幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ネイマールの移籍

2023-08-17 23:21:35 | サッカー
 近年、サッカーのヨーロッパ4大リーグ(イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ)から選手が流出していて、フランスのパリSGに一時期スター選手が集まっていましたが、ここのところさらにヨーロッパからサウジアラビアリーグへと選手が移動しています。最近話題になったブラジル代表のネイマールがパリSGからアルヒラルへ、昨年C.ロナウドがアルナスル、今夏ベンゼマがアルイテハドに移籍しました。

 そしてこの3人が世界年俸トップ3だそうです。クリロナとベンゼマは2億ドル、ネイマールが1億ドルだとか。桁が違い過ぎて驚きます。さらにサッカー選手の年俸トップ10のうち8人がサウジアラビアリーグ、1人(メッシ)がアメリカ、1人(エムバペ)がパリSGということで、4大リーグにはゼロということになっています。サウジアラビアおそるべしです。

 かつてJリーグが創設されて間もない1993年~96年頃には、世界のトップクラスの選手がJリーグにたくさんやってきました。ジーコ、リネカー、リトバルスキー、ストイコビッチ、スキラッチ、ドゥンガ、ストイチコフ、ブッフバルトなど 各国の代表でW杯の得点王やMVP選手が続々と集まってきていました。それだけJリーグが注目を集めていたということもありますが、やはり当時の日本にはお金があったのです。国の経済力とサッカーへの注目度が重なるとスター選手が集まります。

 その後、日本経済が低迷するにつれて代表クラスの選手は少なくなってきましたが、日本サッカーは30年かけて強化されました。それにはJリーグ初期に日本に集った世界のスターたちが日本選手に与えた影響の大きさもありました。サウジアラビアリーグは今後レベルが大きく上がることでしょうが、それがサウジアラビア代表の強化にどこまで役立つのか注目したいと思います。
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なでしこ8強で終戦

2023-08-11 23:52:28 | サッカー
 優勝候補と期待されていたサッカー女子W杯の日本ですが、スウェーデンに圧倒されて敗退しました。スコアこそ2-1と接戦ですが、内容的には完敗で、日本は持ち味を発揮できずに終わってしまいました。スウェーデンの作戦勝ちです。日本がどういう戦略戦術をもって臨んだのかわかりませんが、完全に一枚上をいかれてしまったという印象です。

 スウェーデンの戦略は一言で言えば「先行逃げ切り」だったのだろうと思います。日本相手にじっくり構えての勝負は不利と見たのか、最初から体力任せでガンガンと攻めてきました。日本はスウェーデンがそうくるとは思わずに、つい受け身になってしまったのではないかと思います。もし最初からスウェーデンが攻めてくると想定していたら、もっとしっかり守って相手の体力の消耗を突いて逆襲するということもできたでしょうが、予想外だったゆえにバタバタと2失点をしてしまって完全に後手に回りました。

 先行逃げ切りのスウェーデンは前半はアグレッシブだった反動で、後半はかなりバテていたように思います。日本が後半になって徐々にイニシアティブをとれるようになったのも、そういう意味では相手の想定内でした。最後まで相手の戦略にはめられたと思います。もちろんPKがクロスバーに当たった不運もありますが、それはお互い様です。こういう負けたら終わりのトーナメントでは運不運も含めて「勝ったものが強い」というのが鉄則です。

 それにしても盛り上がっていなかった女子W杯が、日本が勝ち上がることで徐々に注目を集め始めたところだっただけに、ここでの敗退は本当に悔やまれます。2011年のような社会現象にまでなれる可能性がありました。この結果では年末の流行語大賞で女子サッカーがノミネートされることはないでしょう。再び女子サッカーの人気が盛り上がるチャンスだったのに、もったいなかったなぁと残念に思います。
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サッカー女子W杯8強

2023-08-09 23:52:01 | サッカー
 どうしてこんなに世間で話題になっていないのか不思議なのですが、サッカー女子W杯のベスト8が出揃いました。準々決勝の組み合わせは、スペイン-オランダ、日本-スウェーデン、オーストラリア-フランス、イングランド-コロンビア。これが男子なら日豪のアジアオセアニアの2カ国を除けば、まあ伝統ある常連国ばかりですから、それほど意外ではありません。

