幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

嫌いなことを語り合う

2024-05-31 23:50:23 | テレビ・芸能
 またドラマ『季節のない街』の話ですが、原作に忠実に重くて暗く救いのないエピソードが多い中で、それでもクドカンならではのユーモアが随所に織り込まれていて、どこかでホッとさせる手腕はさすがだと思います。またいろいろと名シーンや名言も多く、それを演じてみせる俳優陣のレベルの高さにも感心します。深夜ドラマの予算ではできない配信チャンネルの力を見せつけられています。

 先週の第8話では主人公が元彼女と付き合った理由が「嫌いなところが一緒」だということを言っていました。嫌いなところが一緒だから悪口をふたりで言ってスッキリするし楽しいということでした。よく「好きなことが同じ」だから結婚したというカップルの話は聞きますが、むしろ「嫌いなことが同じ」方が生活をしていく上では大事ではないかと僕も思います。好きなことはお互い個々に楽しめば良いし、一緒じゃなくても困りません。しかし嫌いなところがズレていると、ケンカの原因になりやすいです。

 嫌いなモノやコトを持ち込まれたり、ましてや押し付けらたりれるのは本当に苦痛です。ドラマの中でも言っていたように、嫌いなものについて一緒になって悪口を言うのはストレス発散に最高です。今の時代、好きなことは公言しやすいですが、嫌いなことを表明するのは気を遣います。特にSNSの時代になってからは、下手に何かについて「嫌い」だと発信しようものなら、炎上さえしかねません。大昔はこのブログでも時々嫌いなモノや人について触れていましたが、いまは極力控えるかオブラートに包むようにしています。

 ただ政治に関しての批判は良いし、大いにすべきだと思っています。政治を語るのをタブーにするのは、時の権力の増長と腐敗に加担することになります。ロシアや中国、そして北朝鮮などでは政治に対して何も言えません。言えば捕まって下手すれば殺されてしまうかも知れません。政治について黙っていることは独裁国家への第一歩なのです。だから気に入らないことがあれば言う癖は手放してはいけないと思います。
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セルマーの音

2024-05-30 23:59:08 | 音楽
 48歳からサックスを始めて16年目です。「サックスらしい良い音で吹く」ことが最初からの目標なのですが、長年練習をしていてもなかなか技術は上がらず限界を感じたので、とうとう昨年6月の発表会後に「課金」でレベルアップを図ることにしました。新たに7月に購入したのが「セルマー80SA2」です。セルマーはサックス界のベンツなので、約30年前の中古ながら54万円もしました。定年再雇用の薄給の身としては思い切ったというか、少々高過ぎる課金です。

 ところがゲームと違って高額の課金をしたからと言ってすぐにレベルがバーンと上がるわけではなく、やはりセルマーらしい音を出すにはそれなりの時間がかかります。と言うか、買って吹いてみたら「そんなに前のヤナギサワと音の違いがないような気がする」と感じたので調べてみたら、「それなりに時間がかかるよ」ということでした。「えー、そうなの」という残念な気持ちと「そりゃそうだろうな」という納得の気持ちが半々でしたが、とにかく練習するしかないなと、コツコツと10カ月間練習を重ねてきました。

 そしてあと3週間ほどでいよいよ今年の発表会なのですが、すっかり「音」のことなど忘れて発表会で吹く曲を正確に吹くことに集中していたら、先日のレッスンで先生に「かなりセルマーの音になってきた」と褒められました。今頃?と思いますが、確かに言われてみれば最近時々良い音が出ている気がしていました。10か月かかってようやくセルマーに馴染んできたのかも知れません。馴染みになるのにこれほど時間がかかるとは、かなり敷居の高い店です。

