幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

16強は立派だがJリーグは大丈夫か?

2010-06-30 02:49:32 | サッカー
 残念ながら日本はPK戦でパラグアイに負けてベスト8進出はなりませんでした。PK戦は時の運。どんな名選手だって外す時は外します。駒野はせめられませんし、結果は受け入れるしかありません。まあ日本は本当によく頑張ったと思いますが、パラグアイの方がやはり試合内容で上回っていたし、この結果は妥当だと思います。もちろん、その差は紙一重であり、日本が勝ち上がっても何ら不思議はありませんでしたが、大会前の「3連敗もあるかも」という予想からしたら、16強でも十分でしょう。

 試合直後のインタビューで岡田監督は「将来の日本サッカーまで考える余裕がない」と正直に話していましたが、主将の長谷部は「Jリーグを見てください」と言いました。実に立派。なにせ長谷部はドイツでプレーしている選手です。なのに日本のJリーグのことを心配し、それを負けた直後のあの場で言えるとは何と冷静でクレバーな選手だろうと感心しました。

 確かに今大会は盛り上がりました。にわかサッカーファンが急増し、普段はサッカーに興味を示さない人たちまで代表の戦いぶりに注目をしました。しかし日韓大会の時もそうでしたが、そんなファンは足元のJリーグには興味を示してくれません。午前5時に視聴率が40%も取れるのに、Jリーグの試合を中継してもヒトケタです。観客動員が期待できるのも浦和や新潟など一部のチームだけ。

 当然、各クラブの収入は少ないし、選手への報酬は安い。有力な選手は海外に出ていくし、昔のように外国の有名な選手がJリーグでプレーしてくれるわけでもありません。国内リーグが弱体化していくのに、代表だけ強くなれというのも無茶な話です。強い国内リーグで切磋琢磨しなければ全体の底上げは望めません。

 代表チームが世界の強豪相手に互角に戦ったことで、日本のサッカーを見直す気運が生まれ、それがJリーグの活性化につながれば言うことなしなんですが、そう筋書き通りに物事が運ぶかどうか。むしろ今大会で国内でプレーする多くの選手に海外のクラブからオファーが来て、さらにJリーグから選手が流出してしまう心配の方が大きいかも。個々の選手にとってはチャンスですが、Jリーグにとっては人気選手が流出するのは痛手です。長谷部の心配もつくづく頷けるなと思いました。

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大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』のキャスト

2010-06-29 02:45:11 | テレビ・芸能
 来年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』の主要キャストが次々と発表されています。いまわかっているのは、主役の江に上野樹里(24)、江の姉の茶々が宮沢りえ(37)、初は水川あさみ(26)。この3人の母親・市に鈴木保奈美(43)。鈴木はなんと12年振りの女優復帰だそうです。

 戦国時代に数奇な運命を辿った有名な美人母娘物語。このキャスティングはかなり納得ですが、若干違和感があるのが宮沢りえの年齢。茶々(のちの淀君)に相応しいかどうかは置いておいても、他の女優陣との年齢差が気になります。どちらかというと、鈴木と宮沢が姉妹くらいの印象。とても親子には見えません。ここはやはり30才前後の女優を使って欲しかったところです。広末涼子でも仲間由紀恵でも大河ドラマで実績のある女優がいくらでもいるのに。

 さらに豊臣秀吉の側室、松の丸殿を鈴木砂羽(37)、秀吉の母の大政所を奈良岡朋子(80)、秀吉の正室、北政所を大竹しのぶ(52)が演じるそうです。さすがに豪華キャストを誇る大河ドラマですが、ここまで有名女優ばかり揃えてくるところからしても、かなり女性受けを狙った大河ドラマになりそうで、オヤジ視聴者としてはちょっと面白くないものになりそうな心配があります。

 とにかく大河ドラマは年を追うごとにどんどん女性受けを狙った方向にシフトしています。『利家とまつ』『功名が辻』あたりで、単なる戦国時代劇ではなく史実を曲げてでも女性を立ててホームドラマの要素を取り入れ、『篤姫』で大奥を舞台にした女のドラマを主題に据えて成功したことで、それまでのオヤジからオバサン&おネエちゃんへとターゲットをチェンジしました。

