幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

テニスで空回りする原因

2018-02-28 23:39:24 | テニス
 今夜のテニスはやる前からちょっと嫌な予感はしていました。妙に体が軽くてやる気に満ちています。やる気というよりは、気が逸っているという感じ。落ち着きがなく軽いというよりもフワフワしているのです。

 実際にアップをしていても、ちょっとずつタイミングがズレているような感覚がありますが、その時はあまり気にしていませんでした。しかし、ゲームを始めると感じていたズレがハッキリと出てきます。ミスがいつもより多いしミスするタイミングが早いのです。

 ただし気が逸っているのでミスが出てもあまり気になりません。練習をしているのだからミスっても気にしない、どんどん積極的に行こう、と思考が妙に前向きになっているので、何度もチャレンジして何度も同じようなミスを繰り返しています。

 ミスしている理由は「待てない」ことにあります。自分の打つポイントまでボールを引き付けられていないので、ストロークにしてもボレーにしてもちょっと早くラケットを出してしまいます。フレームショットではないのですがタイミングが合っていないのでボールに力が乗っていません。短くなったり勢いがなかったりして切り返されてしまいます。

 やっているうちに徐々に自分でも理屈はわかってくるのですが、なかなか修正ができません。大事なことは技術というよりもメンタルで、まず気持ちを落ち着けて、次にしっかりと構えてボールを打点まで呼び込むことなんですが、どうしても体が前のめりになってしまいます。頭で理解しているように体が対応してくれません。

 長年テニスをやっていると、たまにこういう日があります。どうやっても何となくうまくいかない、やる気があるのに上滑りというか、空回りしている日です。これまでもなぜこういうことが起きるのか、どう対処したらいいのか全くわかりませんでした。

 しかし今日はひとつだけ最後の方で原因らしきものに思い当りました。「寝不足」です。今日は仕事のために早起きをしました。いつもなら6時間~7時間くらい寝ているのに、多分5時間くらいしか寝ていません。こういう日は大抵ナチュラルハイになっていて、気持ちは前向きなのに体が疲れていてついてこないのです。

 問題は原因がわかったところで寝不足はその場では解消できないということです。思い当ったのが今日のテニスの終盤だったので修正はほとんどできませんでしたが、次回からは似たような症状の時には何かしら対応策を講じようと思います。もちろん、一番良いのは何より寝不足でテニスをしないことですけどね。
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対戦相手をリスペクトすること

2018-02-27 23:17:03 | スポーツ
 今回の平昌冬季五輪で僕の心に残った2つのシーンがあります。ひとつは小平奈緒。彼女が500mで36秒台を出して滑り終えた後に、沸き返る会場の観客に対して唇に指を当てて静かにするように促しました。次に滑る選手たちが競技に集中できるようにということでした。

 もうひとつはカーリング女子3位決定戦で最後の最後にイギリスのミュアヘッドの一投が失敗し日本に勝利が転がりこんできた時。日本の選手たちはバンザイやガッツポーズをして喜びを露わにしたわけではなく、静かにイギリスの選手たちと握手し、それからチームメイトとハグして涙を流しました。カーリングでは相手のミスに対して喜びを表現してはいけないというマナーが徹底しています。

 どちらも素晴らしいシーンだったと思います。スポーツは勝負です。対戦相手に勝つことが目的です。しかし同時に相手がいてくれて初めて勝負ができるのです。対戦相手は敵ではありますが、ともにスポーツを楽しむ仲間でもあります。対人競技はもちろん、スピードスケートやマラソンのようなタイムを競い合う競技、フィギュアスケートや体操のように演技を競う採点競技であってもそれは変わりません。だからこそ、小平やLS北見の選手たちのような対戦相手を尊重しリスペクトするような態度が求められるのです。