 ともあれ、発表会直前ではありますが、音を褒められたのは良かったです。せっかく大金払って楽器を替えたのに、音は大差ないままで発表会に出たのではあまりにガッカリですから。とは言え、練習のリラックスした状態では「セルマーの音」が出ても、本番の緊張した状態ではどうなるか、まだかなり怪しいものだと自分でも思っています。毎回のことながら肩の力を抜いて楽しむことが発表会最大の課題です。
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増税メガネの下手な減税

2024-05-29 23:44:24 | 政治
 岸田首相はよほど「増税メガネ」と言われるのが嫌なのでしょう。6月の定額減税を給与明細に記入しろと言って、会社の経理部門がどこも悲鳴を上げています。選挙目当てに減税したことは明らかなのに、それをわざわざ強調するために民間に無理をさせるなど、効率の悪さや費用負担、さらには人件費など考えたら無駄としか言いようがありません。これが費用対効果を考えない「お上」のやり口です。

 そもそも日頃は「ステルス増税」と言われるくらいにこっそり気づかれないようにあの手この手を駆使して国民負担率を江戸時代並みに増やしておきながら、一回だけの減税は大いに言い触らすというのはあまりにも子どもじみています。一国のトップのやることかと思います。今回のような減税をやるなら年末調整で還付するのが一番手っ取り早いし、そうじゃなければ給付金としてマイナンバーカードに紐づいている公金受取口座に振り込めば良いことです。何のためのマイナンバーカードなのか、経理の人たちを困らせるなと言いたいです。

 もっと言えば今回の減税予算を使って、来月から徴収が始まるという森林環境税をやめるとか、電気料金の補助金を打ち切らずに延長するとか、そういう負担増をやめてくれた方がずっと助かりますし、経理の人も泣かずに済みます。そもそも給与明細をしげしげと見たら、今回の減税額よりも自分が思っている以上に税金や社会保険料を払っていることに気づいて誰しも驚くのではないかと思います。選挙対策のつもりで減税して、むしろ政権支持率を下げる効果の方が大きいかも知れません。まあそうなっても完全に自業自得ですけどね。「増税メガネ」はやはり減税は下手くそでしたというオチです。
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錦織圭復活勝利

2024-05-28 23:21:30 | テニス
 出場するかどうか危ぶまれていた全仏オープンの錦織圭ですが、1回戦を接戦の末に逆転勝利を収めて2回戦に進出をしました。グランドスラムに出場したのは2021年全米以来3シーズンぶり。1回戦の相手は予選を勝ち上がってきた世界166位ガブリエル・ディアロ。22歳と錦織より一回り若い選手です。2メートルを超える長身でスタミナもパワーも錦織より上で、今の錦織にはかなり荷が重い相手でした。

 試合は錦織が2セットを競りながらも取って先行しましたが、途中からディアロが調子を上げてきてフルセットにもつれ込んでしまいます。ファイナルセットも錦織が先にブレイクをされたところで、いよいよこれは厳しいかと思われましたが、そこから逆転をしていくのが昔から錦織の真骨頂。その粘り強さ、勝負強さは相変わらずで、7-5, 7-6 (7-3), 3-6, 1-6, 7-5のフルセットの大熱戦を見事に制し久しぶりにグランドスラムで1勝を上げました。フルセットでの勝率は現役選手最高という錦織らしい勝利でしたが、ただこれだけフルパワーを消費してしまうと、2回戦でちゃんと戦えるのか心配になります。

 その2回戦の相手は第15シードのアメリカのベン・シェルトン。ディアロよりさらに若い21歳の新鋭ですが、4月のクレーの大会で優勝をしていて好調です。強敵ですが、それ以上に錦織のコンディションが整うかどうかの方が気になります。無理してまた大きな怪我をしてしまったら、いよいよ引退の危機です。もちろん万全なら頑張って欲しいですが、クレーの試合はどうしても試合が長引き体に負担がかかりますから、あまり無理しないで得意のハードコートシーズンに向けて調整して欲しいと願っています。
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考えないでテニスする人