 『風林火山』でいったんは昔ながらのオヤジくさいドラマに戻したものの視聴率が振るわず、昨年『天地人』と今年『龍馬伝』ですっかりイケメンドラマになってしまいました。今や主人公が妙に母性本能をくすぐるヘタレ気味な描かれ方をしています。昨年の最後まで子犬のようで、なぜこいつが名軍師と呼ばれたのかわからなかったカネツグもひどかったですが、今のリョウマも今ひとつ龍馬らしい凄みが伝わってきません。いちいち女のことで一喜一憂している龍馬は見ていて情けないし、恋愛パートに入るたびにイライラします。キャラが純粋過ぎて少女マンガ(やおい風味)を読んでいるような感覚です。

 まあむしろ『江』の場合は『篤姫』と同じで(脚本家も同じ田渕久美子)、最初から主人公が女性だけにむしろそのあたりは割り切って少女マンガだと思って見ればそれほど違和感はないかも知れません。今後は主要な男性キャラクターのキャストも発表されていくことでしょう。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、浅井長政、柴田勝家、徳川秀忠、石田三成、豊臣秀勝ら、彼女たちに絡む男性陣はきっと女性受けするイケメン俳優勢揃いではないかと予想されます。特に上野とくれば瑛太。多分どこかで出てくると思いますけどね。

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ステージには魔物が住んでいた

2010-06-28 03:21:37 | 音楽
 サックスを習い始めてもうすぐ1年。この1年の成果を発表する「サマーコンサート」が昨日ありました。コンサートとは言っても、まあスクール生の発表会ですから音楽的には聴けたものではないのですが、場所だけは約500人弱収容できる中電ホールという立派な会場。楽器を習いたてのオジサンオバサンに無用なまでにプレッシャーをかける企画です。

 僕が吹くのは「ムーン・リバー」。ヘンリー・マンシーニの超有名なスタンダードナンバー。もうかれこれ半年もこの曲だけを吹いています。いろいろ途中ではひどい状態の頃もありながらも、この1ヶ月くらい猛練習したお陰でかなり様になってきていました。自分でも「これは結構いけるかも」と思っての発表会です。

 自分の出番は第2部の4番目だったのですが、張り切って第1部が始まる前から会場入り。第1部を頭から客席で聴いていました。まあこんな自分が言うのもなんですが、みんな演奏はひどいものです。ヨチヨチ歩きの赤ん坊のような演奏ばかり。途中でミスするくらいは普通で、完全に止まっちゃう人や、演奏途中に「すいません」と謝る人までいます。娘の幼い頃のピアノの発表会でも小学生ならもっとマシだったなぁと思うレベル。

 こんな演奏をずっと聴いていたら安心と不安が交錯してきました。「このレベルなら大丈夫」という思いと「自分も同じように緊張してミスするんじゃないか」という思いの両方が押し寄せてくるのです。控え室で先生から直前にいろいろとアドバイスを貰います。なんとかリラックスできるように気を遣ってくれているのはわかりますが、なにせ人前で楽器を演奏するなんて中学校の音楽の授業以来。どんどん緊張してくるのがわかります。

 舞台袖で出番待ち。3人前のピアノも2人前のフルートもかなりトチっています。でも1人前のピアノは経験者だけにそこそこまとめてきました。そしていよいよ自分の出番。伴奏してくれるピアノの先生と一緒に舞台に上がり、客席に向かって礼。ピアノと音程を合わせます。ちょっと高いと袖から先生が指示を出すので、少しだけ低く。OKということなのでいよいよ演奏です。

 最初の音がちょっと震えながら出ました。「あちゃ」と思いながら何とか続きを吹きます。ピアノの伴奏の音がよく聞こえません。それでも途中までは不出来ながら何とか間違えずにいきました。しかし、いつもならすんなりいくところで音がオクターブ高く出てしまいました。これは練習の時から緊張するとやっていた悪癖。堅くなって下唇でリードをおさえ過ぎるとオクターブ高くなってしまうのです。

 これで一気に頭が真っ白になりました。そこから2小節ほどグダグダ。いったんマウスピースから口を離して深呼吸して続きを吹きます。ヨレヨレながら何とか音は正しいところへ戻りました。しかし右足がガクガク震えて止まりません。それに焦ってまた伴奏が聞こえなくなりました。締めの最後の音がまたオクターブ上がった調子外れの音になって終了。もう演奏を終わっても頭は真っ白です。