 僕が楽しんでいるテニスもそういうスポーツマンシップを重んじる競技のひとつです。相手のエラーを喜ばず、観客もミスショットに対しては拍手をしてはいけません。こちらのフレームショットやネットインでのラッキーなポイントでは相手に手を挙げて謝罪をします。たとえナイスショットを決めても対戦相手に向かってガッツポーズをするのもマナー違反です。相手を挑発するような言動はペナルティを取られることもあります。

 勝負に熱くなるあまりに時々そういう基本を忘れてしまう人もいますし、そもそも理解していない人もいます。時に日本の学生テニスではマナーの悪いチームも散見されます。ですが、テニスをしている以上は、いや、テニス以外の競技においても、小平やLS北見のような態度をしっかり守りたいものだと改めて感じました。
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設楽悠太16年ぶりの日本新記録

2018-02-26 23:48:45 | スポーツ
 平昌五輪の閉会式の日に東京マラソンで設楽悠太が日本最高記録の快走を見せました。2時間6分11秒は2002年に高岡寿成が作った記録を5秒上回りました。そして日本人1位、全体でも2位。リオ五輪銀メダルのリレサ(エチオピア)やケニア勢を相手にこの順位は世界と戦えることを示したものです。

 日本の男子マラソンも瀬古、中山、宗兄弟が世界トップを目指して戦っていた頃とはすっかり様変わりしてしまいました。記録は伸びず世界から遅れるばかり。世界最高記録は2014年に2時間2分台に突入しているのに、日本記録はいつまでも2時間6分台。しかもそれすら超えることがなかなかできませんでした。

 今回設楽に加えて井上大仁も2時間6分54秒で走ったことで、ようやくひとつの壁を乗り越えていける光明が見えてきた気がします。設楽25歳、井上26歳。昨年12月に2時間7分19秒をマークした大迫傑も26歳。かつてはトラックでスピードが落ちてくるとマラソンに転向していましたが、彼らはスピードを維持したままマラソンに挑んでいます。

 設楽、井上、大迫はみな大学駅伝で各大学のエースでした。箱根でも東洋大、山梨学院大、早大でそれぞれ活躍したお馴染みの選手たちです。箱根駅伝出身の選手は大成しないなどと言われることもありますが、駅伝で疲弊する前にこうしてマラソンに挑戦していけば十分に通用するということも証明されましたし、東京五輪に向けてこの世代の選手たちが一気に伸びてきそうな予感がして楽しみです。
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Jリーグ開幕

2018-02-25 23:15:35 | サッカー
 平昌冬季五輪の陰になってしまっていますが、Jリーグが開幕しました。今年は戦前の評論家の予想を読んでいても混戦模様で、鹿島、浦和、セレッソ大阪、川崎などが上位と予想はされていますが、結構どうなるかわからないという感じのようです。

 僕も昨シーズンは名古屋がJ2に陥落していたせいでJ1はあまり興味を持っていなかったこともあって、J1の戦力分析はよくわかりません。ただ昇格した名古屋が下位ではなく中位から上位に食い込めそうな感じなので、そこは大いに期待したいと思っています。

 名古屋は風間監督の攻撃サッカーを実現するためにブラジルの得点王で元ブラジル代表FWジョーを加えました。さらに同じく新加入のDFのホーシャ、昨夏から加わったガブリエルシャビエルのブラジル人トリオが昨日のガンバ大阪戦では大活躍して3得点。見事に開幕戦を飾ることができました。

 さらに名古屋はGKにもオーストラリア代表歴のあるランゲラックを獲得していますが、こちらは昨日は2失点。攻撃サッカーはどうしても失点のリスクが大きくなるとは言え、やはり新しいGKでは守備が安定するまでは時間がかかるのかも知れません。

 まずは開幕戦アウェーで勝利を飾ったことで勢いがつけば、今季台風の目となって上位争いに加わる可能性も高まってきました。屈辱の降格をバネに再び優勝を目指して勝ち進んでほしいです。
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高木菜那の金とLS北見の銅

