幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

古畑任三郎が復活の噂

2024-06-30 23:54:38 | テレビ・芸能
 一部メディアでフジテレビが『古畑任三郎』を復活させる準備をしていると報道されて、ファンから反発を食らっているということです。当然です。フジテレビが視聴率が冴えず、特にかつての人気枠だった月9がずっと低迷しているのはわかっていますが、だからと言って焦って古畑を今さら持ち出すのは悪手です。きっと「これじゃない」とファンからそっぽを向かれて、演じた俳優も田村正和と比べられて批判され、挙句に昔の名作に泥を塗るということになりかねません。

 そもそも古畑任三郎は脚本の三谷幸喜が田村正和に当て書きしたドラマですから、田村が亡くなった時に復活はないと断言しています。今さらそれを翻して三谷が古畑を書くとは思えませんが、ただ三谷は劇場用の作品を映画化したりドラマ化したりする時に、そのバージョンの役者に合わせて脚本を直すこともしています。もし「シン・古畑」をやるなら、新しい主演俳優に合わせて三谷が脚本を書く可能性はゼロではないでしょう。

 田村に代わる主演俳優として、木村拓哉、長谷川博己、福山雅治、大泉洋らの名前が上がっているようです。ただこうした見慣れたキャスティングでは誰が演じても田村を超えられる気はしません。だったら三谷が好きそうな劇団系の役者や歌舞伎俳優、もしくは女性刑事に変えるくらいのイメージチェンジをして、全く別のドラマにしてくれたら見たくなります。

 僕の好みで言えば長澤まさみ、石原さとみ、綾瀬はるかといったアラフォーの女優も悪くありませんが、それだといかにもフジ月9的キャスティングになるので、それよりも落ち着きのある深津絵里、松たか子、菅野美穂あたりのアラフィフ女優が年齢的にも良いかなと思います。「古畑任三郎」ではなく、古畑亡き後の後輩の刑事が活躍する物語でお願いしたいです。そうすれば今泉や西園寺、向島が出ることは拒みません。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内容てんこ盛りの15分間

2024-06-27 23:51:55 | テレビ・芸能
 今日の朝ドラ『虎に翼』はわずか15分間のドラマとは思えないほど内容が濃くて、1時間のドラマにできるのではないかというくらいでした。メインのストーリーは昼ドラばりのドロドロした大庭梅子(平岩紙)の遺産分割協議からの、嫁も妻も母もやめて出ていく宣言で、これはこれでずっと見てきた視聴者からしたら実に痛快な展開でした。それにしても死んだ夫の妾と大学生の息子が付き合っているというのは、昼ドラでもなかなかなレベルなのに、よく朝ドラで描いたものです。

 そしてサイドストーリーとして、家庭裁判所が主催する「愛のコンサート」出演者として前作『ブギウギ』の茨田りつ子(菊地凛子)が登場しました。セリフでは福来スズ子(趣里)の名前まで出てきて、朝ドラファンを喜ばせました。朝ドラは同じ視聴者がずっと見続けている可能性が高いので、こうやって過去作の登場人物がカメオ出演するのはファンサービスとして良い企画です。『ブギウギ』『虎に翼』と連投の岡部たかしのように同じ俳優が違う役で出ていることもあるので、やり過ぎは混乱しかねないですから、チラッとサービス的にやるのが一番です。

 さて、寅子(伊藤沙莉)の大学の同期生5人組でまだ戦後になって姿を見せていないのは桜川涼子(桜井ユキ)だけになりました。それぞれにスポットが当たるように作られているので来週あたりは涼子の番ではないかと推測しています。あとドラマのモデルとなっている三淵嘉子は初代最高裁長官の息子と再婚しているので、いまドラマに登場している星朋彦初代最高裁長官(平田満)の息子星航一にキャスティングされていることが発表済の岡田将生がいつ登場するのかが注目です。

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嫌いなことを語り合う

2024-05-31 23:50:23 | テレビ・芸能
 またドラマ『季節のない街』の話ですが、原作に忠実に重くて暗く救いのないエピソードが多い中で、それでもクドカンならではのユーモアが随所に織り込まれていて、どこかでホッとさせる手腕はさすがだと思います。またいろいろと名シーンや名言も多く、それを演じてみせる俳優陣のレベルの高さにも感心します。深夜ドラマの予算ではできない配信チャンネルの力を見せつけられています。

