幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

アルカラスとジョコビッチ

2024-07-15 23:45:43 | テニス
 今年のウィンブルドンは昨年に続きアルカラスとジョコビッチの新旧王者対決となり、昨年に続きアルカラスが勝利して連覇を達成しました。見ていた誰もが思ったことでしょうが、昨年よりも両者の差は明らかに開いていたし、21歳と37歳の年齢差があるのですから、それも当然のことでしょう。むしろジョコビッチはよく頑張った方だと思います。それくらいアルカラスがジョコビッチを圧倒していました。

 過去にもウィンブルドンの男子シングルスで2年連続で決勝で対戦したカードは何回もあります。オープン化以降でもボルグ-コナーズ、ボルグ-マッケンロー、エドバーグ-ベッカー(3年連続)、フェデラー-ロディック、フェデラー-ナダル(3年連続)、ジョコビッチ-フェデラー。過去は全て世代が近いライバル関係にある2人の対戦ばかりでした。16歳も年が離れている2人が2年連続で対戦するというのは異例中の異例ですし、たまたま若くして頭角を現したアルカラスと、驚異のベテランのジョコビッチが、この瞬間だけ交差したということになります。16歳差というのはボルグとサンプラス、もしくはエドバーグとフェデラーの年齢差ですから、対戦すること自体が珍しいです。

 アルカラスのライバルは現在ランキング1位のシナーです。アルカラスは3位ですから、この1年ではシナーの方が好成績を残していると言えるでしょう。過去の対戦成績も両者伯仲していますが、グランドスラムのタイトル数だけはアルカラス4(仏1・英2・米1) に対してシナー1(豪1) と差がついてしまいました。不安定なところもあるけれども、ここぞの大勝負で強いアルカラスと、常に安定したパフォーマンスのシナーというところでしょう。まだ21歳と22歳の両者だけに、今後この関係がどう続いていくのか楽しみです。

 そしてジョコビッチ。もはや残されたタイトルはオリンピックの金メダルだけですから、今回のウィンブルドンよりもパリ五輪に今年は軸足を置いているのかもと思います。フェデラーに続き、ナダルもマレーも今年限りで引退しそうな中、未だにトップクラスの実力を誇るジョコビッチはいつまでプレーを続けるのか。もしかしたら40代でのグランドスラム制覇を目論んでいるのかも知れません。

 
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サークルがちょっと若返り

2024-06-29 23:59:08 | テニス
 今日のサークルは参加人数こそ9人といつもより少なかったのですが、その年齢構成が30代5人、40代1人、50代2人、60代1人と最近になく若かったので、今年一番の蒸し暑い天気だったにも関わらず休みなしで結構バリバリとテニスをしていました。若いって良いなぁと改めて思いました。

 サークルにほとんど来ないメンバーも含めれば今60人以上は在籍していることになるのですが、実際にはごくたまに来るメンバーを含めても30人くらいで、後の半分以上は幽霊会員です。そのうちメンバーの子どもである高校2年生1人と、24歳1人が別格で若く、残りは30代以上。しかも中心メンバーは40代後半から50代になります。30代が過半数を占めているなんて、多分10年以上前のことで、それから10年経ったから自然とみんな10歳年を取り40代50代のサークルになりました。

 新規メンバーも20代はほとんど加わりません。たまに入ってきても平均年齢の高さに驚くのか、なかなか長続きはしません。続くのはやはり40代50代です。僕が60代なので、個人的にはそれで特に困らないのですが、幹事的にはもう少し30代が増えると良いのになとは思っています。今日のように30代が多いとやはり活気が違うなと思うし、なにより暑くて動きたくないので、30代とペアを組むとカバーしてくれるので楽できて助かります。

 とは言え、僕も着実に年齢を重ねていくので、もう数年経ったら40代から70代のサークルになっていそうです。まあそれでもちゃんと人数が集まって続いていたら御の字ですけどね。
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体調不良でレッスン会

2024-06-22 23:57:06 | テニス
 昨日書いたように木曜日夜から金曜日夜まで食あたりで24時間ほぼ寝て過ごしましたが、今日は午後からテニス。しかも山本麻友美プロによるレッスン会ということで、体調が悪かろうが何だろうが最悪運営のためだけでもコートに辿り着かなければという決死の思いでした。実際には今朝起きたら体調はほぼ回復していて、食事もいつも通りのメニューを食べることができました。と言ってもさすがにいつもに比べたら量は「腹六分目」くらいにしましたけど。

