幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

照ノ富士独走

2024-07-21 23:59:24 | 大相撲
 大相撲名古屋場所も中日を終えて折り返し。今のところ横綱照ノ富士が8戦全勝で単独トップに立っています。横綱らしい強さを見せて悠々の全勝で、このまま独走できるかどうか。追うのは2敗の大関琴桜と、幕内下位の元大関正代、そして美ノ海。琴桜は照ノ富士に次ぐ東大関ですし、正代も10枚目ならさすがにそれほど負けはしないことでしょう。この2人はまだ星を伸ばしそうです。ただ正代は上位と当てられたらコロっと負けそうなので、やはり琴桜が照ノ富士を追う一番手です。

 3敗には大関豊昇龍、関脇大の里を含めてたくさんいますが、もう照ノ富士に追いつくのはかなり厳しいです。可能性があるとしたら照ノ富士が怪我をして途中休場した場合だけでしょう。優勝争い以外の注目は大関復帰をかける霧島が4勝4敗と苦しい星勘定になっていることで、10勝できれば来場所大関復帰ですが、残り7日間を6勝1敗で乗り切らなければなりません。まだ照ノ富士、琴桜との対戦を残しているだけにかなり苦しいです。またカド番の大関貴景勝もここまで3勝5敗。こちらも上位陣との対戦を残しているので相当苦しい星勘定になってきました。

 このまま霧島が復帰できず、貴景勝も陥落すれば、大関は琴桜と豊昇龍の2人だけになり、元大関の幕内力士が御嶽海、高安、朝乃山、正代を含めて6人となります。大関経験者だらけです。ガチンコが増えて星を買えなくなったことで陥落者が増えた上に、親方株が取得できずに引退できないまま現役を続けている力士も多いのでしょう。昔に比べて大変な時代ですが、平幕を上がったり下がったりしているくらいが気楽で良いと思っている元大関も何人かいそうです。

 将棋の棋士なら弱くなればかつての竜王名人でもA級から陥落してB級、C級へと落ちていくように、実力が落ちたのに大関にずっととどまっていられたことが本来おかしな制度でした。番付は実力を反映したものである方がやはり望ましいので今の方が良いと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大の里の史上最速優勝

2024-05-26 23:30:16 | 大相撲
 大相撲夏場所千秋楽、新小結の大の里が12勝3敗で初優勝を果たしました。初土俵から所要7場所での幕内優勝は幕下付け出しでは1972年夏場所の輪島の15場所を抜き、先場所の尊富士の10場所も更新する史上最速記録です。入門して1年後に幕内優勝とは恐れ入ります。また、新三役優勝は1957年夏場所を小結で制した安念山以来67年ぶりで昭和以降2人目。これで大の里は新入幕から3場所を11勝、11勝、12勝ですから、すでに実力は大関と言ってもいいくらいです。

 と言っても、相撲の世界では「役力士で3場所通算33勝」が大関昇進の目安ですから、大の里の大関取りは今場所が起点となります。7月、9月の2場所を10勝、11勝で乗り切れば11月場所では新大関です。今の大の里なら文句なしで大関昇進を決めそうに思えますが、何があるかわからないのが相撲です。特に怪我が怖いので、気をつけて欲しいです。大関から陥落した力士たちは昨今たくさんいますが、ほとんどがやはり怪我が原因でした。大の里は横綱を張れるだけの逸材ですから、大関は通過点として一気に昇進していって欲しいです。

 それにしても今場所もまた「番付の意味」が問われるような場所でした。毎場所のように新入幕力士が活躍し、平幕力士が優勝争いをリードしています。今場所は辛うじて琴桜が大関らしいところを見せましたが、それでも大銀杏も結えない力士に優勝をさらわれたことには変わりありません。豊昇龍は強さと脆さが同居していて安定感がありませんし、貴景勝は故障がち、霧島は大関陥落が決まりました。横綱照ノ富士はさすがにもう引退間近でしょう。

 今の状況は世代交代の過渡期です。衰えが目立つ旧世代と未来を担う新世代が交錯していますから、毎場所不安定な混戦になるのも仕方ありません。1年後の番付に東西の横綱として琴桜と大の里が並んでいれば、落ち着くのではないかと思いますから、それまで2人とも大きな怪我をしないことだけを願います。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尊富士の優勝

2024-03-25 23:51:42 | 大相撲
 新入幕の尊富士の優勝で終わった春場所。最後まで優勝を争ったのが入幕2場所目の大の里だったことで、ファンとしては有望な若手同士の争いが見られて面白かったと思いますが、反面大銀杏も結えないポッと出に主役の座をさらわれた上位陣の不甲斐なさが情けないし心配にもなります。番付の重みが全く感じられなかった場所に、きっと八角理事長も同じ思いをしていることでしょう。

