Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

今金駅 瀬棚線 8月31日 2015年

2016-01-05 | Weblog
国縫駅をスタート後、廃線駅を訪ね歩いてきましたが、鉄道遺構らしきものに出会わないままここまでやってきました。

初心者にとっては「分かり易い」鉄道遺構にようやく巡りあいました。

今金駅跡地は「De Molen Imakane 」という施設になっています。

その施設の外観ですが…なぜか写真のように「風車」をモチーフとした建物となっています。

最近地方でよく見かける風力発電の風車とは全く異なる、本家オランダ?の風車の外観にソックリです。

なぜなのでしょう?

今金駅→風車…?

ユネスコの世界遺産に登録されたオランダの「キンデルダイク」の写真で見る風車網の外観にそっくりです。

「キンデルダイク」の風車網は干拓によって造成された国土の排水システムとして必要不可欠なものでその姿は機能の要求によって決定した外観でした。

もちろん内陸の今金町には「干拓地の排水システム」など必要ありません。

それがいま…目の前にあります。*そっくりさんではありますが…



「De Molen Imakane 」は、今金町商工会、観光協会 などが入居する複合施設であります。

「ふむ…観光協会かぁ~」と、良いことを思いつきました。

この風車の経緯を尋ねてみよう…と。



遠くに見える「青看」の辺りが国道230号線と道道686号線との分岐地点です。

1976年当時の国土交通省のカラー空中写真を見ますと、この辺りが駅前のロータリーとなっていたようです。



瀬棚線の路盤があった跡は「オランダ通り」という名称の遊歩道に整備されています。

さて…先の風車とこの「オランダ通り」

何かオランダと姉妹都市とかの関係でもあるのでしょうか?

ますます興味津々であります。



ここまで来てようやく目の当りにする鉄道遺構。

ホッとします。

駅名標のフレームだけが残された展示ですが、順番からするとここが「今金駅」の駅名標の展示となるはずですが…

パネルを取り外してリペアー中なのでしょうか?



線路の敷設された路盤に沿って、今金町内に所在した6駅の駅名標が展示されています。











美利河駅までが今金町内となるわけですね。

今金町ってかなり大きな町のようです。

向こうに例の「風車」が見えています。

ここから駅名標の裏側に回ってみます。

何となく「レプリカ」っぽい駅名標でしたので…



路盤の下に降りて駅名標の裏側を確かめてみます。

「真っ白」でした。

やっぱ、展示されている駅名標は「レプリカ」でしたね。

大切な駅名標ですから「本物」はどちらかに大切に保管されているのでしょう。



遊歩道の途切れた先はグリーンのスペースが続いています。

いかにも路盤の跡という雰囲気を残しています。

とても気持ちの良いスペースでありました。



こちらは引き返してきて、風車の建物の裏側?にあたるスペースです。

煉瓦と芝生のグリーンのコンビネーションがとても綺麗です。



こちらにも線路が敷設された路盤が展示されています。

この路盤は瀬棚線の路盤の位置そのものだそうです。

ここで風車の建物の2階にある観光協会へ行き、この「風車」と「オランダ通り」の経緯に付いて職員の方に訊ねてみました。

今金町の町花が「チューリップ」ということで「チューリップ」といえば「オランダ」ということで「オランダ通り」という名称が付けられたそうです。

そして「オランダ」といえば「風車」ということであの風車の建物がデザインされたようです。

ちなみに今金町の町花「チューリップ」は町民のアンケートにより昭和52年、開基80周年町制施行30周年を記念して決められたそうです。

町の印象から「今金町」はとても裕福な町と感じました。

古くは江戸時代より砂金やメノウ・マンガン等の鉱業が営まれ、近代では男爵いもや米、大豆、軟白長ネギや大根等の農産物の産出が行われているそうです。



ここが、遊歩道として整備された終点です。



道路を挟んで瀬棚方面に向けて路盤跡はまだ続いています。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2016年 明けましておめでと... | トップ | 神丘駅 瀬棚線 8月31日 20... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事