幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

大野雄大はFAするのか

2020-09-30 23:45:16 | 野球
 中日のエース大野雄大がまた完封勝利を収めました。これで今季なんと8完投4完封。115奪三振も含めて巨人のエース菅野を上回っています。先発完投というのがすっかり時代遅れになった感があった最近のプロ野球ですが、大野は古き良き昭和の大投手たちのように毎試合完投を目指して投げています。リリーフ投手陣を休ませていることを考えると勝利数以上にチームへの貢献度は高いと思います。

 今季は菅野が開幕から12連勝中ということで話題になっていますが、大野の成績も菅野に負けず劣らず素晴らしいものです。勝利数こそ菅野12勝に対し大野7勝と大きく負けていますが、防御率は菅野1.76、大野2.18とかなり近づいてきています。投球回は大野111回2/3、菅野は108回と僅差で大野が上回り、先ほど書いたように完封、完投、奪三振でも大野の方が上。勝利数の差は巨人と中日のチーム力の差だとも考えられるので、菅野と遜色ない好成績です。

 このままシーズンが終われば最多勝と勝率、防御率で菅野、投球回、奪三振、完封、完投で大野ということになります。沢村賞は記者投票なので(間違いです。コメント欄でご指摘いただきました)今のままなら「巨人」ブランドの菅野が獲得することでしょう。もし防御率で大野が菅野を超えてタイトルを取るようなことがあると微妙ですが、ベストナイン、新人王やゴールデングラブ賞などもそうですが、記者投票はいつも巨人の選手が圧倒的に有利なので大野は厳しいだろうと思います。

 問題はそういう不利な地方球団、貧乏球団の中日に属していることに大野がどう思っているかです。今年大野はFA権を取得しました。巨人、阪神が大野を獲得にいくとすでに噂になっています。今の年俸の倍以上の条件を出された時に大野がどう動くか。中日はずっと「マネーゲームには参加しない」と言って有力な外国人選手の流出を食い止められずにきています。幸い大島や平田はまだ中日にとどまっていますが、彼らとて弱いのに大した補強もせず長年優勝争いには無縁なBクラスの中日でモチベーションを保つのは大変でしょう。

 大野は入団時にドラフト1位で指名してくれた中日への恩義を感じているということですが、情だけで残留をしてくれるかどうかはわかりません。大エースに出ていかれたら、たださえ弱小球団なのに来季はどうなってしまうことやら。貧乏は辛いです。

 
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ゆっくり上達するから楽しい

2020-09-29 23:55:48 | 音楽
 最初から何でもすぐにできてしまう人がいます。ごく稀にいる天才か、単に飲み込みが早いだけかは人それぞれですが、なかなかうまくできない人にしてみたら羨ましいし、きっと世の中楽勝モードで楽しいだろうなぁと思ってしまいます。僕は比較的他人よりも早くできる子どもでした。もちろん天才ではなくコツを掴むのが早いだけです。だから最初は良いのですが、コツコツと努力を続けるタイプの人に結局追いつかれ追い越されてしまうので、徐々につまらなくなってしまいます。

 ただそれも子どものうちだけで、大人になってから始めると、そもそもスタートが遅くて周回遅れな上に、上達スピードも子どもの頃より格段に遅くなります。特に体を使う系は子どもの頃から始めた人間には全くかないません。いま続いている趣味であるテニスは大学生からだし、サックス、ピアノに至ってはアラフィフからのスタートですから、幼稚園児の頃からずっとやってます、という人には一生追いつける気がしません。それは残念ながら事実です。

 ただ他人との比較ではなく、自分との比較ならば上達が遅い方がむしろ楽しみも多い気がします。地道に努力を続けていれば少しずつですが上達します。以前にはできなかったことが、できるようになってきます。それもゆっくりと進歩しているので、その過程をより時間をかけてたっぷりと楽しむことができます。逆説的ですが、なまじ才能がないからこそ、努力の果実をじっくりと楽しむことができるのです。

 テニス歴40年を超えて今さらサービスが進歩しているのも楽しいですし、ピアノ歴9年にしてようやく伴奏の和音が少しずつ弾けるようになってきたことも嬉しいです。11年やっているサックスも今頃になって少しずつスィングのリズムが理解できるようになってきました。遅いと言えば遅いのですが、ゆっくり着実にできるようになっていく楽しみを満喫しています。まあ、ちょっとできない者の負け惜しみも入っていますがね。
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芸能人の自殺報道

