6月のピアノの発表会に向けて昨年10月から練習を始めた「Endroll」。ピアノデュオのレ・フレールの曲ですが、実は10年前に挑戦していて、1年以上かけて練習したにも関わらず不完全燃焼で終わり、いつかリベンジを狙っていました。今回は8カ月の練習期間ですが、一度弾いている曲ですから8ヵ月もあれば十分前回を超える演奏ができると思っていました。なにせあれから10年もピアノを弾いてきたのです。
ところが練習をスタートしてから約5ヵ月が過ぎたのに、未だに10年前のレベルに達していません。10年前に弾いた時の動画が残っているのですが、それを見ても今よりちゃんと弾けています。「上手に」弾けているわけではありませんが、今よりも指が回っていて「正しく」弾けています。今回は今日まで5ヵ月練習したにも関わらず、まだ速く細かい指の動きが全然できていません。これは想定外でした。
10年続けていれば譜読みは当然早くなります。曲の理解度も上がります。ところがそれに反して指の動きはむしろ鈍く遅いのです。練習量が足りないのかも知れませんが、それも10年前より筋力が落ちていて練習を長く続けられません。10年前は30分ずっと弾いても腕が攣りそうになるほど疲れることはありませんでしたが、今は15分で早くも腕が痛くなってきます。さらに腰も最近痛いので、一層練習時間が短くなってしまいます。
筋力が落ちているだけではなく、俊敏さも落ちています。いつまで経っても速く指が動くようにならないのは加齢のせいだとしか思えません。テニスも長年ずっと続けてやっていますが、ブランクがなくてもやはり筋力も俊敏性も徐々に衰えてきています。繰り返し練習することで衰えを技術である程度はカバーできても、肉体的な限界は確かにあります。
今回の発表会で仮に上手く弾けなくても諦める気はないので、また再々挑戦したいとは考えていますが、ますますこれからは年齢との戦いとなるのかと思うと、なかなか厳しいものがあるなとは覚悟しています。