Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

天塩弥生駅跡 深名線 9月3日 2015年

2016-05-19 | Weblog
北母子里駅跡をだらけた態度で鑑賞し、道道を名寄方面へと走ると見慣れた光景の中にJR北海道バス「天塩弥生」バス停留所が見えてきます。

昨年もこの停留所には立ち寄りましたが、特に鉄道遺構というようなものは見当たりませんでした。



名寄方面のバス停留所スペースにオデ君を駐車して、かつて天塩弥生駅があった方向を見ますと…「あれ?昨年と違う!」



近付いてみます。

赤い屋根の木造建築物…どう見ても「国鉄北海道スタンダード」の駅舎に見えます。



ちょうど昼食を終えて現場に戻ってきた工事関係者の方に声を掛けます。

「これってどういうことですか?」なんてね。

工事管理者風のその方の話によりますと、この敷地内にある家の方が建て主だそうです。

現場に入って建物の写真を撮影させて欲しいとお願いすると快諾してくださいました。

作業のお邪魔にならないようになるべく現場に近寄り過ぎないように注意しながら撮影させて頂きました。



こちらがその「建て主さん」のお住まいだそうです。



なるほど…壁面に貼られたプレートを見ても只者ではなさそうですね。

それにしても…趣味が嵩じて駅舎を再現してしまうとは凄い方がいらっしゃるものです。



2016年3月28日 名寄新聞の記事に 田舎食堂&旅人宿「天塩弥生駅」営業スタートの記事がありました。

そのページのPDFを掲載しておきます。

…なるほど、そういうことだったのですね。



作業中の現場を拝見させて頂きます。

外壁工事は概ね終了しています。

横板張り(鎧張りとも言うらしい…)の壁面処理は木造駅舎の大きなアイデンティティーといえます。



建物内部では職人さんが作業を行っているのが見えます。

入り口建具はその年季の度合いから、もしかしたら当時の「オリジナル」なのかも知れません。



こちらが駅舎ホーム側になります。

ホーム側には“付け庇”が綺麗に再現され、レールファンなら思わず“にやり”としてしまいます。



庭には“だるま転轍機”が置かれています。

取り付けられた枕木もきっと営業時のオリジナルなのでしょうね。

営業オープン時にはそれなりの雰囲気を醸しているのだと思います。



これだけの広いスペースを開業時にはどのように演出するのか、楽しみです。



廃線巡りをしていると、遺された遺構は“消えてゆく”のがごく普通のパターンです。

「昨年まではそこにあったのに今年は跡形も無く…」なんてことが珍しくない世界です。

しかし…まれにこのようなパターンもあるのですね。

無くなったと思っていた遺構がある日突然復活する!なんてことが…

2016年の夏休みには一つ楽しみが増えました。

先程まで雨を降らせていた空の一部に青空が戻り薄い陽射しが注いでいます。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蕗の台駅 白樺駅 北母子里... | トップ | 名寄町道路元標 と 西名寄... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事