くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「アネモネ探偵団」近藤史恵

2012-03-21 19:44:37 | YA・児童書
近藤史恵「アネモネ探偵団」(メディアファクトリー)です。三冊めは「ねらわられた生女学院」、主人公細川巴ちゃんです。
ああ、この文を一体何回打ったでしょう。携帯のメールソフトで原稿を作っていたのですが、スマートフォンにかえることになり、どうしてもコピー機能が使えないとあって閉口していたのです。ここもなんだか中途半端なままになってしまい、がっかり。 
実生女学院では突然体育の授業が中止になり、隣の実生中学では携帯やカメラの持ち込みが禁止されます。カメラマン志望の時生は妙な疑いをかけられて職員室に呼び出され、おじさんがカメラマンの光紀も平静ではいられません。
そんな中、巴の家におばあちゃんがやってきます。八十七歳。巴のお父さんは警視総監なんだからそうでしょうね。
わたしの祖母も生きていれば同じ年。ちょっとしみじみしました。(祖父は元気ですよ。九十過ぎてます)
このおばあちゃんが古い布で座布団やお手玉を作ってくれるんですよね。で、なかでも楽しいのは男装して実生中学に潜入使用と計画する智秋たちの女の子体型を、タオルやさらしでカバーしてくれるところですよね。なんと、おばあちゃんは若いころ歌劇団にいたんてすって。
このおばあちゃんと時生や光紀が知り合いになり、巴の家とは知らずにやってくるところもいいなあ。光紀はお母さんの作ってくれたお汁粉の味が忘れられないのです。(お汁粉は近藤さんの得意料理だそうですよ)
五月ちゃんという友人のお父さんが、新薬の制定に関わっていることが語られますが、マスコミへの取り上げられ方などに、リテラシーについての考察があるように感じました。