 コートに着いてテニスを始めてみたら、動きがちょっと悪いかなくらいだったので、そのままレッスン会に参加。今日は体調も考えてセカンドで使うスライスサーブをテーマにしました。最近は主にスピン系のセカンドサーブを打っていたのですが、回転不足でオーバーするフォルトが多いのでどうしようかと山本プロに相談したら、無理しないでスライスサーブでセカンドを打った方が良いんじゃないかというアドバイスに従って教えてもらいました。

 もともとはスライス系のサーブをずっと打っていたので、トスの位置と足の向きを少し直してもらったら簡単にサーブが入るようになりました。あまり欲張らずにコースだけワイドかセンターか狙って打つくらいにしたら、練習はもちろんゲームになっても全然フォルトはしません。これまでトップスピンで高さを出して上から入れるというセカンドを練習していましたが、やはり精度ではスライスの方が上なので安心して打つことができます。今後はその日のサーブの調子によって使い分けるようにしようと思いました。

 サーブは入るのですが、今日はストロークもボレーもガシャりが多くて、テニスをしていてストレスが溜まりました。こういう時は大抵目が見えていないか、足が動いていないかなのですが、今日は斜め横からの風が強かったので、それで調子が悪いのかなと最初は思っていました。しかし風が収まってきてもミスショットが続くので不思議に思っていたら、「そうか、体調が悪いのか」とようやく思い出しました。

 考えてみればつい半日前まで24時間寝たきりで食事もろくに摂らずに過ごしていたのです。体調が万全なわけがありません。風が強くて体がフラフラしていたのに、それすらわからずに丸っと4時間テニスをしてしまいました。高校生じゃないんだから、体調が半日で完全復調するわけがありません。還暦過ぎてもスポーツする時だけ10代の気分に戻ってしまうのは、怪我の元なので良くないです。
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お盆のテニス計画

2024-06-18 23:55:40 | テニス
 6月も半ばを過ぎて、8月のテニスのスケジュールを考える時期になっています。若い頃は休みにコートが取れればどんどんテニスの予定を入れていたのですが、今はそうはいきません。真夏の暑さは昔とは比べ物にならないのに、自分の体力はそれに反比例するように落ちているからです。真夏にテニスを2日連続でやろうものなら、その後3日くらいはバテて動けない可能性が大です。

 しかもこれまでなら屋内コートを取って少なくとも強烈な陽射しからは逃げられていたのに、今年はコートが工事で閉場になってそれもできません。ナイターにすれば幾分なりとも楽になるのですが、最近ナイターテニスは人気がなくメンバーが集まらないというジレンマに陥っています。そもそも僕より一回りくらい若い50代の連中が僕より元気がないのが多くて残念です。まあ50代も若くはないので仕方ないですけど。

 そんなわけで、連日テニスにならないように「休球日」を入れて、なるべく炎天下を避けて、なおかつあまり遅い時間にならないようにコートを取って、その上で最低でもダブルスゲームができるくらいは人数が揃うようにするのが最近の幹事業務です。声をかければすぐに人が集まった20年30年前が懐かしいです。

 今のところお盆休みは最低3回、できたら4回テニスしたいと考えていますが、ゴールデンウィークのように休日の半分はテニスというのは、さすがに体力的にも厳しそうです。冷暖房完備の屋内コートを自前で作れたら季節を問わずテニス三昧できるのですが、誰か奇特な大金持ちが作ってくれないものかと妄想しているだけです。
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20代の自分と勝負したら

2024-06-08 23:59:10 | テニス
 長年テニスをしてきて自分で言うのも何ですが、テニスの技術は着実に向上してきたと思います。特に40代の終わりから山本プロに教えてもらうようになって、サービスもボレーもストロークも安定感が格段に増して、以前ならミスしていたボールもきちんと処理できることが増えました。ショットをコントロールする精度もどんどん良くなっています。技術が上がったことでプレーが洗練されて質は全体に高まっています。また相手との駆け引きとか観察力とか予測なども経験と勉強でアップしているし、試合でショットの選択を間違えることも減りました。20代の自分と対戦したらそのあたりでは子ども扱いできると思います。