 先週の第8話では主人公が元彼女と付き合った理由が「嫌いなところが一緒」だということを言っていました。嫌いなところが一緒だから悪口をふたりで言ってスッキリするし楽しいということでした。よく「好きなことが同じ」だから結婚したというカップルの話は聞きますが、むしろ「嫌いなことが同じ」方が生活をしていく上では大事ではないかと僕も思います。好きなことはお互い個々に楽しめば良いし、一緒じゃなくても困りません。しかし嫌いなところがズレていると、ケンカの原因になりやすいです。

 嫌いなモノやコトを持ち込まれたり、ましてや押し付けらたりれるのは本当に苦痛です。ドラマの中でも言っていたように、嫌いなものについて一緒になって悪口を言うのはストレス発散に最高です。今の時代、好きなことは公言しやすいですが、嫌いなことを表明するのは気を遣います。特にSNSの時代になってからは、下手に何かについて「嫌い」だと発信しようものなら、炎上さえしかねません。大昔はこのブログでも時々嫌いなモノや人について触れていましたが、いまは極力控えるかオブラートに包むようにしています。

 ただ政治に関しての批判は良いし、大いにすべきだと思っています。政治を語るのをタブーにするのは、時の権力の増長と腐敗に加担することになります。ロシアや中国、そして北朝鮮などでは政治に対して何も言えません。言えば捕まって下手すれば殺されてしまうかも知れません。政治について黙っていることは独裁国家への第一歩なのです。だから気に入らないことがあれば言う癖は手放してはいけないと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビにドラマが多すぎる

2024-05-20 23:23:24 | テレビ・芸能
 ここのところテレビのドラマ枠が増えて、やたらとテレビがドラマばかりやっているので、以前のように丁寧にドラマを追いかける気力を失いました。なんでも20年ほど前はNHK民放合わせて1週間に21枠あったドラマが、20年経って今では39枠あるそうです。ほぼ倍です。それに加えてネットフリックスやアマゾンプライムなどの配信ドラマまでありますから、いくらドラマ好きでもとても全て見る時間はないでしょう。

 僕は大河ドラマと朝ドラはチェックしますが、途中でつまらなければさっさと離脱します。今は大河は見ていませんが朝ドラは継続中です。それ以外のドラマはキャストと脚本家を参考に選んで、面白そうなら初回を見て、継続するかどうか考えます。今クールは『季節のない街』だけ見ていますが、さすがに話が重くてちょっと胃もたれしています。

 ドラマの本数が多いからか、俳優が複数のドラマを掛け持ちしていることも増えてきていて、これも見ていて落ち着きません。俳優だけではなく企画も不足なのか「粗製濫造」という四文字熟語がピッタリくるほど、似たようなドラマが大量生産されています。今クールは記憶喪失ブームらしく、それ自体は大昔からある手ではありましたが、韓国ドラマみたいになるから一時期は減っていたのに、安易にストーリーを作りやすいせいで今また大流行です。

 ドラマは放送後の配信で稼げるから、収益力が落ちているテレビ局がたくさん作るようになったらしいのですが、つまらないドラマばかり作っていたら配信でも見ないものは見ないでしょう。とは言え、バラエティもYouTubeをパクったような企画が多くて、それならテレビじゃなくても良いと思ってしまいます。僕の好きなクイズ番組も、すっかり観光案内のようなものばかりになってしまっていて、まともなクイズをやりません。せめて報道番組くらいはしっかり社会のために鋭い突っ込んだ取材を期待しているのに、のっけから大谷の話ばかりです。本当に一体どうなっているんでしょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラの描く女性差別

2024-05-16 23:33:36 | テレビ・芸能
 朝ドラ『虎に翼』では、主人公に次々と女性差別が襲いかかってきます。ようやく弁護士になったものの、女性だからというだけで仕事も依頼されず、ついには信用を得るためだけに結婚をしようとしています。今の若者からしたら信じられないことばかりかも知れません。「昔の話だから」とは言え、すでにドラマの世界でも時代は昭和16年です。江戸や明治ではありません。まだたった80年くらい前の話に過ぎません。