 尊富士は110年ぶりとなる新入幕力士の優勝だけではなく、大鵬以来の新入幕力士の初日からの11連勝というタイ記録と、初土俵から10場所目での幕内優勝という新記録を作りました。さらに優勝に加えて三賞も独占。まさに記録尽くしの場所でした。とは言え、尊富士はもう24歳。大関豊昇龍と同い年です。単に角界入りが遅かっただけで、完成されたルーキーでした。これまで初土俵からの最速優勝記録を持っていた貴花田、朝青龍とは立場がちょっと違います。

 とは言え、これだけの記録を作ったのですから、将来が楽しみなことには変わりありません。何より今場所14日目の朝乃山との一番で負けた上に右足首を故障したにも関わらず、千秋楽に強行出場して勝利し優勝を自力で掴んだその気持ちの強さが、過去の強い力士たちに共通するものを感じます。もちろん怪我をおしての出場はリスクもあり見方によっては無謀とも言えますが、格闘技である相撲ではそれくらいのメンタルがないと大成はしないのではないかと思います。

 184センチ143キロという体格は、大型化が進む現在の相撲界では決して大きい方ではありませんが、馬力とスピードがあり一気に前に出る相撲は魅力的です。かつての記録保持者だった大鵬、貴乃花、朝青龍のような大横綱になれるかどうかはまだ未知数ですが、近い将来の大関候補としては有力でしょう。楽しみな力士がまた上がってきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尊富士の連勝記録

2024-03-20 23:31:46 | 大相撲
 大相撲春場所で新入幕の尊富士が快進撃を続けています。今日11日目で幕尻の前頭17枚目ながら新大関琴ノ若と対戦。なんと寄り切りで琴ノ若に勝って初日から無傷の11連勝としました。新入幕力士の11連勝は1960年の大鵬以来2人目。64年前の記録に並ぶというのはとんでもないことですし、しかもその記録を持っているのが昭和の大横綱で史上最強とも言われる大鵬なのですから、尊富士の記録の凄さがわかります。

 しかも新入幕での優勝も可能性が高くなりました。全勝の尊富士に続く1敗力士はおらず、2敗も大の里ただ1人。3敗に大関豊昇龍、琴ノ若、平幕の豪ノ山、高安の4人がいますが、この5人もこれから直接対決で潰し合いをしますから、2差をキープしている尊富士がかなり星勘定の上では有利です。すでに大の里、琴ノ若に勝っている尊富士は、明日豊昇龍との対戦が組まれていますが、この一番に勝てば優勝確率はかなり高くなりますし、負けてもまだリードは保てます。

 もし新入幕力士の優勝となると、1914年の両国以来、なんと110年ぶりの大記録となります。さすがに強心臓の尊富士も、ここまで優勝が大きく見えてくると緊張もするでしょうし、今の勢いのままいけるかどうかはわかりませんが、できることなら歴史的快挙を見届けたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大相撲は上位陣総当たり戦へ

2024-01-25 23:47:30 | 大相撲
 初場所は7日目が終わったところで朝乃山が全勝をキープしていたので優勝の本命だと予想していました。ところがなんと朝乃山は中日に玉鷲に敗れ、しかも足首を捻挫して休場してしまい優勝争いから脱落。さらに幕内下位で1敗を堅持していた阿武咲と大の里が、10日目から上位陣に当てられてともに3連敗。結局、1敗の関脇琴ノ若を2敗の横綱照ノ富士と霧島、豊昇龍の両大関が追うという形になっています。番付上位の4力士の優勝争いに絞り込まれたわけで、これはこれで面白くなってきました。

 残り3日間はこの4人による総当たり戦になります。これを3戦全勝で乗り切った力士が優勝しそうですが、琴ノ若は星ひとつ分のアドバンテージがありますから2勝1敗でも優勝争いに残れます。そう考えると優勝ラインは13勝になりそうですが、12勝でも優勝決定戦の可能性もあります。勝ったり負けたりの混戦の末の決定戦になればそれはそれで面白いですが、すっきりと本割で決まる方が本来的には良い形です。

 4人の中では横綱の照ノ富士が実力的に頭ひとつ抜け出しているとは言え、体調の問題、勢いもありますから、ほぼ4人は拮抗していると見ていいでしょう。強いて言えば実力の照ノ富士、横綱昇進をかける霧島、勢いに乗る琴ノ若と比べると、豊昇龍がやや不利かもしれません。僕の予想では本命霧島、対抗が照ノ富士です。霧島は13勝の優勝なら横綱昇進確定でしょうが、12勝で決定戦の末の優勝だと少し昇進については揉めるかも知れません。

 それにしても朝乃山は残念でした。個人的には早く上位に戻ってきて欲しいのにツキがない感じがします。いま7勝2敗3休なので、明日から土俵に戻って勝ち越しを目指すようですが、無理してさらに怪我を悪化させないか心配です。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝乃山全勝キープ