 ただ女子の場合は絶対王者のアメリカがいません。女子は男子に比べてレベル差がずっと大きいので、これまではいつも強国が順当に勝ち上がっていましたが、今大会ではW杯優勝2度のドイツ、2021年の東京五輪金メダルのカナダ、そして南米の雄ブラジルが1次リーグ敗退という衝撃の結果に終わり、さらに3連覇を狙っていたアメリカが決勝トーナメント初戦で姿を消してしまいました。

 ただ優勝候補と目されていたチームが次々と負けてしまったとは言え、8強のうちコロンビアこそ25位ですが、他の7チームは15位以内に入っているので実力がないわけではありません。決勝トーナメントは実力伯仲でどこが優勝するのか混沌としてきて面白くなりました。もちろん日本も大チャンスです。特に準々決勝がアメリカだと覚悟していたらスウェーデンになったのは運も味方についています。2度目のW杯制覇を大いに期待したいと思います。  
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浦和サポーターの暴徒化

2023-08-03 23:59:26 | サッカー
 昨日行われたサッカー天皇杯4回戦で、名古屋が3―0で浦和戦に勝利した後、浦和サポーターが暴徒化して、一部のサポーターが名古屋のサポーター席に乱入しました。警備員も入り乱れてのもみ合いになり、収拾がつかなくなった現場に愛知県警まで出動する事態に発展したということです。浦和は今日公式ホームページで謝罪文を掲載。さらにサポーター77人の処分を発表しました。

 浦和の謝罪と処分は当然なのですが、これで終わってしまっては再発防止にならないのではないかと危惧します。と言うのも、浦和はこれまでも繰り返し似たような事件を起こしてきていて、浦和サポーターの素行の悪さは有名だからです。そうなるのもクラブ側がそもそもこうした事件を大した問題だと感じていないのではないかという疑念があるからです。繰り返し同じことが起きるようでは、口だけ謝っておけばいいとクラブもサポーターも軽く考えているとしか思えません。

 サッカーは元来が労働者階級のスポーツとしてイギリスで発展してきた歴史から、昔から選手もサポーターも乱暴で下品なのが当たり前だと考えられてきました。同じイギリス発祥のスポーツであるラグビー、ゴルフ、テニスなどが、上流階級の紳士のスポーツとして何より品位を重んじフェアプレー精神を尊んでいることの裏返しのような競技なのです。 

 ファウルされていないのに派手に転んで痛がってみせたり、ハンドをしても「神の手」だなどと嘘をついて、それが批判されるどころか伝説の好プレーのように語られるのがサッカーです。日本人には「マリーシア」(狡猾さ)が足りないなどと以前は批判されていましたが、そもそも日本人のメンタリティは「正々堂々」ですから、サッカー向きの気質ではないのです。

 そんな日本サッカーもJリーグ発足から30年。W杯出場の常連となり、勝つためにマリーシアも多少は足りてきたのかも知れませんが、フーリガンまで合わせて輸入する必要はないと思います。浦和にはサポーターだけではなく、クラブにも厳罰を与えた方が良いと思います。今回のことで今季の残り試合は無観客試合にするとか、なんならJ2への降格とするとか、それくらい厳しい処罰を与えて、クラブもサポーターもしっかり反省し本気で改善するようにしないと、どうせまたどこかで浦和はやらかすだろうなぁと思います。
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なでしこもスペイン撃破

2023-07-31 23:37:07 | サッカー
 女子のサッカーW杯は男子ほどには話題になっていませんが、現在オーストラリア・ニュージーランド大会が行われています。日本は1次リーグを危なげなく連勝して、無敗同士でスペインと対戦しました。すでに決勝トーナメント進出は両チームとも決まっていましたが、優勝を狙う日本としてはここで強豪スペインとどう戦うかが試金石となります。FIFAランキングで日本11位、スペイン6位とスペインの方が格上です。スペインは過去2年女子バロンドールを受賞した大黒柱のMFアレクシア・プテリャスらを擁し優勝候補の一角なので、どこまで日本が戦えるかがポイントでした。 

 ポゼッションを高めてボールを保持するスペインと、守備からのカウンターで得点を狙う日本。男子でも女子でも日本の戦略は基本的に同じです。ただ接戦を予想していたのに試合は意外な展開になりました。前半12分に宮澤ひなたが抜け出してゴールを決めると、29分には、自陣でボールを奪ったところから高速カウンターで植木理子がゴール。さらに40分にも中盤でボールを奪ってショートカウンターで宮澤がゴールと前半を3-0で折り返したのです。