 それどころか40年ほど前、僕が20代前半の頃でもそれほど意識は変わってはいませんでした。僕らの世代では女性が4年制の大学を卒業したら就職もできないし、嫁の貰い手もないからと、成績の良い女性でも敢えて短大に進学し、補助職などと名付けられた待遇で大手企業に就職していました。3年間くらい働いて25歳までに社内結婚して寿退社するのが一番幸せだと言われていたものです。結婚しても仕事を続けるだけで驚かれて、子どもができたら家庭に入るのが当たり前と思われていました。昭和初期と大差ありません。

 ドラマ内では主人公家族がみんなでお祝いにビールを飲んでいましたが、我々が大学生の頃でもまだ女性が酒を大っぴらに飲むのは「はしたない」と言う人たちがたくさんいて、特に厳しい家庭では外ではもちろん家でも滅多に女性は飲酒をしなかったものです。男女雇用機会均等法が施行されたのは1986年のことで、僕の大学の後輩たちがようやく4大卒でも大手に就職できるようになりました。「女性活用」などと言う言葉を「進歩的」だと自負する経営者が言い始めたのもこの頃からです。

 だから今の60代以上で、男性と同等にバリバリ働いている女性たちは差別意識や偏見だけではなく社会的に不利な制度とも戦ってきた人たちです。そして専業主婦として40年以上過ごしてきた人たちも、決して働きたくなかった、楽をしたかったわけではなく、泣く泣く仕事を辞めて家庭に入った女性がたくさんいました。ドラマにするなら戦前の目に見えて差別されている女性たちの方がわかりやすいでしょうが、ドラマになりにくい昭和後期の女性たちの戦いも忘れてはいけないと思いながら朝ドラを見ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ『季節のない街』第5話まで

2024-05-07 23:59:36 | テレビ・芸能
 昨年ディズニープラスで配信されたドラマ『季節のない街』が今クールにテレビ東京で放送されています。宮藤官九郎が企画監督脚本ということで、クドカンファンとしては見たかったドラマなので毎週録画して見ています。すでに配信済みのドラマなので全話見てから感想を書こうかと思いましたが、全10話のうちの半分が終わったので、このあたりで一度ここまでの感想をまとめておきます。

 クドカン企画監督脚本とは言え、オリジナルドラマではなく山本周五郎の同名小説が原作であり、ほとんどのエピソードも原作から採られています。また黒澤明が『どですかでん』というタイトルで1970年に映画化もしています。クドカンは小説も映画もリスペクトしているらしいので、そこまでオリジナル作品のように小ネタ満載で遊んだりはしていません。コメディをベースにしていますが、どちらかと言えばビターなタッチの落ち着いた大人のドラマになっています。

 深夜ドラマですが、元々がネット配信だけあってキャストもスタッフもゴールデンタイムのドラマ並みに豪華です。クドカン得意の群像劇で、毎回スポットが当たる人々が変わっていきます。大抵ちょっと非常識で困った人たちが描かれているのですが、最後の数分間で一気にその人が単なる迷惑な人ではなく、それぞれに事情を抱えていて大変な中を生きている愛すべき隣人だと理解と共感をさせるような組み立てになっています。このあたりの作りの上手さがさすがです。

 原作が書かれたのは1962年とすでに60年以上前なのに、それを現代の日本に舞台を移して違和感なく映像化しているところにも匠の技を感じます。これからドラマも後半戦になるので、具体的な内容についてはまだ書きませんが、とにかく評価が高い作品であることは前半を見ただけでもよくわかりました。見れば見るほど癖になるドラマです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

25話までの『虎に翼』

2024-05-03 23:44:00 | テレビ・芸能
 NHKの朝ドラ『虎に翼』が面白いです。これまでの朝ドラの個人的トップ3は『あまちゃん』『カムカムエヴリバディ』『あさが来た』ですが、5週分まで終わったところで僕の中での評価は『あさが来た』を上回っています。今後の展開次第ではトップも狙えるほどの勢いです。

 『虎に翼』には僕が重要視する朝ドラらしい「爽やかさ」「軽やかさ」「ユーモア」があります。特に東京制作の時に多いのですが、妙にずっしりと重くなったり暗くなったりする「鬱展開」の朝ドラは、とてもじゃありませんが胃もたれして見続ける気になりません。その点、『虎に翼』は、脚本も演出も重いテーマを取り扱っていても、どこかに肩の力を抜けるところが用意してあって楽しく見続けられています。