 練習の時でもこんなひどい演奏をしたことはないというくらいの不出来。終わったところで「もう1回やらせてくれ」と言いたいほどでした。自分としてはこれほどボロボロになるとはさすがに予想していなかったので落ち込みもひどいです。それなりに緊張するだろうとは思っていましたが、ここまで緊張するとはさすがに予想していませんでした。自己評価は100点満点で5点くらい?最後まで何とか吹いた分だけ5点です。

 家に戻ってデジカメに録画した演奏を見てみました。見たくないほどひどいと思っていたのですが、見てみたら意外とそこまでひどくはありませんでした。確かに音を外していますし、途中でわけがわからなくなっているようなところもありますが、何とかかんとか最後までヨレヨレながらも乗り切ったという感じ。他のボロボロの人達を見慣れてしまったせいかも知れませんが。

 100点満点中30点くらいにしても良いかなと思い直しました。5点ではサックスを川に投げ捨てようかと思いましたが、30点なら次回もう一度リベンジする気持ちにもなれます。練習以上のものは決してできないこともよくわかったので、しっかり練習してまたステージに立ちたいと思います。それに少なくとも練習通りにやるのは何と言っても「場慣れ」ですからね。ステージには演奏者を食い物にする怖い魔物が住んでいますが、そのステージに再び引っ張り上げようとする魔物も住んでいるようです。

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欠点はわかっていても自分じゃ直せない

2010-06-27 01:59:49 | テニス
 他人の欠点を指摘するのは比較的簡単です。それが性格的なことであれ、ルックス的なことであれ、能力的なことであれ。まあ性格やルックスは根深い問題なのでさておき、仕事でもスポーツでも、その指摘した欠点をどう直していくかというアドバイスは、なかなか生易しいものではありません。悪いところはひとつでも、その修正方法はいくつでも考えられるわけで、どのルートを通っていくか、本人に合った適切な解答を示すのは意外と迷うし、勇気がいるものです。

 話を僕の趣味のテニスのことに限定しますが、初心者や初級者はもちろん、ある程度の上級車にだって欠点はいくらでもあります。プロ選手にだってコーチがつくくらいですから、完璧なんてものはないのでしょう。その時に「どこが悪いのか」を指摘するのは、ある程度テニスをやっていれば言えます。でも「どうしたら直るのか」指導するのは本当に難しいのです。

 さらに僕のプレイに限定して話をすると、フォアハンドストロークでしばしばボールに詰まってしまうことがあります。腕力があるので遅れてもスライス気味に上からかぶせて無理矢理打っていくのですが、力を抜いてスムーズかつリズミカルにストロークが打てないのが30年もテニスをやってきて悩みなのです。

 ところが昨日、山本麻友美プロのレッスンを受けた時に、「詰まるのはボールに近づき過ぎて、打点が遅れているからです」(はい、それはわかっています)。「そうなる原因はボールに直線的に向かっていくからです」(はあ、なるほど)「なので、いつもボールの後ろから回り込むように入っていってください。回り道のようですが、そうすると実は余裕ができるので打点を前に取れます」(ほお、そういうものですか)。

 と言うことで、実際にボールに対して今までよりも後ろから回り込むようにして打ってみたところ、驚くほど楽にストロークが打てるのです。いや、もちろん何となく知識としては知っていたことなんですよ。でも実はあまり意識していなかったし、できていなかったんでしょう。それほど重要視していなかったのは、それでも何となくは打てていたからですが、これほど楽にストロークが打てるようになるとは思いませんでした。もちろん、油断するとつい30年来の癖でボールに最短距離で近づいてしまって失敗するのですが、これからはなるべく常に意識していこうと思いました。

 ストロークが詰まってスライス気味になるのはスイングが悪いのかと思っていたら、実はフットワークが悪かったということ。これがアマチュアとプロの目の付け所の違いであり、経験値の差です。自分では欠点がわかっていても、どう直したら良いかわからないことが一発解決です。僕以外のメンバーも全員プロからアドバイスを貰ったのですが、それぞれに開眼するところがあったらしく、その後のゲームではみんないつもよりも質の高いボールを打っていました。まあ僕も含めて来週には教えてもらったことを忘れてしまっている可能性も大ですが、それでも一度教えてもらうことが大事なのです。ゼロとイチの間には大きな差がありますからね。