2018-02-24 23:58:18 | スポーツ
 いよいよ大詰めの平昌五輪ですが、最終日前日の今日、日本の女子がまた快挙を達成しました。新種目のスピードスケートマススタートで高木菜那が金メダル、そしてカーリング女子のLS北見が銅メダルを獲得しました。どちらも素晴らしい戦いでした。

 高木は徹底してオランダの選手をマークしていました。体の小さい高木が集団に入るのはハイリスクハイリターンです。集団の中で絡んで転倒してしまうリスクを負いながらも、大きな選手たちの陰に入ることで体力温存できるというリターンもあります。これはある種の賭けではありますが、高木は見事にその賭けに勝ちました。

 ずっと最後まで先頭集団の良いポジションをキープし、最後の1周でインを突いてトップを奪い、最後はスプリント勝負で差し切ったレース展開はプラン通りだったことでしょう。これで団体パシュートとの2冠です。妹の美帆の方が有名で「美帆の姉」扱いだった菜那ですが、これでもう美帆とも対等だと言っても良いでしょう。姉はW金メダルで妹は金銀銅をコンプリートとは、すごい姉妹です。

 カーリング女子のイギリスとの3位決定戦は痺れるような緊迫した展開でした。お互いに複数得点を狙いながらも、相手の粘りの前に1点しか奪えない状況が続きました。互角ながら日本の方が常に追いかける展開になっていたので、このままでは少し不利かなと思った第9エンドにイギリスのスキップのショットがずれて1点スチール。さらに勝負の第10エンドでもまたイギリスのスキップの最後の一投が微妙にずれてスチールして5-3での劇的勝利。どちらもプレッシャーかけ続けた日本の粘りが呼び込んだスチールでした。

 長野五輪を上回るメダルを獲得した今大会ですが、それとともに多くの有名人も生みました。もともとスターの羽生はもちろんですが、スケートの小平と高木姉妹、そしてカーリングのLS北見のメンバーは日本に帰ってきたらメディアにも引っ張りだこでしょう。藤沢五月はもう電車に乗れないかも。
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カーリング女子ギリギリの敗退

2018-02-23 23:44:21 | スポーツ
 カーリング女子の準決勝韓国戦。第1エンドにいきなり3点をリードされて追いかける展開になった日本。厳しい戦いになりました。日本が追いすがるも韓国に突き放されてしまい、同点にもなりません。韓国の4人が全員ショットの成功率が高いのに比べ、日本はセカンドの鈴木が不調。後半は泣き出しそうな表情で耐えている姿は見ていても胸が痛いくらいでした。

 しかし終盤に鈴木も何とか立ち直りを最後の第10エンドに驚異的な粘りを見せて遂に同点に追いつきます。ここに至って一気に日本は追い上げムード。延長戦の第11エンドの攻防も韓国がプレッシャーからかこれまでなかったような微妙なミスが続きスチールできそうな展開になりました。しかし、最後のドローショットを韓国のスキップが決めてジ・エンド。7-8という僅差で惜しくも敗れてしまいました。

 ただ負けたとは言え、予選リーグを1位で勝ち抜いた強豪韓国相手に予選で勝ち、準決勝でも互角の勝負をしたのですから、次のイギリスとの3位決定戦に向けて自信をもっていいと思います。準決勝に残っただけでも十分な活躍ではありますが、ここまできたら銅メダル獲得を達成してほしいところです。

 ところでカーリングというのは先攻後攻で明らかに有利不利があるのに、延長戦は仕切り直しせずにそのまま第11エンドに続くというのはいかがなものでしょうか?規定の第10エンドまで終わって同点だったのですから、少なくともそこからは2エンドはやらないと不公平だと思います。

 テニスだったらサービスを打つ方が圧倒的に有利ですから、2ゲーム差がつくまで、もしくはタイブレークなら2ポイント差がつくまで続けます。カーリングの場合も延長戦になったら2エンド単位でやって得点差がつくまで続けるのが公平だと思うのですが、誰もこれまで問題にしてこなかったのでしょうか?ちょっと不思議な気がしました。
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女子団体パシュートの頭脳的金メダル