2024-05-27 23:59:06 | テニス
 落合博満が自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」で 「プロ野球界でしっかりと考えて野球をやっている選手は全体の何%だと感じていますか?」という質問に対して「考えないで野球をやっている選手はほとんどいない」と回答しました。考えてやっても結果が出なかったのを客観的に見ると、考えてないのかと見えてしまうのではないかと言うことでした。さすが落合、説得力があってなるほどと思いました。

 野球というのはスポーツの中でもかなり「間」がある競技です。というか、他競技に比べたらほとんど「間」ばかりですから、ゆっくりと考える時間がたくさんあります。だから余計に考えることを言われるのではないかと思います。同じ球技でもサッカーやバスケ、ましてバドミントンや卓球などは刻々と変わる展開に対して瞬時の反応でプレーしていますから、野球のようにゆっくりと考えている暇がありません。練習段階である程度パターンを身につけておいて、プレーが切れた時にどのパターンでいくか決めて、あとはその場の対応で、ということになっていそうです。

 そういう点ではテニスは微妙です。1ポイントごとに間があるし、ゲームの間にも時間がありますから、野球のようにある程度はまとまって考える時間はあります。またラリー中も卓球よりは時間に余裕がありますから、プレーしながらも相手を観察したり、駆け引きをする時間もあります。野球ほどではないにしろ、比較的考えることで状況を有利にしたり打開したりすることができる競技だと思います。

 ところが我々アマチュアのお楽しみプレーヤーレベルだと、全然頭を使っていないんじゃないか、というプレースタイルの人がたくさんいます。とにかく自分の一番良いショットを打つことに全神経を集中していて、相手のことなんて見ていないし気にしていないようなプレーをします。勝つ時は豪快に勝ちますが、負ける時は自滅じゃないかと思うような負け方をします。「もう少し考えてやれば良いのに」と傍から見ていて思いますが、本人がそれで楽しいなら横からどうこう言う話でもないので黙って見ています。

 ただもしかしたら、そういう人も実は「考えていない」のではなく「考えてみたけど結果が違った」のかも知れません。もしくは「考えても無駄だったので考えなくなった」という可能性もあります。外から見ているだけでは内面まではわからないと、落合の話を聞いて少し思い直しました。

 
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大の里の史上最速優勝

2024-05-26 23:30:16 | 大相撲
 大相撲夏場所千秋楽、新小結の大の里が12勝3敗で初優勝を果たしました。初土俵から所要7場所での幕内優勝は幕下付け出しでは1972年夏場所の輪島の15場所を抜き、先場所の尊富士の10場所も更新する史上最速記録です。入門して1年後に幕内優勝とは恐れ入ります。また、新三役優勝は1957年夏場所を小結で制した安念山以来67年ぶりで昭和以降2人目。これで大の里は新入幕から3場所を11勝、11勝、12勝ですから、すでに実力は大関と言ってもいいくらいです。

 と言っても、相撲の世界では「役力士で3場所通算33勝」が大関昇進の目安ですから、大の里の大関取りは今場所が起点となります。7月、9月の2場所を10勝、11勝で乗り切れば11月場所では新大関です。今の大の里なら文句なしで大関昇進を決めそうに思えますが、何があるかわからないのが相撲です。特に怪我が怖いので、気をつけて欲しいです。大関から陥落した力士たちは昨今たくさんいますが、ほとんどがやはり怪我が原因でした。大の里は横綱を張れるだけの逸材ですから、大関は通過点として一気に昇進していって欲しいです。

 それにしても今場所もまた「番付の意味」が問われるような場所でした。毎場所のように新入幕力士が活躍し、平幕力士が優勝争いをリードしています。今場所は辛うじて琴桜が大関らしいところを見せましたが、それでも大銀杏も結えない力士に優勝をさらわれたことには変わりありません。豊昇龍は強さと脆さが同居していて安定感がありませんし、貴景勝は故障がち、霧島は大関陥落が決まりました。横綱照ノ富士はさすがにもう引退間近でしょう。

