幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ほぼ3年ぶりのMっちゃん

2019-04-18 23:58:28 | Mっちゃん
 すでにこのブログを読んでいる人も忘れているだろうMっちゃんに約3年ぶりに会いました。かつては女性を口説くことを「戦場」と呼んで、様々な逸話を語ってくれた戦士も、今ではただの禿げた白髪の初老でした。今年で60歳。定年も目の前です。この3年間、何をしていたのか、今はどうしているのか聞いてみました。

 「もう女にも縁がないからさ、頭なんか禿げてても関係ねぇよ」「今は金儲けが面白いよ」「とにかくいかに楽して手を抜いて稼ぐかだよ」「昼の3時に家に帰って音楽聞きながらワイン飲んでたら不眠症になっちゃってさ」「定年後も今の仕事するよ」「辞めたら会社が困るからさ、俺が稼がないと誰も稼げないから」「今の給料のままだったら残ってやるよって言ったら、役員会開いて残ってほしいってさ」。

 うん、こうして発言を並べてみると、なかなかイヤな奴ですが、勢いが良かったのも最初のうちだけで、話せば話すほどMっちゃんは相変わらずボケ倒していてMっちゃんでした。上記の発言はあながち嘘ではないようですが、だからと言ってそんなに羽振りがいいわけでもなければ、出世してブイブイ言わせているわけでもなさそう。ただ名古屋の支社から気の利いた人材がどんどん流出してしまい、本当に人手不足で、Mっちゃん以下のボンクラしか残っていないからMっちゃんにまで辞められたら困るというのが会社の本音のようです。

 この3年会えなかったのは、2年くらい前までは本当に忙しくて仕事で駆け回っていたせいで、その後は暇だったけど僕とオフィスが離れてしまったので単純に会う機会がなかっただけのようです。まあたださえ忘れっぽいMっちゃんのことですから、2年くらい会わない間に僕のことなど忘れてしまっていたのでしょう。こちらからも特に連絡してませんでしたし。

 今回たまたま連絡が取れたのはhuluオリジナル番組「Q&Aリーグ~企業対抗クイズ選手権~」に出ることになったお蔭です。それを知ったMっちゃんから連絡があり会うことができました。世の中、なにが幸いするかわかりません。Mっちゃんは相変わらず無知なので、まずはhuluのような動画配信サービスについての説明から懇切丁寧にしておきました。映画好きなだけにきっとhuluの良いユーザーになってくれるのではないかと思います。26日からの配信を忘れないで見てくれると良いですが。
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悪夢のような話

2015-12-22 23:59:58 | Mっちゃん
 久しぶりにMっちゃんの話です。悪夢のような出来事が起きた話をしてくれました。Mっちゃんがクライアントから大事な大事な商品を預かったんだそうです。商品と言ってもその会社の創業時のもので、博物館に置いておくような記念の商品。それを広告制作に使うために借りてきてイラストに描き起こし、戻ってきたものをMっちゃんが返却するつもりだったそうです。

 ところが先週、気がついたらその商品が入った箱がなくなっていました。デスクのゴミ箱の横に置いておいたので、誰かが空き箱と勘違いして間違って捨ててしまったと思ったMっちゃんは真っ青になりました。あまりにも貴重なものだけに恐ろしくなったMっちゃんは、上司にも周りの同僚にも紛失したと言えず、ひとりで何とか黙って見つけ出そうと考えました。ゴミを集めた業者から辿って、どこにありそうなのか問い合わせたところ、某大型ゴミ処理場に送られているということまでわかりましたが、そんなところに行ってしまっていたらもう見つけ出すのは無理です。テレビドラマじゃないんだからゴミを漁っても見つかるはずがないし、そもそもいつ紛失したかもわからないのですから、とっくに焼却されている可能性が大です。

 焦ったMっちゃんは似たような商品がネットで売りに出されていないか探したそうです。当然そんな貴重な骨董的商品が売られているわけもありません。そもそもネットで類似品が見つかったところで、それをクライアントに持っていってどうしようというのでしょう?「なくしたので似たものを買ってきました」と言えば許されるとでも考えたのでしょうか、それとも知らん顔をして返せばクライアントをごまかせるとでも思ったのでしょうか。

