相撲界では、貴乃花が相撲協会相手にこれまで改革を挑んできたが、ついに自ら土俵を割って出てしまいそうな気配。とても残念だ!
さて、「土俵」を原発に移してみましょう。今週に入って原発関連では3つのニュースが出てきました。
経産山が環境乃花を押し出す
環境省が2050年度には原発依存1割未満(7~9%)にとどめるとしたごく良識のある、むしろそれでも控え目過ぎな試算を、原発再稼働を進める経産省に反対されて公表できない状態になっていた。経産省は、原発の増設を含め2030年の原発割合を30基(20%以上)に計画している。とんでもない計画だが貴乃花同様、経産省が力で環境省を寄り切ろうとしている。
行司差しちがいの伊方判決
次は、四国の伊方原発の運転容認の広島高裁判決だ。これにも驚いた。火山噴火が起きる可能性が小さいとして、地震の危険性について言及していない。今回の北海道地震では震度7でも泊原発の電源は喪失。それでも停止中であったから難を逃れることができた。これを教訓にするなら「停止」こそが正しく、「運転」を選択していたなら今も将来も一体どのような甚大な被害が及ぶかは明白です。
3つ目は、東海第2原発の新規制基準に適合との原子力規制委員会の結論。そんなに喜ばしいことですか?被災原発で初の合格ってことが。何を考えているのでしょう、原子力規制委員会のお歴々さんたちよ。
ここの原発は耐久年数40年に達している。しかしそれを規制委が認めれば最長20年間延長ができる。対策工事を済ませ来年春以降、再稼働をすると言うのだ。老朽化した原発をここまで酷使するのはなぜなのだろうか?
“原子力村”の息のかかった政権と司法(裁判官)が続く限り、寄り切り、突き落としの連敗土俵をこれからも見せつけられることでしょう。ほんとうに困ったものです。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
大規模噴火「根拠ない」 広島高裁、伊方3号機の再稼働認める
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