幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

箱根駅伝の全国化

2022-06-30 23:44:57 | スポーツ
 僕が以前から主張している箱根駅伝の全国化の第一歩がついに決まりました。関東学生陸上競技連盟は来年10月に行われる第100回の記念大会となる箱根駅伝予選会について、参加資格をこれまでの関東学連登録者のみだったところを、日本学生競技陸上連合登録者に門戸を広げ、全国からの参加が可能ということにしました。英断だと思います。

 学生のみならず全ての駅伝大会で最も知名度も人気も伝統もある箱根駅伝が関東のローカル大会であることがそもそもおかしな話で、箱根駅伝が11月の全日本学生駅伝の予選であるならわかりますが、実際には全日本が箱根の前哨戦扱いとなっています。ローカル大会が全国大会よりも格上の大会とあっては、有望な選手が箱根に出るために関東の大学に進学してしまうのも無理ありません。

 関東の大学が強いのは箱根があるから選手が集めやすいだけで指導力や練習環境に優れているからだとは言い切れません。それを証明するように女子は名城大が5連覇を続けていて、それ以前も立命館大学や佛教大学、京都産業大学などが強かった時代がありました。高校駅伝も西日本の高校に強豪校が多いように、本来駅伝は「西高東低」なのです。地元の大学に進学できる方が助かる学生も多いことでしょう。

 とは言え、現状男子は全日本の結果からもわかるように関東が他地区を圧倒して強いので、来年の予選会に関東以外の大学が参加しても本選に勝ち上がることができる大学がどれほどあるかというとせいぜい1校か2校でしょう。近年の全日本の結果を見ても、関東の15校の中に食い込めるのは関西の1位がやっと入れるかどうかというところです。予選会突破は関西の1位、2位と東海の1位あたりに可能性がある程度なので、多くは期待できません。

 ただ今は100回の記念大会だけの話ですが、101回以降も全国に門戸を開き続ければ、数年後には関東以外の大学も強くなることは間違いないでしょう。日本の陸上界のためには、全国に強い学校がある方が裾野が広がりレベルも上がり、全体として発展できるわけですから、箱根駅伝の全国化はずっと続けるべきだと思います。
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コロナは収束したのか

2022-06-29 23:35:22 | 時事
 本日の東京の感染者数は3800人を超え、先週の水曜日に比べて1400人以上増加。1日の新たな感染者が前週の同じ曜日を上回るのは12日連続だそうです。東京に限らず各地で新規感染者数は増加を続けていて、お隣の韓国でも同様に増加傾向に転じているそうです。世界中でマスクを外して外出しまくり飲食しまくり旅行いきまくりでは、増加することは火を見るよりも明らかだったので驚きはしませんが、増え方が急ですし本当に簡単には収まらないものだと改めて実感します。

 日本は円安で物価高、でも賃金は上がらない「悪いインフレ」が進行中で、国民生活は苦しくなるばかりですが、唯一の希望の光はコロナから脱却してインバウンド需要が戻ってきそうだということです。日本だけではなく中国も「ゼロコロナ」政策のせいでロックダウンしまくりだったところからようやく少しずつ経済が元に戻りつつあります。

 円安人民元高の効果もあるので、この夏あたりに中国からどっと観光客がやってきてくれたら爆買いで大いに潤うことになるはずという期待に満ちあふれています。旅行会社、ホテル旅館、外食、お土産屋、観光スポット、遊園地、鉄道、航空会社、デパート、ドラッグストア、化粧品会社などが手ぐすねひいて待ち構えているところです。

 ところが今のペースで新規感染者数が増えていったら期待の夏休みの頃に感染爆発で規制が厳しくなり、下手をするとまた「まん防」とか出されたりしかねません。インバウンドはおろか国内消費すら伸びずに倒産が相次ぐなんてことになってしまったら「日本終了」と言われてしまいます。4回目はおろか3回目のワクチン接種もしない人も多いようですし、本当に「コロナはもう大丈夫」だと安心しきっていて良いのか、最近はコロナ関連の先生たちがテレビに出ることも少なくなって話も聞こえてきませんが、ちょっと心配しています。
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超特急の梅雨明け

2022-06-28 23:59:42 | 時事
 東海地方はわずか13日間の梅雨でした。もちろん観測史上最短です。そしていきなり真夏並みの猛暑が続いています。と言うか、8月よりも今の時期の方が陽射しがきつい分だけ外にいると危険に感じます。日傘をさしても道路の照り返しでクラクラするくらいの陽射しです。湿度は真夏よりまだいくぶんマシな感じがするので木陰がオアシスです。

 6月下旬に真夏並みの暑さになったからと言って、当然早く秋がくるわけではなく、むしろ夏が長引く可能性の方が高いでしょう。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、近年は10月にならないと秋らしくなりませんが、それがさらに長引くかも知れません。ますます地球温暖化が進行しているのを実感してしまいます。

 テニス好きは冬よりは夏の方が好きという人が多いですが、それも程度問題です。35℃を超えるような暑さがずっと続くようでは日中のテニスは危険過ぎます。サークルのテニスはいつも7月後半から8月にかけては「夏時間」と称して練習時間を遅くして少しでも暑さを避けようとしていますが、さすがに7月中旬までは通常の時間帯でコートを確保していますし、これだけ気温が高いと2時間ずらした夕方でもまだ暑さは厳しいです。

 今年はすでに8月までのコートは確定してしまったので、対策のとりようがないのですが、来年はもっと早めに夏時間にシフトしないといけないかも知れません。36年前にサークルを立ち上げた頃は、真夏でも30℃を超えるくらいで、35℃になる日にテニスをすることなんて本当に稀で、そんな日に当たると逆にハイになっていたくらいです。それでも当時と変わらず今も真夏にテニスをしているのですから、これは暑さに慣れたというか、暑さに耐えられる体へと30年かけて進化をしているのかも知れません。
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ウィンブルドン開幕

2022-06-27 23:04:57 | テニス
 今年のウィンブルドンが開幕しました。ロシアとベラルーシの選手を締め出したことで、ATPが反発してポイントがつかない大会となりました。世界一大きなエキジビションマッチと言われてしまいますが、ポイント制度ができるはるか昔から存在する世界一のテニス大会なのですから、それくらいのことで権威は揺るがないことでしょう。

 ロシア選手が締め出されてしまったので、世界1位のメドベージェフが出られず、第1シードはジョコビッチです。ランキングにとらわれない独自ルールでシードを決めるウィンブルドンですから、メドベージェフが出られたとしても第1シードはジョコビッチだったのではないかと思います。今大会で4連覇7度目の優勝を目指します。大本命と言って良いでしょう。芝のコートではなにより経験が大事です。

 対抗は第2シードのナダルと言いたいところですが、故障の回復具合が心配です。体調万全でもジョコビッチに勝つのは大変だろうと思いますが、足に不安を抱えているナダルに大きな期待はできません。一番対抗できそうなのは第8シードのベレッティーニです。芝への適性が高く実績も残しています。ベレッティーニは第4シードのチチパスと準々決勝、ナダルと準決勝で対戦することになりますから、ジョコビッチとしては潰しあってもらえてホッとしたことでしょう。

 ジョコビッチの山には第5シードのアルカラス、ナダルの山には第6シードのオジェアリアシムと期待の若手注目株が入りました。世代間対決として楽しみな戦いになりそうです。そして第3シードのルードの山。先の全仏では決勝に進むくらいクレーは強いですが、芝は得意ではなさそうなルードに第3シードは驚きです。むしろ同じ山に第7シードのホルカチュの方が芝では強そうです。準決勝はジョコビッチvsホルカチュ、ベレッティーニvsナダルでしょうか。

 日本勢は西岡良仁、ダニエル太郎、そして女子では土居美咲と本玉真唯が出場します。最近さっぱり結果が残せない日本勢ですが、今回も厳しい戦いとなりそうです。予選を勝ち上がった初出場の本玉の勢いに健闘を期待したいところです。
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脱力サービスのススメ

2022-06-26 23:33:41 | テニス
 山本麻友美プロに教わりながらのサービス改良計画も4年が過ぎています。一気にあれこれ変えるとバラバラになってサービスが入らなくなるため、少しずつ少しずつ改良をしています。ひとつの改良が身についたら、また次のステップの改良をするという感じで、これは1回ではなく長年かけて教えてもらえるメリットを最大限生かしたレッスンになっていると思っています。

 最近のサービスは威力精度とも上がってきていますが、良くなればなったで、さらに欲が出てくるのが人情というものです。もう少し回転をかけてセカンドサービスの安定感を増したいし、できたらファーストサービスの威力アップも目指したいと考えて相談したら、今回は「脱力サービスのススメ」となりました。

 テニスに限らず大抵のスポーツ、いや音楽の演奏だって「脱力」はキーワードです。いかにリラックスして体に無駄な力を入れずにプレイするか、これが簡単なようで本当に難しいのです。サービスでも力まずに振った方がスイングスピードは上がるというのは理屈では知っていましたが、実際にどうやって力を抜けば良いのか、どこで力を入れるのかはピンときていませんでした。

 今日山本プロに言われたのは、もっと回転をかけたいならラケットヘッドをしっかり落とさないといけない、そこから振り上げる時だけ力を加えると回転がかかりやすくなる、ということでした。僕の場合は力みが残っているので、ラケットヘッドがまだ高い位置にあるところから振り出しているからフラット気味に当たりやすく回転がかかりにくいということです。

 理屈はわかります。じゃあどうやってラケットヘッドをもっと落とせるかということです。山本プロによればラケットの重みを感じる程度に軽く握ったままでトスを上げてトロフィーポーズを作れば、自然とラケットヘッドが落ちるということでした。そこから振り上げていく時だけ力を込めてビュッと振って、打った後はもう脱力するということです。

 実際にやってみたら、確かに振り上げる時を除いてずっと力を抜いていた方がスイングスピードが上がり鋭く振り抜けるようです。あとはトロフィーポーズの時の左側の壁をきちんと意識して、それが崩れないようにしておけば他に考える必要ないということです。意識することが2つだけなら簡単です。

 ただこのラケットヘッドを落とすということを今さら指導されたのは、それ以前の段階が身についていなかったからのようです。それは肘を落とさないこと。よくあるアマチュアの悪癖にラケットを担いだ時に肘が下がってしまうことがあります。サービスでは肩の角度90度、肘の角度も90度と言われます。肘の高さを落とさないで振ることが大事なのですが、それが身につかないうちにラケットヘッドを落とすことを意識すると肘も下がってしまいやすいので、まずは肘を高く保つことが身につくまで敢えてラケットヘッドのことは触れなかったということのようです。

 サービスの改良というのは、体の使い方全てをひとつずつ合理的な形に直していくことです。部活のように集中的に練習できる環境ならどんどん改良もできるでしょうが、年配のウィーエンドプレーヤーは技術をマスターする、特に長年の癖を直し無意識にできるようになるまでにはかなりの時間がかかります。とにかく地道にコツコツです。
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6月で40℃超え

2022-06-25 22:51:48 | 健康・ダイエット
 今日関東地方を中心に日本列島は猛暑に襲われ、伊勢崎市ではなんと40.2℃を記録したそうです。6月の最高気温としては観測史上初ということですが、まだ梅雨に入ったばかりというこの時期に40℃超えとは恐ろしいばかりの暑さです。しかもこの猛暑はまだ1週間程度は続くという予報で、このままでは熱中症で倒れる人が続出しそうです。

 40℃を記録するのがお盆過ぎの時期なら体もかなり暑さに慣れているからまだ良いのですが、6月下旬ではきつすぎます。ましてコロナでまだほとんどの人がマスクをしています。冷房の効いた屋内ならともかく、屋外では極力マスクは外した方が身のためです。

 今日はテニスをしていましたが、幸い屋内コートが確保できたのでかなり楽ができました。冷房があるわけではないので暑いことは暑いのですが、やはり直射日光を受けるか遮るかの差は大きいです。挙句に途中で一時的に雨は降りだすし雷は鳴るしで、屋内じゃなかったらおちおちテニスもしていられないところでした。

 この先の週間天気予報を見るとすっかり梅雨明けしたかのような天気になっています。しばらくは厳しい暑さに体調を崩さないようにくれぐれも注意をすることが必要です。電気代はかなり値上がりしているので家計に響きますが、我が家の3台のエアコンフル稼働しています。
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小田嶋隆とパソコン

2022-06-24 23:46:45 | ネット・PC
 コラムニストの小田嶋隆が亡くなりました。と言っても、一部の人しか小田嶋隆のことを知らないかもと思います。近年は毒舌の反権力のコラムニストとして特にtwitterでよく物議を醸している人という扱いでしたが、僕にとってはテクニカルライターとして黎明期の日本のパソコン文化を広めた人です。

 僕がパソコンにはまっていたのは1990年代のことで、それ以前に1989年からワープロでパソコン通信を始めたのがきっかけでした。学生時代は純粋文系だったのでそれまで全然興味がなかったパソコンですが、パソコン通信を始めてから俄然興味が湧いて当時のパソコン雑誌を次々と買っては情報を読み漁っていました。

 まだド素人だった時代には「I/O」「月刊アスキー」などごく限られたマニアしか読まない専門誌はあまりにも敷居が高く、少しでも一般的な専門誌として「日経パソコン」「Oh!PC」 などを読んでいましたが、そのうち「ASAHIパソコン」「EYE-COM」と言った初心者向けのパソコン雑誌が創刊されるようになりました。そこに初心者向けの面白コラムを書いていたのが小田嶋隆でした。

 それまでのパソコン雑誌はマニアのための雑誌だったので、小田嶋のような軽妙でわかりやすいコラムなどありませんでしたし、いかにも理系の人間が書いた理屈っぽい面白みのないテキストに比べて、小田嶋の文系ならではの斜に構えていて癖のあるもってまわった言い回しのコラムは僕の性に合いました。彼はテクニカルライターとしては異例のヒットコラムニストになり、やがてコンピューターだけではなく広く世の中の事象を斬るようになっていきました。

 2008年から連載を続けていた『ア・ピース・オブ・警句』は日経ビジネスオンラインで一番人気のあるコンテンツとして読まれていました。僕も長年愛読していましたが、最近は病気がちで休載も多く健康状態を心配していました。いきなりの訃報には驚きました。まだ65歳。実に残念です。コラムニストとしてはナンシー関を失って以来のショックです。ご冥福をお祈りします。
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ショータイムの2日間

2022-06-23 23:29:33 | 野球
 大谷翔平がまた素晴らしい活躍を見せてくれました。昨日は打者として大爆発。2本塁打8打点でチームの得点の大半を叩き出しました。8打点は日本人メジャーリーガーとしての新記録。しかしエンゼルスは大谷がこれだけ打ったにも関わらず惜敗。ならばと今日は投手として活躍。初回こそヒット2本を打たれてピンチを招いたものの、そこを切り抜けた後はノーヒットピッチングを続け、8回を2安打無失点で自己最多の13奪三振。打っては3打数1安打2四球でチームの連敗をまたも止めて今季6勝目です。

 打者としても投手としてもこれだけのパフォーマンスを見せられては誰だって魅了されます。オールスターのファン投票ではDH部門で引き離されての2位ですが、間違いなくメジャーリーグのスターです。今年もぜひともオールスターで見たいと思います。

 大谷の問題は今季は成績が安定しないことです。昨日のように打者として爆発することがありますが、一度当たりが止まると低迷が続きます。打率がなかなか上がってこないので、記録で見るとどうしても見劣りしてしまいます。投手としての方が打者よりは安定している感はありますが、それでもKOされることもありますし、投げるたびに快投というわけにもいきません。

 これは打者や投手に絞っていないので、調整が難しいということがあるでしょう。延長戦で遅くまでプレイしていたのに翌日先発で8回を投げたわけですから、普通なら疲れから打たれてしまっても仕方ないところです。それを気力を振り絞って8回まで完封してしまうのですから、大谷のポテンシャルの高さがとんでもないレベルなんだろうと思いますが、やはり体調維持の点では二刀流の辛さは感じます。

 6月で6勝目をあげたのですから、今季は昨年できなかった二桁勝利の可能性も高まってきました。すでにホームランは二桁に乗せているので、ベーブルース以来の10本10勝は故障さえなければ達成できることでしょう。プレイしている姿も良いし、インタビューでの受け答えも好感が持てるし、日本の生んだ野球選手としては「巨人は嫌いでも長嶋は好き」と言われた長嶋茂雄以来の「アンチがいない」本物のスーパースターです。
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参院選が始まった

