草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

山崎闇斎を招聘した会津は全国屈指の敬神尊皇の藩であった!

2013年01月08日 | 歴史

 NHKの大河ドラマ「八重の桜」がスタートしたが、視聴率的には上々の滑り出しであったようだ。会津地方は調査機器が設置されている家庭がないために、実際のところはわからない。私の周囲の反応から総合して、70%を軽く超えたのではないかと思う。一回目は会津藩についての解説的な面が多く、大事なことはほぼ盛り込んであった。しかし、会津藩を佐幕派と決めつけていたのには、ガッカリした。そうした薩長史観によって、「朝敵」の汚名を着せられたのである。「家訓」にしても、そこに山崎闇斎が関与していたことは、一言も触れていなかった。闇斎は天皇絶対主義者であり、その人間を師として招聘したのが、藩祖保科正之であった。全国の藩のなかで、唯一会津藩だけが神道であったのも、闇斎の影響である。松永材は『白虎精神』のなかで、「正之は夙(つと)に仏教や老荘の書を遠ざけ、水戸の講道館記よりも180年以前に『神州を奉じて西土(儒学)を資す』の大信念に到達していた」と書いており、「朝敵」になるわけはないのである。寛永11年7月、将軍家光とともに、正之は上洛したが、そこで拝謁したのは、二人にとって姪にあたる明正天皇であった。家光の妹和子が後水尾天皇の女御として入内し、そこで生まれた興津内親王が即位したのだ。朝廷と幕府は密接に結びついていたのである。私は明治維新を成し遂げた者たちを批判するつもりはない。会津藩が権力闘争で敗れことは否定しようがないからだ。いつの世であろうとも、勝てば官軍なのである。


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (根性なしであった慶喜!)
2013-01-08 21:12:30
仏教や老荘の書を遠ざけ皇国史観のみで爆走したからアメリカに負けたのである。

いずれにしろ、現代においては中共に抜かれ、第3位に甘んじていることを、恥と思わぬ自公民の消費税増税の日本経済大打撃現象は、中共と朝鮮人を喜ばす自虐史観である。

どこの国にでやっていた親が子を売る慰安婦問題と、これまた証拠のあやふやな南京事件に謝罪する根性なしの河野史観を粉砕せよ!
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NHK (偏向しているのに、自称中立のHNK)
2013-01-08 21:35:08
事実を伝えるというジャーナリズムの精神から堕落したHNKの、創作の才能だけは評価する。
返信する

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