 このままではどうにもならないと思い詰めたMっちゃんは「逃げる」しかないと考えたそうです。会社に何も言わずに会社を辞めて行方をくらまそうと。そんなことをしたって何の解決にもなりませんし、逃げ切れるはずもないのですが、思考が全くおかしくなってきています。テストで0点を取った小学生並みの発想です。とても50代後半のオヤジが考えることではありません。

 紛失に気づいてから4時間後、逃げ出す前にあまりのプレッシャーから解放されたくて、その仕事を一緒にしていた外部のプロダクションの人間にだけこっそり打ち明けたそうです。「大変なことが起きた。驚かないで心して聞いてくれ。借りてきた商品を紛失しちゃったんだよ」と。相手はしばらく黙って聞いてからMっちゃんに言いました。「Mさん、何を言ってるんですか?あれは怖くてとても預かれるようなものじゃないから、借りずにあの場で僕が写真撮って、その写真をイラストレーターに渡したでしょ?僕が写真を撮っているのをずっと横で見てたじゃないですか」と。

 Mっちゃんはようやく悪夢から覚めました。そうか、そう言えばそんな話をして写真を撮っていたっけ。なんだ、あれは借りてこなかったのか、あー、助かった。「いやぁ、クリタさん、本当にこれまでの人生で一番ショックな出来事だったよ。今でもまだその時のショックとストレスで体調が悪いんだよ」だって。

 いやいやいや、この話を聞かされた僕はどう反応したら良いんでしょう?何も問題なくて良かったね、ですか?ストレスで大変だったね、でしょうか?そんなこと、言うはずありません。頭から尻尾まで、あまりにも突っ込みどころが多すぎてクラクラします。行動のひとつひとつ、思考のひとつひとつが間違え過ぎています。これが本当に夢の中の話ならわからなくもありません。そういう変な夢を見ることも時にはあるでしょう。でも寝てもいないのに現実にそんなことする人っていますか?

 なくなったと思った箱って結局なんだったの?中身の入った箱を確かめもせずに勝手に捨てる人がいるの?なぜ早く周囲に確認しないの?だいたい本当にその箱は現実に存在したの?そもそも預かっていないものを預かったと勘違いしたまま、そこまで気づかないで探し回っていられるものなの?イラストレーターに渡したり返してもらった事実もないのに?逃げてどうするつもりだったの?

 これでどうしてMっちゃんが「優秀な営業マン」だと、いま在籍している会社に評価されているのか、僕には全く理解できませんが、飛びぬけたエピソード製造マンであることだけは相変わらず確かです。
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ボケの進行具合

2015-04-05 23:35:18 | Mっちゃん
 久しぶりにMっちゃんの話題です。昔から何かと世間の常識からずれていることが多いMっちゃんですが、さすがに近年は寄る年波には勝てず、女性関係のネタもすっかりなくなってしまいました。その代わりに認知症ではないかと疑うような行動が増えてきていて、少々心配です。

 もともとボケた言動が多かったので、逆にボケが始まっていても目立ちにくかったのかも知れませんが、ここ1ヶ月弱の間に立て続けにそういう行動に立ちあってしまいました。ちょっと前にランチをした時のこと。「財布を忘れた!お金を貸して」と言うので、仕方なくランチとお茶代を僕が全部払いました。その時は「相変わらずだな」と思っただけでした。本人も「次の時に返すから」と言ってましたし。

 で、それから半月くらい経ってまたランチした時には、確かに前回のことを覚えていてランチ代は払ってくれました。ところがコメダでお茶を飲んでいる時に「ここも今日は僕が払うから」と言っていたにも関わらず、急に「ちょっと早く戻らなくてはいけないから」と言い出して、会計を済ませずに自分だけさっさと帰ってしまったのです。結局2人分また僕が払うことになりました。おいおい、という感じです。

 さらにそれから1週間後の先週金曜日。「ごめん、この前はお金払うの忘れて帰っちゃった」と言うことだったので、今度こそ払ってくれるんだろうと思って会ったら、ランチを終えていざ会計という時に、バッグの中を探し始めたのでイヤな予感がしたらズバリでした。「クルマの中に財布を忘れてきた!」。借金を返すために会っているのに財布を忘れてくる人は、さすがにちょっとヤバイ段階に突入しているのではないかと心配になります。