 今の状況は世代交代の過渡期です。衰えが目立つ旧世代と未来を担う新世代が交錯していますから、毎場所不安定な混戦になるのも仕方ありません。1年後の番付に東西の横綱として琴桜と大の里が並んでいれば、落ち着くのではないかと思いますから、それまで2人とも大きな怪我をしないことだけを願います。

 
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目が肥える話

2024-05-25 23:53:17 | テニス
 「肥える」と言っても体重の話ではありません。一流に触れると「目」やら「耳」やらが肥えるという話です。僕にとってはテニスが典型的な例で、昔からトッププロの試合を見に行くのが好きで、名古屋ではなかなか見られないので、東京まで「ジャパンオープン」や、もう無くなってしまった女子の「パンパシフィックオープン」などを見に行っていました。ジャパンオープンではフェデラーやナダルを見たし、パンパシフィックオープンではヒンギスやシャラポワを見ました。それが高じて2005年には全豪を見にメルボルンまで出かけました。63年の人生の中でもかなり上位にランクインする楽しい思い出です。

 そして縁あって2010年から山本麻友美プロ(元日本12位)と一緒に定期的にテニスができるようになりました。世界のトッププロを生で見るのも勉強になりますが、やはり同じコートに立ってプロの選手とテニスをするのはもっと勉強になるし刺激になるし、何より自信になります。なにせ少々テニスが上手いとか強いとか言っているインハイやインカレ経験者というアマチュアプレーヤーと対戦したところで、いつも一緒にテニスをしている山本プロ以上の人はいないわけですから、あまりそんな中途半端な肩書きにビビらずに済むようになりました。だからと言って勝てるという話ではないですけど、気後れして試合する前から負けているという状況からは抜けられました。

 今ではかなり山本プロのプレーに慣れてきたので、「目」だけではなく、テニスに対しての「体感」もすっかり肥えてしまいました。山本プロと仲が良い元インカレチャンピオンの女性とも一緒にプレーをよくするようになりましたが、本来ならインカレチャンピオンなんて雲上人なのに、山本プロに比べたらまだ随分と戦える方だな、などと感じてしまうのです。これが良い意味での慣れるということだと思います。テニスに限りませんが、レベルの高い相手と練習すればするほど、気づかないうちに自分のレベルが上がっていきます。環境は本当に大事です。

 もちろん、プロと一緒にテニスをしているからと言っても、プロに近いところまで一気にレベルアップするわけではありません。目が肥えることによって自分自身のプレーについても理解力が上がるので、己の限界もわかるようになりますから無謀な夢は逆に見なくなります。とは言えテニスに対する目が肥えたことで、他人のプレーの長所短所も良く見えるようになりましたから、少なくともテニス解説者としての能力は上がりました。残念ながらコート脇のベンチで解説するくらいしか使う場面はない能力ですけどね。

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全仏オープンドロー

2024-05-24 23:59:29 | テニス
 全仏のドローが出ました。第1シードのジョコビッチの山には第7シードのルード、そして準決勝は第4シードのズべレフ、第5シードのメドベージェフの勝者となります。ジョコビッチは今年あまり調子が良くありませんが、何より今年の目標はグランドスラムよりもパリ五輪の金メダルでしょうから、今大会にどこまで調子の波を持ってくることやら。これまでのように絶対的な強さはないのではないかと思います。ズべレフには初タイトルのチャンスです。

 第2シードのシナーの山には第8シードのホルカシュ、そして準決勝は第3シードのアルカラスと第6シードのルブレフの勝者となります。ルブレフは4回戦で第9シードのチチパスと対戦するので、ここがまず大きな山になります。シナーとアルカラスの次世代王者候補コンビも、本調子ならジョコビッチに対抗できる優勝候補ですが、ともに怪我上がりですから、どこまで調子を上げてこられるかわかりません。こうして見ると本命の選手たちが調子が上がっていないので、混戦模様で誰が勝ち上がるのか読めない大会になりそうです。

