草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

本当の正義とは全体主義国家から日本を守ることだ

2024年01月09日 | 政局
 山本夏彦のコラムに「正義は時に国を滅ぼす」というのがあった。汚職はいつの時代もあり、それを取り締まるのは当然であるが、正義ばかりを振りかざすと、時にはあらぬ方向に国を向かう危険性があるのだ。あくまでも国益を考慮し、法にのっとったものでなければならないからだ。
 池田佳隆代議士の逮捕は、政治資金規正法の不記載の問題で、証拠隠滅を図ったからだろうが、それよりももっと重大なことが発覚したパチンコ業界との癒着である。それの方が大問題である。北朝鮮との関係が取り沙汰されているのがパチンコ業界であるからだ。
 今回の不記載に関しては、清和会にとどまらず、自民党のどこの派閥も行っていることであり、金額で線引きをするのには抵抗があるし、それ以上に政治家の自覚のなさには呆れてしまう。
 パーティ券に関しては、中国の企業や個人が岸田派からかなりの金額が購入していることが明らかになった。自民党は表向きは外国人が党員になることを認めず、法律では外国人からの政治献金は違法である。金をくれるならば誰でもよいのだろうか。
 パーティ券についてはお構いなしなのである。これで日本を守り抜くことができるだろうか。全体主義国家が日本の政治に干渉することができるようなシステムを、どうして改めてこなかったのだろう。目前に迫った台湾の総統選挙でも、中国はあらゆる手段を講じて、民進党候補を落選させようと工作しているという。再エネ利権などで、日本に深く食い込んでいる国家が、日本を属国化しようとしている国家が、黙って見ているわけはないのである。
 どれだけのカネが外国から流れ込んでいるのか、どれだけの人間がそれに協力しているのか、その真相が明らかにされなくてはならない。それで自民党は吹っ飛ぶかも知れないが、それもやむを得ないのではないだろうか。
 国家として身構えることは、防衛力の強化にとどまらない。外国勢力から日本をどう守るかも含まれる。正義というのはそのことを念頭の置きつつ主張すべきなのである。法というものの根底には国柄があり、それこそが真の意味でのノモスによる法の支配なのだから。

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