ポポロ通信舎

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労組がベア格差を提案する愚

2019年12月28日 | 経済
人事評価で「差をより大きく」‥ベアに関する新制度を検討トヨタ労組

ボーナス一時金(賞与)での成績査定は、やむを得ないとしてもベア(ベースアップ)に格差を設けることを、こともあろうか労働組合側が提案するとは、とても驚きました。

連合傘下のトヨタ自動車の労働組合だ。

この提案では、人事考課の5段階評価に応じて組合員への配分に差をつけるというもの。こうした提案は経営側がするのならともかく、労働組合が行ってはまずいでしょう。組合は労働者の権利、団結を守りそれを推進することこそすれ労働者間の意識の分断、団結の破壊につながるこのような策を自分たちの方から唱えては、自らの存在を追い詰めることになる。

首相が経団連に賃上げ要求をしたというここ数年慣例となった官製春闘のニュースもほぼ並行して入ってきた。これもどうかしている。これではまるで首相が「労組委員長」だ。賃上げ要求のお株を奪われ労組幹部は恥ずかしくないのだろうか!
情けない今の労働界です。首相に「賃上げ役」と言うカッコいい役を献上しているようでは組合幹部は要らない、とても政権を倒せるものではない。厚顔無恥でモラルハザードなこの政権をいつまでも延命させている片棒を担いでいるのは、もしかして今の大手組合のダラけた労働貴族たちかもしれない。



春闘創始者太田さんが「怒る」

「むかし陸軍、いま総評」とまでうたわれ戦後民主化時代に春闘の生み出した太田薫さん(元総評議長)。きっと草葉の陰で嘆いていなさることでしょう。
労働者の団結をみだすベア格差までに組合が手を染めちゃあアカン。もはや労働組合じゃない。首相が賃上げを要求し組合幹部がボーとしているようじゃそんなの春闘じゃないぞ。組合幹部こそベア格差対象だ。労組も翼賛会に名称変更せい!」
太田さんのそんなガラガラ声の檄が聞こえてくるようです。合掌。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

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