幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

錦織凱旋

2014-09-30 00:48:15 | テニス
 全米オープン後の初めての大会となるマレーシアで錦織が見事に優勝を果たしました。第1シードで強豪選手が出ていなかったとは言え、格下相手に波乱を許さずにしっかり勝ちきったのは大したものです。これで今季ツアー3勝目となり、すっかりツアーの中心選手という風格も出てきました。

 マレーシアからすぐに東京に乗り込んできた錦織。日本国内唯一の男子ツアー大会である楽天ジャパンオープンが開幕しました。2005年に初観戦して以来、僕も何回も足を運んだ大会ですが、今季は忙しいし体調も悪いしお金もないしで、テレビ観戦の予定。しかし錦織の凱旋ツアーとなることで、これまでになく観客動員も増えそうだし、マスコミ報道も多そうです。

 今大会の第1シードはバブリンカ、第2シードはフェレール。ただフェレールが初戦であっさり負けてしまいました。錦織なら有明の速いコートで、相性の良いフェレールは怖くありませんでしたから、負けてもそんなに助かったというわけではないでしょう。やはり怖いのはライバルであるラオニッチです。それとツォンガ。ビッグサーバーに有利なコートだけに、バブリンカも含めて難敵が揃っていますから錦織としては苦戦を免れません。

 ただ錦織の今の目標はツアーファイナルに出場すること。世界トップ8だけが参加できる大会に日本人男子選手として初参加になるわけですから、出場を確実にするためにもこの秋のアジアシリーズでポイントをなるべく多く獲得しておきたいところ。故障をしない程度にガンガン頑張ってほしいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀座

2014-09-29 01:34:32 | 日記
 昨日は義弟の結婚式代わりに、銀座の和食店で両家の家族が集まって食事会をしました。以前にも書いたように義弟は54歳、相手の女性は30歳。なのに先方が気に入ってくれて結婚に至ったわけで、こちら側としては信じられないやら、ありがたいやら。家族の顔合わせでは本当に申し訳ないと土下座で謝罪しなければと覚悟していましたが、先方がとても気持ちよくこの結婚を受け入れていただいていて、本当に和やかで良い食事会となりました。

 それはともかく、久しぶりに銀座に行ったので、食事会の前に少しだけブラブラと「銀ブラ」をしてみました。新入社員時代に3ヶ月間銀座で研修を受けていたので、僕にとって東京で一番馴染みがある街は実は銀座です。思い出深い界隈を歩きまわってみましたが、さすが銀座というべきか、30年以上前から基本的にはあまり変わっていませんでした。もちろん、個々のお店は入れ替わっているところも多いのですが、街の骨格が変わっていないので、当時と比べてもあまり違和感がないのです。

 普通はさすがに30年もの時間が経過すれば随分と街が変わった印象を受けるものですが、日本で一番高級、一番大人の街である銀座は「できあがっている」安定感が抜群で、それだけに30年分も年齢を重ねた僕にしてみれば、新入社員時代よりもずっと馴染みやすく落ち着ける街に感じました。

 と言っても、実際に馴染みの店があるわけでもないし、そんなに詳しいわけでもないですから、あくまでもそういう印象を受けたというに過ぎませんけど。銀座で遊び慣れているような人間には到底なれなかったわけですが、まあ名古屋で楽しめてますから良いかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御嶽山噴火

2014-09-28 00:44:54 | 時事
 御嶽山が突如噴火して大変な被害が出ています。今回は季節が秋の紅葉シーズンで、登山する人の多い土曜日に噴火したことで犠牲者の数を増やしてしまいました。登山者が撮影した映像などを見ると、本当に火山灰が迫ってくる様子がリアルで恐ろしく、「命からがら」逃げてきたという人たちの言葉が真に迫っていました。

