「Feng Shui master appeals over Nina Wang fortune」 を読んで

▲「BBC NEWS」January 2011 Last updated at 06:53 GMT.（部分）
　〈http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12148984〉

　　Tony Chan had odd jobs, including that of a bartender, before he began advising Hong Kong's rich and famous on feng shui, or geomancy.

　本文とはぜんぜん関係ないが、中国の風水学の擁護者が、「量子力学の出現によって、古典力学（ニュートン力学）も、唯一絶対の真理体系ではなく、自然についての解釈の一つにすぎないことがわかった。だから風水は迷信でなく、いまだ証明されていない今ひとつの〈中国伝統の）自然科学なのだ」とかと言うのだが、これはまさに自然法則の階層性を知らぬ謬見である。普通人間が生涯をすごすこの目に見える世界は、今も昔も古典力学が支配しているのだ。それよりあんた、本当にそう思っているなら、ピサの斜塔から飛び降りてみせろ。できるだろう。
　そういえば、同じ意見を往年のポストモダンの徒にも持ったな。硫酸（濃硫酸）が強い酸化力と脱水作用がある――つまり接触すればやけどする――というのが、西洋式の科学（化学）の一つの見方にすぎないというのであれば、あんたいまここで硫酸を頭からかぶってみせろ、できるだろう。

石塚真一 『岳』 12

　この作品、尻上がりに調子が良くなってくる。ただ、画はこれ以上上手くならないほうがよいかもしれないとも思う。

（小学館　2010年7月）

「Kazakhstan's benevolent father: Long live the khan」 を読んで

▲「Economist.com」Jan 6th 2011 | ALMATY | from PRINT EDITION.（部分）
　〈http://www.economist.com/node/17858817〉

　副題「Nursultan Nazarbayev, very nearly eternal」。

　　Kazakhstan’s opposition, such as it is, denounced the initiative. Gazis Aldamzharov, head of the Communist Party, questioned whether, among 16.4m Kazakhstanis, it was really impossible to find a worthy alternative to Mr Nazarbayev. But like him or not, Mr Nazarbayev is seen by many, including foreign investors, as providing stability. This is highly cherished in Central Asia’s volatile neighbourhood, where last year’s bloody overthrow of Kyrgyzstan’s president, soon followed by ethnic violence and the introduction of a parliamentary republic, were seen as disasters. Although Mr Nazarbayev runs the country with an iron hand, he is not an outright dictator. Less of a control freak than Mr Karimov, he is a pragmatist who is credited with creating prosperity.

　19世紀のチョカン・ヴァリハノフ以下の開明度。ヴァリハノフが今のカザフスタンの有様を見れば嘆くであろう。せっかく自由になったというのに、なぜ好きこのんでロシアにしっぽを振りその真似をするかと。
　ついでに言えば、ヴァリハノフは当時のカザフ王家（中ジュズ）の出で、さらに言えばカザフ王家はチンギス・ハーンの男系子孫（ジョチの系統）であり、つまり彼は、正真正銘ハーンの有資格者であった（実際彼の曾祖父アブライはカザフ・ハーンに推戴されている）。これからすれば、ナザルバエフ大統領をハーンと呼ぶのはキヤト氏族のママイやオイラット族のエセンをハーンと呼ぶようなもので、越階もこのうえない。この点、ウズベキスタンのカリモフ大統領についても同じ。

YouTube 「Goodbye Happiness -宇多田ヒカル- 大体、再現してみた.mov 」

　〈http://www.youtube.com/watch?v=XPrhy1EnMMY〉

　ミラクルひかるさんのオフィシャルブログで知る。
　笑ったが、目も潤んだ、本家同様。本当に真面目にやっているのがわかるから。