くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「今、もえる理由。」白井貴子

2020-04-21 21:11:25 | 芸術・芸能・スポーツ
 バレーボールについて個人的に調べています。関連の本を続けて読んでいるのですが、その中で、モントリオールオリンピック金メダルの「新魔女」白井貴子さんの聞き書き「今、もえる理由。 全日本のエースが語る、わたしとバレーボールの熱き50年」(愛育出版)を。
 白井さんといえば、「ひかり攻撃」! バレーボール殿堂入りも果たしています。
 人気のあった白井さんですが、引退三回、婚約発表すぐ解消など様々な逸話があり、それについても語ってくれます。
 印象的だったのは、ミュンヘンで銀メダルだったときに、男子の選手村で飲酒! 酔い潰れたのを、ばれないように森田さんが運んでくれたというエピソードでしょうか。
 山田監督と小島監督とか、先輩のために寮でラーメン作る話とか、中退した片山女学院のOGが葛城ユキさんで、ユニチカ一ヶ月で辞めちゃったとか。
 五十年前の練習は、やっぱりスパルタですね。監督に反抗するとか脱走とか、いろいろと破天荒でした(笑)。

 しかし、そんな白井さんなのに、「歴代キャプテンお茶の会」での話題はかなり保守的なんです。
 女子バレーも「伝統」を大事にしてほしいとか、バラエティ番組に出過ぎとか、壮行会に出た人への報告ないとか言うんだよ……。
 昔と同じようにやっていても、世界標準にはならないし、ラリーポイントになってサイドアウト制とはもう違う部分がかなりあるんだから、極言すれば違うスポーツだと思うんです。
 サーブを必ず入れないとならない(ミスすると点数を取られるから)というけど、今は失敗しても「攻め」を重視していることが多いと思う。
 銀メダルでも世間の人から責められて、オリンピック後には次々と選手が引退してしまった、という話は、辛いなと思いました。
 

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