 地震予知に比べて火山噴火の予知は簡単そうですが、御嶽山のように観測記録が少ない場合はそうでもないようです。御嶽山は長年死火山だと思われていました。有史以来初の噴火が1979年というのでは仕方ありません。過去の経験則によって予知をしている現状では、予知しきれないだろうと思います。ただ火山噴火は被害が大きいだけに、より精度が高くなるような研究が進むのを期待するしかありません。

 今後、火山灰は主に東に向かって降るようで、すでに山梨県でも降灰が観測されたそうです。東京にまで灰が届くかも知れないらしく、そうなるとまたマスコミがより一層騒ぎ出すことでしょう。また飛行機も着陸空港を変更したりしていますし、いろいろ生活にも影響が及びそうです。。

 御嶽山は天気が良ければ名古屋からその雄姿を見ることができる馴染みの深い山です。その山がこんなに恐ろしい姿を見せるとは。今年は天変地異が多い年のように感じます。まだ9月末ですから、年末までに大きな地震が来たりしないことを願うばかりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逸ノ城と白鵬相星決戦

2014-09-27 00:41:45 | 大相撲
 大変なことになってきました。逸ノ城が横綱鶴竜をはたき込んで勝ち、白鵬が豪栄道に敗れて1敗。とうとう白鵬と並んで逸ノ城がトップに立ちました。いよいよ100年前の両国以来となる新入幕力士の初優勝が現実のものになりそうなのです。逸ノ城は入門5場所目。1年前にはまだ入門すらしていなかったというのですから、この成長ぶりはまさに文字通り寝て起きたら強くなっているという状況でしょう。

 協会が白鵬との対戦を今日組んだのは英断でした。大関戦を飛ばして新入幕力士との対戦を14日目に入れるのは勇気ある決断だったでしょうが、お陰でまさかの相星直接対決となりました。この一戦がなければ、どちらが優勝してもファンは納得しなかったことでしょう。なによりこれほど純粋に「見てみたい」と思わせる一番はありません。

 普通に考えれば白鵬の優位は動きません。歴史に残る大横綱とまだペーペーの新入幕力士です。100回やっても99回は白鵬が勝ちそうです。ただ今場所の逸ノ城は実力以上のものが出ています。鶴竜や稀勢の里だって、普通はあんな変化技は喰いません。ただ尋常ではない「負けられない」プレッシャーのせいで、失うもののない逸ノ城の思い切った注文相撲にまんまとはまってしまったのだと思います。

 同じように白鵬が重圧を感じて、いつもの相撲を取れなくなるのかどうか。白鵬に限ってそんなことはないと思いますが、豪栄道に3連敗を喫してしまったところを見ると、安心はできません。勝負は何が起きるかわからないから楽しいのです。ところでもしこのまま逸ノ城が1敗を守って優勝したら、殊勲賞は唯一の黒星をつけた勢に与えるべきではないかと思います。2横綱2大関を破った嘉風も候補でしょうが負け越しそうだし、その場合に「該当者なし」にするくらいなら逸ノ城にやってほしいなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地下鉄東山線浸水の賠償

2014-09-26 00:38:56 | 時事
 昨日の名古屋は始発から地下鉄東山線が止まってしまい、大混乱になりました。未明の雨で地下鉄の名古屋駅が浸水。東山線の岩塚から池下までが運転を見合わせてしまいました。名古屋都心部へのアクセスが止まってしまったことで、通勤できなくなった人が大量発生。東山線に並行して走る桜通線になだれ込んだため、日頃は空いている桜通線がすし詰めになった他、他の路線やJRもかなり混雑したようです。

 僕は出勤に東山線を利用しないので影響はなかったのですが、自分だけ無事に出てきてもチームスタッフが来なければ仕事は進みません。また昼には名古屋駅まで行く用事もあったのですが、その時も桜通線経由で行って時間が押したりと、多少の影響は結局蒙ることになってしまいました。