 後半は堅い守備を敷いてスペインのポゼッションサッカーに対抗し、後半37分に田中美南がダメ押しの4点目。完璧な勝利でスペインを撃破しました。男子に続き女子もW杯でスペインを破ったわけで、日本のサッカーが改めて強くなったことを感じる快勝でした。これで日本は1次リーグC組の3試合を11得点で無失点。まさに優勝候補に相応しいパーフェクトな勝ち上がり方です。

 決勝トーナメント初戦はA組2位通過のノルウェーです。男子と違ってすでに優勝経験のある女子だけに、ベスト8の壁などありません。このまま勝ち上がって12年ぶりの優勝を達成してくれると期待しています。
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弱い相手に勝っても

2023-06-21 23:24:09 | サッカー
 サッカー日本代表が国際Aマッチデーでエルサルバドル、ペルー相手に大勝しました。ゴールラッシュで2試合で計10得点。それも全て違う選手がゴールを決めたということで、マスコミは大喜びしていますが、見ていて「相手が弱すぎる」と感じたファンも多いのではないかと思います。それくらい楽に日本は戦っていました。

 エルサルバドル戦は「何のためにもならない」「無駄な試合」と闘莉王が評していましたが、本当にそう思いました。楽しみでやっているのではなく、強化の一環としてやっているのですから、弱い相手をいたぶるようにして勝ったところで意味がありません。Aマッチなんですから、少なくとも互角の相手と真剣勝負をしなければ時間の無駄です。エルサルバドルは明らかに格下で、しかも序盤に退場者が出て全く歯ごたえがありませんでした。ペルーはエルサルバドルに比べたらまだマシでしたが、世代交代の時期で南米代表とは言え力は落ちていました。他に強豪国を呼べなかったのですから仕方ありませんが、ブラジルやアルゼンチンの仮想国とは言い難かったと思います。

 もちろん森保監督としては弱い相手としかマッチメイクできなかったのなら、いろいろとテストしてみたいことを試すことができたという点では成果はあったでしょう。新しい選手たちを次々と出場させたり、これまでと違うポジションで起用したり、4-1-4-1のシステムもテストしていました。相手が弱かったせいで、試したことの多くが手応えがあったというか、結果が出たということになっていると思います。それはそれで一定の収穫でしょう。

 まあ無駄な試合だったとしても勝ったことは良いのですが、次の9月に予定されている敵地でのドイツ戦はそうはいきません。これは本気中の本気です。ドイツはカタールW杯で日本に屈辱的な敗戦を喫して決勝トーナメント進出を逃しました。そのリベンジと立ち直った姿を自国民に見せるために日本を招待しているのですから、何が何でも勝ちにきます。本気で勝負を挑んでくるドイツ相手にアウェーでどう戦うのか。これこそ「無駄ではない試合」を経験できるチャンスです。カタールで勝っておいたからこそ、こういう機会も生まれます。結果を出すって本当に大事です。
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名古屋グランパス初戦勝利

2023-02-18 23:56:36 | サッカー
 Jリーグが開幕しました。ここのところ横浜Fマリノスと川崎フロンターレの2強という印象が強いですが、今年こそ名古屋グランパスエイトに期待したいと思います。昨年は順位こそ8位でしたが、マリノスと並んでリーグ最少失点。点を取られなければ負けないのがサッカーです。得点の方もリーグで2番目に少なかったのですが、昨年獲得した永井やレオナルドに加えて、今年は浦和から期限付きでキャスパー・ユンカーが加入しました。得点力のアップは確実です。

 初戦となる今日の横浜FC戦は前半早々にそのユンカーが得点を決め、そのままそれが決勝点となりました。名古屋得意の「ウノゼロ」です。爆発的に点を取らなくても、守りが破綻しなければ1試合に1点以上、できたら2点を取れたらまず負けません。その1点を確実に稼いでくれそうなのがユンカーです。そして今日も無失点のようにこの数年の堅守は健在です。相馬が抜けたとは言え、十分に優勝を狙える戦力だと思います。

 ただJ1での優勝は過去30年間で2010年の一度きり。これは「オリジナル10」としてはいかにも寂しいです。鹿島8回、横浜M5回、川崎F4回、広島と磐田が3回、G大阪と東京V2回と7チームも名古屋の上にいます。ただ30年間の通算勝利数では鹿島、横浜M、浦和に続く4位でG大阪を僅差でリードしているので、いつも平均的にそこそこ勝っているチームなのです。爆発力がないというか、そこそこで満足してしまっているというか、そういうチームの雰囲気があるのかも知れません。

