ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

衆参の「ねじれ」こそ優れた2院制

2013年07月06日 | 政治

「マスコミの見出しでは、<「ねじれ」解消焦点〉(読売)、〈ねじれ解消焦点に〉(日経)、「ねじれの行方は」(毎日)と「ねじれ=悪」と報じて自公与党に投票を促す応援団を演じている。
『自民党は「ねじれ」解消が争点だという。しかし「ねじれ」というなら、
 国民の声と自民党政治との「ねじれ」こそ大問題ではないか・・。」


友人で当広場もご覧頂いている親愛なる I 氏から意見をいただきました。まさにその通りです。マスコミは「ねじれ国会」が悪政でそれを是正するのが今参院選の目的のような誘導をしています。衆議院と参議院が異なった見解を出してこそ2院制です。どちらも同じ結論を出すようなことでは2院制のもつ意味がありません。そんなことならいっそ1院制で充分ということになります。

参院は衆院の2軍で良いのか

今の参議院は、そうでなくとも存在価値が怪しくなっています。事実上「衆議院の2軍」と揶揄されてもしかたがないほどです。むしろ参議院が異なった結論を出してこそ存在意義があるというもの。それを「ねじれ」という表現で揺り戻そうとするマスコミの書き方は良くありません。

今のような参議院では、衆議院との違いがなさすぎます。歴代、首相は衆議院議員から出ますから参議院議員は2軍的と見られ、首相を狙うものは参議院から衆議院に移りたいと願っています。供託金は衆参どちらも同じ選挙区300万、比例600万円の高額。これも問題です。

いっそ参院は全部「比例」に

私案ですが2院制の特色を出すために、たとえば「衆議院は小(中)選挙区制」にし「参議院は比例代表制」にして、それぞれの院の特徴をはっきりさせてはいかがでしょうか。

それにしてもマスコミの「ねじれ」現象という表現には、乗せられないことです。「ねじれ」ていてこそ優れた2院制なのですから。

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研究ノート 上院廃止―二院制議会から一院制議会への転換
藤本一美
志學社
コメント (2)
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