 聞けば仕事でもかなりポカをやらかしているそうで、新規クライアントに説明に行ったのに、資料一式カバンに入れずにデスクに置き忘れてきたり、次の新規クライアントを訪問した時には「資料を忘れないように」と思っていたら、名刺を忘れてしまったそうです。クライアントにしてみたら「何しにきたんだ」と呆れてしまうことでしょう。

 そんな状況なのに、相変わらずMっちゃんはスケジュール帳も持たずに仕事をしているそうで、そりゃあれこれ忘れるだろうなと思います。アポを忘れてしまったことは数知れず、それどころか忘れたことすら忘れて気づかないままになっているケースもありそうです。ここまで進行していると、そろそろまともに仕事ができなくなるのではないかと思うのですが、本人はあまり気にしていないようで、そのハートの強さはさらにパワーアップしている印象です。本当に何かと羨ましい人です。
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大河に恋愛もホームドラマも要らない

2014-07-23 01:19:42 | Mっちゃん
 久しぶりにMっちゃんの話。と言っても、今やMっちゃんはかつてのMっちゃんならず。「合コン戦士」「出会い系マスター」だった面影は微塵もなく、単なるくたびれた少々常識に欠ける初老のオヤジになり果てています。会っても話題はテレビで見た歴史ものバラエティの話と大河ドラマの話ばかり。これまでなまじ何も歴史について興味がなかったせいで、この年になってかえってはまりまくっています。まあよくあるタイプのオヤジです。

 今の大河ドラマ『軍師官兵衛』は「これまで見た大河の最高傑作」だそうです。もっともMっちゃんはまだこの10年くらいしか大河ドラマを見ていないので、ナンバー1と言っても比較対象が少なすぎるのですが、確かに今年の官兵衛は最近になってグッと面白くなってきました。それは官兵衛が小さな世界でグダグダやっていたところから、織田家と関わって歴史の表舞台に登場してきたから。やはり大河ドラマは朝の連続テレビ小説とは違います。大きな歴史のうねりを感じさせないと面白くありません。恋愛パートやホームドラマは不要なのです。

 NHKはここのところ大河ドラマも男中心の従来型の大河と、女視点の「新」大河を交互に作っているような気配があります。『篤姫』がヒットしたところから、かなり「女大河」に力が入っていますが、その後の『江』にしろ『八重の桜』にしろ、明らかに歴史の流れに絡めるのは無理があって失敗作だったと思います。「女性に受けたい」という気持ちはわからないではないですが、それはやはり別の枠でやっていただいて、大河ドラマはもっと素直に歴史上の立役者を主人公に据えて欲しいものです。

 という願いにも関わらず、来年の『花燃ゆ』は吉田松陰の妹が主役という、懲りもしない企画。脚本家も女性ならキャストも「イケメン大河」と言うほど女性受けしそうな二枚目ばかりを揃えています。すでに僕は興味を失いかけていて、再来年の『真田丸』へと気持ちは向いています。ちなみにMっちゃんは「毛利元就を主役にしたらどう?」なんてとぼけたことを言っていたので、もうとっくの昔にあったよということは教えておきました。
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LINEで浮気心復活か

2013-06-12 00:51:45 | Mっちゃん
 久々にMっちゃんの話題です。先日僕のLINEの友達にMっちゃんの名前が出てきました。おやおやと思って「LINE始めたの?」と聞いたら、どうやら仕事でクライアントにLINEを使った提案をしようと考えて、まずは自分が使ってみないとダメだと思ったそうです。それ自体はとても殊勝な心がけだと言って良いでしょう。

 ところがLINEはご存知のように過去に自分が携帯電話番号を交換した相手がどんどん友達に出てきます。たとえ自分の電話帳からはすっかり削除したような相手でも、向こうが消していなければやっぱり繋がってしまいます。そして、Mっちゃんのように過去に悪行三昧をしてきた人間には、今さら繋がっても困るような相手も遠慮なくたくさん出てきます。