 このドラマでもっとも褒めるべきはナレーターの尾野真千子です。陰の主役と言っていいでしょう。これだけナレーターが喋りまくる朝ドラは見たことがありません。時には顔芸だけしている主役の伊藤沙莉の代わりに全てのセリフは尾野が喋っているようなシーンすらあります。尾野がもっと若い頃なら、このドラマの主役を演じられただろうと思いますが、伊藤には尾野にはないほんわかとしたユーモアがあるので、やはり伊藤が表、尾野が裏の主役でちょうど良いバランスかも知れません。

 さて、25話を終わっていよいよ物語は序盤から次の展開に移るのかなと思います。25話のラストでドラマのテーマに触れるようなセリフが飛び出しました。松山ケンイチが「君は裁判官になりたいのか?」「ご婦人は裁判官になれなかったね」と言いました。主人公のモデルの三淵嘉子は日本で初の女性弁護士の一人ですが、日本初の女性判事および家庭裁判所長でもあります。弁護士を目指して法律の勉強に励む主人公が、今後弁護士から裁判官への道を選んでいくその最初のきっかけが描かれていたと思われる25話でした。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県民スター調査の結果

2024-05-02 23:52:04 | テレビ・芸能
 昨日日本テレビで放送された『県民スター栄誉賞』。都道府県魅力度ランキングを手がけるブランド総合研究所が約5万人のモニターを調査して、認知度、好感度、地域貢献度、スター性、自慢度の5つの指標を数値化してランキングを都道府県別に発表しました。予想通りの結果が多かったですが、地元と他地域から見た印象では違うランキングになった場合もあって、それなりに面白かったです。興味深かったのは、例えば千葉で長嶋茂雄よりマツコ・デラックスが上だったことです。東京の1位は王貞治でしたから、長嶋の人気が下がったことよりも、マツコがそれだけ千葉で支持されているということなのでしょう。

 兵庫ではダウンタウンを抑えて北川景子が1位でした。やはり松本人志のトラブルが足を引っ張っているのかなと思います。大阪で吉村知事が4位、橋下徹が9位。大阪の維新人気は底堅くて他県から見ると不気味ですらあります。鳥取は青山剛昌かと思ったら、まさかの平井知事。福岡はタモリが博多華丸・大吉を抑えて1位、もう松田聖子や武田鉄矢の時代ではないんだなと。佐賀と言えばはなわ、宮崎と言えば東国原英夫と思いましたが、それぞれ江頭2:50、堺雅人だったので、時代は移ろっていくことを実感します。

 中部地方は静岡1位の長澤まさみ以外は新潟・平野歩夢、富山・八村塁、石川・松井秀喜、福井・吉田正尚、長野・小平奈緒、山梨・中田英寿、岐阜・高橋尚子と1位はアスリートだらけでした。後述する愛知もアスリートですし、近畿地方に区分されていますが隣県の三重も吉田沙保里でした。逆に言えば強い芸能人が少ない地域なのかも知れません。テニス界から錦織圭がOfficial髭男dismを抑えて島根で1位になっていて、ここ数年活躍していないのにまだ島根トップの座をキープできているのはスゴイと感心しました。ちなみにOfficial髭男dismが島根大学出身というのは今回初めて知りました。

 我が愛知ですが、僕の予想ではイチロー、浅田真央、藤井聡太の3強かと思いましたが、そこに鳥山明(調査中に死去)が食い込んできて3位、浅田真央が4位で、2位藤井聡太、1位イチローでした。まあ順当でしょう。なんだかんだ言っても愛知県民は野球好きが多いですし、藤井聡太はこれからイチローを逆転していくことでしょう。5位の豊田章男は少し意外でした。日本を代表する企業のトップと言う意味では妥当かも知れませんが、豊田市周辺の人だけが圧倒的に支持しているのか、トヨタ得意の組織票があったのか。個人的には東海オンエアがTOP10に入らなかったのが残念でした。地元貢献度は高いと思いますけどね。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まる子の声優交代

2024-04-21 23:32:47 | テレビ・芸能
 『ちびまる子ちゃん』の主人公まる子の声優が今日の放送から新しくなりました。34年にわたって演じてきたTARAKOが亡くなったことで、急遽オーディションで選ばれた声優の菊池こころが今日から登場したのですが、実は僕にはわかりませんでした。「今日から新しくなるんだよな」と思い出して放送途中からテレビを見たのですが、「あれ、これまで通りだな、今日からじゃなかったのか」と思ったのです。父ひろしが巨人戦を見るためにチャンネルを独占しているという話でしたが、既視感がある内容であったこともあり「昔の再放送をしているのか?」と思って見ていました。