2020-09-28 23:47:43 | テレビ・芸能
 竹内結子が亡くなりました。自殺だそうです。ニュースを聞いた瞬間にまた過熱報道する芸能マスコミの図が思い浮かびましたが、今のところ思ったよりは抑制的な報道が続いているようです。三浦春馬、芦名星と続いただけに原因を究明するかのような報道、そして芸能界、芸能事務所のあり方を考える声などもありますが、特に自殺については影響力の大きさを鑑みて報道も抑制的であるべきだということはかなり周知されてきているようです。

 芸能人の自殺で思い出すのは岡田有希子の自殺です。1986年、まだ18歳だったトップアイドルが事務所のビルから飛び降り自殺をし、それがセンセーショナルに報道されました。遺体の写真まで晒されたり、家族や芸能事務所への突撃報道など、昭和末期の日本は今と違ってあまりにも無防備でした。その結果、複数の若者の後追い自殺を誘発し、それがまた問題となり国会で取り上げられるところまで発展しました。

 さらに1998年のhideの急逝によりまた若者の後追いと思われる自殺が増えた時にはX JAPANのメンバーが「自殺を思い留まるように」と呼び掛ける記者会見を開きました。こうした自殺報道によってさらに自殺が増える事象を「ウェルテル効果」と呼ぶそうですが、こうしたことを繰り返してきたことによって令和のいま、自殺報道がようやく抑制的になったわけで、今後もあまり騒ぎ立てないでほしいものだと思います。

 しかも今はコロナ禍の最中で、リーマンショックや東日本大震災を上回る大不況に多くの人が喘いでいるところです。倒産や失業をして明日の希望が見いだせない人が増えている中、自殺を考える人をこれ以上追い込まないように気をつけなければなりません。正月は希望に満ちていると思われ浮かれて始まった2020年ですが、本当に大変な年になりました。 

 
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正代優勝

2020-09-27 23:30:31 | 大相撲
 九月場所は正代が見事に優勝を果たしました。千秋楽の翔猿との一番は危うい土俵際での逆転の相撲でしたが、両大関との対戦は正代が圧倒していたので、今場所の優勝はもっとも強かった力士が優勝したという納得できる形でしたし、来場所の大関昇進も文句のないところです。

 正代という力士は地力は以前から評価されていましたが、やる気があまり感じられないというか、飄々としていて欲がない印象でした。それが今年に入ってから徐々に実力を発揮し始めて結果がついてきたことで、本人もようやくその気になってきたのが今場所の優勝に繋がったようです。僕は熱量の低い相撲取りという正代の個性も好きでしたが、その個性はなるべく上手く残した形で強い力士になってくれたら良いなと思っています。

 横綱不在の場所で朝乃山と貴景勝の両大関は頑張った方だと思います。貴景勝は最後まで優勝争いをしましたし、朝乃山は序盤の3連敗以降は万全の相撲でした。正代に優勝を譲ったことは大関として悔しいでしょうが、それが来場所以降の奮起に繋がればと願います。

 そして今場所正代以上に土俵を沸かせたのが新入幕で優勝争いに加わった翔猿です。終盤上位との対戦が組まれてからも気風の良い相撲ぶりで実に好感がもてました。長らく十両で低迷していたこともあり28歳と決して若くはありませんが、しこ名の通りの元気の良い動き回る相撲はこれからもっと人気が出ることでしょう。

 来場所両横綱が戻ってくるかどうかわかりませんが、朝乃山、貴景勝、正代、御嶽海を中心とした20代の上位陣がしっかりとした相撲を取り続けてくれたら、これからの大相撲が楽しみになると思います。
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全仏ドロー

2020-09-26 23:29:25 | テニス
 いよいよ全仏オープンが始まります。全米からこの短い間隔での全仏、春ではなく秋のパリでの全仏。いつもとは全然違う全仏になるだけに、優勝争いにも異変が起きそうな予感がします。特にクレーの絶対王者ナダルが心配です。前哨戦のローマでは準々決勝で負けてしまいましたが、明らかに調整不足、実戦不足という感じです。全仏では過去に93勝2敗という圧倒的な戦績を誇るナダルですが、今年ばかりは不安がつきまといます。