 案の定、LINEに登録した途端、MっちゃんのLINE友達には誰だかわからない女性たちのアカウントがどんどん出てきました。Mっちゃんは当時は偽名を使い、年齢も職業も誤魔化して女性たちをナンパしまくり、都合が悪くなると片っ端から削除して身をくらませていたので、恐らくとんでもない数の女性に携帯の番号は知られているはずです。しかし、Mっちゃん自身にはそれが誰だかさっぱりわからない場合がほとんどです。

 「久しぶり~LINE始めたの?」と次々と女性からメッセージが届くたびに「誰だ?」と思って首を捻るMっちゃん。ただスケベ心もまだ残っているので、それを無視せずに律儀に「どなたですか?」と聞いていたようです。もっともそれで説明されても、あまりにもナンパした女性が多すぎるし、10年以上も前の相手ばかりなのでとても思い出せるものではありません。結局むにゃむにゃと会話しているうちに相手が呆れて離れていくそうです。

 そんなMっちゃんのLINE友達に見覚えのある相手が出てきました。当時はまだ30代半ばでかなり可愛いと思って付き合っていた女性。ちょっとムラムラしたMっちゃんはこちらから相手に「久しぶり、覚えている?」とメッセージを送ったそうです。ところが相手は「すいません、これは母から譲り受けた携帯なので母に連絡しておきます」という返事が戻ってきたそう。LINEは電話番号で特定しているだけなので、持ち主が変わってもこちらにはわかりません。

 それでも息子さんがちゃんとお母さんに連絡してくれたので、何とか繋がったMっちゃん。「久しぶりに会わない?」とスケベ心丸出しで誘ったところ「こっちは大学生の息子がいるのに今さら何を言ってんの」と怒られてしまったそうです。そもそもその女性にしてみれば、昔の遊び相手に息子経由で連絡があったこと自体、消してしまいたい話でしょう。久しぶりに出撃しようかと思ったMっちゃん、撃沈です。

 「まあね、雌豹(Mっちゃんの長年の愛人)に見られたらヤバイから良いよ」って、そりゃ雌豹さんもヤバイでしょうが、奥さんのことを全く気にしないあたりも相変わらず脇が甘いです。


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プレーヤーからウォッチャーへ

2012-08-07 00:47:13 | Mっちゃん
 かつて出会い系サイトで勇猛果敢な戦士として戦場を駆け回っていたMっちゃんも、今ではすっかり退役軍人となってしまいました。10年来の愛人である「雌豹」(愛称)さんとは毎週遊んでいるようですが、新しい出会いを探すことはさっぱりないそうで、かつて30人以上いた出会い系で見つけメールをやり取りしていた「種」と呼んでいた女性たちとも縁が切れてしまったそうです。

 そんなMっちゃんですが、最近の楽しみは町を歩いていて見かける出会い系カップルのウォッチングだそうです。待ち合わせしている女性が出会い系かどうかなんて普通はわからないと思うのですが、Mっちゃん曰く「ピンとくる」らしいです。そうすると早速ウォッチング。間もなく男性が現われて2人で移動を始めれば尾行までするそうです。

 先日も昼前に栄交差点近くで見かけた待ち合わせカップルにピンときて、ずっと後をつけたところ、セントラルパークを北まで歩いて、また戻ってきて、さらに広小路通を東進。途中のコンビニでお弁当を買ったらそのまま東急ホテルに入っていったそうです。かなりの距離歩いているので、多分小一時間かかっていると思うのですが、平日の昼間にずっと後をつけているMっちゃんもどれだけ暇なのかと、そちらに感心してしまいます。

 ちなみにそのカップルの女性は40代であまり容姿的には恵まれていないそう。アラフォーらしき男性がお店にも入らずに延々と歩いたのは、ランチを奢るほどでもないので、歩きながらいけるかどうか判断して、お金をかけずに口説いたからだというのがMっちゃんの解説です。Mっちゃん的には「上級者」だと高く評価していました。お金をかけずに一発でホテルに連れ込める男が上級者だそうです。

