単独政権の時代でも、首都東京の都知事選で自民党は度々敗北を喫してきた。しかし、戦後レジームからの脱却を叫ぶ安倍政権を安定させるためには、来年2月に予定されている都知事選では、何としてでも自民党の推薦候補を勝たせなくてはならない。今名前が挙がっているのは、舛添要一元厚生労働相と小池百合子元防衛相である。最終的にはこの二人のうちのどちらかではないか。これに対して野党の民主党などは、候補者を擁立するのは難しい気がする。2020年には東京オリンピックが開催される。世界の目は日本に向けられるのである。開催地東京の顔となるかもしれない人物なだけに、言い加減な気持ちで選ぶべきではない。実力的には誰の目から見ても舛添元厚生労働相だが、小池元防衛相も捨てがたい。女性初の都知事誕生となれば、世界に向けての日本のメッセージ性が高まるからだ。韓国の大統領のように、女性であっても眉間にしわを寄せているのとは違って、日本の女性政治家は温和な大和撫子で、それでいてうちには強いものを秘めている。それだけでも、世界中から日本は好感を持たれる。それこそ日本人の半分以上が女性である。日本初の総理大臣というのはすぐには難しいとしても、一つのステップにはなるはずだ。小林秀雄は『常識について』のなかで、「政治家は見物のこわいことを知っている名優でなければならず」と書いていた。名優としての演技ができるかどうかなのである。私は小池元防衛相が適任だと思うのだが。
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