ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

『アフガンに命の水を』 

2010年07月05日 | 映画・芸能
国境、人種、政治宗教を超えた国際協力。

DVD「アフガンに命の水を」見て感動しました。
すごい人生を送っている偉大な人がいるものです。

中村哲さん(医師)を中心とするペシャワールの会の活動。
2年前、農業技術支援のメンバー伊藤和也さんが殉死されたことで取り上げられたペシャワールの会。1983年からから活動は27年にも及ぶ。
2003年には、6年の歳月をかけ、日本人数十人が24キロの用水路を拓く。のべ60万人のアフガニスタン人が従事。戦乱と干ばつのアフガンに3000ヘクタールの田畑がよみがえる。

対照的な「支援」がアメリカ。
「パキスタンの国境地帯、バジョワル自治区に自衛のため、住民に3万丁のライフルを配布。この結果、各派が入り乱れて抗争が激化しタリバーンと呼ばれた勢力は、殆ど見分けがつかなくなっていると言ってもよい」と中村さんの2008年の報告。(ペシャワール会報No100)

独立と開拓を銃で得たアメリカにとって、武器の支援も善意からのものではあったとしてもその結果は、緑とは程遠い荒廃しかもたらさないのは皮肉だ。

このDVD、語りは菅原文太がボランティアで参加。写真は中村哲さん。
横でDVDを見ていた妻が、「この人こそノーベル平和賞だ!」と叫んだが、わたしも深く同感です。

【中村 哲】1946年福岡市生まれ。九州大医学部卒、専門は神経内科、現地では内科、外科もこなす。1984年パキスタンのペシャワールにライ病治療で赴任。1986年からアフガニスタン難民のための事業。2007年「緑の大地計画」第一期工事完成。年間診療者数7万人!!
(ペシャワール会報参照)
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