 その他に最近見かけた上級者は、かなり容姿的に不自由かつ年齢的にも高めの女性に会った瞬間に「可愛いね」と言い放った男性だそうです。ストライクゾーンが思いっきりワイドなMっちゃんでも思わず首をかしげてしまいそうなルックスの女性だったそうですが、間髪いれず、しかも笑顔で「可愛い」と初対面で誉められる男性は「かなりの上級者」だそうです。言われた女性は嬉しそうな笑顔になったそうですから、効果抜群だったのでしょう。Mっちゃん曰く「容姿にコンプレックスを持っている女性ほど容姿を誉められると喜ぶ」そうで、確かにそうかも知れませんが、その優しさはもう少し別のところで発揮したらとも思います。

 Mっちゃんが頻繁に行くパスタの店ではランチタイムにしばしば出会い系カップルがいるそうで、Mっちゃんは一目でわかるので、それもウォッチングしているそうです。以前に見たカップルは女性が40代後半で男性は30才くらいという年の差カップル。女性がお会計を済ませたそうで、「やっぱり」と思ったそうです。何が「やっぱり」なんだか、そういうもんなのかどうかも僕にはわかりませんが。

 それにしてもプレーヤーからウォッチャーに転身しても、相変わらずMっちゃんのそっち方面の好奇心の強さは相変わらずです。ちょっと安心しました。


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ワインフェスティバル

2012-04-25 01:21:05 | Mっちゃん
 今年2月に高級レストラン「ミクニナゴヤ」でワインを飲み過ぎて酔っ払ってぶっ倒れたMっちゃん。なのに懲りもせずにまたミクニのワインフェスティバルに愛人の雌豹(愛称)さんと行ってきたそうです。1人約3万円。大してワイン好きでもないくせに、妙にそういう時だけ金払いが良いのが不思議です。ラブホテル代をけちって割引券を使ったりする人間と同一人物とは思えません。

 ミクニのワインフェスティバルは上得意だけで席が埋まってしまうほど好評だそうで、世の中には金持ちが多いんだなぁと溜息が出ます。さすがのMっちゃんも前回に続けて倒れるわけにはいかないと、気を張って出される高いワインをちょびちょび飲んでいたそうです。

 今回のワインフェスティバルの目玉は、フランスからどこかの高級なワインの作り手が2人来て説明をしてくれたことだそう。なにせちゃんと物事を覚えられないMっちゃんの話なので、そのワインの「作り手」というのが、どういう立場の人なのか、そもそもボルドーなのかブルゴーニュなのかさえちゃんと覚えていないのですから、話があやふやで仕方ありません。Mっちゃんが覚えているのは「男が2人で来ていた」というだけ。

 彼らは名古屋だけではなく、東京や大阪などでもワインフェスティバルに顔を出しているそうで、まあ講釈半分営業半分で日本に来ているのでしょう。Mっちゃんのように全然ワインの名前ひとつ覚えられない人相手では、いくら喋ってもムダですけど。なにせMっちゃんの彼らに対する感想は「きっと日本のあちこち行って、その土地の女を買って遊んで帰るんだぜ」ですから。せっかくフランスから来たのに酷いです。

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英語も算数もできない

2012-03-01 00:48:47 | Mっちゃん
 英会話スクールに不純な動機(女の子と仲良くなれるかも)で入ったMっちゃん。しかし、間違って個人レッスンにしてしまったため、ひたすら苦痛な時間を過ごしているのは以前にお知らせした通りです。週2回1時間のレッスン費として最初に70万円弱を払いこんだため、昨秋から苦痛を耐え忍んでいますが、英会話の実力はちっとも向上していないとか。何とか1年やり過ごすことだけが目標だったのに、そんなMっちゃんがまた罠にはまってしまいました。

 英会話スクールから見れば、この不況で売り上げダウンが続く中、Mっちゃんのようなオヤジは絶好のカモ。個人レッスンを選ぶくらいやる気があって、ポンと70万円を払うほどお金があって、しかもその割に英会話が全然上達しないのですから、このまま続けさせればいつまでもお金を絞り取ることができます。絶対にやめさせるな、という指令が上から出ていることでしょう。最重要攻略クライアントです。