 優勝候補本命は第1シードのジョコビッチでしょう。ローマでも見事に優勝しました。今季はまだ負けなし(全米は失格)。調整は万全という印象です。グランドスラムタイトル数ではフェデラーの20をナダル19、ジョコビッチ17と追っているだけに、どちらが優勝するかは大きな意味を持ちます。ダブルグランドスラム(4大大会全てで2回以上優勝)が懸かっているだけに、意欲だけならジョコビッチの方が上かも知れません。

 ナダルとジョコビッチの2強に迫るのが全米でグランドスラム初優勝を遂げた第3シードのティームです。元来クレーが得意な選手で全仏ではこの2年連続で準優勝。次世代のクレーキング最有力候補だけに、そろそろ全仏のタイトルも取りたいところでしょう。第4シードのメドベージェフ、第5シードのチチパス、第6シードのズべレフあたりもタイトルを狙っているところでしょう。いつもと違う全仏だけに意外なチャンピオンが生まれるかも知れません。

 日本勢では錦織に期待したいところですが、まだまだ本調子ではないようで、全米をスキップして早めにクレーの大会に出たものの結果が出ていません。1回戦は32シードのエバンズですが、いまの錦織には強敵。そして勝ち上がっても3回戦でナダルに当たってしまうという相変わらずのドロー運のなさ。多くを期待できないでしょう。

 ドローではジョコビッチが恵まれました。ナダルは準々決勝でズべレフ、準決勝でティームと当たる厳しいドローだけに、ここで体力を削られると決勝のジョコビッチとの対決はかなり不利になりそうです。
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常軌を逸した河村市長

2020-09-25 23:33:24 | 政治
 名古屋市の河村たかし市長が、愛知県議会に大村秀章知事への辞職勧告決議を求める請願書を提出したそうです。理由は例によって昨年の「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」についてですが、もはやこの執念じみたパフォーマンスは大村知事の言葉通り「常軌を逸し」ています。

 僕はあの「表現の不自由展」に対する大村知事の対応は首長として問題なかったと思いますが、そこの是非は置いておいても、このコロナ対策をすることが最優先のいま、なぜ県議会までをも巻き込んでこんな騒ぎを起こそうとするのか疑問です。いくら何でもあり得ない行動でしょう。物事の優先順位というものがわからなくなっているのでしょうか。とても長年政治家を務めてきた人物だとは思えません。

  現在、愛知県議会では総額約719億円の新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ補正予算案などを審議中、名古屋市議会でも70億円余の新型コロナ対策費について審議をしているそうです。大村知事は先頭に立ってコロナ対策を講じているのに、なぜ河村市長はコロナ対策を放置して他自治体の首長を辞めさせろなどという運動をしているのか理解に苦しみます。愛知県民も名古屋市民もコロナ禍で苦しんでいる人がたくさんいます。本来なら県と市が一致団結して対策をどんどん進めていってほしいのに、横から足を引っ張っている場合ではありません。

 河村市長が立ち上げた「減税日本」はもはや風前の灯火です。維新と連携を取ろうとしてきましたが、相手にされていない感が漂っています。河村市長のパフォーマンスも完全に市民から見限られてきていて本人も危機感を抱いているのかも知れませんが、その結果ネトウヨ受けするような言動に走っているのは苦し紛れとしか思えません。そもそも大村知事こそがガチガチの保守政治家で、河村市長は民主党系のリベラルだったはずなのに、すっかり宗旨変えしています。

 名古屋市民としてはコロナ対策もやらないで、そんなパフォーマンスばかりやっているのなら、河村市長にこそ辞職勧告してほしいと思います。
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ジャズとテニスの共通点

2020-09-24 23:56:12 | 音楽
 今日サックスのレッスンの時に先生と雑談めいた話をしていて、ジャズとテニスのダブルスの共通点で盛り上がりました。どちらもチームプレイなのですが、プレイ中に言葉を交わすわけではなく、ある程度の共通認識を持ちながら、お互いの意志を読み取って状況に応じたプレイをするところが似ています。そしてそれがうまくいくためには、レベルが同じくらいであること以上に、方向性や好みが似通っている、相性が良いことが大事だということです。

 ジャズでは基本的なパターンはプレイヤー同士で共有していますが、アドリブでどう展開していくかはそれぞれの自由意志です。ひとりが「こういくか」ときたら、それに合わせていきながら、次は別の人が「ではこうするよ」みたいなやり取りを演奏で表現していきます。先生いわく、技術も大切だけど音楽の方向性が合わないとやりにくいし、全体として良い表現にならないということです。

 テニスのダブルスも同じで、基本的なセオリーはいくつもあります。しかし、それぞれがどう動き、どういうショットを打つかは自由です。セオリー通りのプレイばかりしていたら相手に読まれてしまいますから、いかにその裏をかくかも大事です。ただ裏をかこうとするあまり相手だけではなくペアも裏切られてしまうこともあるわけで、このあたりの意思疎通が図れているかどうか、息が合っているかどうかがダブルスでは強いペアになるために重要なところです。

 だからテニスでも技術が高い人同士がペアを組めばある程度は強くはなりますが、セオリー通りのアドリブが効かないペアになってしまうと相手はやりやすいと感じます。逆にそれほど上手ではなさそうなのに、意外なプレイばかりしてきて、何だか妙にやりにくいと感じるペアもいます。こういうペアを見ていると、ペアの強さは個人の足し算ではなく掛け算になるんだなぁと思います。

 僕の場合、テニスではある程度は自分のやりたいプレイというのがあって、それをやれるのですが、サックスではまだ全然そのレベルに達していないのが残念です。アドリブでセッションできる日ははるか遠いです。
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混戦が続く大相撲

2020-09-23 23:35:40 | 大相撲
 両横綱が初日から不在な上に上位陣も序盤で取りこぼしを続けて大混戦になった大相撲九月場所。11日目が終わってようやく優勝争いも少し絞られてきました。2敗でリードしているのが貴景勝、正代、若隆景、翔猿。3敗が朝乃山、照ノ富士、阿武咲 。大関関脇を軸に残り4日間で誰が生き残るのか面白くなってきました。

 実力的には朝乃山が一歩抜けていると思います。初日から3連敗を喫してしまいましたが、その後は8連勝で優勝争いに加わってきました。1差ですが本命だと思います。もうひとりの大関貴景勝はトップを走っていますが体調が心配です。まだ怪我が万全ではなさそうなだけに、残す上位陣との直接対決は苦しいかも知れません。

 安定感があるのは正代。今場所2桁残せば来場所は大関昇進をかけた場所になります。初優勝も十分に狙えるだけに、変に硬くなってしまうのではないかという懸念もありますが、朝乃山に次ぐ優勝候補でしょう。穴は先場所優勝した照ノ富士です。3敗ですが上位との対決を終えているだけに、直接対決で優勝争いのラインが下がってくれば十分チャンスはあります。

 今後の優勝争いのカギを握りそうなのが4敗の御嶽海。優勝ラインが4敗まで下がる可能性も少ないとは言えゼロではありませんから、実力者の御嶽海が次々と上位を倒していけば本人も優勝の目が出てきます。そして今場所ブレイク中の新入幕の翔猿。今日は阿武咲との2敗対決を制して106年ぶりとなる新入幕優勝へ近づいています。 千秋楽最後に笑うのは誰か、週末が楽しみです。
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テニス人生をやり直すなら

2020-09-22 23:47:57 | テニス
 ある年齢になると「人生をやり直せるなら」みたいなことを考える人も多いと思います。僕も自分の人生の中でターニングポイントがいくつかありました。大学進学の時、就職の時、結婚の時、などなど。ただどちらにしてもサラリーマンになるのなら現状と大きな違いはなかったのかもと思うので、よくよく考えるとやり直す意味をあまり感じてはいません。

 ただ趣味のテニスに関しては中学校の部活選びの時にテニス部を選んでいたら全然違っていただろうなぁとは思っています。当時テニスというのは「皇族のスポーツ」であり庶民がおいそれとできるものではありませんでした。まだ「エースを狙え!」によるテニスブーム以前の話です。僕の中学校には公立にしては珍しく硬式テニス部があり、テニスに興味があった僕は入部したいと思ったのですが、ラケット、シューズ、ウエアなどを揃えたら数万円かかると聞いて諦めました。家が貧乏だったので、とてもそんな大金を部活のために出してくれとは親に言えません。

 小学校の時に市民水泳大会で優勝したことがあったので、水泳部に勧誘されて入ったのですが、その水泳部の先輩たちの不良ぶりに呆れてすぐにやめてしまいました。その後は剣道部、バスケット部と転部を繰り返し、挙句に高校では先輩マネージャーの色香に惑って柔道部に入るという迷走を繰り返してしまいました。結局興味があったテニスを始められたのは大学に入って自分でアルバイトしてラケットを買えるようになってからのことです。