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成長を続ける日本代表

2010-06-26 01:54:00 | サッカー
 日本中がサッカーに熱狂している、と書くと、サッカーに興味のない人は「けっ」と思うことでしょう。それほど熱狂している人たちの熱の高さが凄すぎて、逆に「ひくわ~」と思っている人たちもいるだろうなぁ、と思うほどの浮かれぶりです。

 そういう僕ももちろんデンマーク戦は見ました。前夜10時に寝て2時に起きました。ウィンブルドンを見たら、森田あゆみが熱戦中。0-4から追い上げて1セット目をタイブレで取った時には「よっしゃ!」と思いましたが、結局は逆転負け。まあグランドスラム初勝利をあげただけでも今大会はよしとしましょう。

 3時半には家族全員揃ってテレビの前でサッカー観戦。最初はデンマークに押され気味で不安になりましたが、本田の見事なFKが決まったところから流れが日本に傾きます。さらに遠藤のまたまた見事なFKで、ほぼ勝負あり。あれほど見事なFKが2本続けて決まるなんてことは、日本のサッカー史上でも空前絶後でしょう。あんなキックは100回蹴って何回入るかというレベルのものです。それがこの肝心な時に2本連続で決まったんですから、これは勝ち運が日本にあると思って良いと思いました。勝つしかないデンマークも残り60分で3点を入れるというのはかなりプレッシャーに感じたことでしょう。顔色が変わりました。

 後半に入ってPKで1点返されましたが、これも川島はよく方向を読んで弾きました。こぼれ球を決められたのは仕方ありません。川島の激しい悔しがりように、これまでの日本代表にない力強さを感じました。かつて「シュートを外してもヘラヘラ笑っている」と日本のサッカーファンを激怒させた姿はもう今の日本代表にはありません。

 最後に本田から岡崎へのパスによるダメ押しの1点が決まって、完全にデンマークにとどめを刺しました。堂々たる勝ちっぷり。大会前の練習試合でのヘタレぶりを思うと、よくぞここまで大会中に選手たちが急速に成長したものだと思います。この結果をほとんどのサッカーファンが予測できなかったのは仕方ありません。彼らは明らかに大会中に進化しているからです。

 思い起こせばカメルーン戦はまだ怪しい足取りでした。たまたまうまく決まった松井から本田へのあの1点。あれがあったお陰で、日本は成長へのきっかけを掴んだのです。全てはあの勝利から。オランダ戦、そしてデンマーク戦と、戦うたびに成長を続ける今回の代表チームは、ついに日韓大会と並ぶ16強を手に入れました。

 次は8強をかけてパラグアイ戦です。戦前に予想されたイタリアではなかったことを喜ぶべきかどうか、それは戦ってみないとわかりませんが、少なくとも今の熱さをもって戦えば、パラグアイ撃破も可能性は十分にあることは間違いありません。なにせ一戦ごとに成長する高校野球のようなチームなのですから。

 明け方のテレビ中継に視聴率が40%。では火曜日の夜11時ならどこまで視聴率が跳ね上がることか。つくづくサッカーに興味のない人にはうざったい季節だろうと同情します。

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信じられないマラソンマッチ

2010-06-25 03:19:11 | テニス
 ウィンブルドンでとんでもない試合がありました。男子シングルス1回戦のジョン・イズナー(アメリカ)とニコラ・マウ(フランス)の試合。初日4-6、6-3、7-6、6-7の2セットオールで日没順延となった2日目。最終セットが始まったものの、ずっとお互いにサービスキープが続いて決着がつきません。ビッグサーバーのイズナーと、スタミナがあり試合展開に長けるマウ。ともに譲りません。ゲームカウントが30-30あたりから騒ぎが始まり、最初はWOWOWも珍しい試合があるよ、という感じだったのが、徐々にヒートアップ。ツイッターでも実況が始まります。

