くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「箱根駅伝」読売新聞運動部

2014-01-14 06:01:06 | 芸術・芸能・スポーツ
 やっぱりおもしろかった!
 読売新聞運動部「箱根駅伝 世界へ駆ける夢」(中央公論新社)。ドキュメンタリーとしてもよくできているので、おすすめ。
 わたしは中学生のときにテレビ観戦をして以来、十五年ずっと箱根駅伝を楽しみにしていました。全日本や出雲国引きも、ニューイヤーもその影響で全部見た。だから、ここに登場する選手もある程度把握しています。大東文化の大久保コーチ、早稲田の指導者だった瀬古、選手の渡辺、櫛部、山梨の中村祐二、オツオリ、マヤカ、順天堂の澤木先生。
 澤木先生にだけ敬称をつけてすみません。わたし、非常に順天ファンだったのです。はじめて見た大会で総合優勝したのが順天だったのです。アンカーの工藤さんがかっこよかった!
 さらに、友人の弟さんが順天で長距離をしていました。現在は「しまむら」でコーチをしているんですが。(ちなみに、高校では宮藤官九郎と同級生)
 澤木先生が選手としての実績以上に指導者としての力を発揮していく項が、非常に納得できました。科学的なデータに裏打ちされた指導の先駆者なんですね。さらに、教え子にも指導者が多いということに、感銘を受けました。
 印象に残る選手たちを訪ね、その現状を伝えていただけたのも嬉しいですね。
 特に、北京五輪代表だった佐藤敦之さんの頃が良かった。オーバートレーニングのために最下位に終わった五輪。円谷幸吉記念館を訪れたり、福島の後輩今井、柏原に声をかけたり、なんというか、自分だけではなく他の人とのつながりも大切にしている方のように思いました。
 現在、福島大学の研究生として現役を続け、県内の陸上イベントにも足を運んでいるそうです。
 話を聞くときにうつむいている子に、
「なんで見ないの、最低限そこからできるようになろうよ」と呼びかける。「怖い人だと思われているかもしれないけど、誰かがそれをやらないと」と語る決意に、すがすがしさを感じました。
 ところで、先日柏原さんについて検索してみたんですが、好きなものはスイーツ、アニメやマンガと知って、ちょっと驚きました。でも、いわれてみれば、イメージできるかも。

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