 この浸水は報道によると名古屋駅で建設中の高層ビルの工事現場から水が流入したそうで、工事を請け負っている竹中工務店が責任を認めました。当然、これから原因を究明して対策を取ってということになると、工事は大幅に遅れることでしょうし、名古屋市交通局に対する損害賠償もしなければならないことでしょう。果たしてそれらを合わせた竹中工務店の損失額はいくらになるんでしょう?なかなか考えると怖いものがあります。

 また名古屋市は損害賠償をしてもらえるとしても、我々乗客は誰が救ってくれるのでしょう?会社に遅刻したとか、仕事のスケジュールが狂ったとか、目的地まで迂回したり、タクシーを利用したりしたことで余計な交通費を払ったとか程度でも腹立たしいですが、大事な取引先に行けなかったとか、新幹線や飛行機に乗り遅れたとか、結構大変なことになってしまった人も少なからずいることでしょう。そんな人は賠償してもらえるのでしょうか?本当の被害者は乗客だと思うのですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逸ノ城また快挙

2014-09-25 00:15:18 | 大相撲
 新入幕の怪物逸ノ城がやりました。大関稀勢の里と対戦して何と勝ってしまいました。いくらハートが弱い稀勢の里とは言え、新入幕力士に負けることはないだろうと思っていたら、ハートが弱いからこそ、そういうことを考えて硬くなってしまったのか、あっさりはたき込まれて土。逸ノ城も変化で勝つなんて誉められた相撲ではないけど、と言いたいところですが、すでにそういう言い方をしたくなるところが「新入幕離れ」しているわけで、普通はどんな形であれ大関に勝てば大したもんだと誉められるところです。

 初土俵から5場所での大関戦白星は史上最速。新入幕力士が大関に勝ったのは栃乃花以来14年ぶりだそうです。まさに記録的な勝利。これで全勝白鵬を追うのが1敗の鶴竜と逸ノ城の2人。優勝争いはこの3人に絞られたと言っても良いでしょう。逸ノ城が優勝すれば100年ぶりだとか言う話ですが、これはまるで先日の全米オープンを勝ちあがった錦織のようです。稀勢の里戦に勝ったのがラオニッチ戦勝利なら、今日の豪栄道戦は準々決勝のバブリンカ戦に相当するわけで、もし豪栄道に勝つようなことがあったら本当に奇跡の新入幕優勝が現実味を帯びてきます。

 ただテニスと違って相撲の場合は勝ち上がるにつれて順番に強敵が出てくるわけではありません。残り4日間の対戦相手を考えると、白鵬は横綱大関戦で4日間埋まってしまいますから、なかなか新入幕力士と対戦させるのは難しそうです。ただ鶴竜は白鵬、稀勢の里、琴奨菊とあと1人空いていますから、そこに逸ノ城をもってくることは可能でしょう。日馬富士を始め上位力士が何人も休場しているからこそ実現する対戦です。

 ということで、逸ノ城は3大関1横綱と新入幕ながら対戦するかも。ただ白鵬との直接対決がありませんし、なかなか1差を詰めるのは難しいところ。やはり優勝はさすがに無理かも知れません。もちろん錦織のように準優勝で終わっても、それも錦織同様に奇跡のような快挙であることは間違いありません。すごい力士が現れたものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラ不振の戦犯は?

2014-09-24 00:33:34 | 野球
 ようやく調子が上がってきた名古屋グランパスに比べて、いよいよどうしようもないくらいに不調の中日ドラゴンズ。今季は落合GM、谷繁監督の新体制で「強竜」復帰かと盛り上がった割には、最初から最後まで冴えないまま残り5試合となってしまいました。

 もちろん、監督が替わっただけですぐに優勝できると思うほど甘く考えてはいませんでしたが、せめてAクラス復帰くらいはできるのではないかと思っていました。これでは昨季までの高木監督を替える必要があったのかと疑問に思います。むしろダメになった部分の方が目立つくらいで、勝てないまでも何か収穫があったのかと考えても思い当たりません。