 試合はさらに延々と進みますが、ますますお互いにブレイクされる気配がなくなってきます。なにせ体力がないので積極的にブレイクにいきません。淡々とサービスキープが続く中、49-49でウィンブルドンの掲示板がなぜか消えてしまいます。50ゲームを超えると表示されないみたいです。想定外のスコアということでしょうか。そして、ついに59-59まで進んだところで再び順延が決まってしまいました。ここまでの試合時間10時間ちょうど。2日目のファイナルセットだけで7時間余り。とてつもない試合になりました。

 WOWOWのサイトによれば、これまでの最長時間記録は、2004年の全仏オープン1回戦でファブリス・サントーロとアルノー・クレメンの6時間33分。最多ゲーム記録は1969年のウィンブルドン1回戦で、パンチョ・ゴンザレス(アメリカ)とチャーリー・パサレル(プエルトリコ)が戦った112。ファイナルセットのゲーム数に限れば69年の全米オープンでジョン・ニューカム(オーストラリア)とマーティー・リーセン(アメリカ)による25-23が記録。これらすべてを大幅に塗り替え、それでもまだ試合は終わっていないのです。

 3日目。すでに他の試合は2回戦が終わっているというのに、まだ1回戦です。試合は相変わらずサービスキープが続きます。しかしどんな試合でも終わることがあります。3日目が始まって1時間を超えたところで最後はイズナーがブレイクして、ついにファイナルセット70-68。イズナーが歴史的なマラソンマッチを制しました。試合時間は11時間余り、総ゲーム数183。普通の5セットマッチならゲーム数は40~50ゲームくらいですから、フルセットの試合を4試合分くらいはこなした計算です。

 試合終了後になんと表彰式まで行われ、ヘンマンが両者を表彰したとか。確かにそれくらい価値のある試合でした。

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恒例夏ドラマ展望

2010-06-24 00:31:31 | テレビ・芸能
 テレビドラマは相変わらず全般に低調で、視聴率が取れているのはNHKの『龍馬伝』と『ゲゲゲの女房』だけ。この春の民放ドラマでは木村拓哉主演の『月の恋人』が最高ですが、それでもかつてのキムタクドラマの数字に比べたら随分と低迷しています。個人的には『新参者』と『怪物くん』はそれなりに面白かったと思っていますが、これまた視聴率はいまひとつでした。

 さて、7月スタートの夏ドラマですが、特徴はやたらと警察ものが目立つこと。手堅く数字が取れるからでしょうが、乱立気味です。TBS系月曜夜8時『ハンチョウ~神南署安積班~第3シリーズ』(佐々木蔵之介、中村俊介、塚地武雅、黒谷友香ほか)、フジ系火曜夜9時『ジョーカー 許されざる捜査官』(堺雅人、錦戸亮、杏、りょう、大杉漣、鹿賀丈史ほか)、テレ朝系水曜夜9時『新・警視庁捜査一課9係』(渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、中越典子、吹越満、原沙知絵ほか)、テレ朝系木曜夜8時『科捜研の女』(沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、小野武彦、田中健ほか)、テレ朝系木曜夜10時『警視庁継続捜査班』(木村佳乃、筒井道隆、平泉成、余貴美子、伊原剛志ほか)、テレ朝系金曜夜11時15分『熱海の捜査官』(オダギリジョー、栗山千明、松重豊、田中哲司、松尾スズキ、萩原聖人ほか)、TBS系金曜夜10時『うぬぼれ刑事』(長瀬智也、生田斗真、中島美嘉、荒川良々、要潤、矢作兼、坂東三津五郎、西田敏行ほか)と目白押しです。もっとも、7本中4本はテレ朝なんですけど。

 この中で最も注目はもちろん『うぬぼれ刑事』。何といっても脚本が宮藤官九郎です。クドカン×長瀬の組み合わせのコメディはこれまでも強烈な作品をいくつも生み出してきました。今回は超恋愛体質の刑事が容疑者に毎回一目惚れをして犯人の証拠をつかんでしまうという設定だそうです。キャストも豪華ですし、毎回登場するゲストのヒロインも豪華らしいので、この夏ドラマで一番期待できそうです。

 『ジョーカー 許されざる捜査官』は堺雅人に昼と夜とでは別の顔を持つ刑事という設定。堺雅人を筆頭に芸達者なキャスト揃いなので、後は脚本と演出次第ということになりそうです。とりあえずキャストだけで1回目は見てみようかなと思っています。『熱海の捜査官』はオダジョー主演の一風変わった刑事ドラマ。脚本・演出が三木聡。つまりかつてのヒットドラマ『時効警察』のコンビです。オダジョーの相方に栗山千明というのも期待できそうです。