 黄金時代は1995-96のベンゲル監督の頃と2008-13のストイコビッチ監督の頃。さすがにこれだけ間が空けば3度目の黄金時代が訪れても良いタイミングです。2019-21のフィッカデンティ監督の時代も良かったのに、なぜか監督交代してしまいました。長谷川健太監督も2年目になります。今年は結果を出す年だと思います。
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ダブル決勝戦で寝不足

2022-12-19 23:05:13 | サッカー
 昨夜はM-1とサッカーW杯のどちらも決勝戦の生放送。どちらも白熱した戦いで見応えがあったのですが、どちらも長尺でギリギリの戦いだったため、かなり見ているだけでも疲れました。

 まずM-1ですが、今年の決勝戦はいつにもましてレベルが高く審査員を悩ませるものでした。僕の予想はロングコートダディと真空ジェシカが有力かと思っていました。やはり決勝を経験し悔しい思いをしたコンビが強いだろうと考えたからです。しかし1本目はダントツでさや香が面白かったです。もちろんネタも良かったのですが、順番の妙もありました。逆に出演順がラストになったウエストランドは不利だと思ったのですが、それを良く跳ね返し高得点を叩き出しました。

 2本目は結果としてはウエストランドの圧勝でしたが、入った票の差ほどは実際に面白さに差はなかったと思います。強いて言えば1本目の面白さが強烈だった分だけ、さや香は損をした感じです。ウエストランドは同じパターンのネタを重ねたのが結果としては正解でした。あの毒舌漫才は日頃みんな思っていながらおおっぴらに言いにくいことをズバズバ言う気持ちよさですから、今のコンプライアンスと優しさの時代を裏から映し出していました。

 個人的に一番笑ったのはヨネダ2000でした。結成2年目の女性コンビがシュールのネタで挑んで観客の心を掴み、審査員を一番困惑させたところが最高でした。ただ全てのネタを超えて笑いを取ったのは終盤に入った日清の高須クリニックのパクリCMだったことは間違いありません。やるな日清、と改めて感動を覚えたほどです。

 さて深夜0時から始まったW杯決勝。アルゼンチンが前半2-0とフランスをリードした時点では、このままアルゼンチンがすんなり優勝するのだろうと思いました。フランスはチームのコンディション不良が伝えられていて、メッシのために一丸となって戦っているアルゼンチンに気力体力とも押されていると感じたからです。ところがフランスがPKで1点を取ってから一気にフランスが甦り、どちらに転ぶかわからない白熱した試合展開になりました。

 延長戦になった時点でもはや月曜日朝に寝不足の日本人が大量発生することは決まりましたが、さらに恐れていたPK戦にまでもつれ込んでしまいました。最後は「メッシさんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」という気持ちでアルゼンチンが上回ったと思います。得点王は決勝でハットトリックのエムバペに譲っただけに、優勝だけは譲れないと踏ん張ったメッシとその仲間たちという印象です。

 今大会はPK戦の怖さと、PK戦に挑むための準備の大切さを強く感じさせた大会でした。日本はまたここから4年かけてベスト8以上に挑んでいくわけですが、PK戦でも勝ちは勝ちだと認識を改める必要があります。じゃないと引き分けイコール負けになってしまいます。PK戦用のキッカーやGKをスーパーサブとして延長に入ったら投入する戦略も取り入れたいところです。
 
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PK戦の想定をしていたのか

2022-12-06 23:02:41 | サッカー
 日本は目標のベスト8に届きませんでした。クロアチアに1-1の同点の末にPK戦で惨敗です。PK戦はジャンケンみたいなものだから運次第という人もいますが、あれはジャンケンではなくちゃんとしたスポーツ、競技です。運次第だから練習もしなくていいし戦略も考えなくても良いということではないでしょう。特に2010年の南アフリカ大会でも同じようにPK戦でパラグアイに負けてベスト8を逃しているのです。これでは進歩がないと言われても仕方ありません。

