書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「【コラム】日本列島10万キロ(上)」 から

2010年08月20日 | 抜き書き
▲「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2010/08/18 12:00:22、東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員。(部分)
 〈http://www.chosunonline.com/news/20100818000047

 〔日本〕全国旅行を決心したのは、日本に赴任して8カ月後の2006年2月、島根県を訪れた時だった。島根県が制定した「竹島(独島)の日」1周年を取材するために訪れた先だ。そこは日本の田舎だった。「田舎の人間が領土にどんな不満があるというのか」という思いが先に立った。小さな田舎のパフォーマンスを取材しに訪れた自分も正直情けなかったが、記事だけは強烈に書いた感じがある。韓国の独島がすぐにも危機に陥るかのように。

 正直な人だなあ。「×央日報」などには見ようと思っても見られない知的誠実さである。この人の日本報道やその見方にはとても教えられた。

「陸軍大臣は現役の武官ではないんですね」ではさすがにシャレにならないだろうから

2010年08月20日 | 抜き書き
▲「YOMIURI ONLINE 読売新聞」2010年8月19日20時35分、「『防衛大臣は自衛官ではないんですね』と首相」 (部分)
 〈http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100819-OYT1T00997.htm?from=main1

 菅首相は19日、首相官邸で自衛隊の折木良一統合幕僚長と、陸海空3自衛隊の各幕僚長と会談した。〔略〕首相は19日の会談冒頭、同席した北沢防衛相に「昨日予習したら、大臣は自衛官ではないんですね」と発言。あいさつでは「改めて調べてみたら、首相は自衛隊の最高の指揮監督権を有している」などと述べた。

 与しやすしと相手に思いこませるためか、それとも自衛隊軽視(軍事力軽視)の個人的感情および政治家としてのスタンスのメッセージか。

「『国家の利益を優先』 中国人監督が米映画祭を辞退」 から

2010年08月20日 | 抜き書き
▲「msn 産経ニュース」2010.1.6 11:52、共同。(部分)
 〈http://sankei.jp.msn.com/world/china/100106/chn1001061155003-n1.htm

 陸〔川〕氏は参加辞退について「外国での活動は国家の利益が優先」と話している。

 己の明哲保身を国家の利益というならば。
 本当に国家を思うのなら、一人で国家をしょって、舞台に出て行ってたたかうべきだ。矢折れ力つきても、それは祖国にとっては栄えになれこそ、恥にはならない。これが恥なら雷峰も国恥になろう。雷峰は結果ではなく精神で国家の誇り、模範的国民となったのだから。
 負ける戦さはしないというのなら、我が身を庇っている点ですでに私益が入りこんでいるからそれは国益ではない。そもそも国際社会で自国の名のもとに本音のみえすいた大言壮語をしてみせることが、自国に利益をもたらすのか。国恥どころか、国辱すらきたす。
 こんなことは陸川氏も百も承知の上のはずである。それでもやるのは、目的が結局は国益ではなく私益だからであろう。