2022-06-22 23:46:33 | 政治
 7月10日投開票される参院選が始まりました。この選挙は岸田内閣に対して国民が評価をつける選挙として位置づけられると思います。何もしない割に支持率が高いと言われる岸田内閣ですが、支持率が高く野党が分裂気味なことを考えると与党で過半数はほぼ確実でしょう。安定政権、長期政権へと続くことになりそうです。

 コロナはほぼ収束をしてきたというのが日本のみならず世界的な傾向であり、むしろ日本は制限を緩めるのが他国に比べて遅いくらいです。それだけ慎重に事を運んでいるという好意的な見方もできますし、逆に経済の復活、特にインバウンド需要喚起については遅れを取っているというようにも考えられます。

 今回の参院選で一番気になるのは経済対策であり、特に進む「悪いインフレ」をどうするかでしょう。アメリカを筆頭に欧米各国は利上げによって物価上昇を抑え込もうとしていますが、日本は今後も金融緩和を続ける予定です。当然金利差によって円安は進みますし、ますます物価は上がっていくことでしょう。とは言え、利上げをすれば一気に日本の景気は悪化しそうですから、政府にも日銀にも打つ手はほとんどありません。

 自民党は具体策が乏しいことがわかっているだけに、どうしても経済政策と言っても「新しい資本主義」といった理念だけ並べた公約になりがちです。かと言って、自民党がここで改憲を公約のトップに据えてくるのもいかがなものかと思います。どう考えても今は改憲をどうこう言うべきタイミングではないでしょう。経済と少子高齢化対策、そして時期的には外交安保政策が焦点だろうと思います。

 対して野党は揃って消費税の減税もしくは廃止などを訴えていますし、給付金の支給も公約に入れているようですが、実際に政権を担う気がない野党は財源を気にすることなく実現性に乏しい夢のような公約を気楽に言えるから楽と言えば楽なものです。消費税減税は実感しやすいだけに一定の支持を得られると思いますが、財務省の言いなりの岸田内閣はやる気がないことは明白です。

 参院選が終わるとしばらく国政選挙の予定はありませんから、自民党が勝てば岸田内閣は長期政権となる可能性が高くなります。選挙を気にせずに政権運営ができるとなると、減税よりもむしろ増税の方がやりそうな気がします。増税されてから文句を言っても遅いんですけどね。

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テニスマガジン休刊

2022-06-21 23:26:02 | テニス
 ついにというべきでしょうか、雑誌「テニスマガジン」が今日発売の8月号をもって休刊すると発表されました。昨年後半からグランドスラム大会後だけ発行する変則的な季刊になると言うことだったのに、それも1年経たずに反故にしてしまいました。それだけ雑誌の世界はもうビジネス的に余裕がないということなのでしょう。長年の読者としては覚悟はしていましたがやはり残念です。

 「テニスマガジン」の創刊は1970年。今号で773号だということです。これだけ長く続いた雑誌を休刊するのは、さぞかし関係者も無念なことだろうと思います。僕も40年以上にわたって愛読してきましたし、雑誌が主催する大会に長年参加していたこともあり、何回も写真や名前を掲載してもらったし、編集者の人とも顔見知りになったりして、愛着もひとしおの雑誌でした。

 日本のテニス雑誌は技術解説偏重なのが特徴で、それは「見る」スポーツではなく「やる」スポーツとしてテニスが広まっていることの表れでした。ただその技術解説に偏った誌面が雑誌の寿命を縮めてしまいました。ネットの普及により動画で見た方が技術を学ぶのははるかにわかりやすいからです。もしトップ選手やアイドル選手の動向を追うような記事に人気があれば、まだ雑誌のニーズもあったと思いますが、未だに日本ではテニスを「見る」文化はマニア的なファンのみにとどまっています。

 かつて5誌もあったテニス雑誌も「テニスマガジン」の休刊で残るは「スマッシュ」だけになってしまいます。いつまで「スマッシュ」が頑張り続けられるのかはわかりませんが、日本のテニス文化の応援のためにも買い続けていこうと思っています。
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