 反面、体力や筋力、敏捷性や反応速度、体の柔らかさ、そして視力などが、20代の頃に比べたら当然のことながら比べ物にならないほどに落ちています。特に衰えを感じるのは敏捷性と視力です。体力や筋力はある程度テニスを続けていることで衰えつつも維持はしていますが、自分の動きが明らかにスローになったことと、目が見えなくなっていることはどうしようもありません。速いボールや暗いところでは全然見えないのでほぼ勘で打っています。暗くなるとちょっと見づらくなってきたと感じ始めた40代、明るいところでも怪しくなってきた50代よりも、さらに最近は視力が一層衰えたことを実感しています。

 10代の頃はスピードだけは自信がありました。足も速かったし、小回りもききました。まあ今でも同じ60代と比べれば足は速い方かも知れませんが、そもそも全力で走ったら怪我をしそうで怖くて走れません。20代30代のテニス仲間とテニスをすると、40代の頃は「まだまだ負けないぞ」と頑張っていましたが、今はもう若いって良いなぁと素直に思っています。20代の自分と対戦したら完全にパワーとスピードでは圧倒されてしまいます。

 テクニックとタクティクスとメンタルに勝る60代の自分と、パワーとスピードとスタミナで勝つ20代の自分がテニスで勝負したら、ダブルスなら今の方が圧倒的に上だと思いますが、シングルスはどうなるかわかりません。若い頃は技術は稚拙でしたが、ひたすら走り回って拾って繋いで、サービスはスピードだけで勝負していました。4ゲームくらいまでは60代の自分がリードできそうですが、その後は疲れて動けなくなって根負けして20代の自分に逆転されるかも知れません。まあそんな疲れる試合は今となっては全然楽しくないしやりたくもないですけどね。
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ジョコビッチ棄権

2024-06-05 23:59:32 | テニス
 全仏オープンの男子シングルスもベスト8が出揃いました。組み合わせはジョコビッチvsルード、ズべレフvsデミノー、アルカラスvsチチパス、シナーvsディミトロフとなりました。順調にいけばジョコビッチ、ズべレフ、アルカラス、シナーが勝ち上がるところで、本当に強い選手が勝ち残ってきたなという印象でしたが、なんとジョコビッチが準々決勝を棄権してしまいました。膝の負傷ということですが、やはり寄る年波には勝てないというか、連続してフルセットの苦戦を強いられてきて体が悲鳴を上げたということでしょう。

 クレーキングのナダルが今大会で最後となり、マレーとともに1回戦で去りました。旧世代最後の砦となるジョコビッチはここまでさすがの貫禄で勝ち上がってきたのですが、ベスト4に残れなかったということで、この数年間続いてきた新旧世代交代の争いもついに今年で完全決着となりそうな雰囲気です。ちなみにズべレフとデミノーはまだ試合をしていませんが、ボトムハーフはアルカラス、シナーのトップ2が順調に準決勝に進んでいます。

 ズべレフvsデミノーは恐らくズべレフの圧勝で終わるのではないかと思います。そもそもクレーコートとの相性が悪いデミノーがドローに恵まれたとは言えベスト8まで勝ち上がったこと自体が驚きです。ズべレフは1回戦でナダルに引導を渡した形になったので、最低でもジョコビッチと対戦するところまでは勝ち上がらないと格好がつかない立場でしたが、相手がルードとなり決勝進出の可能性も大きくなってきました。ただルードはジョコビッチ戦がなくなって休養できたのに対して、ズべレフはずっとタフな試合をしてきているだけに疲労が心配ではあります。

 優勝の本命はやはりボトムハーフのアルカラスとシナーの2人です。ジョコビッチが去ったいま、準決勝の2人の対戦が事実上の決勝戦となりそうです。ちなみにその2人にそれぞれ敗れたチチパスとディミトロフはともに片手バックハンドです。消えつつある片手バックの現在の代表的な選手ですが、クレーではやはり厳しい戦いになってしまいました。彼らにはウィンブルドンに期待しましょう。
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太陽が友達だった頃