2024-01-20 23:30:28 | 大相撲
 大相撲初場所は横綱照ノ富士が復帰して、久しぶりに上位陣が揃っていたのですが、大関貴景勝が4日目から休場したので、横綱大関3人が全てモンゴル勢となりました。朝青龍の頃から長きにわたって続くこの「モンゴル時代」を止めるのは琴ノ若か熱海富士かと思っていたら、今場所は朝乃山が初日から7連勝と好調です。本命がいよいよ戻ってきたと注目しています。

 出場停止処分で大関から三段目まで陥落して、そこから順調に前頭筆頭まで番付を戻してきましたが、先場所は怪我で休場し今場所は前頭七枚目まで番付を落としてしまいました。実力的にはほぼ大関ですから、上位力士と当たることがないこの位置なら勝って当たり前とは言え、今場所はここまで腰を十分に落として危なげない盤石の取り口で白星を重ねているのは素晴らしいと思います。

 このまましばらく連勝を続ければ、終盤戦には横綱大関との対戦も間違いなく回ってくることでしょう。いま全勝は朝乃山ひとり。1敗は大関霧島と関脇琴ノ若、それに14枚目の阿武咲と15枚目の大の里。照ノ富士と豊昇龍は2敗しています。2敗までが優勝圏内だとすれば、現時点でのリードは朝乃山にとってかなり有利な状況です。出場停止処分がなければ今頃は横綱になっていてもおかしくはない朝乃山だけに、いつまでも平幕でとどまっていないで、さっさと大関復帰を果たし、横綱昇進を目指して欲しいです。じゃないと面白くありません。それに富山出身の朝乃山ですから、被災した北陸の人たちのためにも頑張って欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寺尾逝く

2023-12-19 23:52:11 | 大相撲
 大相撲の元関脇寺尾(錣山親方)が亡くなりました。まだ60歳という若さです。力士は短命なのが宿命とは言え、寺尾のようなソップ型の力士はそれなりに長生きするかと思っていましたが、人の寿命はわからないものです。寺尾は元関脇鶴ヶ嶺の三男で元十両の鶴嶺山、元関脇逆鉾とともに「井筒3兄弟」と呼ばれ、逆鉾とともに大相撲史上初の兄弟同時三役にもなりました。細身の体ながら回転の良い激しい突っ張りで、横綱にも大型力士にも真っ向から立ち向かっていく気風の良い相撲で人気力士でした。

 39歳まで土俵を務め「鉄人」の異名もつけられたほどで、「花のサンパチ組」(双羽黒、北勝海、小錦、琴ヶ梅ら)の中でも最後まで土俵に上がり続けたので、10歳年上の千代の富士とも9歳年下の貴乃花とも、世代を超えて何度も対戦して名勝負を繰り広げてきました。千代の富士に土俵中央で吊り落としで叩きつけられた相撲と、貴乃花に土俵際で逆転負けを食らって花道でさがりを叩きつけて悔しがった相撲が印象的でした。ともに負けた相撲ですが、それが印象に残っているあたりが通算敗戦数が歴代2位の寺尾らしいところです。

 常に真っ向から全力勝負で立ち向かう寺尾の相撲は本当に気持ちが良くて、単に美男でソップ型だったから人気があったというわけではありません。勝っても負けても良い相撲を見せてもらったと感じる力士が寺尾でした。僕が60年近く相撲を見てきた中で、寺尾より強い力士はたくさんいますし、寺尾より見ていて面白い相撲を取る力士も何人もいますが、未だに寺尾よりも気持ちの良い相撲を取る力士を知りません。ご冥福をお祈りいたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異例の霧島vs熱海富士

2023-11-24 23:59:47 | 大相撲
 昨日の僕の予想が少し外れました。2敗の霧島と熱海富士が勝ち、3敗の琴ノ若と一山本が負けてしまいました。それでも普通なら残り2日間あるのですから4敗の力士までは可能性がゼロではないのですが、14日目に大関霧島と前頭8枚目の熱海富士の異例の対戦が組まれたため、どちらかは3敗までしかしないことが決定。4敗勢の優勝の可能性がなくなってしまいました。

 通常なら千秋楽でしかやらない13日目打ち出し後の14日目の割の決定。大関同士の対決を外された豊昇龍にしてみれば屈辱ですが5敗目を喫した以上仕方ありません、興行的に考えても優勝争いでトップを並走する2人の直接対決がないのは面白くありません。これは相撲協会のファインプレーでしょう。

