草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

のっぺらぼうで何をしでかすか見当が付かない野田首相

2011年09月21日 | 政局

 ドジョウであることを強調する野田佳彦首相が、表情のない能面顔であるのが気になるのは、私だけであろうか。民主党政権の前任者であった鳩山由紀夫元首相と菅直人前首相には、良いか悪いかは別にして、ある種の自己主張があった。その二人と比べると、野田首相の場合はのっぺらぼうである。日本の有名な妖怪であるのっぺらぼうは、目も口も鼻もなく、人間を二度脅かすといわれるが、野田首相も実体がはっきりしないだけに、何をしでかすか見当がつかない。自民党との大連立を言い出したかと思うと、今度はまともに議論しようとしないわけだから、あまりにもブレが大きい。唯一ぬるっとしたドジョウの感触だけが手に残りそうで、個人的にも気味が悪くてならない。それでいて、すぐに足が付く隠蔽とごまかしに躍起になっている。とくに原発事故への対応では、菅直人前首相と同じで、さも順調に進んでいるかのように演出はするが、それはあくまでも期待でしかない。希望的観測は覆されるのが常であり、方針が定まらない無政府状態が、現在も続いている。さらに、野田内閣の顔ぶれもお粗末そのもので、閣僚が答弁できないというので、まるっきり開店休業状態である。野党と論戦もしないわけだから、のっぺらぼうでも許されるのだろうが、批判を恐れるあまりに、それで突っ走ろうというのは、あまりにも虫が良過ぎるのではなかろうか。

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