ポポロ通信舎

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早すぎるノーベル平和賞

2009年10月10日 | 政治
オバマ政権の負担に?…平和賞で広がる戸惑い(読売新聞) - goo ニュース

オバマ米大統領へのノーベル平和賞、ちょっと早すぎませんか。
たしかに4月のプラハでの「核兵器のない世界」に向けての演説や
核兵器を使用した国としての自戒の発言は画期的で好感はもてます。

ただ、演説、発言だけで実績はありません。もし発言そのものが実績と
いうのならノーベル平和賞とは、なんとも重みのないものになっています。

ノーベル賞委員会はノルウェー議会に置かれているようですが、いったい
どんなメンバーで構成されているのでしょうか。
オバマ氏は、アフガニスタンへの増派には積極的で、必ずしもハト派とは
今の段階では即断できません。もし広島、長崎を訪ね被爆者に対して核兵器
使用国としての反省と決意を述べたあとならまだしも、提唱程度での
受賞となれば候補者となる政治家は世界にはたくさんいます。

1974年、佐藤栄作が受賞したときには驚き呆れました。
ベトナム戦争の真っ最中、和平提案でもしたならまだしも、一方の当事国
南ベトナムを平然と訪問した人物です。その人に平和賞はないでしょう。

2000年の金大中(韓国)も違和感がありました。太陽政策の過大評価?

戦前、日本に厳しい要求(ハル・ノート)を提示したハル国務長官(米)
も平和に貢献した人物とはどうしても思えませんが、選ばれています。

政治家に対しての受賞は、平和への実績を確認し、指名先行することなく
公平に願いたいものです。


【写真】受賞に対して声明を発表するオバマ大統領=ロイター(毎日新聞)




コメント (2)
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