土曜日に市場へと出かけてみました。何匹か魚が入って250円のパックがあったのでそれを購入。
アジ科のカイワリKaiwarinus equula (Temminck and Schlegel)が2匹入ってました。そのほかマダイのちっこいのが3匹と、ウシノシタの類が1ぴきという内訳。
さて、このカイワリの口に注目してみましょう。
じゃーん!
これは口腔に潜む等脚類と呼ばれるグループの節足動物です。魚類の口腔内に寄生するものは「ウオノエ」と総称されますが、本種もその一つ。「日本の海水魚」では、口腔内にシマアジノエが付着することが多い、としています。これもシマアジノエなのでしょう。
仲良く?記念写真の図です。カイワリは2匹入っていましたが、いたのはこの個体のみ、もっと大きな個体には付いていませんでした。口腔内にウオノエ類が寄生してると、魚が餌をとりにくそうです。この個体は宇和島市の下波産です。過去にはクロトガリザメなどが獲れていたことがあります。
この個体は、後にフライにして美味しく頂きました。ウオノエはさすがに食べませんでした。