 何と英会話スクールは早くも2年目に当たる9月からのレッスンの提案をしてきたそうです。もちろん、8月いっぱいで終わるつもりのMっちゃんは断り続けましたが、なにせ向こうもこれを逃してはいけないと必死です。ガンガン女性から迫られると優柔不断でハッキリとモノを言えないMっちゃんはオタオタです。かくてイヤでイヤで仕方ないのに、あっさり陥落。9月から3ヵ月分のレッスン費をまた払ってしまったそうです。そう、9月~12月のレッスン費を早々と2月に払ったのです。呆れてモノが言えないとはこのことです。そんなに早く払って早割特典があるわけでもないのに。本当にネギ背負ったカモです。

 で、今度はいくら払ったの?少しは安くなった?と聞いたら「うん、今度は20万円ちょっとだった」。え?いくら?「21~22万円くらい」。えーと、前回(と言ってもたった5ヵ月前ですが)は68万円だったよね、1年分で。「そう」。今回は3ヵ月分で21万円?それって1年分なら84万円だよ。高くなってるじゃん。「え!?えー!!」なに驚いてるの、こっちがビックリだわ。

 アホです。絶対額が安くなったからと言って安心していたようです。4倍するといくらになるかもわかっていなかったみたいです。それ、3ヵ月で何回?「20回」。3ヵ月は13週しかないよ。20回というのは、ほぼ週2に近いんだけど。「え、あれ、たまに週2になっても良いって言ったからかなぁ」。それで「たまに週1」になってしまったわけだねぇ。あれほど週2はダメだって言ってたのに。

 どうやら英語だけではなく、算数もできないようです。わずか半年の間に合計90万円を英会話スクールに払いこんでしまい、今年12月までは上達する気も見込みもない不毛なレッスンに通い続けることになってしまったMっちゃん。英会話スクールからしたら、これほどありがたいお客様はいません。学校でちゃんと勉強しておかないと(そして女の尻ばかり追いかけていると)、大人になってから損をするという典型的な見本です。学生諸君、真面目に勉強しておきましょう。


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高級フレンチレストランで気絶する男

2012-02-22 01:43:18 | Mっちゃん
 先日久しぶりにMっちゃんとランチをした時のこと。見ると右目の横に大きな傷があります。例えるなら大相撲で投げの打ち合いになって、手を突くのを我慢して顔から落ちた力士の傷、みたいな感じです。貴乃花が現役時代によく作っていたようなすり傷。痛そうです。Mっちゃんの傷はちょうどカサブタになって、それが剥がれてきたくらいでした。

 どうしたの?と聞いたら「ミクニで転んだ」という意外な返事が返ってきました。いや、チンピラと喧嘩したとか、ラグビーでタックルされたとか、そういうアクティブな回答は最初から期待はしていませんでしたが、いくらなんでも「ミクニで転んだ」は意外過ぎます。

 転んだ、の部分はまだ良いでしょう。ただ「ミクニ」では普通転びません。ここでMっちゃんが言う「ミクニ」というのは、名古屋でも有名な高級フレンチレストランの「ミクニナゴヤ」のことです。名古屋駅のタワーズビルの52階にあって、ランチが4800円~、ディナーが14000円~、というハイクラスな店です。普通にカップルでディナーとワインを楽しんで5~6万円というのが相場で、大都会名古屋と言えども、このクラスの店はそれほど多くありません。

 そんな高級レストランにMっちゃんは常連として通っています。ソムリエとも随分仲良しだそうです。いつも一緒に行くのは愛人としてもう10年も付き合っている「雌豹」さん。そんな頻繁にミクニに連れて行ってくれるのなら、彼女がMっちゃんなんかと別れない理由もわかろうというものです。

 先日も2人でミクニに行ったMっちゃんは、ちょっと料理の出てくるのが遅かったので、ソムリエに勧められるままにグラスワインをグビグビと空けていました。そして5杯くらい飲んでトイレに向かったところ、トイレの前でよろけて転んでしまったそうです。気がつくと仰向けに寝ていて、上からソムリエと店長が心配そうに「大丈夫ですか?」と覗きこんでいたとか。どうやら転んでしばらく気を失っていたようです。

 いったいどれだけ飲めば、転んで気を失うほど酔うのか、それも大きな傷まで顔に作って。しかも場所が場所です。学生がたむろすような安い居酒屋で一気飲みでもしたならわかりますが、高級フレンチレストランでその醜態はあり得ません。

 奥さんにはどう説明したの?と聞いたら「居酒屋で酔って転んだって」。そりゃそうです。確かにそちらの方がずっと話に信憑性があります。居酒屋で転ぶ酔っぱらいは世の中にたくさんいます。しかしミクニで転んで気を失う客は、恐らく空前絶後でしょう。ソムリエも店長も驚いたに違いありません。本当にいくつ伝説を作れば気が済むのか、さすがMっちゃんです。


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ゴルフに呪いの言葉を吐く男

2011-12-28 02:53:16 | Mっちゃん
 僕はゴルフをやりません。ゴルフゲームは好きだし、ゴルフマンガもよく読みますし、もちろんテレビのゴルフ中継も日曜の午後に見ていたりしますから、ゴルフに関する知識は結構ありますし、ゲームとしてのゴルフは好きです。ただ実際にプレーはしません。理由は単純で、ゴルフする時間とお金があればテニスしたいからです。

 性格的に恐らくゴルフをすればハマるだろうと思います。それなりに上達するまで頑張ると思いますが、幸か不幸か周りにゴルフをする人がおらず誘われることもないし、仕事上の付き合いでゴルフをする必要もないので、この年までゴルフに近づかないで過ぎてきました。かつて景気が良かった時代に、若い女性の間でゴルフがブームになっていた時は「これはやらなければ」と思ったこともありましたが、今ゴルフをしているのは、「かつて」の若い女性ばかりなので、その点でもゴルフに対するモチベーションはあまり上がりません。

 僕の友人のMっちゃんも同様にこれまでゴルフをせずに生きてきました。彼の場合は僕のテニスに代わる趣味がナンパだったわけですが、いずれにせよゴルフ以上に好きなことがあるという意味では同じです。本気で取り組める趣味はどうしてもひとつに絞り込まれてしまいます。本当に好きな異性がいたら二股なんてできません。

 そのMっちゃんが先日ゴルフをやったというのです。それもコースに出てプレイしてきたと。驚きました。ゴルフ経験は大学生時代に友達と連れだって卒業記念にコースを回ったことがあるらしいのですが、それ以来だから約30年ぶり。その間、一度たりともクラブを握ったことはないそうです。もちろん大学生の時も遊びでクラブを振り回していただけで、ちゃんとゴルフを練習したわけではないのですから、全くの初心者と同じレベルだと思います。

 Mっちゃんの新しい上司がやたらとゴルフが好きで、強引に引っ張り込まれたらしいのですが、用具一式中古で25000円という格安で買い揃え、全く練習もせずにいきなりコースに出るなんて無謀も良いところです。もちろん結果は惨憺たるもので、スコアは「230くらい」だそうです。そんな天文学的数字ですからちゃんと数えていないとか。適当に書いていたら大体そのくらいになったんだそうです。

 当然同じ組の人間だけではなく、後ろもつかえて迷惑するし、本人もあちらこちらに飛ぶボールを追いかけて走るのも疲れるし、空振りしたりダフったりして筋肉痛になるしで散々な目に遭ったそうです。最後の方はさすがのMっちゃんも「なんでこんなことをやらにゃならんのだ」と本気で不機嫌になってしまい、家に帰るなりゴルフに対する呪詛を家族に吐きまくったそうです。僕に対しても「ゴルフなんて最悪だ、やっている人間はみな人相が悪い、悪人顔ばかりだ、環境破壊で良いことなんかひとつもない」と悪口ばかりです。

 そもそも未経験者がいきなりコースに出ればそうなるのは目に見えています。Mっちゃんもせめて打ちっ放しでアイアンくらい練習しておけば、230ではなく160くらいで回れたかも知れないのに、神経が人の10倍くらい太いので「なんとかなるだろう」と思ったのでしょう。練習しなければなんともなりません。

 これに懲りてもうゴルフはきっぱり断るのかと思いきや、なんと来夏の社内コンペの幹事を押しつけられたそうです。ゴルフコンペの幹事をMっちゃんのようなズブの素人に押しつけるとは、上司も本当に良い度胸をしています。たださえMっちゃんも英会話で大変な目に遭っているのに、この上ゴルフとは受難続きです。見ているこちらは面白いから良いけど。

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