 とりあえずやって欲しかったのは来季以降に繋がるような補強と若手の成長だったのですが、単にベテラン選手が次々と離脱していっただけで、特に若手が成長したとか新しい選手が出てきたという感じはしません。福谷をはじめ経験の浅い投手はたくさん登板させましたが、これは単に台所事情によるもので、むしろこれまでも繰り返してきた若手投手の登板過多による使い潰しになるのではないかと危惧しています。

 野手陣にも希望の光が見えません。相変わらずベテラン頼りで、期待の若手である高橋周や堂上直は結果を残せませんでした。開幕時には4番を任せた平田も終わってみれば相変わらずの結果ですし、将来のドラゴンズの形がさっぱり見えてきません。広島やDeNAにはこれから楽しみな選手が何人もいるのに、これではどうにもなりません。

 落合もGMになったのに、何ら手も打たずに1年が過ぎてしまいました。白井オーナーの信任が厚いせいか、全く落合を批判する声が聞こえてきませんが、一番ダメだったのはどう考えても無策の落合GMでしょう。やったことと言えば契約更改で大ナタを振るって経費削減したことだけ。補強もせずにファンの期待には何も応えていません。来季に向けてGMが本気で仕事をしないなら、今度こそ何のために呼び戻したのかということになると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発表会まで2ヶ月

2014-09-23 00:46:43 | 音楽
 次のサックスとピアノの発表会までいよいよ残り2ヶ月を切りました。ただサックスとピアノでは進捗状況がまるで違います。サックスの「ひこうき雲」は、まだ練習を始めたばかりながら、もうかなり完成度は高くなっています。と言うか、以前の僕ならもう完成と言ってもいいくらいです。練習を始めて1ヶ月弱、単に楽譜通りに吹くだけならさほど問題はないレベルになっています。

 ただこの「楽譜通り」が問題で、どうもその通りに吹いていてもしっくりきません。これは僕の楽譜の読み方が間違っているのかなと疑問に思って、サックスの先生に相談したところ、問題は楽譜の方にありました。詳しいことは昨日のレッスンの模様を先生が自分のブログに書いてくれたので(瀬利優彰「歌謡曲のサックスの譜面」)こちらも読んでいただけるとわかりやすいのですが、要はサックスを楽しむ中級者用に吹きやすくアレンジしてある楽譜なので、ユーミンの絶妙な節回しが再現できていないのです。だから吹いていても自分の知っている「ひこうき雲」じゃないと感じてしっくりこなかったわけです。

 先生と話をして、楽譜を何箇所が変更することにしたら、かなりすっきりしました。後はいかにこの微妙な部分をうまく演奏して、ユーミンっぽく表現できるかというところに心を砕くつもりです。僕の目標は「歌うように、語るように、吹く」ことなので、ここから2ヶ月でそういう表現をできるよにしていこうと考えています。

 順調なサックスに比べて9ヶ月以上も練習しているのに、まだまだ完成にはほど遠いピアノの「エンドロール」ですが、それでも昨日のレッスンではMちゃん先生からちょっと誉めてもらいました。長い間リズムがうまくつかめずに苦労していた部分が、ようやく少しマシになってきたからです。リズムに苦労するのは、まずその部分の指がきちんとできないからで、指に全神経を集中してしまうと、どうしても速いところでリズムに乗りきれないのです。だから歌えばリズムに合わせて歌えるのに、いざピアノに向かうとその通りに演奏ができないということになってしまいます。まず指をきちんと覚えて、それからリズムに合わせるという段階を踏まないとなりません。

 昨日誉められたのは、繰り返し同じところを練習していて、ようやく指が滑らかに動くようになってきたからだと思います。もっともリズムに合わせて本当にきちんと弾けるにはまだ時間がかかるし、あと2ヶ月で本当に曲全体が完成するのかと考えると、かなり不安です。余裕があるサックスに比べて、追い込みをかけないとピアノはかなりヤバイぞと焦りを感じています。まあサックスも両方ヤバかった去年に比べればまだマシかも知れませんが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幹事は早死にするか

