女子ゴルフの海外メジャー、全米女子オープンで笹生優花が3年ぶり2度目の優勝を果たしました。海外メジャーで優勝すること自体が快挙ですが、なんと2勝目。もちろん日本人では男女通じて初です。アメリカツアーで複数回の優勝をしている選手は男子なら松山英樹と丸山茂樹、女子は樋口久子や岡本綾子を始め何人もいますが、笹生の場合は2勝がともに全米女子オープン。大舞台に強い選手だなと改めて感心します。今回は圧倒的な強さで逆転勝利を収めました。まだ22歳なのに素晴らしいです。
さらに今大会では渋野日向子が単独2位に入りました。日本人選手のワンツーフィニッシュというのも快挙ですが、それ以上にずっと結果が出せずに長らく苦しんできた渋野が復活したということがグッドニュースです。渋野が全英女子オープンを制したのは2019年。もう5年も前の話になってしまいました。渋野も笹生と同じく大舞台になると結果を出すタイプの選手ですが、今シーズンは予選落ちを繰り返していてランキングも下位に沈んでいました。今回の2位で一気にシード圏内に入ってくることになりますから、これをきっかけにして「シブコスマイル」が戻ってくることを願いましょう。
そして笹生の優勝でパリ五輪の代表争いもますます混戦になってきました。世界ランキング上位2名の出場が濃厚なのですが、大会前は畑岡奈紗が18位でリードしていて、以下23位山下美夢有、25位古江彩佳、30位笹生優花、39位岩井明愛と続いていました。そして今大会は畑岡44位タイ、山下12位タイ、古江6位タイ、笹生1位、岩井74位でした。恐らく笹生が山下、古江を抜いて日本人ナンバー2に浮上してきます。山下も古江も決して悪い順位ではなかったのにこれは辛いところです。まだ代表が決まる前に海外メジャーの全米女子プロがあります。ここでまた大きく順位が動く可能性がありますから代表争いからも目が離せません。