 霧島は今場所優勝すれば来場所は綱取り場所になります。押し相撲の貴景勝や強引な取り口が目立つ豊昇龍に比べて、組んでも離れても自在に相撲が取れる霧島は大関3人の中で一番安定感があります。今日で年間最多勝争いでもトップに立ちました。このチャンスは絶対に逃したくないことでしょう。

 熱海富士はやはり先場所の優勝争いをした経験が生きているようです。硬さがなく、実に安定した強い相撲を見せています。21歳で現在の前頭8枚目が自己最高位ですが、先場所と今場所の強さはすでに三役クラスではないかと思います。素質は以前に北の富士が「相撲界の大谷」と評したほど周囲からも認められていますが、経験と稽古でその素質が一気に花開いた印象です。「令和の高見盛」と言われる素直な性格でテレビに出れば今後は人気者になるでしょう。横綱が早く欲しい相撲協会としては霧島に優勝して欲しいでしょうが、新しいスターの出現を望むなら熱海富士の優勝でも良いかなという思惑もあっての14日目異例の直接対決かも知れません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今場所も熱海富士

2023-11-23 23:27:48 | 大相撲
 一山本の活躍を注目していた九州場所ですが、12日目を終わってトップに立っているのは2敗の大関霧島と前頭8枚目の熱海富士。3敗で追うのが関脇琴ノ若と前頭14枚目の一山本となりました。大関貴景勝と豊昇龍、関脇大栄翔ら番付上位の実力者は4敗と後退しています。3大関と大栄翔は、これから3日間でお互いに対戦して星を潰し合うことになるので、霧島が2敗を守り切れるかどうかは微妙なところ。上位との対戦を終えた琴ノ若と、平幕の熱海富士が残り対戦相手からすると少し有利になってきました。

 琴ノ若は明日が下位で好調な4敗の竜電、14日目は多分元大関の朝乃山、千秋楽が番付通りなら関脇若元春ですが今日で負け越しているように調子が上がらないので、恐らく熱海富士との対戦が組まれそうな気がします。熱海富士の今後の対戦相手は、明日が元大関の4敗の高安、14日目は一山本、千秋楽が琴ノ若かなと予想しています。みな好調な力士相手だけにどうなるかはわかりませんが、熱海富士は先場所に続く2場所連続の優勝争いをしているように充実しているので、このまま千秋楽まで優勝争いに残りそうです。

 熱海富士が優勝すると初土俵から所要19場所目。4場所目で初優勝した貴花田(貴乃花)、朝青龍という後の大横綱の史上最速優勝を、大幅に上回る快挙となります。21歳で2場所連続優勝争いをしているだけでも将来性は十分ですが、これに最速記録で花を添えられるかどうか。今場所の優勝争いの予想は混沌として難しいですが、3敗で霧島と熱海富士が優勝決定戦になって熱海富士が先場所貴景勝に決定戦で負けた屈辱を晴らすのではないかと考えます。やはり先場所の決定戦での負けがひとまわり熱海富士を成長させたと思いますから。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一山本の快進撃

2023-11-17 23:59:17 | 大相撲
 今年最後の九州場所。横綱照ノ富士はまた休場で、優勝争いは3大関3関脇の上位陣が中心になります。現時点で関脇琴ノ若が全勝、大関貴景勝、豊昇龍が1敗、大関霧島と関脇大栄翔が2敗、関脇若元春は3敗と出遅れています。大器琴ノ若がいよいよ本格化してきたように感じます。若いと思っていましたがもう25歳になりました。下から23歳の王鵬、平戸海、21歳の北青鵬、熱海富士らが番付を上げてきています。早く大関に上がり、さらに上を目指して欲しい力士です。

 琴ノ若と全勝で並んでいるのが返り入幕の一山本。先場所十両優勝をして幕内に戻ってきました。今場所幕内で2場所連続の優勝をすれば1914年の両国以来109年ぶりの快挙となるそうです。さすがにまだ6日目を終えた時点で優勝云々は気が早過ぎますし、勝てば勝つほど後半は上位陣に当てられてしまいますから勝ち続けるのは難しいでしょうが、前頭14枚目と下位だけにしばらくはまだ白星を重ねられそうです。

 一山本は先月30歳になりました。昔ならベテランですが、力士の寿命が伸びた昨今ではまだ中堅という年齢です。大学を卒業後は北海道福島町で地方公務員として働いていたのに、23歳で公務員を辞めて新弟子検査を受けて角界入りした異色力士として入門当時は話題になりました。最近は幕内下位で勝ったり負けたりしていましたが、今年名古屋場所で怪我をしてから引き技を駆使する相撲を反省して、前に出る相撲に変えたとか。それが先場所の十両優勝からの今場所の活躍に繋がったようです。

 一山本がどこまで快進撃を続けられるかわかりませんが、上位陣に当てられるようになるまで好調を維持し続け、役力士相手に力強い相撲を見せてくれることを楽しみにしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする