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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

大江ら日本のサヨクが待望するのは無政府状態ではないか?

2012年09月30日 | 思想家

 無政府状態を待望するのが日本のサヨクではないか。大江健三郎や柄谷行人にしても、危機が顕在化することを待望しているのではないか。大江は『セブンティーン』で、右翼のテロリスト少年を描くにあたって、行動の原理を不安からの解放に求めた。柄谷も60年安保のブンド時代を懐古して、「私はブンドの破壊性、過激な行動性が気に入ったのであって、理論的なおしゃべりなどはどうでもよかった」(『60年代と私』)と言い切ったではないか。彼らの主張である脱原発も、本来は反近代の思想に裏打ちされていなければならいはずだ。サヨクの頼みの綱であるマルクスは、反近代とは真っ向から対立する近代主義者であった。60年代の新左翼の学生活動家のバイブルになっていたのは、初期の代表作『経済学・哲学草稿』である。近年になって長谷川宏訳も出て、かなり読みやすくなったが、そこでは自然科学の成果を高く評価している。産業を媒介することで、人間の解放に結び付くことを予言したのだった。「自然科学は、一見して間化を完成せざるをえないものではあるが、産業を媒介にしたその活動は、実践的に人間の生活に深く入り込み、人間の生活を改革して人間の解放を準備するものとなっている」と書いたのである。今風に言うならば、原発推進である。日本のサヨクはマルクス主義から決別したとすれば、何を根拠にしているのだろう。大江や柄谷にはそれを語る責任があるのではないか。


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国民の気持ちつかめぬ日本維新の会の迷走を嗤う!

2012年09月30日 | 思想家

 これまで何度も忠告してきたが、日本維新の会は自民党の安倍晋三総裁と連携すべきである。それが実現しないのであれば、国政に進出しない方がよい。安倍総裁に近い日本維新の会のメンバーなどは、代表である橋下徹の迷走に嫌気がさしているといわれる。橋下のやり方は、戦術的にも間違っている。ナチスがかつてそうであったごとく、国民の支持を取り付けるためには、負け組にコミットすべきである。何を勘違いしたか、勝ち組に与している。新自由主義のイデオローグである竹中平蔵あたりを指南役にしているのだから、国民からソッポを向かれてあたりまえだ。よく橋下とヒットラーを一緒くたにする人がいるが、見当違いもはなはだしい。ナチズムがドイツ国民の支持を獲得したのは、H・マウ、H・クラウスニックの『ナチスの時代ードイツ現代史ー』(内山敏訳)によれば、君主制の崩壊がドラスチックだったために、スンナリと民主共和制への移行ができなかったからだという。それに加えて、第一次世界大戦の敗北がもたらした経済的な疲弊があった。ナチスが権力を手にしたのは、不安にさいなまれているドイツ国民の気持ちをつかんだからだ。明確な綱領というよりも、情緒的で単純なプロパガンダを掲げたのである。不安を抱いている国民に語りかけるのではなく、勝ち組にすり寄るようでは、日本維新の会は近いうちに自滅するしかないだろう。


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