ直していく日常ハートフルドラマ。この枠にしては随分と地味な設定です。主演は黒木華、共演は高橋一生、中村倫也、市川実日子、片平なぎさ、吉田羊、三田佳子ほか。キャストからして独身女性狙いでしょうが、脚本の大島里美の腕次第というところ。

 日テレ系土曜夜10時『ボイス 110緊急指令室』もまた韓国ドラマのリメイク。敏腕刑事&声紋分析官がタッグを組み難事件に挑むタイムリミット・サスペンス。韓流リメイクドラマはサスペンスばかりです。主演に唐沢寿明、共演に真木よう子、増田貴久、木村祐一、石橋菜津美、小市慢太郎、YOU、菊池桃子ほか。あまり興味が沸きません。このキャストでオリジナルドラマを作ってもらった方が良かったかも。

 TBS系日曜夜9時『ノーサイド・ゲーム』はヒットメーカー池井戸潤の新作小説をドラマ化。プロデューサーは伊與田英徳、演出は福澤克雄と、この枠の得意技です。社会人ラグビーチームのゼネラルマネジャーになった中年リーマンの奮闘劇。脚本は『下町ロケット2』の丑尾健太郎。主演に大泉洋、共演に松たか子、中村芝翫、上川隆也、大谷亮平、高橋光臣、笹本玲奈、西郷輝彦ほか。もう池井戸作品大好きな人なら必ず見ることでしょう。僕はまたいつものパターンなら見ませんけど。

 ざっと見てわかる通り、マンガ、小説のドラマ化と韓国ドラマのリメイクばかりです。オリジナル脚本で勝負できないテレビ局の安全志向がはっきりしています。冒険しないと面白いドラマも生まれないことでしょうに。強いて言えば『Heaven?~ご苦楽レストラン~』『偽装不倫』あたりを楽しみに、『ノーサイド・ゲーム』は演出次第かなというところ。
 
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