2014-09-22 00:13:57 | テニス
 テニスサークルの幹事をしていて頭を悩ますことのひとつに、適正なコート面数の管理というのがあります。面数が少ないと待ち時間が長くなりテニスが楽しめませんし、逆に面数が多いと余計なコート代を払うことになりサークルの会計を圧迫してしまいます。だからなるべく参加人数に対してちょうど良いコート面数を用意したいのですが、そのためには参加人数を正確に把握しなければなりません。

 世の中にはコートを多めにとっておけば問題ないだろうと考えているサークルも見受けられるようです。確かにコート代が格安なら大した金額ではないから会計的には気にしなくても良いのでしょうが、そういう格安なコートほど、キャンセルが出ないかと待っている人たちもいるのですから、僕はなるべくコートを余らせておくことはしたくありません。かと言って、面数を減らしてから参加希望者が出てきた場合、あっさり断るのも残念です。幹事としては、できたらなるべく多くの人に参加してもらいたいですから。

 と言うことで、いつもコートがキャンセルできるギリギリまで出欠の返事を待っているのですが、世の中にはそういう幹事の苦労に頓着しない人も多く、ドタキャンやらドタ参やらを繰り返す人が後を断ちません。もちろん仕事や家庭の事情などで、どうしても都合が変わる人もいることでしょうが、できたら早めに出欠の返事をして欲しいし、変更があったらなるべく早く連絡が欲しいし、なにより一度参加と言ったならドタキャンはしないように最大限努力すべきだろうと思います。その最大限の努力が見えれば幹事も仕方ないと思うのですが、安易にギリギリで変えられると無性に腹が立ちますし、そういう人をどんどん信用しなくなります。

 幹事は気を遣うし、ストレスが溜まるし、愚痴が多くなります。その上、疑い深くなってはとても長生きできそうもありません。もっともずっと幹事をやっているとストレス耐性が高くなるので、逆に少々の人間関係のストレスなど平気になって、ストレスを感じず長生きできる可能性もありますけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

負けてなお逸ノ城

2014-09-21 00:00:01 | 大相撲
 大相撲秋場所は白鵬と鶴竜の両横綱が全勝でトップをキープしていますが、それよりも一気に注目されているのが新入幕でモンゴル出身の逸ノ城。初日から6日目まで三役経験者など幕内常連の力士を相手に全勝を続け、既に実力は幕内上位、もしかしたら三役クラスかと思わせるほどの強さを発揮してきました。髷も結えず日本語もたどたどしいほどですから、相撲の経験値で言えばまだまだのはずなのに、恵まれた体格と素質の高さ、そして風格は新入幕力士とは思えないものがあります。

 7日目の対戦相手は勢。もう若手とは言えない年齢になりましたが、ようやくこの1年ほどで持ち前の素質が開花しはじめてきた人気力士です。相撲は勢の「勢い」が素晴らしく、終始攻めの姿勢を貫いていました。しかしそれを受ける逸ノ城もまたさすが。苦しい体勢になっても、がっぷりと受け止めて容易には攻め込ませません。ただ最後は焦ったのか強引に上手投げにいってしまい、そこを勢にうまく取られて投げられてしまいましたが、なかなか見応えのある良い一番でした。

 観客もよほど力が入ったのか、終わって大きな拍手が2人に送られましたが、まるで勢が横綱大関に勝ったかのような歓声を聞くにつれ、いかに逸ノ城が大物かがわかろうというものです。とても新入幕力士が負けたとは思えない空気でした。負けてなお逸ノ城の凄さが伝わってきた取組だったと思います。

 つい先日まで遠藤が髷も結えないまま幕内まで駆け上がってきて大きな話題になっていたのに、今場所の遠藤はここまで7戦全敗と上位の大きな壁にぶち当たっています。このままでは逸ノ城にすぐに遠藤は追い越されてしまいそうです。願わくばライバルとしてこれからの相撲界を支えていってほしい2人ですから、遠藤の奮起を期待します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする