僕は高校生の頃にインベーダーゲームが大ヒットして、大学生の頃はアーケードゲームが全盛だったので、まさにゲーム世代の走りです。ゼビウスをゲーセンでプレイして子どもたちから神のように見られていた新入社員時代が懐かしいです。ファミコン以降はスーマリやドラクエはもちろん、かなりクソゲーに近いものまで手当たり次第にやっていて、平日なのに夜明けを迎えて寝不足のまま出勤していました。20代の若さゆえです。長男が生まれた頃にパソコンを購入して、「信長の野望」や「大航海時代」をプレイするかたわら夜泣きする息子を抱っこしたりしていました。
40代になる頃までゲーム好きは変わっていませんでしたが、年齢とともに長時間プレイするのが厳しくなりました。ゲームして寝不足のまま仕事に行くのが無理になってきてから徐々にゲーム離れが進み、ドラクエの新作以外は手を出さず、ついにはそのドラクエからも離れていって、すっかりゲームから足を洗って堅気になったのは50代半ばのことです。40年近くゲームにはまっていたのですが、離れて見たら意外とあっさりさっぱりしたものでした。
50代になってゲームから離れた原因のひとつがオンラインゲームの隆盛でした。なにせオンラインゲームは切り上げるタイミングが難しいです。自分のペースで進めにくいこともあって、年配者には体力的にきついなと感じました。また一緒にプレイしている相手が若く、中には小学生だったりすることもあり、世代格差の大きさも気持ちが離れる要因のひとつでした。
ところがここ3ヵ月ほどスマホのオンラインゲームにはまっています。「ラストウォーサバイバル」というゲームで、当初は手軽な暇つぶしの算数ゲームかと思って始めたら、全然違う戦争シミュレーションゲームでした。めちゃくちゃカジュアルに遊べるミニゲームに見せておいて、中身は全然違うゲームなので「広告と違う」と離れていく人も多いようですが、よく練られた戦略ゲームなので、沼にはまると抜け出せなくなる魅力があります。
一応無課金もしくは微課金でも遊べますが、もちろん重課金すればサクサクと進むことができます。僕も最初は無課金と決めてのんびり遊んでいたのですが、やはりそれではゲームが進むほどにストレスが溜まってしまうので、適度に課金しながらも焦らずプレイしています。チャットで会話する人たちも恐らく仕事を持っている20代から40代くらいが多いだろうと推察されるので、比較的落ち着いていて安心です。
問題はやはり24時間プレイできるので寝る時間が取れないことです。スマホゲームなのでベッドに入ってからでもプレイできますから、寝る前に午前3時までやってしまい、なのに朝6時に目が覚めてまたログインしてベッドの中でプレイしてしまいます。睡眠時間3時間は全盛期のピンクレディーだな、と思うような年寄りがやっていいことではありません。