2024-06-01 23:59:12 | テニス
 今日から6月。夏至も近く1年でもっとも陽射しが強い時期です。もちろん真夏の方が気温や湿度の高さもあって環境的には厳しく感じますが、単純に太陽光線を浴びていて疲れるのはこの季節です。今日は午後からテニスをしていて本当に途中で疲れてきました。日陰にいれば比較的快適なのに、太陽の下に出るとどんどん体力を削られていく感じです。太陽光は有害光線かなと思ってしまいます。

 子どもの頃は全然そんなことは感じませんでした。今より気温は低かったこともありますが、太陽光を全身に浴びるのは気持ち良いことだと思っていました。最近「日光浴」という言葉は死語になってしまったのかも知れませんが、1960~70年代は健康のために推奨されていたし、よくプールサイドで裸で寝転がって体を焼いていたものです。真っ黒に日焼けしていると子どものみならず若い女性でも「健康的」だと称賛されていました。日焼けした夏目雅子や榊原郁恵がグラビアを飾っていたのが懐かしいです。

 1990年頃でもまだその名残はあり、夏場のテニスの時に上半身裸でプレイしている若い男性を良く見かけました。と言うか我々も裸になってテニスしていたのを思い出します。今なら女性陣からハラスメント事案として訴えられてしまうかも知れません。それにあの頃は女性でもテニスの時に今のように顔を覆うマスクをして帽子を被ってサングラスをしてテニスしている人なんていませんでした。むしろノースリーブのワンピース型のテニスウエアでこんがり日焼けしながらテニスをしていたものです。

 ともあれ、真っ黒に日焼けしているのが男女とも魅力的だとプラスに評価された時代は遠く過ぎ去りました。今は男性でも美白が称賛され、真っ黒な顔でテレビに出ているのはハワイ帰りの長嶋一茂くらいなものです。我々の世代の感覚では韓国アイドルのように男性が真っ白な顔をしているのは馴染めないのですが、あの男性性を極限まで抑え込んだ中性的な雰囲気が良いのでしょう。太陽が友達だった頃が懐かしいです。

 
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錦織圭復活勝利

2024-05-28 23:21:30 | テニス
 出場するかどうか危ぶまれていた全仏オープンの錦織圭ですが、1回戦を接戦の末に逆転勝利を収めて2回戦に進出をしました。グランドスラムに出場したのは2021年全米以来3シーズンぶり。1回戦の相手は予選を勝ち上がってきた世界166位ガブリエル・ディアロ。22歳と錦織より一回り若い選手です。2メートルを超える長身でスタミナもパワーも錦織より上で、今の錦織にはかなり荷が重い相手でした。

 試合は錦織が2セットを競りながらも取って先行しましたが、途中からディアロが調子を上げてきてフルセットにもつれ込んでしまいます。ファイナルセットも錦織が先にブレイクをされたところで、いよいよこれは厳しいかと思われましたが、そこから逆転をしていくのが昔から錦織の真骨頂。その粘り強さ、勝負強さは相変わらずで、7-5, 7-6 (7-3), 3-6, 1-6, 7-5のフルセットの大熱戦を見事に制し久しぶりにグランドスラムで1勝を上げました。フルセットでの勝率は現役選手最高という錦織らしい勝利でしたが、ただこれだけフルパワーを消費してしまうと、2回戦でちゃんと戦えるのか心配になります。

 その2回戦の相手は第15シードのアメリカのベン・シェルトン。ディアロよりさらに若い21歳の新鋭ですが、4月のクレーの大会で優勝をしていて好調です。強敵ですが、それ以上に錦織のコンディションが整うかどうかの方が気になります。無理してまた大きな怪我をしてしまったら、いよいよ引退の危機です。もちろん万全なら頑張って欲しいですが、クレーの試合はどうしても試合が長引き体に負担がかかりますから、あまり無理しないで得意のハードコートシーズンに向けて調整して欲しいと願っています。
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考えないでテニスする人

2024-05-27 23:59:06 | テニス
 落合博満が自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」で 「プロ野球界でしっかりと考えて野球をやっている選手は全体の何%だと感じていますか?」という質問に対して「考えないで野球をやっている選手はほとんどいない」と回答しました。考えてやっても結果が出なかったのを客観的に見ると、考えてないのかと見えてしまうのではないかと言うことでした。さすが落合、説得力があってなるほどと思いました。