 もし親に頼み込んで何とか数万円を捻出してもらってテニス部に入っていたら、きっとテニスにのめりこんでいたことでしょう。当時中学から硬式テニスをしている子どもなんて中高一貫の私立校くらいなものでした。本当にまだ硬式テニスの裾野が狭かった時代なので、恐らくそのアドバンテージを生かして、うまくすればインハイ、インカレにも出られたかも知れません。そうしたら今頃はもっとテニスの世界での人脈も広がっていて、いろんなところでもっと偉そうにしていられたかもと思います。

 完全に「たられば」の話です。実際には大学生になっても家は貧乏なままだったので、週5のアルバイトで稼いだ金でテニススクールに通ってテニスを覚えました。テニス部に入っていたらバイトはやってられませんからバイト優先でテニスは週1のスクールだけ。部活とは無縁なままです。でも常に「テニスがもっとしたいなぁ」「もっと上手くなりたいな」ともどかしく感じながら学生時代も社会人になっても働いてきたお陰で、定年間際の今でもテニスに対するモチベーションが下がらないのですから、結局今の方がテニスを楽しめているかもとも思います。

 どうせ本当にやり直せるわけではないですから、妄想を楽しんで結論としてこれまでの人生を肯定するというのが一番落ち着くところでしょう。でも中学から部活でテニスしていたら、どこまで上にいけたのか試してみたかったというのは本音です。

 
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サービスのパワーアップ

2020-09-21 23:15:09 | テニス
 今日の山本麻友美プロのレッスン会で久しぶりにサービスを見てもらいました。3年近くサービスの改良を続けてきて、山本プロのアドバイスもひとつひとつ消化し身につけてきたので、最近では自分でもサービスが良くなった実感はあります。教えてもらった正しいフォームが固まってきたことで、安定感が増しファーストもセカンドも確率が良くなりました。何よりサービスポイントが増えたのがその証拠です。

 ただこれで決して満足というわけではありません。サービスはテニスで唯一自分だけで完結できる技術、いわゆる「クローズドスキル」です。どこまでも自分なりに完成度を上げていくことができますから、まだまだ上を目指すつもりで山本プロに改良できるところはあるか教えてもらいました。今日言われたのはラケットの上げ方でした。

 これまではフォームを崩さないためにトスを上げるのと同時にラケットを上に担ぎ上げてきました。バンザイ型です。このスタイルはプロ選手でも時々いますが、コンパクトなフォームなのでブレが生じにくくタイミングも取りやすいのが取り柄です。ただ山本プロからはこれを多くのプロ選手と同じように、下から回してラケットを上げたらどうかというアドバイスをもらいました。

 そうした方が運動連鎖を使えるから無理せずに大きく体を使えるはずだということです。半信半疑でやってみたところ、初球からラケットがボールを叩く音が全然違いました。これまでの「ポン」という音が「バン」という大きく響く音に変わったのです。もちろん音に応じてサービスのスピードも格段に上がっています。山本プロからも「良いじゃないですか!」と言われましたが、自分ではあまりにも音が違うので逆に「まぐれ?」「たまたま?」と疑う気持ちが生じたほどです。

 しかしスマホで動画を撮ってみたらフォームの違いが歴然としていました。これまでの小さくまとまったフォームから、大きく体を使ったフォームに明らかに変わっていました。一番違うのは胸の張りです。弓を引く時のように大きく胸を張れるようになったので、ラケットのスイングスピードがずっと速くなっています。野球で言えば投手と捕手くらい投げるフォームのダイナミックさが違います。

 レシーブをしてくれたサークル仲間は「サービスが20kmくらいは速くなったように感じる」ということでしたし、自分でも明らかに威力が増しているのが感じられます。スピードだけではなく回転をかけた時のボールの曲がり具合ももちろん大きく変化するようになりました。まだ慣れないので、タイミングの取り方やトスの高さ、位置などで微調整をしていく必要はありますが、一言のアドバイスでこれだけボールの質が変わったのは初めての経験でした。

 問題は体への負荷だけです。もうやっている途中から感じるほどに右肩が張ってきました。今まであまり使っていなかった筋肉を使っているのがわかります。スイングが速くなった分だけ、肩と肘への負荷が大きくなるのは当然です。サービスの威力が上がると、どうしても嬉しくて打ち過ぎそうなので、しばらくは痛めないようにオーバーワークに気をつけながらサービスを打った方が良さそうです。。
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