2018-02-22 23:09:23 | スポーツ
 当初から日本とオランダの一騎打ちと見られていたスピードスケート女子団体パシュート。順当に両チームとも決勝まで勝ち上がりました。日本は準決勝のカナダ戦では予定通りに佐藤を休ませ菊池を投入。さらにレース途中から高木美がスローダウンを指示するほど体力温存に努めます。決勝のオランダ戦では体力の限界まで足を使わなければならないからです。

 オランダ戦の鍵はエース高木美の調子が一番大事ですが、それとともに若い佐藤がどこまで頑張れるかでした。パシュートは3人の中でもっとも遅い走者のタイムで競います。当然3人目をいかに早くするか、そのための作戦がエース高木美が3.5周を先頭で引っ張ることです。佐藤は1周だけ。佐藤が先頭にいるその周回はオランダに後れを取るのも想定内で、佐藤から高木菜、そして高木美と先頭を交代する時にオランダを追い上げる作戦です。

 オランダは「個々の実力が高いから1週間チームで練習すれば日本に勝てる」と豪語していたらしいですが、日本は4人が1年にわたってみっちりチーム練習をしてきました。ワンラインで流れるようなスケーティングも、スピードを落とさずに素早く先頭を交代する技術も日本が磨き上げてきたもの。オランダが1週間で何とかなるレベルではありません。

 決勝戦は日本の想定通りの展開でした。スタートから高木美が引っ張り、佐藤に先頭を交代。佐藤のところでオランダに遅れることわずか0.5秒。高木菜の1.5周の間にオランダに追いつくと、後は高木美が一気にチームを引っ張って逆転。最後は1.5秒の差をつけて五輪記録での完勝でした。

 羽生の金も小平の金も本当に感動的でしたが、この団体パシュートの金ほど計算し尽された戦略通りの金メダルも珍しいのではないでしょうか。長年にわたって築き上げた個々の実力と個性、そしてそれを組み合わせたチームプレイが見事にはまった感じは、スピードスケートでありながらチェスか将棋のような印象でした。日本のスポーツ史上に残るような頭脳的な素晴らしい金メダルでした。
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ダイエット第1ステージ成功

2018-02-21 23:23:41 | 健康・ダイエット
 今日はついに目標としていた人間ドックでした。この日のために40日前から「間食抜きダイエット」を続けてきて、体重は40日間でマイナス4.5kgを達成しました。昨年一年間で増えた体重分をきっちりと削り取ることに成功。今日の測定でも昨年記録した体重よりも1kg弱のマイナスでした。ミッションコンプリートです。

 もちろんこの結果はあくまでも第1ステージの成功に過ぎません。昨年同時期と同じ体重まで戻したというだけです。問題はここからです。最終的な目標値は会社に入社した当時の22歳の時の体重まで落とすこと。これにはここからあと12kg減らさなければなりません。過去20年余りの間に3回ほどダイエットに成功しましたが、その時でも今よりマイナス10kgが限界でしたから、12kg落とせたら自分史上最高記録です。

 ここまでは10日で1kgの減量ペースでしたが、これからはちょっとペースを落として1ヵ月で1.5~2kgくらいのペースでいこうと思っています。それでも半年後には10kg減できます。恐らくそこまでは過去にも経験があるので頑張れば何とかなりそうですが、その先は未知の領域ですからかなり難しくなると思います。今回のように削り取れる余計な脂肪がたっぷり体についているうちは体重を落とすのは簡単ですが、絞れば絞るほどに厳しくなるのは当然ですから。

 まずは第2ステージとして、4月末までの2か月強で4kg減量を目指します。5月になればジャケットを脱ぐような暑さになりますから、それまでにある程度体を絞っておきたいところです。これまで通りテニスと筋トレに励みながら、間食抜き、アルコール抜き、そして炭水化物半分カットでそこまでいけるかどうか。また時々ご報告します。