 ゲーム自体は強豪のクロアチア相手に互角に近い戦いができていたと思います。日本が強くなっていきていることは間違いありません。とは言え、クロアチアに内容で勝っていたわけではなく、特に後半以降は日本のプレーの精度は落ちていました。延長まで戦って同点で終えられたのは日本にとっては良くやった方です。ですから目標がベスト8である以上、当然PK戦も想定し、それを勝ち抜くための戦略を立てておく必要があったはずです。しかし、見ていてそんな様子は見受けられませんでした。誰が蹴るのか、どういう順番で蹴るのかも立候補制だったそうで、要はその場の思いつきだったようです。監督の指示も特段ないようでした。

 南野の最初のキックは甘いコースにいきました。あれでは成功確率50%です。キーパーにコースを読まれていたら0%。ひとり目が決められないと後にどんどんプレッシャーがかかります。三苫は南野に比べれば良いコースに蹴りましたがファインセーブされました。これで完全に流れはクロアチアに渡ったと言っても良いでしょう。浅野も甘いキックでしたが、これは幸い逆を突くことができました。しかし吉田も止められて万事休すです。全員キックに高さが足りません。コースを読まれてもキーパーが絶対届かないところに蹴るという意思がありませんでした。正直、あんなPKばかりではキッカーのレベルが低いと言わざるをえません。高校サッカーでももっと上手い子はいます。

 重圧がかかる中だから仕方ない、蹴った選手の勇気を称えようという優しくて綺麗な言葉は心地よいでしょうが、それは世界の頂点で鎬を削るプロが唯々諾々と受け入れて良い言葉なのでしょうか?プロは結果が全て、しかも今回だけではなくすでに7大会連続で出場しているにも関わらず、まだ一度も決勝トーナメントの初戦を突破できていないのです。今回こそは結果を出すと言っていたはずなのに、PK戦の準備をきちんとしていなかったのだとしたら、やはりそれは甘かった、隙があったと言われても仕方ありません。しかも相手のクロアチアは前回大会もPK戦で勝ち上がって準優勝したPK戦を得意としているチームなのにも関わらずです。

 本当に今回はチャンスだったと思います。ドイツとスペインを連続で逆転して打ち破るなんて芸当は日本だけではなく、どこの国にとっても本当に難しいことです。実力以外の運やら流れやらも全てを使い果たしてようやくできることです。それだけにこの幸運の波に乗り切れなかったことが悔やまれます。ここまでやっても届かない。では何が足りないのか、それを4年間かけて見つけることになるんでしょう。少なくとも決勝トーナメントを勝ち上がるには、PK戦にノープランで挑んではいけないことは教訓として覚えておくべきだと思います。

 
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久保と鎌田の献身

2022-12-03 23:07:17 | サッカー
 久保建英がスペイン戦後のインタビューで、鎌田大地が「ドイツとスペインには負ける気がしない」「コスタリカには負けそうな気がする」と戦前に語っていて「なに言ってるんだこの人はと思いました」と言ったことが面白かったです。もちろん鎌田の予感がズバリ当たったこともスゴイのですが、久保の語り口が巧みで、ああこの子は頭が良い子なんだなと感じさせるものがありました。

 その久保と鎌田ですが、グループリーグ3試合では目立った活躍をしていません。前半で交代させられていて、目立っているのはその後に入って逆転劇を演出した堂安や三苫たちです。ただこれは日本代表の戦術が前半は守備的に、後半は攻撃的になっているからで、久保や鎌田だけではなく最前線の前田大然も前線からのプレスのために駆け回って交代をしています。スペイン戦の前田は本当に良く走っていて、ボールを追いかけ回す犬だってあんなに走れないのではないかと思わせるほどの運動量でした。

 彼らも日本代表のレギュラーなのですから当然プライドも意地もあります。特に久保なんてスペイン戦に特別の思いを持って臨んでいたことは誰もがわかっています。それでもある意味「捨て駒」になって、守備に献身して後半の逆転劇へとつなげているのです。それが日本の戦術なのですから、本来はエゴが強いだろうアタッカー陣も自分勝手な理由で守備をサボったりしません。日本の強さの一端を、特に目立った活躍をしていない彼らの姿に見た気がします。

 ただ僕は大会前に久保と鎌田には期待をしていました。この2人はヨーロッパのサッカーにフィットしていて、パサーとしての能力に秀でています。もちろん三苫の突破力にも大きな期待をしていましたから、それが活きているのは喜ばしいのですが、どこかで久保と鎌田が得点に絡むシーンも見たいと思っています。堂安や三苫だけが優れた日本選手ではないことを、この大会で世界にもっとアピールして欲しいです。
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