インド株が急落のち大幅高

　もう10年くらい前にインド株の投資信託を買いました。その頃はまだ現役でしかも子どもが大学を卒業したばかりだったので気が大きくなっていて、「これから投資するならインドだ」とあまり深く考えずにイメージだけで投資信託を２本買ったのです。雑な考えでしたが、ちゃんと予想通り上がったので悪くはありませんでした。とは言え、その勢いにも近頃は陰りが見えていて、ちょっと前に買ったアメリカ株に投資するS&P500の方がやはり手堅く上がっていく感じです。まあどちらもプラスになっているのですから文句はありません。

　退職金をもらった３年くらい前からは国内の高配当株投資メインに切り替えたのですが、インド株の投信はそのまま持っています。それが昨日いきなり見たこともないような大暴落をしていて「何事？」と驚いてしまいました。ネットで調べたところインドの総選挙で与党連合が予想を下回る小幅な勝利になりそうだということから、記録的な株安につながったそうです。そんなニュースはテレビでもやらないので、なかなかわかりませんでした。

　投信自体は半分すでに売っていたので、打撃はそこまで大きくはないものの、今後このまま売られ続けていったらさすがに困るなと思っていたら、今日のニュースでは大幅に反発して昨日の値下げ分を一気に帳消しにするほどだということです。インド準備銀行（中央銀行）が政策金利を据え置く一方で、成長見通しを上方修正したことが好感されたそうで、何はともあれ良かったと胸を撫で下ろしました。

　ささやかながらこうして投資をしていると、世の中のいろいろな出来事が自分の財布に結び付いていることを強く感じます。インドの選挙結果が一夜にして自分にウン万円の損失を与えるのです。僕なんかでもそうなのですから、莫大な資産を持っている富裕層が世界中のさまざまな動向に敏感になるのも当然です。投資は未だにギャンブルだと思っている人も多いですし、確かにそういう側面も否定はできませんが、世の中の勉強にもなるしボケ防止にもなります。人に強く勧める気はないですが、宝くじを買うくらいなら、その資金で投資を始めた方が良いよとは言っています。