当広場にお越しのtomさんからコメントをいただきましたので復誦(リツィート)します。
環境学者のレスター・ブラウン氏のビデオを見て感心しましたのでご紹介だけしておきます。
環境から考えた脱原発論ですが、日本は地震国で人口密度の多い国であり、一番原発には向かない国としています。今更ながら言われなくても皆さんそう思っているでしょうが・・・
ただ、再生エネルギーでは原発の代替にはならないとの巷で聞く多くの説に反して、日本は地熱発電を柱に十分発電をやっていけると、非常に参考になる意見でしたので紹介させていただきました。
ビデオは30分強です。以下から無料放送中をクリックしてご覧になれます。
http://www.videonews.com/special-report/031040/002062.php
私も地熱発電の活用には興味があり、7月放送のTBSラジオ、麻木久仁子=写真=の「ニッポン政策研究所」ゲスト安川香澄さん(日本地熱学会評議員)、テーマ『地熱発電の可能性』の聴取時のメモを元に以下まとめてみました。tomさんのご案内ビデオと合わせてご参考にしていただければ幸いです。
資源も技術力も豊富な“地熱大国”日本
日本は地震国、火山国という負の側面がある半面、自然の神様は豊富な「地熱」をお恵みくださいました。世界の三大地熱資源大国であることは余り知られていません。1位、アメリカ(30ギガワット)2位インドネシア(27ギガワット)3位日本(23ギガワット)、かなり差があって4位はフィリピン(6ギガワット)。日本では17カ所で地熱発電をしている。今回の大震災でも東北地方の地熱発電所はほぼ無傷。日本はまだまだ地熱の利用の余地は大。風力、太陽光よりも24時間持続運転ができ安定性は一番。CO2も少なく、枯渇もないの良い事ずくめ。しかし最近では研究開発費が少なく、世界最先端の日本の地熱技術力が十分活用されていない。「地熱タービン」の海外輸出では日本製のシェア70%。ところが当の日本ではこの10年間に新設が無い状態。発電規模は原子力発電が平均100万キロワットとして、地熱発電は3万~10万キロワット。一基当たりは原子力の10分の1。しかし原発よりも小回りが利き、有毒物資を放出することはない。
なぜもっと活用されてこなかったのだろう。これまで国の政策が原子力に偏重していたのは残念でならない。初期コストは高くても長期間使用していれば5円/キロ時になる。課題は「温泉が枯れる」と心配する地域住民が反対し、事前調査さえも拒否されている例(群馬県草津町)がある。ダムや原発の時とは違い、国の力の入れようも対照的。また資源候補地の80%が国立公園にあることもネックに。これこそ良い意味での国策発動、規制緩和を行ってほしいものだ。
思えば三洋電機は80年代にスウェーデン、ヨテボリ市に地熱を使った地域暖房を開発していました。日本には技術力があります。必ず地熱発電の時代が到来することを願います。願うとともに自分にもできることは何かを問い続けます。
ありがとうございました。ますますご活躍ください。