 優勝争いとは別に話題になっているのが1回戦。まず今年で引退だろうと思われるナダルがズべレフといきなり対戦します。今のナダルの調子ではまず勝てないだろうとは思いますが、ズべレフにしてみれば嫌な相手であることは間違いありません。完全にアウェーになりますし、2年前のこの大会でズべレフはナダルと対戦中に大怪我をしました。逆にナダルは変に無名の選手と当たって負けるくらいなら、戦い慣れたズべレフの方がやりやすいのではないかと思います。華々しく散るには格好の相手です。

 もうひとつ話題の1回戦はマレー対ワウリンカです。すっかり「昔の名前」になってしまった両者ですが、ともにビッグ3時代にグランドスラムタイトルを3つも勝ち取ったレジェンドですから人気は未だに高いままです。ナダル対ズべレフと並んで最も見たい1回戦になりました。ちなみに「昔の名前」仲間の錦織もまだ出場選手としてドロー表に残っていますが、果たして本当に出場するのかどうか。日本人ファンとしては出てくるだけでも感動です。ただ相手が予選からの勝ち上がり選手なので勢いのある若手になる可能性が高いです。今の錦織には戦い慣れたベテランの方がやりやすいでしょうから、あまり良いドローとは言えません。

 錦織以外にダニエル太郎と西岡良仁が出場しますが、ダニエルの初戦がルブレフ、西岡の初戦はオジェアリアシムと、それぞれシード選手の強豪です。日本人には全くついていないドローになってしまいました。
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最高の日本人野球選手

2024-05-23 23:36:12 | 野球
 アメリカの雑誌『Newsweek』が「日本出身の最高選手TOP10」と銘打って、日本人野球選手を10人独自視点で選出したそうです。それもメジャーでプレイした選手だけかと思いきや、日本のプロ野球だけで選手生活を終えた昭和のレジェンドも入っているということで、ちょっと興味深いランキングになっています。

 10位:長嶋茂雄、9位:松坂大輔、8位:張本勲、7位:松井秀喜、6位:野茂英雄、5位:ダルビッシュ有、4位:野村克也、3位:イチロー、2位:王貞治、1位:大谷翔平だそうです。なるほどと思うところもありますが、やはり過去のレジェンドの現役時代を知らずに、彼らの通算記録だけで選んでいる感もぬぐえません。長嶋、王、野村、張本の現役時代を見てきている僕としては、この順位には到底納得できるものではありません。恐らく60代後半以上の野球好きならわかるでしょう。

 メジャー組は概ね納得できますが、9位に松坂を入れるくらいなら日本のレジェンド投手たちの方が上です。金田正一、稲尾和久、江夏豊あたりを候補に入れてしかるべきです。と言うことで、僕の考えるTOP10は以下のようになります。10位:江夏豊、9位:ダルビッシュ有、8位:野村克也、7位:野茂英雄、6位:落合博満、5位:金田正一、4位:イチロー、3位:長嶋茂雄、2位:王貞治、1位:大谷翔平です。 

 昭和のレジェンド選手の順位付けは個人的にはわかりやすいです。みな昭和30~40年代の近い時期に活躍していたので当時の評価も良く知っています。落合だけは少し時代が下るので、メジャー組の松井やイチローとの比較にもなりそうです。問題はメジャー組とレジェンド組の比較で、時代も環境も違うのですから同じ物差しで測れないのが難しいところです。どうしても印象度の強さになってしまいます。そしてプロなのですから、ファンに対してのインパクトの強さというのはとても大事ですし、数字には表れないチームへの貢献度や勝利へ導く力も評価されてしかるべきです。

 長嶋の現役時代を知っている人と知らない人との間で大きく評価が分かれるのもその部分です。通算記録だけではわからない長嶋のここぞという場面で活躍する圧倒的な勝負強さからくる人気、魅力、カリスマ性は同時代に彼のプレーを見ていてこそ共感できるものです。大谷もこのままいっても通算記録ではレジェンド級には達しない可能性が高いですが、二刀流というインパクトの強さは唯一無二ですから、人気とカリスマ性では圧倒的です。それこそが「最強」ではなく「最高」に相応しい選手の評価だと思います。
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70歳でも働きたい?

