6月以来3ヵ月ぶりの山本麻友美プロによるレッスン会でした。間が空いたのは2回雨で流れてしまったからです。この季節は雨にたたられることも多いので仕方ありませんが、3ヵ月は長かったです。と言うのも、レッスン会では定期的にサービスをチェックしてもらっています。サービスはテニスの中で唯一自分で解決できるクローズドスキルなので、極めることも自分次第でできますが、逆に崩れる際にも自分の中でどんどんおかしくなっていく技術です。
調子が悪いとか崩れてきたなと感じた時に、どこをチェックするのか、何に気をつければ良いのかわかっていると立て直すのが楽になります。ところが僕の場合は数年にわたって山本プロに何か所も手直しをされたので、チェックポイントが多すぎて訳がわからなくなってきています。トスの上げる位置や高さ、足の向き、腕を振り上げるタイミング、肘の角度、ラケットの入れ方、脱力の仕方、体の向きなど、いろいろと修正箇所があって、調子が悪くなった時にどこがおかしくなっているのかチェックポイントが多すぎて自分ではもう手に負えません。
3ヵ月もレッスン会が無かったために、チェックしてもらうことができないままサービスの調子が落ちてきていて、特に最近はファーストサービスで威力のある当たりがなくなってきました。ちょっと当たり所が悪かったり、タイミングがずれたりして、一時期は時折エースが取れていたのに、今は全くそんな気配が見えず、ただ入れるだけのサービスになっています。山本プロにはちょっと前から話をしていたのですが、今日見てもらってすぐに言われたのはラケットを担ぐ時のタイミングの遅れでした。
昔からの癖なのですが、手首を背屈して構えてから、ラケットダウンする時にいったん緩めて手首が真っ直ぐになり、また打つ時に背屈します。その癖のせいで打つタイミングが微妙に遅れるから、背屈を崩さずにサッと担ぎ上げて構えを早くするように以前にアドバイスされていたのですが、いつの間にかまた戻ってしまっていました。打つタイミングが自分が思っているより少しだけ遅れているから、打点が低くなったりラケット面の下の方に当たったりしていたようです。
そこで言われた通りに早くラケットを担ぎ上げて、余裕を持って打ちにいくようにしたら、いきなり良い当たりが戻ってきました。本当に小さくて簡単なヒントですが、その一言でサービスのスピードが格段に速くなったのですから、実に大きな効果です。やっぱりずっと自分を見て指導してくれている人というのは、ちゃんとわかっているし、時折見てもらうことは大切だなと改めて感じました。