 警察ドラマ以外では、まず月9王道のラブストーリーでフジ系月曜夜9時『夏の恋は虹色に輝く』。主演に松本潤、竹内結子。共演に桐谷美玲、笠原秀幸、永山絢斗、沢村一樹、伊東四朗、松坂慶子ほか。脚本がジャニーズタレント御用達の大森美香。竹内結子とのコンビもスマッシュヒットも多いだけに、そこそこ女性受けするドラマに仕上がるかも。ただ今や単なる恋愛モノでは月9と言えども数字的には苦戦するかも知れません。

 脚本家が注目されるという意味では、フジ系木曜夜10時『GOLD』。こちらは野島伸司が手掛けます。独自の教育論を持つ母親を中心にした家族愛を描くドラマで、主演は天海祐希。共演に長澤まさみ、反町隆史、寺島進、賀来千賀子、エド・はるみほか。かなり際物的な内容になりそうな設定ですが、それだけに野島の脚本が生きるかも。天海もこの手の役は十八番ですが、最近低迷している長澤まさみがうまく生きるかどうか。

 マンガ原作ではTBS系土曜夜8時『ハンマーセッション!』(速水もこみち、志田未来、比嘉愛未、濱田マリ、六平直政、小日向文世ほか)とフジ系火曜夜10時『逃亡弁護士』(上地雄輔、石原さとみ、矢田亜希子、豊原功補、船越英一郎、北村一輝ほか)があります。片や詐欺師が身分を隠して教師になり、片や弁護士が冤罪を着せられて逃亡。どちらもマンガではそこそこ人気があったようですが、ドラマとしてうまく着地できるかどうか。主演がともに旬を過ぎた感があるだけに心配です。

 で、確実に期待できるマンガ原作ドラマが日テレ系水曜夜10時『ホタルノヒカリ2』。前回も手堅くヒットした第2弾。キャストは変わらず綾瀬はるか、藤木直人。他に向井理、板谷由夏、臼田あさ美、木村多江ほか。綾瀬の当たり役だけに安心して見られそうです。前作ではチョイ役だった上地雄輔がまた同じチョイ役で出演するそうです。

 マンガ原作というか、マンガ家西原理恵子の半生を描くのがテレ朝系金曜夜9時『崖っぷちのエリー~この世でいちばん大事な「カネ」の話』。主演に山田優、共演に塚地武雅、小泉孝太郎、陣内孝則、渡辺えり、大杉漣ほか。サイバラのマンガをどうドラマ化するのか楽しみというよりも、山田優で大丈夫かという不安の方が大きいです。

 定番枠では日テレ系土曜夜9時『美丘-君がいた日々-』。原作石田衣良、脚本梅田みか、主演に吉高由里子の恋愛ドラマ。病を抱えたヒロインと彼女を愛する青年という古典的設定が現代に通じるのかどうかが見どころです。共演は林遣都、勝地涼、水沢エレナ、寺脇康文、谷原章介、真矢みきほか。

 TBS系日曜夜9時『GM~踊れドクター』は天才医師が謎の病を解明する医療ミステリー。主演に東山紀之、共演に多部未華子、大倉忠義、椎名桔平、生瀬勝久、八嶋智人、小池栄子ほか。コメディならぜひ見たいキャストですが、シリアスとなるとどうなんでしょう?脚本が『コード・ブルー』『BOSS』『ハゲタカ』の林宏司だけにそこそこ期待はできるかもとは思います。

 とりあえず絶対見る◎は『うぬぼれ刑事』『ホタルノヒカリ2』。1回目は見たい○は『ジョーカー 許されざる捜査官』『熱海の捜査官』『GM~踊れドクター』。どうなるかわからないけど、という△は『GOLD』『夏の恋は虹色に輝く』でしょうか。夏はあまり暗い重いドラマよりも軽快で明るく爽やかなドラマが良いですね。

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錦織と伊達の敗戦

2010-06-23 03:13:49 | テニス
 ウィンブルドン2日目に期待の錦織圭とクルム伊達公子が登場しましたが、2人とも残念ながら善戦及ばず負けてしまいました。しかし、結果はともかく内容的にはそれぞれ見応えがあるものでした。

