ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

『米百俵』 私なら五十俵づつに

2009年05月24日 | 映画・芸能
米百俵~小林虎三郎の天命~ [VHS]

徳間ジャパンコミュニケーションズ

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文部省特選
『米百俵』を観ました。主人公は長岡藩重臣、小林虎三郎(中村嘉津雄主演)。
戊辰戦争で新政府軍に敗れた長岡藩は7万4千石から2万4千石に減らされた。
藩士たちは、日々困窮し食べるものもなくなる状態に。その惨状をみて隣りの
三根山藩から米、百俵が義援米として届いた。

さあこれをどう分けるかという時に、藩の大参事役、小林虎三郎は米すべてを
売り学校建設資金にすると決めた。藩士たちは猛烈に抗議。虎三郎も命を賭け
今のように藩が窮地に陥ったのも学のある人材の足りなさによる、として将来
の人材育成、こども達への教育こそ重要と説く。

私は2点腑に落ちない。一つはかなり強硬な決め方であったと思う。
藩士たちは義援米を楽しみにしていた。たしかに一瞬にして消えてしまうに
しても。贈ってくれた藩側も当座の食にと考えていたことであろう。

「半分は藩士たち、半分は教育資金」。
これが、私流です。

また、終始、自分のこの考えを強く支持してくれ共に訴えつづけてくれた元妻
お美代が、分配に不満を持つ手の者によって暗殺されたのは、なんとも悲しい。
虎三郎は一時、謹慎の身になった折に、妻を離縁している。しかし、ちっ居が
解けた時点ですぐに復縁しなければならないのに、それをしていない。
身近な最大の理解者を幸せにできない虎三郎が、「教育」を語ってても・・

同じように、藩政を見事な施策で救った「上杉鷹山」ほど、小林虎三郎に
知名度がないのは、その辺のちがいのような気がした。

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