2024-05-22 23:14:17 | 時事
 以前にも書きましたが、僕が社会人になった頃は定年が55歳でした。ところがそれが60歳まで5年も先延ばしされてショックを受けた記憶があります。さらに年金が受給できる年齢が65歳になってしまったことで、65歳まで希望する社員を会社が雇用する義務が生じました。当初は60歳の定年で辞める人が多かったですが、昨今では大半の人が65歳まで働いています。僕は60歳でリタイヤしたいと思いつつも、やはり年金を貰えるようになるまでは働くかなと思って63歳数か月になった今も働いています。まあそれも完全在宅勤務だからこそで、これが週5日出勤だったらとっくに辞めていたかも知れません。

 当然のことながら65歳を過ぎたら今度こそ悠々自適の「ご隠居」生活に憧れています。僕も含めて世の中の多くのアラカン世代が考えているのは「働きたくはないけど老後資金が心配だから」ということです。とは言え、まだ少々は元気がある60代後半もお金のために働いて時間とエネルギーを奪われるのか、それとも残り少ない元気な時間を目一杯楽しむのかと問われたら、それは一度きりの人生ですから楽しみたいと誰しも考えることでしょう。

 と、思っていたところ、PGF生命保険が59歳時点で働いている人に聞いたアンケート調査では、「65歳以降も働きたいと思う」は80.8%、「70歳以降も働きたいと思う」が42.7%も いたそうです。予想以上にみんな70歳まで働く意欲満々です。そして「60歳を過ぎても働きたいと思う」と答えた1332人に、その理由を複数回答可で聞いたところ、「働かないと生活費が不足するから」(56.1%)が最多で、「健康を維持したいから」(47.5%)、「その歳までは元気に働けると思うから」(43.6%)、「人と関わりを持ちたいから」(35.7%)、「趣味やレジャーのためのお金が必要だから」(34.8%)という回答が上位だったそうです。

  これを「お金のためだけではなく、健康維持や社会との繋がりを求めているから」と読み解くことはもちろんできます。ただ複数回答可で、1位が「生活費不足」であることからして、それ以外の理由は「お金のためだけじゃないという言い訳」とも捉えることもできます。「お金のためだけじゃないという言い訳」とも捉えることもできます。「そりゃ働くのはお金がないからだけど、働かずに家でゴロゴロしていたって不健康だし、やることもないし、会社以外の人間関係もないし、そもそも家で居場所もないし」みたいなのが透けて見えるような回答です。

 以前にも何回も書きましたが、充実した老後に必要なのは「健康」「お金」「友達」「趣味」の4つであり、どれも一朝一夕にできるものではなく、40歳頃から意識して最低20年は時間をかけて作っていく必要があります。僕はそれを先輩から20代後半に聞いて、ずっと「社畜にならないで人生を充実させること」を意識して過ごしてきました。お陰様で何とか65歳でリタイヤしても残り人生を楽しく過ごせそうな最低限の準備は4つとも用意できています。

 もう50代の人には少々遅いかも知れませんが、40代ならまだ間に合いますから、健康的な生活をして、無駄遣いをせず、プライベートで趣味の友達を作っていくことを強くお勧めします。じゃないと、アンケートのように60代どころか70代になっても渋々働く老後が訪れるかも。もちろん自営業などで働き甲斐があって、仕事を楽しんでいるのなら70代でも働くのは良いと思いますが、サラリーマンの老後は難しいです。
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