 野球というのはスポーツの中でもかなり「間」がある競技です。というか、他競技に比べたらほとんど「間」ばかりですから、ゆっくりと考える時間がたくさんあります。だから余計に考えることを言われるのではないかと思います。同じ球技でもサッカーやバスケ、ましてバドミントンや卓球などは刻々と変わる展開に対して瞬時の反応でプレーしていますから、野球のようにゆっくりと考えている暇がありません。練習段階である程度パターンを身につけておいて、プレーが切れた時にどのパターンでいくか決めて、あとはその場の対応で、ということになっていそうです。

 そういう点ではテニスは微妙です。1ポイントごとに間があるし、ゲームの間にも時間がありますから、野球のようにある程度はまとまって考える時間はあります。またラリー中も卓球よりは時間に余裕がありますから、プレーしながらも相手を観察したり、駆け引きをする時間もあります。野球ほどではないにしろ、比較的考えることで状況を有利にしたり打開したりすることができる競技だと思います。

 ところが我々アマチュアのお楽しみプレーヤーレベルだと、全然頭を使っていないんじゃないか、というプレースタイルの人がたくさんいます。とにかく自分の一番良いショットを打つことに全神経を集中していて、相手のことなんて見ていないし気にしていないようなプレーをします。勝つ時は豪快に勝ちますが、負ける時は自滅じゃないかと思うような負け方をします。「もう少し考えてやれば良いのに」と傍から見ていて思いますが、本人がそれで楽しいなら横からどうこう言う話でもないので黙って見ています。

 ただもしかしたら、そういう人も実は「考えていない」のではなく「考えてみたけど結果が違った」のかも知れません。もしくは「考えても無駄だったので考えなくなった」という可能性もあります。外から見ているだけでは内面まではわからないと、落合の話を聞いて少し思い直しました。

 
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目が肥える話

2024-05-25 23:53:17 | テニス
 「肥える」と言っても体重の話ではありません。一流に触れると「目」やら「耳」やらが肥えるという話です。僕にとってはテニスが典型的な例で、昔からトッププロの試合を見に行くのが好きで、名古屋ではなかなか見られないので、東京まで「ジャパンオープン」や、もう無くなってしまった女子の「パンパシフィックオープン」などを見に行っていました。ジャパンオープンではフェデラーやナダルを見たし、パンパシフィックオープンではヒンギスやシャラポワを見ました。それが高じて2005年には全豪を見にメルボルンまで出かけました。63年の人生の中でもかなり上位にランクインする楽しい思い出です。

 そして縁あって2010年から山本麻友美プロ(元日本12位)と一緒に定期的にテニスができるようになりました。世界のトッププロを生で見るのも勉強になりますが、やはり同じコートに立ってプロの選手とテニスをするのはもっと勉強になるし刺激になるし、何より自信になります。なにせ少々テニスが上手いとか強いとか言っているインハイやインカレ経験者というアマチュアプレーヤーと対戦したところで、いつも一緒にテニスをしている山本プロ以上の人はいないわけですから、あまりそんな中途半端な肩書きにビビらずに済むようになりました。だからと言って勝てるという話ではないですけど、気後れして試合する前から負けているという状況からは抜けられました。

 今ではかなり山本プロのプレーに慣れてきたので、「目」だけではなく、テニスに対しての「体感」もすっかり肥えてしまいました。山本プロと仲が良い元インカレチャンピオンの女性とも一緒にプレーをよくするようになりましたが、本来ならインカレチャンピオンなんて雲上人なのに、山本プロに比べたらまだ随分と戦える方だな、などと感じてしまうのです。これが良い意味での慣れるということだと思います。テニスに限りませんが、レベルの高い相手と練習すればするほど、気づかないうちに自分のレベルが上がっていきます。環境は本当に大事です。

 もちろん、プロと一緒にテニスをしているからと言っても、プロに近いところまで一気にレベルアップするわけではありません。目が肥えることによって自分自身のプレーについても理解力が上がるので、己の限界もわかるようになりますから無謀な夢は逆に見なくなります。とは言えテニスに対する目が肥えたことで、他人のプレーの長所短所も良く見えるようになりましたから、少なくともテニス解説者としての能力は上がりました。残念ながらコート脇のベンチで解説するくらいしか使う場面はない能力ですけどね。

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