 世界1位のナダルと対戦した錦織は、いかにも彼らしい躍動感溢れるテニスを披露しました。随所にナダルを上回る攻撃力を見せてポイントを奪います。試合内容はむしろ錦織の方が攻めているという印象でした。しかし、結果は2-6、4-6、4-6のストレート負け。要所要所ではきっちりと締めてくるナダルとの力の差は歴然とありました。このあたりは全仏で負けたジョコビッチと同じです。さすがに世界トップクラスは「ここぞ」での集中力が違います。

 ただ錦織はまだ20才、そして長いブランクからの復帰途中です。現時点では怪我なくグランドスラム本戦を戦っているだけでも十分な成果だと言えます。ましてセンターコートでナダル相手に戦うなどという経験は、なかなか望んでもできることではありません。この敗戦が来年以降の錦織のチャレンジに必ずや生きてくることでしょう。そういう意味では大きな成果のあった敗戦だったと思います。

 伊達の場合は錦織とは事情が違います。39才の伊達に残された時間はあまりありません。本当ならひとつでも勝ち上がっていきたいところでしたが、伸び盛り21才のシード選手相手はやはり厳しいものがありました。と言っても、途中までの試合運びでは伊達の勝ちパターンでした。1セット目は2-6でしたが、徐々に相手に慣れていく段階。2セット目はタイブレを制して7-6。セット後半からどんどん伊達の集中力が上がっていくのがわかりました。

 ファイナルセットに入っても2ゲーム目の途中までは完璧で、伊達のテニスは冴え渡っていました。このまま勝ちきるかと思ったのですが、伊達の体にどこか異変があったのか、いきなり2ゲーム目から足が動かなくなってしまいました。こうなると伊達は苦しくなります。最後は自らミスを連発して自滅したように負けてしまいました。やはり39才という年齢が伊達のテニスを苦しめているのでしょう。

 錦織、伊達ともにそれぞれ見せ場は作った1回戦敗退。9月の全米オープンにつながる敗戦だったとは思います。

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サッカーはR15指定にしたらどうか

2010-06-22 02:02:34 | サッカー
 先日のW杯ブラジルvsコートジボワール戦で、ブラジルの中心選手であるカカが2枚目のイエローカードをもらって退場になりました。しかし、それはどう見てもカカが悪いのではなく、相手のコートジボワールの選手に「はめられた」結果です。

 カカがよそを向いている隙にコートジボワールの選手がぶつかってきて、大げさに顔をおさえてひっくり返る。それを見た審判がカカにイエローを突き出し、退場させる。相手のエースを引っ込めてしてやったりのコートジボワール。この結果、ブラジルが負けたら本当に後味が悪いところでしたが、ブラジルは3-1で勝ちを収めたので事なきを得ました。

 ただブラジルが正々堂々と勝ちきったのかと言えば、それもまた違っていて、ブラジルのルイスファビアーノの2点目は明らかにハンド。本人も「あれはわたしの聖なる手が助けてくれたゴール」と認めています。つまり、「どっちもどっち」の卑怯な試合の挙げ句にブラジルが勝ったということです。そして、「これがサッカー」なのです。

 サッカーはこういうことが多過ぎます。やたらと反則が頻発するし、その反則も意図的に狙っている手の込んだ反則がかなり多い。対戦相手だけではなく、審判をも騙そうとするようなプレイも多く、もはやゲームとしてそれは成り立っているのか、と疑問に感じるレベルです。

 仮にルール上はOKだとしても、マナー的にはダメだろう、というプレーが本当に目立ちます。ラグビーの選手やバスケットの選手がちょっと接触したからと言って、いちいち大げさにひっくりかえって痛がったりしません。みんな顔をしかめながらもすぐに立ち上がってプレイを続けます。テニスでは自分に有利なミスジャッジがあった場合に、わざわざ審判に訂正する選手もたくさんいます。ミスジャッジとわかっていて受け入れるようなことはルールではOKでもマナーとしてはNGだからです。ゴルフのマナーのうるささは言うまでもありません。

 かつてブラジル人選手が日本にやってきては「日本人にはマリーシア(ズル賢さ)が足りない」と言いました。もちろんマリーシアは単なるインチキのことを言うのではなく、もっと広い意味での賢い駆け引きを言うようなのですが、実際のW杯では繰り返し上記のようなインチキが行われています。大人なら「サッカーというものはそういう文化のスポーツ」ということで納得して見ていられますが、子どもにフェアプレー精神よりもそういうズル賢さを教えることは決して教育上良くないだろうと思います。W杯はR15指定にして子どもたちには見せないくらいの配慮が必要かも。

 同じイギリス生まれのスポーツでもラグビー、テニス、ゴルフは全てフェアプレー精神を大切にする「マナーのスポーツ」です。サッカーだけが鬼っ子のように育ってしまいました。貴族のスポーツよりも貧しい労働者たちのスポーツだからこそ、貧しい国々にも広がり逞しく世界に根を張ったと考えれば、このマリーシアが溢れる現状も仕方ないのかも知れませんが、日本の子どもたちがこうした「サッカーの感性」で育つことはあまり好ましくない気がします。

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ウィンブルドンが始まる

2010-06-21 01:20:23 | テニス
 サッカーW杯のグループリーグが佳境に入ってきていますが、テニスファンにとっても1年で一番楽しみな大会であるウィンブルドンがいよいよ開幕します。日本からは男子は錦織圭、添田豪、女子はクルム伊達公子、森田あゆみ、奈良くるみがシングルスに登場。男子シングルスに2人も出るというのは久しぶりで楽しみです。

 期待の錦織の初戦はなんと第2シードのナダル。なんというドロー運の悪さ。フェデラーとナダルだけはさすがに別格なだけに厳しくなりました。ただもしナダルに勝つチャンスがあるとしたら、初戦の方が可能性がありそうな気もします。優勝を狙う選手はみな2週間後の決勝に向けてピークを持っていくように調整するものです。ナダルにしても錦織は2年前に1セットを奪われた相手。危険な選手という認識はあることでしょう。錦織に世界を驚かすようなビッグアップセットを期待したいと思います。

 他の4人は決して難しい相手ではありません。錦織が一人で悪い運を持っていってくれたような感じ。いつもドロー運に恵まれずグランドスラム未勝利の森田はベテランのタマリーン・タナスガーン。経験豊富な選手ですが、ランキングは72位。勝てない相手ではありません。全仏に続いて予選を勝ち上がった奈良くるみも116位のマリアナ・デュケマリノというコロンビアの選手。これもラッキーなドローです。ラッキーさで言えば、同じく予選を勝ち上がった添田豪。相手は165位と添田よりも世界ランキングでは格下のマルティン・フィッシャー。森田、奈良、添田の3人にとってはグランドスラム初勝利に絶好のドローとなっただけに、このチャンスを生かして欲しいものです。

 伊達の相手は第31シードのアレクサンドラ・ダルゲルー。全仏のサフィーナに比べればシード選手と言えどもずっと楽な相手。伊達なら足の状態さえ万全なら勝てると思います。伊達が勝ち上がれば3回戦で第6シードのサマンサ・ストーサーに当たります。ここまではぜひ勝ち上がって欲しいと思います。

 優勝争いは男子は今年もフェデラーとナダルの頂上対決だろうとは思います。ただフェデラーが調子を落としているのが心配。ここで優勝を逃すようだと、一気にフェデラーの時代も終わるかも知れません。ただしドローは比較的楽なフェデラーに比べて、ナダルは厳しいドローになりました。1回戦錦織、2回戦ブレーク、3回戦グルビスというのは厳しいです。これを乗り切っても準々決勝でソダーリング、準決勝でマレーです。フェデラーとの決勝までにナダルがどれだけ疲労困憊することやら。

 女子は今年もウィンブルドンで強いウィリアムズ姉妹の決勝対決が濃厚です。第3シードのウォズニアキ、第4シードのヤンコビッチよりも、ストーサーの爆発力に期待したいところ。後は過去に実績のある第16シードのシャラポワや、復帰してきたベルギーのクライシュテルス、エナンがどこまでやるか。セレナは4回戦で当たるシャラポワ戦がひとつの山場でしょう。

 W杯と完全に日程が重なってしまって寝不足必至の2週間になりそうです。楽しいですけど。

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