今日の朝ドラ『虎に翼』はわずか15分間のドラマとは思えないほど内容が濃くて、1時間のドラマにできるのではないかというくらいでした。メインのストーリーは昼ドラばりのドロドロした大庭梅子(平岩紙)の遺産分割協議からの、嫁も妻も母もやめて出ていく宣言で、これはこれでずっと見てきた視聴者からしたら実に痛快な展開でした。それにしても死んだ夫の妾と大学生の息子が付き合っているというのは、昼ドラでもなかなかなレベルなのに、よく朝ドラで描いたものです。
そしてサイドストーリーとして、家庭裁判所が主催する「愛のコンサート」出演者として前作『ブギウギ』の茨田りつ子(菊地凛子)が登場しました。セリフでは福来スズ子(趣里)の名前まで出てきて、朝ドラファンを喜ばせました。朝ドラは同じ視聴者がずっと見続けている可能性が高いので、こうやって過去作の登場人物がカメオ出演するのはファンサービスとして良い企画です。『ブギウギ』『虎に翼』と連投の岡部たかしのように同じ俳優が違う役で出ていることもあるので、やり過ぎは混乱しかねないですから、チラッとサービス的にやるのが一番です。
さて、寅子(伊藤沙莉)の大学の同期生5人組でまだ戦後になって姿を見せていないのは桜川涼子(桜井ユキ)だけになりました。それぞれにスポットが当たるように作られているので来週あたりは涼子の番ではないかと推測しています。あとドラマのモデルとなっている三淵嘉子は初代最高裁長官の息子と再婚しているので、いまドラマに登場している星朋彦初代最高裁長官(平田満)の息子星航一にキャスティングされていることが発表済の岡田将生がいつ登場するのかが注目です。