 改めて確認したらやはり今日から声優交代しているというので、その違和感の無さに逆に驚いてしまいました。確かによく聞いてみたら声が少し甘く若い感じがします。より小学生に近くなりました。だから若い頃のTARAKOの声かと思ってしまったのかも知れません。それほど特徴をよく捉えていて、あの独特のとろんとした喋り方が再現されていました。菊池は短時間でかなり研究したのでしょう。これならこれまでのファンから苦情が出ることもないのではないかと感じました。

 国民的アニメの声優交代で思い出すのは『ルパン三世』と『ドラえもん』です。ルパンについては山田康雄が倒れて、それまで物真似をしていた栗田寛一が起用された時に「物真似芸人で大丈夫か?」と危惧しました。クリカンが本当に努力をして「山田ルパン」を引き継いだことは見事だと思います。対して大山のぶ代からドラえもんを引き継いだ水田わさびは声が全く似ていないことから交代当初はかなり批判もありました。それは水田のせいではないのですが、それだけ人気キャラクターの声というのはファンにとって思い入れが深いものなのでしょう。水田も20年近く演じてきて今やすっかりドラえもんの声として認知されています。

 菊池のまる子は本当に違和感がないので、水田のようなバッシングもないでしょうし、プロの声優なのでクリカンのように声優としての技術をイチから学ぶ苦労も少ないことでしょう。ナイスキャスティングです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピンチをチャンスにした『だれかtoなかい』

2024-04-15 23:29:28 | テレビ・芸能
 毎週日曜日夜9時からフジテレビ系列で放送されている『だれかtoなかい』が面白いです。この番組は1年前に『まつもtoなかい』で始まったのですが、松本人志の芸能活動休止に伴いタイトルを今の『だれかtoなかい』に改題しました。僕は松本と中居の2人MCの時には興味が湧かずスルーしていたのですが、中居ひとりでMCをやるという1月28日の回を見たら、これが滅茶苦茶面白くて、それからずっと見ています。

 松本と中居の時には見る気が起きなかったのは、予定調和感が漂っていたからです。この2人でゲストとトークすれば安定感はあるでしょうが、何となく雰囲気がわかってしまう気がしていました。しかし、松本が突然消えて中居ひとりになった時の中居のトークは彼の「本気」を見た思いがしました。番組存続のピンチに奮い立ったという見方もできますが、むしろ「どうせダメになるなら」という破れかぶれの奔放さが中居の真の実力を引き出したように思います。

 しかもこの時のゲストが秋元康と二宮和也という手練れだったことも大きくて、特に秋元はさすがレジェンド放送作家としての嗅覚だなと感心しましたし、その秋元の繰り出す仕掛けに反応できる二宮の反射神経の良さも手伝って、中居の真価が発揮されていました。さらに翌週からなんと二宮が松本の代わりにMCに座りました。元ジャニーズの2人で日曜夜9時にMCをするという、以前なら考えられないような座組。さらに3月10日の回のゲストが堂本光一と佐藤勝利という現役組で、世代が良い感じに離れた4人のジャニーズトークの面白さは秀逸でした。

 二宮は裏被りする日曜劇場の出演が決まっているということで、昨日からは二宮に代わってムロツヨシがMCになりました。トークが達者のムロなので、もちろん面白いのは間違いないのですが、元ジャニーズコンビよりも俳優であるムロが加わることでトークの幅が広がったことが大きなメリットでしょう。昨日のゲスト吉田鋼太郎と高畑充希もムロと仲が良くリラックスしていました。吉田が気になる俳優として同世代の役所広司の名前を挙げたのはネットニュースになるくらいのインパクトがありましたが、あれもムロがいたからこそ吉田が本音をぶっちゃけられたのではないかと思います。

 トーク番組はゲストとの関係性次第で面白くなる時もあれば盛り上がらない時もありますが、中居とムロのコンビならゲストが心を開きやすいだろうと感じさせます。そして「だれか」がそのうちムロからまた他の誰かに変わっていくのでしょうが、それもまた中居との新たな化学反応が楽しめることになると思うと、松本がいなくなったピンチをこれだけプラスに変えたプロデューサーもまたエライです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする