いよいよ来週から始まるウィンブルドン。日本勢は男子シングルスで5人も本戦に出場することになりました。男子シングルスでこれだけ多くの選手が本戦に入れたのは最近ちょっと記憶にありません。ストレートインしたのはシード選手の西岡良仁だけですが、予選を勝ち上がった島袋将と望月慎太郎、そして予選決勝で敗れたもののラッキールーザーでダニエル太郎と綿貫陽介が入ることができました。日本男子の層も厚くなったものです。
ドローも決まりました。第1シードはアルカラス。順調にいけば4回戦でズべレフ、準々決勝で第6シードのルーネ。なかなか厳しいです。同じトップハーフには第3シードでメドベージェフが入りました。こちらの準々決勝は第5シードのチチパスとなりそうです。ただチチパスは何と1回戦でティーム、2回戦でマレーと対戦します。チチパスは不運を嘆いていることでしょう。特にグラスコートに強い地元マレーは強敵です。どちらが勝つかわかりません。
ボトムハーフは第4シードのルードの山には3回戦でシャポバロフが出てきそうです。これは厄介でしょう。さらに4回戦チョリッチ、準々決勝が第8シードのシナーです。ルードが準決勝までシードを守って勝ち上がれるかはちょっとわからないくらい実力伯仲の混戦です。そして第2シードにはジョコビッチ。3回戦でワウリンカと当たる可能性がありますが、さすがにジョコビッチ相手ではワウリンカも厳しいです。4回戦ムセッティ、準々決勝は第7シードのルブレフですが、ルブレフの代わりにオジェアリアシムが勝ち上がってくる可能性もあります。
どちらかと言うとジョコビッチが一番楽なドローになりました。グラスコートは経験が生きるので、たださえジョコビッチ有利だと思いますが、トップハーフに有力選手が偏った気がします。アルカラスは厳しい相手が続くとまた故障が心配です。メドベージェフ戦あたりで体がボロボロになっていないと良いですが。ジョコビッチは徐々にコンディションを上げていきやすいドローになったので、決勝にピークをもっていくことでしょう。
日本期待の第24シードの西岡良仁ですがドローには恵まれました。3回戦で当たる第9シードのフリッツが大きな壁ですが、何とか勝ち上がってベスト16以上を期待したいところです。西岡以外の日本人選手は初戦突破が目標となりそうです。特に1回戦でシード選手に当たらなかった綿貫に期待したいと思います。