 
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フェデラー世界1位返り咲き

2018-02-20 23:34:48 | テニス
 ロジャー・フェデラーはあらゆるテニス界の記録を塗り替えていきますが、今回はまたその中でもかなり特筆すべき大記録を打ち立てました。ロッテルダムの大会で優勝、ランキング世界1位に返り咲いたのです。アガシを抜いて最年長1位と言うだけでも凄いのに、5年106日ぶりの返り咲きというのも最長ブランク記録、また初1位から足かけ14年というのも最長記録です。当然自身の持つ1位在位期間も更新していくことになります。

 フェデラーは1年前の全豪では第17シードでした。いくらフェデラーと言えども、ここまで落ちてはランキング1位の返り咲きもグランドスラムタイトル獲得も、もう無理だろうと。今後は徐々にランキングを落として、どのタイミングで引退を表明するのかと考えられていました。

 ところが彼はその全豪で優勝、さらにウィンブルドンも優勝、そして今年の全豪も勝ってわずか1年の間に3つのグランドスラムタイトルを獲得してしまったのです。全仏はスキップしたので、全米以外の4大会で3勝です。獲得したグランドスラムタイトルは20個まで伸ばしました。そりゃ1位にも返り咲こうというものです。36歳とはとても信じられない圧倒的な強さです。

 ロッテルダムの優勝で通算優勝回数も97になりました。残り3つで100個目のタイトルです。うまくすれば今年のウィンブルドンで達成できるかも知れません。優勝回数ではコナーズが109という大記録を持っていますが、それにどこまでフェデラーが迫れるのか。それはもうフェデラーのモチベーション次第という気がします。このまま現役を続けていれば40歳くらいまで強いままでいられそうですから。

 
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藤井聡太は想像を超えてくる

2018-02-19 23:01:24 | 時事
 およそ1ヶ月前、「藤井四段はマンガの主人公か」というエントリーを書きました。朝日杯将棋オープン戦準々決勝で佐藤天彦名人に勝った時のことです。中学生棋士が現役名人に公式戦で勝つなんてことはおよそ考えられないと思いました。デビューからの劇的なストーリー展開も含めて、もうこれはマンガの世界の出来事だと。

 ところが彼はさらにそれを上回ってきました。その半月後にC級2組であっさり1組への昇格を決めて五段に昇段。そして一昨日の朝日杯準決勝で羽生竜王と対戦してこれを破り、さらに決勝で広瀬八段も圧倒して優勝してしまったのです。中学生棋士が全棋士が参加するオープン大会で優勝するなどまさに空前絶後の大快挙です。この優勝でわずか五段在位16日で六段に上がってしまいました。

 最年少六段、最年少優勝。どちらも加藤一二三九段の最年少記録を破りましたが、加藤だって五段から六段にあがるのに1年かかりました。普通は1年かかる順位戦で昇格して段位を上げていくのですから当然です。藤井が飛び級し過ぎるのです。

 最年少優勝にしたって、加藤をはじめ谷川も羽生も初優勝はみな若手しか参加しない大会でのことでした。藤井のように名人や竜王を破って優勝するなど規格外もいいところです。まだ六段、まだC級棋士ながら、もしかしたらすでに全棋士で一番強いのかも知れません。実際、2017年度の成績では対局数、勝数、勝率、連勝の年度四冠もキープしています。これを達成すれば羽生以来史上2人目の快挙です。

 もはや藤井六段は「将棋界の未来を背負う若手の代表」などというレベルではなく、羽生や佐藤らタイトルホルダーと肩を並べる実力者の域ににすでに達していて、あと1年もしないうちに誰も勝てないくらいの圧倒的な最強棋士になっている可能性も大きいのです。それほどの成長速度です。マンガを超える現実があるとは恐ろしいです。
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