くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「青春白書」「七色いんこ」など

2014-10-13 20:58:38 | コミック
 ストーリー展開もすべてわかっているのに、同じ場所で泣いてしまう。そうなんですよ、中学生のときに読んだからかしら。
 実家で古いまんがを読み直しました。懐かしい! 今読むとあっという間なのに、当時は雑誌連載から追いかけていたせいか、時間が濃密だった気がします。
 曽根まさこ「不思議の国の千一夜」11巻まで。さすがに古くてあちこち焼けたりしみがついたりしているんですが、ヘンデクのクールな対応とか、セブランのかっこよさが本当に懐かしい。こういう民話的な話があちこちに散りばめられているのも好きですね。
 魔法で怪物になった王子さまが百回プロポーズを断られるエピソードが個人的には好みです。「美女と野獣」ですね。でも、いつも思うけど、「野獣」としての彼(外見も含めて)を好きになったのに、実は王子さま(違う外見)に戻ってしまうというのは、わたしだったらつらいんですが、どうなんですかね。
 曽根さんのほのぼのした暖かさ。さらにはそれを裏切るような恐怖も描けるストーリーテリングが素敵です。
 萩岩睦美「プーイ」「うりちゃんとくりちゃん」「悪魔のような天使」。この繊細な絵と物語構成! デビュー作から全部コミックもってます! ……の、はずなのに、「銀曜日のおとぎばなし」の一巻が見つからない……。悔しいので、残り五冊、もって帰ってきました。ポーを読むぞ。愛蔵版を古川の本屋さんで見かけたけど、これも一巻が売ってないのですよ。えーん。
 手塚治虫「七色いんこ」全七巻。七巻のカバーだけないのは、残りを揃えたのがずっと後だから。いとこに借りて読んだものの、最後の巻だけどうしても欲しくて。
 朝霞モモコが鳶の群れに襲われるあたりから、もう涙ぼろぼろです。
 でも、読み返してみると、ふと手塚治虫のほころびのようなものを感じる。どの作品も完成度高いんですが、鞄から不思議な何かが出てくる話とか、特に。幻覚を彷彿とさせるのですが。
 ドッキリカメラの結末の話も、ストーリー性があっておもしろい。
 で、上原きみ子「青春白書」。これは文庫版です。
 四回転ジャンプを跳べることから、フィギュアスケートの注目選手となった朝倉歩。スター選手の結城真とペアを組むことになりますが……。
 「ひとりペア朝倉」から、もうひたすら涙ですよ。息ができないほどです。次どうなるか、全部知っているのに! 
 でも、二人が国際大会で活躍したりする場面、ほとんどないんですよね。第二部の途中で、打ち切りが決定したのだそうです。
 歩の足のこととか、登場しただけで終わりになってしまったライバル選手とか(しかも、結構多数)、結城父はどうなったかとか、知りたいことはあるのですが。
 星川とみ「アトランティス」全四巻。紅とかげが好きです。
 杜野亜希「最後のバースデー」。キリカのエンディングも読んでくるべきだったか。でも、帰りに「屍活師」の最新巻買いました! やっぱり、好きな作家をずっと追いかけてしまうのですよね。
 

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